2010年02月28日

やっぱり語ってしまうぞ

  【3月1日、内容に一部追記しました】

 バンクーバー・オリンピックの女子フィギュア、様々な意見・感想が飛び交っております。

 ワタクシの周りの意見をざっくりまとめると、「キム・ヨナ選手の素晴らしさや順位については納得だけど、採点基準や得点差については理解不能!」、というところに集約できます。

 確かに、男子フィギュアで先にプルシェンコが問題提起したとおり、現行の採点基準は、フィギュアスケート技術の進化にブレーキをかけちゃいますよね。
 あれじゃ、アマチュア「競技」の採点ではなくて、平均して7〜8割の実力を常に観客に観せることができるかということを前提にした、プロ「興行」の採点ですよ。

 キム・ヨナ選手は、まさにその採点基準を前提にしたパフォーマンスで金を手にしたわけですけど、私は、正直、そんなパフォーマンスよりも、キム・ヨナ選手が限界に挑戦して全力を出し切るようなパフォーマンスが見たかったな。

 だって、早晩、彼女はプロになるだろうし、そうなったら嫌でも、プロとして7〜8割の力で常に綺麗にまとめることに力点を置いていたパフォーマンスを見るしかないんだもの。

 全力でぶつかっていき、持てる技術を全部そそぎこむようなパフォーマンスが見られるのは、アマチュアの醍醐味ですよ。
 その楽しみを奪わないで欲しい。


 さて、ここまでは前置き。

 バレエを鑑賞していると、同じ程度の技術・外見を持つダンサーでも、演目・キャラクター・音楽に合う・合わないがあることは自明です。
 フィギュアスケートでもそれは同じだと思うので、ちょっと考えてみました。

 全員ではありませんが、思いついた限りで、これぞ来期に!と思うキャラクターや音楽などをあげてみました。


●ライサチェク(男子金メダル)
  ロッドバルト(バレエ「白鳥の湖」) 
← とにかく黒くて存在感抜群。でも技術は不要。

●プルシェンコ(男子銀メダル)
  おお、運命の女神よ!(カール・オルフ作曲「カルミナ・ブラーナ」より) 
← 抗議の行動を起こすそうですね。この曲で迫力つけて下さい。

●高橋大輔(男子銅メダル)
  ボレロ(ベジャール振付バレエ) 
← ギエムじゃなくてジョルジュ・ドンの踊りを参考に。
  All I ask of you(ミュージカル「オペラ座の怪人」より)
← 氷上では色気があるけど実は奥手(by週刊文春)の大ちゃんに、怪人の切ない心を踊ってもらいたい。
【追記】
 高橋選手は、既に2006-2007シーズンにFPで All I ask of you を含んだバージョンのプログラム「オペラ座の怪人」を滑っているのですね(Youtubeのこちらの動画を参照)。大変失礼いたしました。
 ちっ!と思う反面、皆思うんだな〜と少し嬉しくもありました(笑)。

●ジョニー・ウィアー(男子6位入賞)
  薔薇の精(バレエ「薔薇の精」) 
← まんまですが・・・

●織田信成(男子7位入賞)
  敦盛(能「敦盛」) 
← 本能寺の変で、信長が最期に舞うという究極の設定で。思い切ってこれくらい開き直れや。

●小塚崇彦(男子8位入賞)
  ダルタニヤン(バレエ「三銃士」)
← キャンデローロとは異なる、少年が恋をしつつたくましく成長していく本来のダルタニヤンで。
 この方は、照れ屋な感じがするので、先走って大人っぽい役柄や曲にするのは止めた方が良いと思う。

●キム・ヨナ(女子金メダル)
  カラボス(バレエ「眠れる森の美女」) 
← お姫様を眠らせる魔女です。
言い訳するわけじゃありませんが(笑)、近年、とても格好良い振付・演出が増えているんですよ。

●浅田真央(女子銀メダル)
  ジュリエット(バレエ「ロミオとジュリエット」) 
← 彼女の最も大きな特徴は、キラキラした金粉がいつも周りを舞っているようなオーラだと思う。生まれついてのスター性と愛らしさ。こんな雰囲気、そんじょそこらの女子が持てるもんじゃないんだから、これを殺しちゃいけません。
 この年齢の女子にありがちですが、真央ちゃん、自分を現実よりも大人っぽく見せたいみたいですね。そんな真央ちゃんに、ジュリエットは、実はぴったりなのよ。
 確かに、ジュリエットは、物語の年齢設定では14歳です。だけど、激しい恋をして大人の女性の仲間入りをし、そして、最後は愛ゆえに死んでいくのです。
 真央ちゃんの愛らしさと、芯の強い性格が合わされば、ジュリエットは、まさにはまり役になると思うのであります。
 どうか、自分の良さってものを再確認して、自分の良さを引き出すような演目・音楽を選択してちゃぶだい。

 ちなみに、賛否両論だけど、私は、真央ちゃんのキャラクターには「鐘」を踊る要素は、あると思う。
 でも、あの曲は、引退する時で良かったと思うよ・・・。

●長洲未来(女子4位入賞)
  スワニルダ(バレエ「コッペリア」) 
← 可愛い彼女が可愛いうちに、エスプリに富んだ振付で。
* ちなみに、私は、出場選手の中で、バレエで言う「音楽性」が1番あるのは長洲さんだと思いました。

●安藤美姫(女子5位入賞)
  小林幸子(紅白) 
← 1人、別の次元で勝負を。

●鈴木明子(女子8位入賞)
  マノン(バレエ「マノン」)
← 少女のような外見だけど中身はファム・ファタール、最期にようやく愛に目覚めるが非業の死を遂げる、という難しい役を踊りきれるのは、彼女しかいない。あのドラマチックな音楽で踊って欲しいわぁ〜
* 私は、正直、キム・ヨナちゃんの「演技力」とか「芸術性」が高いとは思えない。あっても真央ちゃんと大差ないでしょ。これって、私がバレエ鑑賞者だから、ハードル高くなっている結果かもしれないけど、どんぐりの背比べよ、あの2人。「演技力」も「芸術性」もあっこ姉さんの方が格段に上だと思う。


takurere1025 at 02:23│Comments(0)バレエ・ダンス・舞台 

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