2008年12月29日

古川先生!面白いよ。この暴きっぷりは。「セブンイレブンの正体」5

bb7d28c9.jpg最近久しぶりに暇ができたので本屋に行った。ただ通りすがりで入った田舎の本屋なのでほしい本は見つからず、ぶらぶら陳列してある本眺めていた。

「おお、面白そうな本、発見!」と心の中で叫び1冊の本を手に取った。

「セブンイレブンの正体」キャッチコピーは「まるで、カニコー。」・・・・・(いいねえ。分かり易くて)しかも週刊金曜日である。あの「トヨタの正体」「電通の正体」と同じである。

表紙をよく見てみると「古川琢也+週刊金曜日取材班と書いてある。

「あれ?ちょっと待てよ・・友人の古川君ってたしか下の名前が琢也じゃなかったけ・・・。

違う友人に電話した。私「ごめん。今、喋れるかな?いきなりだけど古川君に下の名前は琢也だよね?」

友人「そうだよ。なんで?」

私「古川君、本出した?」

友人「出したよ!知らなかった?タクちゃん最近忙しくて連絡してないからね。何で本出したことわかったの?」

私「今、本屋にいるんだよ。山積みになってるよ。結構大々的に売ってるね。」

友人「だってもう増刷決定したらしいよ。」

私「へー!発行日が12月10日だよ。いい感じで売れてるねえ!」と言う事だ。

私も2年位前にセブンイレブン・ジャパン本部のえげつなさをブログで取り上げたが、これは1冊の本だから内容は比べ物にならない。

年間2兆4千億を売り上げる世界最大のコンビニエンスチェーン・セブンイレブン。その高収益の「裏側」は最大のタブーで塗り固められ、大メディアで取り上げられることは決してない。消費者が知らない”流通の覇者”の実像に迫った。

目次を見ると。

1”本部一人勝ち”の金儲けのカラクリ
2加盟店からの不当なピンはね疑惑
3人気商品「おでん」の裏側
4「オーナーを監視せよ」黒い社内体質  
5使い回捨てられる取引業者たち
6四六時中見張られる商品配送ドライバー
7”鈴木敏文王国”屈する大メディア
8意見封じされる「24時間営業」問題

潜入ルポ  セブンイレブン弁当工場の内側

そして帯の最後には    −カリスマ経営者・鈴木敏文氏(セブンイレブン・ジャパン代表取締役会長兼最高責任者)に捧ぐ

との事だ。なかなかムラムラする内容である。さすがスポンサーを持たない「週刊金曜日」だ。

私は定価が1200円だから印税は10%の120円。週刊金曜日と合作だから半分くらいかなあ、印税は・・・・とくだらないことを考える。

早速、家に帰りむさぼり読んだ。さっと内容を紹介すると・・・・。

セブンイレブン・ジャパンで一日に廃棄される惣菜、弁当、おにぎり、パンが1億8000万円との事だ。一年ではなく一日である。つまり大量に仕入れさせ廃棄させ、それがセブンイレブン本部の大きな利益になっているのである。つまり本部の利益は売っても捨てても一緒ということである。廃棄をどんどんさせたほうが本部は儲かるのだ。

商品は各加盟店オーナーがセブンイレブン本部からではなく納入業者から直接仕入れしているにも拘らず、品物の買値はオーナーに一切知らさせないシステムである二重のピンはねをしているのであろう。

「おでん」は仕込み、人件費が大変で加盟店は客寄せパンダに過ぎず儲からないか赤字、本部は丸儲け。

本部のスーパーバイザーは加盟店の監視に血眼だそうだ。特に本部にクレーム出した加盟店などにはベタベタ行かせ加盟店を監視し続けるそうだ。スパーバイザーも休めず自腹で商品を買い・・・大変だが。

取引業者に指示があやふやで行き当たりばったりの試作をさせる。商品をリニューアルさせたばかりなのに「また変えろ!」の繰り返し。商品の販売取りやめになり試作にかかった費用は500万。本部は一切、補填も責任も負わない。はむかえば本部様から切られ廃業に追い込まれたり、自分から勇気を持ってセブンイレブンの仕事を切る。取引業者が多発している。

商品配送ドライバーのトラックには車載端末によって、どの区間を何キロで走っているか運転中のエンジンの回転数、急ブレーキの回数・・・まで監視さえ減点制度があるそうだ。

セブンイレブン・ジャパンの鈴木敏文代表は、なんと大手出版流通会社トーハンの元社員であり現在トーハンの副会長の兼任している。出版業界への影響力が強い。つまり極端に書けばコンビニ批判を書けば流通をストップさせ潰す力を持っているということである。

後は24時間営業の過酷さ、弁当工場の鬼のような現場・・・・。内容は相当濃い。

しかもすべて証拠つきなのでセブンイレブンも黙認するしかないのが実情だろう。騒ぎ立てれば騒ぎ立てるほど相撲界ように墓穴を掘る結果になる。

これだけ証拠があれば放置プレイさせるしかないのである。ジャーナリズムの極めだね!

ただね、今はこのデフレ経済、ブックオオフの乱立と若者の本離れで一昔前(10年くらい?)の半分しか本は売れないそうだ。

あの「トヨタの正体」でさえ10万部売れてない。今は5万部でベストセラーである。

私の予想では一万部は来年明けで楽勝。5万部行くだろう?

これで古川君も「ベストセラー作家、古川先生だ。」・・・これからも古川君と呼ばしてもらうが・・・・・。

セブンの鈴木敏文代表は凄い!ユダヤ思想「ratio(合理)」を一直線で実行している。そりゃあ、トヨタと一緒で過労死や鬱病、自殺者が出るわな。

ただ、消費者重視を掲げることによって加盟店オーナー、取引業者、配送屋・・・みんな泣かせるのが現実である。そして「消費者重視」という美しいキャッチコピーを掲げる本部だけぼろ儲けするのである。これが現在の資本主義の姿なのだ。だから私は「消費者保護」という思想が大嫌いなのである。

読み応えのある一冊だ。皆さんも一冊いかがですか?

因みに私は古川君にベストセラー作家になった暁には「ご飯奢ってね!」と囁いた、せこい男である(自爆)。

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この記事へのコメント

1. Posted by サンドイッチウーマン   2008年12月30日 01:41
5 古川さん活躍されてますね。興味深い内容です。結局、なんとか党だけ取り残された感があります。はじめてコメントさせていただきました。これからも応援させてもらいます。
2. Posted by タク   2009年01月01日 17:22
5 はじめまして。サンドイッチウーマンさん。今後ともよろしくお願いします。
3. Posted by あ〜あ   2009年01月04日 00:38
そんなに儲かるなら直営にするはず。
店長は、残業代の要らない社員にしてしまうことが
コンビニ発祥の原点とどこかで読んだ。
4. Posted by タク   2009年01月05日 08:43
あ〜あさんの仰せのとおりです。セブンの直営店はバタバタ潰しますからね。

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