2010年02月14日

そしてまたルグリを観る

Aプロに引き続き(こちら)、Bプロも鑑賞。

2010年2月6日(土)午後6時〜、ゆうぽうとホール
「マニュエル・ルグリの新しき世界」Bプロ:ルグリと輝ける世界のスターたち

この日は、当初発表されていたキャストに変更が生じています。
フリーデマン・フォーゲルがリハーサル中に首を痛めたため、ルグリの判断により、当初フォーゲルが出演予定だった「アザー・ダンス」はデヴィッド・ホールバーグが、「ドニゼッティ・パ・ド・ドゥ」は高岸直樹(上野さんのリハーサル・パートナー)が急遽出演することに(パンフレットには高岸さんのプロフィールが別紙で挟み込まれていました)。
ただし、「モペイ」は予定通り、フォーゲルが踊りました。

なお、この日の照明は全般的に非常によく考えられていて、秀逸でございました。

【演目等】
●「チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ」
振付:バランシン
音楽:チャイコフスキー
出演:ヘザー・オグデン、ギョーム・コテ

悪くないけど、2人とももう少し元気が欲しい。

●「モペイ」
振付:マルコ・ゲッケ
音楽:C.P.E.バッハ
出演:フリーデマン・フォーゲル

素晴らしい!
ラストで天井に向かって一息吐く吐息が素敵。
フォーゲルは実はコンテンポラリー踊っている方が好きなんじゃないのかな。生き生きしてるし、表現の1つ1つに「これを踊れて嬉しい」という気持ちが入っているような気がする。
非常に大きな拍手とブラボーをもらっていました。
本当に首を痛めたの?それとも治ったってこと?

●「スリンガーランド」
振付:フォーサイス
音楽:ギャヴィン・ブライアース
出演:アニエス・ルテステュ、パトリック・ド・バナ

もう少し深められる印象。
照明が暗くて雰囲気があって良い。
アニエスさんは若干クールか?

●「アザー・ダンス」
振付:ジェローム・ロビンス
音楽:ショパン
出演:オレリー・デュポン、デヴィッド・ホールバーグ
ピアノ:渡邉浩子

ちょっと筋肉質というか、むちむちというか、華奢とはいえないオレリーと、ガタイの良いホールバーグは好相性。
2人とも若年ダンサーではないのに、10代のような瑞々しい恋愛を思い起こさせてくれました。
しかし、ピアノのミスタッチが何度かあって残念。

●「優しい嘘」
振付:キリアン
音楽:クラウディオ・モンテヴェルディ、カルロ・ジェズアルド、グレゴリオ聖歌隊
出演:シルヴィ・ギエム、マニュエル・ルグリ

ギエム、パーフェクト。
キリアンらしい超絶な振付、密着度も高い。
ルグリじゃないとパートナーは無理なんじゃないかと思わせるほどの完成度の高さ。
ルグリは体、特に背中が柔らかい。年齢を重ねても現役を続けられるダンサーの条件は、実は優れた柔軟性と関係するよね。

●「マリーアントワネット」
振付:パトリック・ド・バナ
音楽:アントニオ・ヴィヴァルディ
出演:アニエス・ルテステュ、パトリック・ド・バナ

ラストの息づかいの音とギロチンらしき音、赤いライトが衝撃的。
それにしても、バナは何の役?ルイ16世なら、微妙にというか、あまりに彼の印象とは異なっちゃうけど。。。

●「ハロ」
振付:ヘレナ・マーティン
音楽:アラ・マリキアン、ホセ・ルイス・モントン
出演:ヘレナ・マーティン

長いフリンジつきのかなり大判な三角のショールを、あのように見事に扱う踊りは初めて。
踊りの向うに乾燥したスペインの大地が見えましたよ。
ちょっとだけ、長かったけどね(少し冗長な感じが出てしまった)。

●「ドニゼッティ・パ・ド・ドゥ」
振付:ルグリ
音楽:ドニゼッティ
出演:上野水香、高岸直樹

上野さんは、相変わらず個性どおりのんびりまったり・・・なんですが、この演目にはもう少しメリハリが欲しいと思いました。
彼女は、類まれなプロポーション、高い技術、パーフェクトなポーズ、どれもが日本人離れしているだけに悪く言いたくないダンサーです。しかし、Aプロでも言及しましたが、あの彼女の独特のムーブメントから来る「音」に関する個性は、扱いが難しいですね。
高岸さんとはパートナー・シップを深めているはずですが、今回については、高岸さんと彼女の中での音楽の響き方に相違があるのが、目に付いてしまいました。
高岸さんに比べて(こちらも急遽出演が決まったせいか動きが固くて別の問題点はあったのですが)、上野さんの動きがぼーっとして見える。
惜しい、惜しいな〜っ!!!、という印象です。

●「失われた時を求めて」より “モレルとサン・ルー”
振付:プティ
音楽:ガブリエル・フォーレ
出演:ギョーム・コテ、デヴィット・ホールバーグ

素晴らしかったです。
隠微な雰囲気に陥りがちなところを、ギリギリのところで抑制しているというか。その抑制がまたエロチックで。
この2人は相性いいんではないでしょうかね。もう1回見たいな。
最初からデジャブってたんですが、手をグーパーする振付のところで、「あぁ、これ絶対前に見たことあるな〜。少なくとも片方はABTのダンサーだったような気がする・・・。いつ、誰の見たんだっけ〜?」と思い、このブログの過去記事を探ったけど、出てこず。
書いてないのか(これが結構たくさんあるのだ)、それとも2005年よりも前なのか・・・?うーん、思い出せん。

●「三人姉妹」
振付:マクミラン
音楽:チャイコフスキー
出演:シルヴィ・ギエム、マニュエル・ルグリ

ギエムがまたもや突出しておりました。
そのギエムのパートナーとして踊ってて何の違和感もなく、むしろベストと思わせるルグリ、恐るべし。
もはや何も言うことなし。
あ、ルグリの軍服調の衣装にちょっとクラっときました。
もう少し見たい、終わらないで〜と思っているうちに、終わってしまいました。
 


takurere1025 at 22:13│Comments(0)バレエ・ダンス・舞台 

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