がん全般

2011年04月23日

宮崎ますみさんが「がん緩和医療番組」に出演

夕べ、NHK静岡流「がん医療の最前線に密着・痛みに苦しむ患者を救え」という番組がありました。
皆さまにお知らせするのが遅れてしまい、ごめんんさい!!

でも、再放送が今日(23日)あることを知りました。
見られなかった方、ぜひご覧ください。

あっ! でも放送を見られるのは静岡県だけです(たぶん)。

新番組「静岡流 がん医療の最前線に密着・痛みに苦しむ患者を救え」
総合/デジタル総合]4月23日(土) 午前10時5分〜10時48分(再)


ずっと言い続けてきた、がんになったときから緩和ケアは行うべき、という動きがやっと現場で始まりました。
そのレポートの番組に、宮崎ますみさんがゲストとして出演。

乳がん患者の立場から「心のケアが何より大切」と、意見を述べています。


これから出掛けるので、取り急ぎお知らせまで。


takutaku7and7 at 06:37|PermalinkComments(0)

2010年01月26日

続・子宮頸がんワクチン

続・子宮頸がんワクチン

一昨日、子宮頸がんワクチンについてアップしたばかりですが、今朝のNHK『生活ほっとモーニング』で、放送予定を変えてまでこのワクチンについてアピールしていましたね。

う〜ん、やっぱり、国会で予算について審議中だからかなあ。
何とか公費負担を認めるよう、力が働いているような気がしてならないんだけど。

もちろん、今やがんは国民病ですから減らさなきゃいけないし、未然に防ぐことができれば有り難い。
でも、他に優先すべき医療の問題や課題が山ほどある中で、なぜ今「子宮頸がんワクチン」の公費負担、義務化を急がなければならないのか、その理由が不鮮明です。

下記のデータを見ればおわかりのように子宮頸がんにかかる割合は、罹患率が高くなっていると言われる20代で10万人当たり13人弱。1万人当たりにすると1人ちょっとです。
もっとも罹患率の多い30代で10万人当たり55人。1万人当たりにすると5.5人です。
http://glaxosmithkline.co.jp/medical/cervical/about0203.html

そのうちHPV感染が関与している子宮頸がんは約7割とされます。
また、昨日の記事にも書いたように、HPVに感染してもウイルスの9割は自然消滅し、残り1割もがん化するまでに10年を要し、しかもすべてががん化するわけではありません。
このワクチンによって恩恵を受ける女性は、0.00…?%。いったい全女性の何%なのでしょうか。

にもかかわらず、日本の医学界では9歳〜14歳の女児を対象にワクチン接種を推奨し、公費負担を国に働き掛けています。

今朝の番組でキャスターが「ワクチンは何年ぐらいまで効果があるんですか」と質問したのに対し、医師は「40歳越えてワクチンを打っても効果があるとされています」と的外れな回答をしていました。※製薬会社のHPには「最長で6.4年間HPVの感染を防ぎます」とあり、他の記述を見ると「10年〜20年持続と予想される」と書いているものもありますね。まあ、データはこれからなので、わからないのが本当のところでしょう。

そして、「10代でのワクチン接種は10年後、20年後の子宮頸がん予防に、30代や40代でも新たなHPV感染の予防になります」と。
料金について、放送では1回15,000円〜20,000円と言っていましたが、半年に3回受けなくてはいけないので、それはセットの料金なのかどうか。

子宮頸がんは初期であれば、5年生存率は92%以上ですから、検診による早期発見は重要ですが、海外先進国の検査受診率が7割であるのに対し、日本は約20%と低いのが実情です。

まずは、この20年間で数倍にも増えた子宮頸がんの背景をよく調査・研究し、20%と低迷する検査の受診率を高め、希望接種によるワクチンの効果とリスクの調査を持続的に行うことが先決ではないでしょうか。

それと、しつこいようですが、HPVに感染してもなぜ9割は自然消滅するのか、そこもぜひ研究してほしいですね。

あ、いま思い出したけれど、今朝の番組で最後に「HPV感染は性交渉が原因だということですが、男性の方で気をつけるべきことは」とキャスターが質問したのに対し、医師は「男性は別に…、これといって気をつけることはありません。女性の立場を理解する気持ちが大切ですね」と答えていましたっけ(^^;)

何だかズレてるような…。

最後に付け加えて―。
抗がん剤治療に苦しみ、西洋医療から見放されて亡くなっていった何人もの親しい人たちを思うと、まずはそちらのほうを何とかしてほしいという気持ちでいっぱいです。
自ら膀胱がんを患った立花隆氏が、がん治療の最前線をリポートした番組についてのまとめも後日アップしたいと思いますが、こちらは少々お時間くださいね〜。


takutaku7and7 at 11:14|PermalinkComments(8)

2010年01月24日

子宮頸がんのワクチン義務化にギモンあり!

しばらくブログから離れていましたが、「う〜ん」と唸ってしまうようなニュースがありましたので、久々に更新しています。

子宮頸がんのワクチンについては以前から耳にしていましたが、日本国内で昨年9月に認可されたことから、にわかにマスコミで取り上げられるようになりました。

まず、私が見たのは昨年12月26日に放送されたBS朝日の『鳥越俊太郎 医療の現場!』、副題が「がんは予防できる時代!」。
ゲストに、子宮頸がんの経験者として女優の仁科亜希子さん、スペシャリストとして自治医科大学産婦人科講座教授の鈴木光明氏を迎えての番組でした。

次に読んだのは、知人からFAXされてきた、今年1月15日の朝日新聞【正論】「子宮頸がんの予防に大きな光明」(新渡戸文化学園短期大学学長・中原英臣)の記事。

両方とも、一言でいえば「子宮頸がんは、10代から公費負担のワクチンで予防を」という主旨。

その内容をかいつまんでまとめると、次のようになります。

・子宮頸がんを発症する年齢が年々低年齢化し、この10年間で30歳代の発症が3倍に増え、20歳代の発症も急増。※毎年15,000人(上皮内がんを含む)が罹患し、女性特有のがんの中では乳がんに次いで死因原因2位で約3,500人。

・ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染が子宮頸がん引き金になっていることが、ドイツのハウゼンによって1983年に明らかになった。→HPVは良性のイボをつくるウイルスであり、種類は100種以上。そのうち15種類が子宮頸がんと関係している。

・HPVは性交渉によって感染し、ほとんどの女性が感染するもの。感染しても90%はウイルスが自然に消失するのでHPVに感染したから子宮頸がんになるわけではない。→10%はウイルスが残り、異形成を生じる。その場合でもほとんどはウイルスが自然に排除されるが一部は進行(異形成は前がん状態)。簡単な手術で治療できるが、異形成を10年以上放置しておくと子宮頸がんになる可能性が生じる。

・子宮頸がん発症が若年化しているのは、女性の性体験年齢低下が原因。
※東京都の調査によると、'90年に17%だった性体験がある高校3年女子の割合が'02年には46%に増えているとのこと。このデータにはビックリ!!

・子宮頸がんを予防するHPVワクチンは’06年にアメリカで初めて承認。現在109カ国で9〜14歳の女性を対象にワクチン接種を実施。日本でも承認され、昨年末から病院でのワクチン接種が始まった。

「正論」では、
・20代から細胞診だけでなくHPV検査を加えた子宮がん検診を推進するべき。
・ワクチンを自己負担で受けると3万〜4万円かかるが、全額公費負担にしても予算は年間わずか210億円ですむ。「中学校の入学祝いに国が全額公費でワクチンを」。
との結び。

「医療の現場のほうでは、
・ワクチンは、子宮頸がんの約7割に効果あり、とし、感染する前(つまり性交渉以前)に受けるのが望ましい。
・ワクチンは半年間に3回打って1セット。費用は4〜5万。持続期間は長ければ10〜20年。負担が大きいので公費負担を。
との結び。

この後、承認薬を製造している製薬会社のHPなどを見ましたが、持続期間は明確ではなく、製薬会社では「最長で6.4年間HPVの感染を防ぎます」とあります。
http://www.allwomen.jp/prevention/inoculation.html

さて、これらの記事を読んで、あなたはどう思いましたか。
私は、憤りと憂いをおぼえました。

私はインフルエンザのワクチンも受けない主義ですが、「がんのワクチン」も別に受けたい人は受ければいいでしょう。

しかし、「公費負担」を国に要望するとなると話は別です。
ただでさえ、医療費の増大が問題になっているというのに―。

中原氏は「全額公費負担にしても予算は年間わずか210億円ですむ」と書いていますが、持続期間がもし6年以下の場合はどうなるのでしょう。
11歳から打ち始めたなら、生涯受ける回数は5回以上になってしまうではありませんか。

それに、HPVに感染しても9割は自然に消失し、残って異形成ができても「多くの場合、ウイルスは自然に排除される」と書いてありますよね。さらに異形成を10年以上放置して、初めて子宮頸がんになる可能性が生じると書いているのですから、ものすごーく低い可能性のために莫大な費用をかけ、しかもワクチンの副作用が明らかではないのに10代から打つというのでしょうか。
現実問題として、最初に実施したアメリカではすでに、ワクチンの弊害が多数報告されています。
子宮頸がんの治療費よりもワクチン代のほうが高く、国の医療費負担を多くしていると。
いえ、むしろワクチンにより前がん状態が増長されるという報告まで…。
http://tamekiyo.com/documents/healthranger/hpv.html
(信ぴょう性は不明ですが、さもありなん…?)

ワクチンは性交渉前でなければ効果が低いわけだから、逆にいえば性交渉した後はムダかもしれない。
ワクチンを打つ前に、中学生に対して質問をするのでしょうか?
「あなたは性交渉をしましたか」と。

「中学の入学祝いにワクチンを」って、何だか、世の中おかしくなっていませんか!?

インフルエンザがそうであるように、ワクチンに抗体を持った新たなウイルスが出てくるかもしれません。

子宮頸がんは1期で見つかれば、5年生存率は92%以上。つまり、きちんと定期的に検診を受けることで早期発見・早期治療が可能です。
以前は子宮頸がんが子宮がんの85%を占めていましたが今は60%と、体がんの比率が高くなっているのも気になります。

たとえ子宮頸がんだけ防いでも、がんは他にもたくさんあるのです。
何しろ2人に1人ががんにかかる時代なのですから。
もし、将来他のがんでも「○○ウイルスが関与しているとわかった」となり、そのワクチンが出たら、やはり公費負担でみんな受けるようにするのでしょうか。

また、人間はがんだけが原因で亡くなるわけでもないし、他にも多くの病気があります。

話は戻って、どうして「9割が自然消滅する」という方に着目しないのでしょう。
なぜHPVを感染させてしまう男性とそうではない男性がいるのか。
そうした面からも解明するほうが、安全な「がん予防」の早道である気がするのですが―。

あっ! 製薬会社は儲けられないか〜。しかも研究者は男性が多いし…(^^;)


※お断り:以前、記事に書いた、進行した膵臓がんや食道がんに対する「がんワクチン」には期待と希望を持っています。今回はそれとはちょっと違うかな、とギモンを持ったのでした。



takutaku7and7 at 16:02|PermalinkComments(9)

2009年08月21日

植松先生の『明るいがん治療』2・3

すっかり更新が遅れてしまいました。
ご心配の声もいただきましたが、私は元気です。

お盆は、天へ旅立った人たちに祈りを捧げました。
ブログを通じて知り合った仲間もいます。
ショックが抜けなくて、しばらくの間ブログに気持ちが向きませんでした。

ここ最近、がんで亡くなる人が本当に増えたと感じますが、がんに2人に1人がかかる時代なのですから当然と言えば当然のこと。

であれば、「がんに対する心構え」は誰もが持っているべきだと思うのです。

がんとはどういう病気なのか、なぜ自分はがんになったのか、治療にはどんな方法があるのか、これまでの「医療の常識」は本当に正しいのか、自分はどういった治療を望み、これからどう生きていきたいのか―。
自分の体のことなのですから、どうかきちんと向き合って考えてほしい。

そして、これまでも何度も書いてきましたが、「病気ではなく治療によって苦しみ、ふつうの生活を送ることができなくなるのはおかしい」、と私は思っています。
あなたはどうでしょう?

がんと診断され、治療法を迷っている方、今はがんではないけれど心構えとして知っておきたいという方にぜひお勧めしたいのが写真の書籍。

本私の主治医でもある、植松稔先生(がん放射線治療医・USAオンコロジーセンター長)が著した、新刊『明るいがん治療2』と『明るいがん治療3』です。

『明るいがん治療2』には、ピンポイント照射による治療前と治療後のCT画像とPET画像が並べてあり、経過の様子がわかりやすく紹介されており、実際に治療を受けた方の体験談も掲載。最後に、「私のセレンディピティと明るいがん治療」という講演のまとめが収められています。

『明るいがん治療3』のほうは、植松先生に先日受診した際に「医学の常識を打ち破る新たな見解も述べているので、衝撃的な内容になっていると思う」とおっしゃっていましたが、確かに衝撃的です!

たとえば、「前立腺がん編」では、腫瘍マーカーPSAの有効性について疑問や手術と手術なしとでは生存率の差5%というデータを挙げながら慌てないことが肝心と記述。「乳がん編」では、乳房温存は自然の摂理であるとし、「抗がん剤で延命」は患者の一部と言い切る。また、医療任せより生活改善が重要だとも。他に、脳転移、食道がん、肺がんなどについてそれぞれ見解が書かれ、後半には興味深い対談や数多くのデータを出しながら「現代がん医療の常識」にメスを入れています。
そして、最後は「抗がん剤やホルモン剤は転移が出てからにしよう」と、納得の発言!

「昨日まで元気だった人」が、がんだと診断され、「治療が始まったときから苦しむ病人」になっていく姿を見るのはもうたくさんです。

「苦しい、痛い、命を縮める治療はしないでください」
そう医師に訴えていい時代が来ていると思います。


takutaku7and7 at 13:25|PermalinkComments(28)

2009年05月03日

天に飛び立った清志郎

久しぶりのブログが、清志郎の追悼になるとは思いませんでした。

まだショックが抜けていなくて、動揺しています。

昨年7月に腸骨への転移が明らかになってから、もう手だてはないだろうとわかってはいましたが、どこかでまたあの歌声を聴かせてくれるに違いないと信じていました。

発病してからも、「歌と共に生きる道」を選択し、貫いた清志郎に拍手を送りたい。
自分を生き切った清志郎に後悔はないと信じます。

ただ、もうあの歌声が聴けないのは悲しい。

「おかしいことはおかしい」と、世の中に対して自分の意見をはっきりと言える人が少なくなりました。

清志郎、どうもありがとう。
あなたは、本当のロックシンガーでしたね。
どうぞ、今は安らかに眠ってください。


これまで清志郎のことを私のブログで取り上げた過去の記事は下記の通りです。

■清志郎の喉頭がん克服を支えたもの (2008.2/24)
http://blog.livedoor.jp/takutaku7and7/archives/50929843.html

■清志郎、がん転移のニュース(2008.7/15)
http://blog.livedoor.jp/takutaku7and7/archives/51075736.html


訃報記事で今のところ詳細だと思われる「毎日新聞」5月2日22時54分配信の記事をそのまま貼り付けておきますね。

合掌―。


 「ベイベー!」や「愛し合ってるかーい!」などの決めぜりふ、奇抜な衣装と演出で知られるロック歌手、忌野清志郎(いまわの・きよしろう、本名・栗原清志=くりはら・きよし)さんが2日、がん性リンパ管症のため死去した。58歳だった。葬儀は9日午後1時、東京都港区南青山の青山葬儀所。喪主は妻の栗原景子(くりはら・けいこ)さん。

 東京生まれ。68年に中学校の同級生らと、忌野さんをリーダーとするバンド「RCサクセション」を結成、70年に「宝くじは買わない」でデビューした。72年には「ぼくの好きな先生」が、80年には「雨あがりの夜空に」が大ヒット。82年には坂本龍一さんと組んでリリースしたシングル「い・け・な・いルージュマジック」が社会現象を巻き起こし、日本の「ロックの神様」としてコンサートのほか、CMや映画などで活躍した。

 一方、「音楽は時代の刺激剤であるべきだ」との信念を持ち、政治的なメッセージを込めた歌も歌った。そのため、反原発を扱ったアルバム「COVERS」やパンクロック風にアレンジした「君が代」が入ったアルバム「冬の十字架」が一時、発売中止になったり、コンサートで突然「あこがれの北朝鮮」「君が代」を歌って、FM中継が中断したこともあった。

 06年7月に喉頭(こうとう)がんと診断され入院。治療を続けた後、08年2月に日本武道館で本格復帰した。しかし、同7月、左腸骨にがんが転移していたことが判明、再び活動を中止し放射線治療などを続けていた。

 ◇自分の道を貫いた

 ▽音楽評論家、田家秀樹さんの話 日本のロックバンドと日本語のロックの原形をつくった人だった。忌野さんがリーダーだったRCサクセションは、黒人音楽と日本語を初めて結びつけ、またビジュアル系の元祖でもあった。反原発の曲をつくるなど、ロックが反骨であると証明し続けた。妥協もこびることもなく、音楽一筋を貫き通したと言える。死は早すぎた。

 ◇聞く者に力与えた

 ▽音楽評論家、天辰保文さんの話 清志郎さんの根底には黒人音楽への敬意があり、それをエンターテインメントの形で日本に定着させた功績は大きい。権威への反逆も一貫していたが、それをユーモアにくるみ、さりげなく表現していた。実はシャイな人だったと思う。彼の音楽には「彼は常に信頼できる人であり、自分もしっかりしなければ」と、聞く者に思わせる力があった。


takutaku7and7 at 07:43|PermalinkComments(14)

2008年11月14日

戸惑い

802f6202.JPGしばらく、公私共に忙しくてブログを中断していたのですが、11日の夜、久々に書こうとして自分のブログを開き、唖然としました。

更新していないのに、アクセス数がとんでもなく多かったのです。
コメントが書き込まれるわけではなく、どんどんアクセス数だけが増えていく…。

TBSで放送された筑紫哲也さんの追悼番組が原因でした。

私も番組を見ていたのですが、最初のほうで残間恵里江子さんが病室を訪ねたときに「まるで図書室のようにがん関係の本が並んでいた」というシーンで、植松稔医師の著書『明るいがん治療』がチラリと映りました。

ピンポイント照射も治療法の選択のひとつとして考えていたのかしら。
でも、結局、抗がん剤を選択した理由は何だったんだろう。

そんなことを思いつつ番組を見ていると、「体中に転移した筑紫さんが最後に一縷の望みをつなぎ、がんのエキスパートを頼って鹿児島に飛んだ―」というシーンが出てきました。

あっ、植松先生を訪ねたんだ…!

そう思ったとき、先生が画面に登場しました。

一体どのような状況だったのか―。
番組では、ピンポイント照射がどんな治療なのかについては一切説明がなされていませんでした。

視聴者の中には、「末期がんを治してくれる奇跡の医師」と勘違いした方もいらっしゃるかもしれません。

でも、私のブログで何度か説明しているように本来ピンポイント照射は、集約した放射線を正確に当てることにより、手術と同等の成績を上げながら、正常な細胞への影響を最小限に抑えつつ小さいがんでも確実に消滅させることが可能であり、通常の放射線治療に比べて回数も少なく、体の負担が軽い治療です。

その特性を考えるなら、あちこちに散らばった進行性のがんや大きな腫瘍には不向きであるはず。

筑紫さんの肺がんは当初、「初期の肺がん」と診断されていたのですから、もしかしたらその段階でピンポイント照射を受けていれば効果はあったかもしれません。

ただ、筑紫さんのがんは小細胞がんですから、抗がん剤がよく効くタイプということで、納得して化学療法を受けられたのだと思います。
それが、標準治療ですから…。

筑紫さんは、ジャーナリストゆえ、とことんがんという病気を突き詰め、現代医学の限界も追いながら、最期まで闘おうとしたのでしょうか。

番組を見ていて、辛く、苦しい気持ちになりました。

今日は、筑紫さん個人や番組についてあれこれ書こうというつもりはありませんが、
骨のある真っ直ぐな眼差しと自身の言葉で語る「他事総論」を二度と聞けないのは心から残念に思います。

ただ、番組を見ていて、ピンポイント照射という治療法と植松医師について、誤解して欲しくないなと思ったのでした。

ご覧になった方の中には、お金持ちや有名人しか診ない医師という風に捉えた人もいるかもしれませんが、そんなことはないんですけどね…。

私は自分で治療法を調べ、誰の紹介も縁故もなく、いきなり植松医師のもとを訪ねました。

乳がんと子宮筋腫で手術を受けた経験と、抗がん剤治療で苦しむ夫を看取った経験から、
「手術も抗がん剤も受けたくない」
そう、強く思ったのです。

もちろん、現在、抗がん剤治療を受けている人を否定する気持ちはありません。

ただ、がん治療については強く望むことがあります。

お願いですから、可能性がない苦しい治療は勧めないでください。
頑張る本人の気持ちを尊重するなら、もっと希望を持てる苦しくない医療の開発に力を注いでください。

どうして標準治療を受けなくともがんが消滅する人がいるのか、
なぜ標準治療を受けても命を縮める人がいるのか―。

もう、2人に1人ががんにかかり、3人に1人ががんで亡くなる時代です。

いくら早くがんを見つける検査機器が発達しても、その治療が効果あるものでなければ、また一人ひとりの健康への意識とがんに対する社会的認識が変わらなければ、意味がありません。

もっともっと根本となる「がんのメカニズム」の研究と現代医学の検証、そして医学界の縛りや枠を超えた「人間の生命力」に迫る研究を心より望みます。


※今日から三日間と来週末の二度に渡り、私は仕事で再び八ヶ岳へ。秋の自然の中で、私も自分と向き合ってみたいと思います。
皆さまのところへの訪問&コメントができない状況が続いていますが、どうぞお許しくださいね。


takutaku7and7 at 09:18|PermalinkComments(12)

2008年10月10日

乳がん8年、肺がん&ブログ3年

8e1fef5b.JPGずいぶん省略したタイトルになってしまいました。

ブログを開設して3年経っていたことに、今ごろ気づいたのです。

肺がんのピンポイント照射治療を終えたのが2005年の9月9日ですから、3年経過。

乳がんの手術は2000年の10月20日ですから、もうすぐ8年になりますね。

肺がんは5年がメド、乳がんは以前は5年と言っていましたが、最近は10年経過をみるべきとも言われているので、まだまだ油断はできないかな。

何はともあれ、いま元気にブログを続けていることを嬉しく思います。

いつも、私のブログを訪れてくださっている皆さまにも、心より感謝!

嬉しいといえば、日本人が相次いでノーベル賞を受賞しましたね。

ずーっと昔に発見したこと、研究したことが今の世の中に役立っているという実績を踏まえ、遡ってノーベル賞が授与されるとは知りませんでした。
もう皆さまご高齢ですから、生きているうちに認められて良かった〜。

昨日ノーベル化学賞決定が発表された下村脩さんが発見した「緑色タンパク質(GFP)」は、がんの治療や検査などにも貢献し、生命科学の研究には不可欠なものとのこと。

この発見により、がん細胞だけを光らせて目に見えるようにすることで、がん転移のメカニズムも明らかになるのだとか。

将来は、手術中、リアルタイムでがん細胞を識別して治療するとか、抗がん剤の効き目をチェックするといったことも可能だそうです。

とはいえ、こうした最先端の医療が一般化するにはまだまだ時間がかかることでしょう。

予防医学や環境&食の安全対策、人々の健康への意識改革も同時に進めていかないと、がんの死亡率は下がりませんね。
検査機器や検査方法が発達し、いくら早期発見できたとしても、微細ながんの治療が増えるだけでは意味がありませんから。

それにしても、どうして日本の優れた学者は海外で成功し、認められるのでしょうね。
ながーい目で研究者をバックアップする体制が、日本にも必要だという気がします。


※写真は先月撮影した富士五合目、山梨側からの風景です。

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2008年10月07日

緒方拳さんの訃報

0fed4349.JPG驚きました。

いい役者さんが亡くなっていきますね。
残念です。

TVで、新聞の見出しを紹介していましたが、「肝がん、壮絶!緒方さん死去」といったような大見出しを掲げているところがあって、何とも嫌な書き方だなあと悲しく思いました。

10月5日に亡くなられたのですが、その5日前に行われたドラマ完成の記者会見に出演されていた緒方さん。

仕事関係者には病気のことは知らせず、仕事をやり抜き、亡くなる当日もお見舞いに訪れた津川雅彦さんに「体を大事にしろよ。治ったらうなぎを食べに行こう」と声を掛けた数時間後、眠るように息を引き取ったそうです。

それって、「大往生」と言ってあげてもいいんじゃないでしょうか。

どうして、がんで亡くなるというと、ことさら悲劇的に(もしくは美化して)取り上げるんでしょうね。
苦しい病気はたくさんあるのに―。

もう、2人に1人ががんになる時代なのだから、“ふつう”に見てもいんじゃないのかな。

緒方さんは、自身のブログ「ハラハチブンメ」で、日々の食事の写真を載せていました。
今年から玄米に切り替えていたようですが、私と一緒でお魚は食べているんだなあと、親近感を抱いた次第。

記者会見での言葉、
「いや応なく人って老いていくわけで、それで病になるわけで、そしていや応なく死が訪れるわけで…」


本当に、その通りですね。
誰にでも訪れる当たり前のこと。


お疲れさまでした。

合掌。


※写真は、この訃報とは関係なく載せようと思っていた、これまで「日の目を見なかった写真」。年に何回か友人たちと集まって、自然食持ち寄りパーティーを開いています。玄米のおにぎり、野菜サラダ、かぼちゃの煮物、グルテンの唐揚げ、きのこ炒めなどなど…。また、今月末も開催する予定です。


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2008年09月19日

ナノ材料に発がん性の指摘

f4e8c196.JPG「ナノ材料、安全性検証へ」
数日前、目に止まった新聞記事のタイトルです。

「ナノ」という文字を頻繁に見るようになりましたが、ついつい新しいものはその「利点」や「さらなる可能性」に目を向けがち。

工業製品や化粧品など一気に利用が広がる一方で、人体への影響は検証が遅れており、安全対策や環境への影響が懸念されるとして、国も相次いで討論会を設けたそうです。

記事によれば、ナノ材料の安全性について一石を投じたのは、今年2月に発表された国立医薬品食品衛生研究所の菅野純毒性部長らが発表した論文。

同部長らは、電子機器などの新素材として注目される「カーボンナノチューブ」の形が、発がん性のあるアスベストに似ていることに着目。マウスで実験したそうです。
その結果、半年間の投与で、16匹中14匹にアスベストと同じ中皮腫というがんが発生したというもの。

ネットで検索をかけたところ、この問題については、すでに2006年5月に英国の科学者も指摘しており、アスベストの教訓が活かされていないことを感じます。

■英国科学者の指摘
http://www.nanonet.go.jp/japanese/column/2006/378.html

こうしたニュースというのは追いかけていくと興味深いことが見えてきます。

今やナノ材料を否定したり無視したりすることはできない。
ゆえに、禁止する方向ではなく、いかにリスクを減らし使いこなすかが問題。

私たちは、こうして常に「科学の進歩」の弊害を生み出してきたのではなかったのか。

経済を優先するあまり、健康や環境への影響については目をつむり、口を閉ざし、誰かが大儲けする裏側で、多くの悲劇と犠牲を作り出してきたのではないのか―。

「事故米」もまた、こうした進歩と発展の裏側から生じたもの。

「そんな発展なら、もういらない」
そろそろ声をあげてもいいと思いませんか。


※写真は、先日訪ねた銀座一丁目「奥野ビル」の最上階。
今日は御殿場方面に出掛けます。台風はまだ大丈夫かな。




takutaku7and7 at 08:04|PermalinkComments(6)

2008年07月15日

清志郎、がん転移のニュース

昨日は、早朝から東京出張でした。

私の携帯に、複数の友人から相次いで「清志郎、がん転移だって」というメールが…。
清志郎については、今年の2月に復活のニュースをブログでもご紹介した(http://blog.livedoor.jp/takutaku7and7/archives/50929843.html)ことでもおわかりのように、私は彼のファンです。

先日も、やはり友人から清志郎が『徹子の部屋』に出ていたのを知らなかった」というメールが届き、私も見損なっていたのでがっかりしたものの、「ああ、元気なんだな」と安心していたのでした。

いろいろなニュースでこのことを取り上げていますが、下記の夕刊フジの記事が一番詳しいようですので、そのままご紹介しますね。

なお、ホームページのほうの清志郎自身による発表は、アクセスが集中したためか、今は見られない状態になっていました。

この記事を読んで「やはり手術をしたほうが良かったのではないか」、「復活のコンサートで無茶をしたのが悪かったのではないか」という声も聞こえそうですが、どうかそんな風に思わないでほしい…。

手術をした場合、声を失うと言われていた清志郎にとって、「歌えないこと」はイコール「生きていないこと」と同じだったんじゃないかな。

彼は、自分の「生きている意味」をちゃんと考え、その心に忠実でありたい、と考えたんだと思う。

だから、きっと後悔していないはず。

自分の状況をしっかり受け止めながら、それでも歌への情熱、希望は捨てていないはず。

あなたの生き方をちゃんと見ていたい―。
あなたの歌声をまた聴くことができると信じて。

心から、応援しています。


『忌野清志郎、がん転移…夏のイベント中止し治療に専念』
夕刊フジ7月14日17時1分配信

ロック歌手、忌野清志郎さん(57)は14日、腰の骨にがんの転移が見つかったとして、治療に専念するため今夏に予定していた野外ライブなどのイベント出演をすべてとりやめる、と所属事務所を通じて発表した。

 忌野さんは2006年7月に咽頭がんと診断され、1年7カ月間活動を休止。今年2月に復帰して日本武道館で「完全復活公演」を行ったばかり。

 事務所などによると、忌野さんは最近、足の痛みを訴えるようになり、病院で検査したところ、今月8日に左腸骨にがんが転移していると診断された。9日から放射線による通院治療を始めているという。

 左腸骨は腰骨の一部で、臀(でん)部の奥にある。

 忌野さんは自身のホームページで「妙に前向きになるのはなぜだろう。腰にガンが見つかった。心配はしないでくれ、これくらいのことは覚悟してたんで ぜんぜんヘコんでないから、ブルースはまだまだ続いているというわけだ」と気丈につづっている。そして、「すぐに帰ってくるから応援してくれ! もう一度言おう、夢を忘れずに!」とイラスト付きで自筆のメッセージを寄せている。

 今月8日には最近収録されたテレビ朝日系のトーク番組「徹子の部屋」にゲスト出演していたが、明らかに体力が弱った様子で、黒柳徹子さん(74)からの質問にも「はあ」「そうですね」などと答えるのがやっと。会話が一向に盛り上がらず、代わりにライブや趣味の自転車運転を楽しむ様子の映像が繰り返し流されたため、ファンから心配する声があがっていた。

 咽頭がんを治療する際は、歌手活動を続けるために手術は受けず、放射線や薬物による治療を選んでいた。

 忌野さんが休演するのは、21日「ap bank fes」(静岡・つま恋)▽27日「FUJI ROCK FESTIVAL」(新潟・苗場)▽8月16日「RISING SUN ROCK FESTIVAL」(北海道・石狩湾)▽同23日「MONSTER baSH」(香川・まんのう町)の4つのロックフェスと、9月6日の「YAON2008 GLORY OF LOVE」(東京・日比谷野音)。

※ほんとは今、とんでもなく忙しくてブログを書ける状況ではないのですが、じっとしていられずこのニュースについて書きました。仕事関係の皆さま、ごめんなさい! ちっとも訪問できていないブログ仲間の皆さまごめんなさい! もう少々お待ちくださいね。


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2008年06月03日

6月4日『生活ほっとモーニング』宮崎ますみさん出演

明日、6月4日(水)午前8時35分〜放送のNHK『生活ほっとモーニング』では、「知っていますか?あなたの町のがん対策」と題して、各地域のがん医療への取り組みに関する実情を取り上げるようです。

このことを教えてくださったのは、宮崎ますみさん。
明日、ゲストとして生出演なさるとのこと。
他に、がん医療政策の専門家が出演するようです。

06年に制定された「がん対策基本法」ですが、実際に医療現場でどのように具体的な対策が講じられているのかよくわからなかっただけに、各地域のレポートがあるとうのは興味深いところ。

いま健康な人も、自分や家族、身近な方がいつがんになるかわからない時代です。
住んでいる地域のがん医療の取り組みは大事なことだけに、無関心ではいられません。

ますみさん、患者の生の声をどうぞ届けてくださいね〜!
風邪を引いていたのが気になりますが、明朝元気な姿、TVで見られますように―。


■生活ほっとモーニング
http://www.nhk.or.jp/hot/onair_new/index.html

■ブログ『☆ Trinity Life ☆ 宮崎ますみ』
http://masumimiyazaki.at.webry.info/

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2008年03月27日

検査の落とし穴

0895979c.JPG最近、何人か続けて検査とセカンドオピニオンについてのお尋ねがあったのですが、「これは書かねばマズイ!」と感じたことがありましたので、記事としてアップしますね。

がんに関して、この記事に限らずエラソーに書いていますが、すべて私の無知なる経験、失敗から得たこと。

まだ、がんになっていない方にも、関係ない話と言わずに読んでいただきたいな。
2人に1人が、がんになる時代です。
あなたじゃなくても、あなたの家族や大事な人がそうなったとき、落ち着いて行動するための参考になったなら嬉しく思います。


ご主人を昨年がんで亡くされたAさんとは、2年ほど前にその治療法について相談を受けたのをきっかけにメールのやり取りが始まりました。

そのAさんが突然、数日前に電話を掛けてきたのです。

「子宮頸部に異常が見つかったのですが、単なる炎症なのか判断つかないので再検査になりました。がんかもしれないってことですよね? 生理痛がひどいからと3年前から毎年検査を受けていたのに、どうしてもっと早くわからなかったんでしょう。○○病院では内視鏡を使った詳細な検査を行っているそうなんです。そちらの病院でセカンドオピニオンを受けたいのですが、今の病院で再検査してからがいいでしょうか? それとも黙ってすぐに受けたほうがいいですか?」

Aさんはご主人をがんで亡くした後、息子さんは家を離れており、現在ひとり暮らし。
ご主人のことがあるので、不安に駆られ、どうしてこんなに自分は不幸に見舞われるのかと嘆き、悲しみ、そして怒りにあふれていました。

そこで、少しずつ質問しながら状況を把握しつつ、Aさんが落ち着くのを待ち、こう切り出しました。

「良かったじゃないですか〜。まだ、がんかどうかわからない段階で見つかって。『検査』は調べることであって治療じゃないですから。そこで異常が見つかったらといって、そのお医者さんが信頼できないということではないと思いますよ。それに、初期段階での判断が出ていないうちに、○○病院の内視鏡検査を受けたとしても、あまり意味がないのではないかと。もしかしたら自然治癒するような微細ながんまで見つかって手術で取りましょう、なんていうことになるかもしれないし。Aさんは、3年前から自分では子宮がおかしいな、と思って検査を受けていたんですよね。その間、自分で生活習慣をあらためるとか、少しでも調子を整えることをしていました? 確か半年ほど前もそんな話をして、お勧めの本も紹介したと思うんだけど」

Aさんは、ハッとしたようでした。
「検査は確かに調べるだけで治療をしているわけではないのに、結果を聞いて安心していました。検査さえ受けていれば大丈夫だと思い込んでいました。お腹や腰は痛かったのだから、自分でもっと健康に気をつけていれば良かったんですね。せっかくいろいろ教えていただいていたのに、私、何もしていなかったわ…」

「検査は、その間、自分がどれだけ自分の身体を大事にしていたかというテストみたいなものですから。がんであっても、軽いステージで見つかったとしたらご主人が見守ってくださったおかげですよ、きっと。感謝しなくちゃ。半身浴でも食事療法でも、自分でやれることはやって再検査に臨んでくださいね〜。きっと大丈夫!それでも結果と治療法に疑問を抱くようなら、そのときにセカンドオピニオンを取るといいと思いますよ」
と話し、電話を切りました。

検査は、「検査」であって、「治療」ではありません。
受けていれば安心というものでなければ、いくら最新の優れた検査機器であっても万能ではないし、特にがんの場合は検査によって死亡率が減少しているわけではありません。

確かに検査機器は高価で(!)次々と優れたものが登場しています。
そのおかげで、微細ながんまで見つかるようになりました。5年生存率が延びていても、年間のがんで亡くなる数はなぜ減らないのか。

答えは簡単です。
「早く見つけているだけだから」

がんは1cmになるまで10年ほどかかると言われています。がんは外から侵入してくるものではなく、自分の中で作られるものであり、毎日、私たちの身体の中では新たながんが生まれては消えています。

以前は1cmで見つかっていたものが、1年早く5mmで見つかったとしましょう。
早くは見つかりましたが、この段階では治療法にそう差はありませんし、5mmで自然治癒することもあります。
でも、進行度が早いがんの場合すでに転移している場合もありますし、私のように別の場所に原発性のがんが見つかる場合もあります。

年間死亡者数が減らない限り、がん患者の命は救われているといえず、結果的にデータ上5年生存率が延びているように見えても、単に見つかった時期の問題であることも多いのです。

また、セカンドオピニオンについて「今の医者が嫌だから、他の医者に掛かりたいから相談したい」といった理由で、自分が気に入る医者を見つけるためにセカンドオピニオンを受けるという風に勘違いしている方もいらっしゃるようです。

このことについても書きたいと思いますが、長くなったので、別にアップしますね。



※写真は、修善寺で見つけた不思議な木。手前は梅の木ですが、ひゅんと伸びてぼさぼさっと葉っぱがついている木は松の一種のようです。変わってますよねー。

※最初にブログを訪れた方が見つけやすいよう、カテゴリー「はじめに」にも入れておきます。


takutaku7and7 at 11:08|PermalinkComments(2)

2008年02月24日

清志郎の喉頭がん克服を支えたもの

2月6日NHK「SONGS」に忌野清志郎が出ていました。

デビューから36年間歌い続けてきた清志郎が、初めて歌うことを止めたのは一昨年の夏。
喉頭がんだと自ら発表し、予定されていたコンサートをキャンセルして治療に専念していたので、どんな様子なのか気になっていたのです。

RCサクセション、タイマーズと、ずっと彼の歌は私の近くにありました。
※余談ですが、清志郎といつもステージに立っている、チャボこと仲井戸麗市は古井戸時代からのファンです(分かる人、少ないかも…汗)。

「喉頭がん」。
シンガーにとっては致命的な病気。
独特のあの歌声をもう聴くことはできないのだろうか。
お願いだから、手術は選択しないで欲しい。
でも、きっと清志郎は復活してくれるだろう。
どんな大変な思いをしても、きっと…。

待ちに待ったファンの期待に応え、不安を拭い去るかのように、
TVに映し出された清志郎は元気そのもの!
少し太ったかな。
でも、声はちゃんと出ているし、エネルギッシュです。

インタビューで、清志郎はこんなことを話していました。

……………………
「いま思うと、やっぱりちょっと休めっていう指令だったのかもしれないな。上からの」

(ナレーション)
手術すると声が失われる。摘出手術も放射線も断り、大好きな自転車で少しずつ体力を戻していった。※自転車に乗っている写真が出る。

「1年ぐらい、何もやらなかった。抗がん剤で元気な細胞も一回ダメになるわけなんです。筋肉が全部落ち、心肺機能も全部落ちて。階段を2階、3階まで昇るのがもう大変。つい最近まで…。
……………………
あれ? インタビュー、途中で切った?

抗がん剤治療を選択した苦悩が感じられる発言でした。
どうやって体力を取り戻したのか?。
ナチュラリストの清志郎のことだから、きっと自分なりの治療法を見つけて復活するに違いないと信じていたので、その先が知りたかったのに、結局治療についてはそこで終わってしまいました。

やはり放送を見た友人と翌日会話。
友人「清志郎、見た? あのインタビュー、絶対途中で切ったよね」
私 「やっぱりそう思った?」

私たちは、清志郎が声を守るために、やむを得ず抗がん剤を選択したけれど、きっと自分自身で治るために何かを行ったに違いない、という推測をしました。おそらく、それを放送するのは、NHKとしては“マズイ”ことだったのでしょう。

うーっ、何だろう。
知りたい!

さっそく、インターネットで調べた友人からメール。
「やっぱりこんな書き込みがありました!
(中略。新聞記事の抜粋をもとに書いたブログのようです)
手術を促され、声を失うことを宣告された清志郎だが、『医者の説得をかわし、民間の代替医療を選んだ』と話す。玄米菜食法を続けて、がん細胞を消滅させ、友人のライブのゲスト出演で数曲歌うことと、趣味のサイクリングでリハビリ。体力も喉も回復して医師のゴーサインが出た。
医師からは『このままだとがんが体全体に転移して死んじゃうぞ』と言われて放射線治療を勧められたそうだけど、それは拒否したそうです」

2月の復活コンサートを発表した昨年11月、さまざまな記事が出ていて、そこにも「抗がん剤と玄米菜食を中心とした民間療法、自転車での体力回復、ライブへの飛び入り出演等を繰り返し、完全復活の日を迎えた」と書いてあるので、抗がん剤治療と玄米菜食法は並行して行われたというのが友人の見方。
私もそう思います。

ここで誤解してほしくないのですが、「だから、玄米菜食をすべきだ」と言いたいわけではないのです。
そして、「ほら、やっぱり抗がん剤で治ったんじゃないか」ということでもないと。

手術、抗がん剤、放射線…、表面に見えている「がん」を“消滅させる”方法はいろいろあるでしょう。

それを取り除くのは医者の技量かもしれないけれど、がんという病気をつくり出したのは、それぞれの肉体を持つ「私」です。

その「私」が変わらない限り、「がんの芽」はいつでも表面に出てくる可能性があるのではないでしょうか。

目に見えるがんをいくら消滅させても(させたように見えても)、その土壌、木の根っこが同じなら、本当に治ったことにはならない。

逆に言えば、土壌が変わり、木の根っこがしっかりしていれば、多少虫が住みついていたとしても木が倒れないのと同じように、私たちもまた“がんと共に生きる”ことだってできると思うのです。
健康な人間の中でも、がんは常に生まれては消えているものなのですから。

清志郎は、そのことに気づき、再びステージで歌うために自分でできることをしたのでしょう。


さて、NHK「SONGS」に戻って。
最後の曲の前に、再び流れたインタビュー。

……………………
「あまり先のことを考えるのも良くないかなあと思って。毎日充実していることが大事で、気持ちが先いっちゃっていると良くないと思うんですよ。心、ここにあらずみたいになっちゃうと」

「だから、2月10日の武道館のことも実はあまり考えないようにしていて。明日からまたリハなので、明日ぐらいのことを考えようかなと思っているんです」

……………………

うーむ、清志郎、かなり悟りましたね(笑)
いいな、「明日ぐらいのことを考えて生きる」って。

料理
※写真は、東城百合子さんの講演をきっかけに、昨年春から月に1回通っている「自然料理教室」で作ったお料理。
この日(2/13)のメニューは、はと麦と小豆が入った「玄米ご飯」、ゆばとふのりの「すまし汁」、ヘルシーな「卯の花炒り」。
そしてメインディッシュが「うなぎもどき」(れんこんと人参、にんにくをすりおろして玉ねぎのみじん切りと合わせて海苔の上にのせたものを揚げる)。付け合せは金柑煮と蕗のとうを揚げたもの。
デザートはさつまいもと胡桃、胡麻で作る「いも月餅」。
お腹一杯、美味しくいただきました〜。





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2008年02月03日

昆虫の「休眠物質」でがんを抑制

133a2a0e.JPG今朝、静岡新聞の医療情報のページを見ていたら、

ガの休眠物質「ヤママリン」
がん抑制効果に期待

という記事が目に入りました。


温帯にすむ昆虫の多くは、「休眠」により発育を止めて冬を乗り切ります。
日本原産のガ「ヤママユ」は、9月上旬から翌春ふ化するまで、約8カ月間も卵の中で幼虫のまま眠るそう。
※写真は静岡新聞掲載記事をそのまま撮影したものです。

幼虫の体内で休眠をもたらす物質「ヤママリン」を発見したのは、岩手大学(おっ、私の故郷にある大学ではありませんか!)の鈴木幸一教授(昆虫バイオテクノロジー)。

がん細胞を眠らせ、増殖を抑える薬への応用を目指して研究が進められているとのこと。
抗がん剤のように正常な細胞まで攻撃せず、副作用がないというのがメリットです。

記事に載っていた鈴木教授の言葉が良かったですね〜。
「環境を汚す人間はわがままで欠陥だらけ。小さな虫が人間を救うことが実感できれば、地球の奇跡的なすごさに気づくのでは」

ところで、詳細を調べようと検索したのですが、この記事は独自の取材ではなく共同ネタのようで、各地方紙に以前からパラパラと載っているようですね。

培養したラットの肝がん細胞の実験では、ヤママリンを加えないと二日後にがん細胞がシャーレいっぱいに広がり、加えたものではほとんど増殖しなかったとのこと。
その様子は、下記の「岩手日報」07年9月23日の記事で見ることができます。
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20070923_3

また、もっと詳しい研究レポートが見たい方は、下記「天蚕由来のヤママリンをリード化合物とした細胞増殖制御剤の開発」をどうぞ。
http://brain.naro.affrc.go.jp/tokyo/gijutu/saitaku/19/9yamamarin.htm


この記事を読んで、がんが近年急激に増えているのは許容量を超えた「忙しい生活」やストレスなのかな、とあらためて思った次第。
身体の細胞が悲鳴を上げているように感じます。

さんざん痛めつけちゃって、ごめんねー。

薬や昆虫の力を借りるのもいいけれど、
昆虫や自然から学ぶことのほうが大事なのかもしれませんね。


takutaku7and7 at 08:28|PermalinkComments(4)

2008年01月08日

がんの自動診断装置は期待できるか

b29958fc.JPGすっかり更新が遅れてしまいました。

喪中につき、年末年始のご挨拶は遠慮させていただきましたが、皆さま良い新年を迎えられたことと思います。

今年もどうぞ、よろしくお願いいたします。


私はいま、年末年始のお休みの影響で仕事が詰まっていて、まさにカンヅメ状態。
4日の昼に1時間半ほど外出したっきり、外に出られないまま奮闘中です…。
とはいえ、神戸で見た初日の出の写真も、がんに関するニュースのネタも古くなってしまいそうなので、えいっ!とブログを書き始めた次第。

1月5日、夜7時のNHKニュースで「がんを自動的に診断する新しいシステムができた」という放送をしていましたが、ご覧になった方もいらっしゃるかと思います。

私はニューストップのヘッドラインで知り「おっ!新年早々いい話かな〜♪」と見始めたのですが…。

では、その内容をご紹介しますね。

…………………………………………
画像診断装置PETの画像でがんを正確に診断するためには、専門の知識や色の濃さ、微妙な違いを見極める必要がある。

そこで、横浜市立大学付属病院と横浜国立大学が共同の研究グループ立ち上げ、経験の違いによらず、同じレベルの診断ができる方法を研究。

専門の医師6人からどういう点に注目してがんを診断するのか聞き取った。
そして、分析結果を人工知能に組み込むことで、がんを自動的に診断するシステムを開発。

31人の患者を診断したところ、乳がんや肺がんなど10種類を見つけることができたとのこと。

横浜市立病院の女医は、「たくさんの診断画像の情報をいかに効率良く診断するかが重要。コンピュータが自動的に異常なところを指摘してくれる。見逃ししなくてすむという利点がある」とコメント。

ただし、膀胱がんなど一部のがんには対応できないことから、症例数を増やして精度を上げ、医師の診断の支援に役立てたいと研究グループは話している。

…………………………………………
と、いうニュースでした。

スクープという感じで、かなり大々的に取り上げていたのですが、果たして“画期的”といえるかどうかギモンを抱いてしまったんですよねー。

・ 以前もこのPET検査については書いたことがありますが、そもそもPETの診断がどれだけ正確なものかという点が問題です。(私ははからずも2回このPET検査を受けて「シロ」と判断されましたが、実際はがんでした)。

・ 専門の医師6人の聞き取りから作った人工頭脳で、31人の診断。その31人について、別の診断方法でも確認したのでしょうか。結局漏れがないか、間違った診断をしていないかという確認ができない限り、「正しくがん診断した」とはいえないのでは?

・ 「膀胱がんなど一部のがんには対応できない」というのは、PETの性質上、標識となるグルコースが集まりやすい膀胱には適さない、ということであって、画像診断の症例数を増やして精度を上げることとは別問題だと思うんですけどね。私が受けたころから4、5年経過しているので、PETもかなり進化しているとは思いますが。

・ 「医師の診断の支援に役立てたい」と言うけれど、かえって医師の“カン”が鈍ったり、コンピュータ任せになってしっかり患者を診なくなったりするのでは…、と不安になります。だいたい、「とにかくがんを早く見つけて治療してしまえばいい」という考えにもギモンを感じているんですよね。

・ それと、この診断って保険適用になるんでしょうか? それが一番の問題かも。


というわけで、NHKニュースを見て「がんの未来は明るい!」と思った方には、ちょっと申し訳ない記事になってしまい、スミマセン。
ちなみに、私はPET自体を否定しているわけではなく、さらに進化して光治療に繋がることを期待していますからねー。


※写真は、2008年元旦、神戸の義母がいる施設付近から眺めた初日の出。雲が多く、今年は拝めないと思っていたのですが、ちょうど間からぱーっと顔を出して輝き、とてもきれいでした。


takutaku7and7 at 13:24|PermalinkComments(10)

2007年12月11日

緩和ケア研究、浜松市など4地区選定

85c4c52e.JPGいくら救急車を早く呼んでも、病院をたらい回しされた挙句に亡くなってしまう…、
医師も看護師も不足する病院、閉鎖に追い込まれる地方の病院、
近くに産科がなく不安に脅える妊婦、薬害訴訟における冷たい政府の対応、
相変わらず変わらないがん患者を取巻く社会的イメージと進まないがん対策―。

日々、届くニュースはあまりにも酷く、目や耳を塞ぎたくなってしまいます。
でも、塞ぐわけにはいかない。

現実のことだから。
私たちが生きている社会のことだから。
私、あなた、そして私たちの愛する人たちに関わることだから。

…………………………………………

少しだけ希望の持てるニュースを見つけました。

がんにまつわる痛みや精神的苦痛をやわらげる「緩和ケア」。
患者からの要望は強いものの、実施体制の整う地域が少ないという現状を打開するため、厚生労働省の研究班は2008年度から、国内の4地域で調査研究を始め、全国どこでも使える標準的な緩和ケアプログラム作りに乗り出す。
参加患者数は数千人とみられ、緩和ケアとしては例のない大規模研究になる。

 対象の4地域は、山形県鶴岡市、千葉県柏市・我孫子市・流山市、浜松市、長崎市。鶴岡市は、全国各地に数多くある緩和ケアの提供体制が不十分な地域として、その他3地域は緩和ケアに主に取り組む主体が専門病院だったり医師会だったりするなど、それぞれ状況が異なることで選定。
4地域の研究をすれば、全国的な傾向が把握できるという。各地域では、責任者が研究を取りまとめる。

(2007年12月6日/日本経済新聞 朝刊)


同日の静岡新聞朝刊によれば、

「浜松市は先進的な緩和ケアの実施地域として選定された」そう。

浜松地域の行動計画によると、「3年間で1000―1500人のがん患者を対象に調査・研究する。地域全体の緩和ケアに対する問題の共有と解決を図るカンファレンスの開催をはじめ、訪問診療や小児腫瘍(しゅよう)緩和ケアの相談、緩和ケア外来の開設、市民を対象にした講演会などを進めていく。来年2月から市民に啓発広報を始める予定」とのこと。

浜松は専門的な緩和ケアを受けた患者が30%と他地域に比べて多く、関係者の意識も高いのだそうです。


病気と治療による痛みや苦しみは我慢するものではなく、最初から取るべきもの―。
やっと、その願いが届き始めたようです。

きちんと緩和ケアを行えば、痛みは80〜90%取り除けるというのが世界標準。
どうか、一日でも早く緩和ケアの考えと技術が広まりますように。

…………………………………………

バタバタとした日々で、なかなか更新&他の方のブログやHPへの訪問が遅れていてごめんなさい!

明日から日曜まで沖縄出張です。
朝晩はかえってインターネットできるかも…とかすかな期待(笑)

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2007年11月18日

混合診療裁判の行方は混沌

公私共に忙しくしている間に、こちらのニュースにも動きがありました。


■規制改革会議:混合診療全面解禁を第2次答申盛り込みへ

11月15日毎日新聞
 政府の規制改革会議(草刈隆郎議長)は15日、保険診療と保険外診療を併用する「混合診療」の全面解禁について、12月にまとめる第2次答申に重点事項として盛り込む方針を決めた。
 混合診療を巡っては、小泉内閣時代の規制改革・民間開放推進会議(当時)が04年に解禁を提言。しかし、厚生労働省は「所得のある人とない人で格差が生じる」などとして、一部の高度先進医療だけに導入を認め、原則として保険給付の対象外にしていた。
 これに対して、東京地裁は今月7日、厚労省の判断を違法とし、原告患者に保険給付を受けられる権利を認める判決を出した。混合診療を原則として禁止する国の政策を違法とする初めての司法判断を受け、規制改革会議は全面解禁を求めることにした。
 同会議が15日、患者に行ったヒアリングでも、「混合診療としてたった一つの保険外診療を受けるだけで、診療全体が保険外になるという扱いはおかしい」「保険医療だけでは、死亡率は減らない」などの批判が続出。一定の保険給付を前提とした混合診療の解禁を訴える意見が相次いだ。


■「混合診療」訴訟で国が控訴

11月16日 時事通信
保険診療と保険外診療を併用する「混合診療」を行うと、患者の医療費全体が保険対象外となる制度は違法として、がん患者の男性が国を相手に保険適用の確認を求めた訴訟で、国は16日、男性に受給権を認めた一審東京地裁判決を不服として、控訴した。
 地裁は7日、「健康保険法に国の制度を肯定する根拠は見いだせない」として、原告の団体職員清郷伸人さん(60)の主張を認め、国側敗訴を言い渡した。


規制改革会議は、今回の東京地裁の判決に便乗して(?!)、一気に混合診療の全面解禁を求める動きのようですね。

ここで再度お断りしておきますが、私はこれまでもブログの中で書いてきたとおり「国民皆保険」という日本の保険制度は世界に誇るべきものであり、これを維持すべきだと思っています。

今回の原告男性、清郷伸人さんの主張に関して言えば、本来保険適用であるインターフェロン療法だけでは治療効果に限界があり、医師の勧めで保険外の活性化自己リンパ球療法を自費で受けていた。
ところがこれが違法の混合医療にあたるとしてマスコミに報道されたある病院の事例と同じ、ということから清郷さんが掛かっていた病院では活性化自己リンパ球療法を中止してしまった、という経緯でした。

混合医療と判断された場合、特定療養費制度で認められている治療および差額ベッド代以外は保険適用されるものまで全額患者の負担になります。それも初診にまでさかのぼって!

たった一つの保険外治療を受けることでそれまで受けていた保険治療まで全額自己負担となり、それが初診にまでさかのぼる、というのは幾らなんでも不合理ではありませんか!?

そのことを主張することが、なぜ日本の「保険皆制度」をなくすことになり、医療格差を生み、日本の医療崩壊に繋がるのか、やっぱり私には理解できないんですよね。

そんなもの“解釈の是正”もしくは“部分修正”ですむことでしょう。
現在、自由診療とされている治療が「信頼度にかける治療」および「お金がかかる治療」と決めつけているところも疑問です。
高度な先進的治療だけに目が行っているのでしょうか。
たとえば、西洋医学に鍼治療や東洋医学、ホメオパシーを取り入れている「統合医療」や「ホリスティック医療」は認められない医療ということになりますよね。
抗がん剤よりはるかに体にやさしく、西洋医学よりも長い歴史と実績を持ち、金額的にも低い医療が「信頼できないお金持ちの治療」なのでしょうか。

医療崩壊は、すでに別のところから始まっています。
それはそれで問題であり、私も言いたいことは多々あります。
心ある医師が窮地に追い込まれていること、地方の病院が存亡の危機に陥っていること、産婦人科医が減っていることについても、憂いを抱いています。
何とかしなくてはいけないと、危機感を覚えています。

混合医療全面解禁に向けてハイエナのように身構えている、国内外のあらゆる業界の人々がいることも承知です。

でも、たった一つのことでも「おかしいことはおかしい」と認める社会であって欲しい。

この問題に関して、ネットで各新聞の社説を見ましたが、下記の毎日新聞の社説が的を射ていると感じました。

毎日新聞11月9日 「社説:混合診療 国の説明は患者に届いてない」
http://mainichi.jp/select/opinion/editorial/archive/news/2007/11/20071109ddm005070069000c.html


ちなみに私自身は保険治療のみ。手術および放射線治療以外は、自分の意志によりホルモン治療も抗がん剤治療も選択していません。今は漢方薬と半年に一度の定期検査のみ。あとは食事療法を中心とした自然療法で自己の免疫力を高める努力をしています。おかげで長いこと風邪や胃腸病などで病院に掛かったことはないんですけどねー。

もう少し、国も食事指導や食品管理、予防医学に力を入れてくれれば医療費も削減できると思うんだけどなあ。


takutaku7and7 at 23:58|PermalinkComments(2)

2007年11月09日

混合診療裁判、追加情報

昨日、アップした「混合診療裁判、がん患者勝訴」の追加情報です。

どういう経緯だったのかその詳細を知りたい方、本当に混合診療が日本の国民皆保険制度崩壊につながるのかどうか、またなぜ医師会は反対しているのか―。
その真意を知りたい方は下記にご紹介する原告HPや医師のブログをご覧ください。

私は、まずこの男性の勝訴に拍手を送りたい。

混合診療で本来保険を使えるところまで保険外になるのは、やはり難病や治療法が限られているがん患者にとっては不合理です。

また、私は日本の保険制度は世界に誇るべきいい制度だと思っていますし、守るべきだと感じています。

男性の主張は、保険制度を否定するものではなく、そこから派生する問題はやはり「医療サイドのモラル」と、「国民の命と利益を第一に考えるべき国の体制」にかかっていると思うんですけどね。

夫は保険外の治療(私は保険外の検査)を病院が負担する形で受けたことがあるんですけど、あれは違法だったんでしょうか。もう少し勉強してみよう。


■原告男性、清郷伸人さんのHP
http://kongoshinryo.net/index.html

裁判のドキュメント、および発端となった病気と治療、事件の経緯が書かれています。弁護士なしで裁判で勝ったというのには驚きましたが、この明晰な理論と意見、なるほどです。

■ブログ仲間のasamiさんが教えてくれた諏訪病院の緩和ケア科、平方眞医師のブログ「がんになっても、あわてない」から「『国民皆保険制度』崩壊への第一歩」の記事。asamiさんは原告のHPも教えてくださいました。
この平方医師は、私もブログの記事に取り上げた「医師と患者のコミュニケーション」んのテーマで緩和医療の立場からNHKの討論番組に出演された方です。その際、ブログを通じて意見を交わしましたが、とても患者の立場に立ったいい医師だなあと思いました。
今回は、どちらかというと原告支持ではなく、医師の立場からの意見ですね。
http://air.ap.teacup.com/awatenai/463.html#comment6128


■ブログ仲間の白神さんが教えてくださった「新小児科医のつぶやき」から「混合診療訴訟」
http://d.hatena.ne.jp/Yosyan/

とても丁寧に記事を分析しています。また、このブログを読んだ方との意見交換(コメント)も活発。

以上、取り急ぎアップしておきます。
今週一杯忙しいので、すみませんがここまででごめんなさい!




takutaku7and7 at 06:45|PermalinkComments(4)

2007年11月08日

混合診療裁判、がん患者勝訴

a2677369.JPG今日はこれから仕事で出掛けなくてはなりません。
時間がないので取り急ぎ、がん患者には見逃せないニュースをご紹介します。

保険診療と保険外診療(自由診療)を併用する「混合診療」を実施すると、本来は健康保険が適用される診療も含めて治療費全額が自己負担となる厚生労働省の運用が妥当かどうかが争われた訴訟の判決が7日、東京地裁であった。定塚誠裁判長は「厚労省の法(健康保険法)解釈は誤り」と指摘し、原告患者に保険給付を受けられる権利を認めた。

詳しくは下記の毎日新聞のネットニュースをご覧ください。
ちなみに私は「静岡新聞」11月8日付朝刊で見たので、他紙にも掲載されているかと思います。静新の見出しは「混合診療 全額自己負担は違法 東京地裁初判断 男性がん患者勝訴」。
面白いですね、見出しによって受ける印象も変わります。

「<混合診療訴訟>全額自己負担は違法 東京地裁で国側敗訴」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071107-00000131-mai-soci

●訴えていた人の状況
腎臓がんを患い、01年2月から保険対象のインターフェロン療法を受け、同9月からは保険適用外の療法を併用した。このため治療費全額を自己負担すべきだとされ、国を相手に保険適用の確認を求めて提訴していた。

●厚労省がこれまで混合診療を認めてこなかった理由
所得のある人とない人の間で医療格差が生じる恐れがあることや、安全性を確保する観点から混合診療を原則として認めず、保険を適用してこなかった。

●判決
「保険診療と自由診療を一体として判断すべき法的根拠は見いだせない」と厚労省の法解釈を否定。その上で「個別の診療行為ごとに、保険給付対象かどうか判断すべきだ」と述べ、混合診療を事実上容認した。

●私の意見(今のところ)
問題となっているのは、医療格差や国民保険の崩壊につながるという点のようです。
それは医療者側のモラルや姿勢にかかっているような気もしますが…。

もし、保険外のものと一緒に受ける診療により命が救えるとわかった場合、「自由診療と併用すると本来保険適用の診療まで保険が受けられなくなる」というのは不合理のように感じます。

もう少し、どんな問題があり、波紋を広げていくのか見ていきたいですね。

※ついでに掲載しそびれていた写真をアップ。森町で今月初めに行われた祭りの屋台を仕事の途中で偶然見かけました。江戸時代中期から続く伝統ある祭りだそう。こうした屋台が十数台集結し、昔は喧嘩祭りと言われたほど激しくぶつかりあったとのこと。この日はすっごくおとなしかったんですけど。ほんと、関係ない写真でごめんなさい(笑)


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2007年11月06日

続・耳垢と抗がん剤

514889f5.JPG昨日書いた「耳垢と抗がん剤の関係」について、その研究内容の詳細を見つけたのでお知らせしますね。


■科学技術振興機構報 平成18年1月30日より
「ヒトの耳垢型がABCC11遺伝子の1つの塩基変化によって決定されていることを世界で初めて発見した」という研究内容について書かれたもの。
http://www.jst.go.jp/pr/info/info248/index.html

「耳垢型決定の遺伝子は、薬剤耐性遺伝子ABCC11遺伝子であったので、今後は、ABCC11タンパク質が生体内でどのような薬剤の代謝に関わるのかを突き止めることが大きな課題となってきます。そのような薬剤が同定できれば、その薬剤投与時には、耳垢型によって感受性の相違が規定されることになり、まさに個人化医療の実現です。」

ようするに、耳垢型決定の遺伝子は、薬剤耐性遺伝子ABCC11遺伝子だったので、感受性の相違が予測できるということだったのですね。
納得しました。


※写真は昨日の朝焼けの空。朝、こんなに赤く雲が染まるのはあまり見たことがありません。
そうそう、今朝久しぶりに夫の夢を見ました。楽しそうにサックスフォンを演奏していました。彼はギターやシンセサイザーは演奏するけどサックスは吹けないはずなのになあ、と思っていたら、誰かが「電子楽器でもそれだけいい音が出るんだ」と一言。そうか、電気のサックスなんだあ、と妙に納得したところで目が覚めたんです。
どうやら彼は天国で音楽のレパートリーを広げているようですね♪


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2007年11月05日

耳垢と抗がん剤の関係

27e3c9b7.JPG先週土曜日NHKの番組「解体新ショー」で興味深い話をしていました。

以前にブログで耳垢のことが話題になり、その際、私はどこかで「乾いた耳垢は祖先が北方系で、湿った耳垢は祖先が南方系」という話を書いた記憶があるのですが、もっと詳しく耳垢のことを分析していたのです。

番組に出てきたどこかの博士(教授?)によれば、耳垢はカサカサした「乾型」とネバネバした「湿型」に分けられ、遺伝子によって受け継がれていくのだそう。
世界の耳垢分布は明確に特徴づけられていて、アメリカやヨーロッパで白人や黒人にインタビューするとみんな「ネバネバ湿型」、日本人をはじめアジア系は「カサカサ乾型」がほとんどだったんですよ〜。

何でも、人類はもともと「ネバネバ湿型」の耳垢だったのが、およそ2万年前の氷河期に北東アジアのある場所でたった一人に遺伝子変化が起きて「カサカサ乾型」の祖先が誕生。
それからアジアで「カサカサ乾型」が増え、日本人の8割が乾いたタイプなんだそうです。

で、何と「ある種の抗がん剤の効き目を決定する遺伝子と耳垢のタイプを決定する遺伝子が同じ」という、見逃せない、いえ聞き逃せない情報があったのです!

耳垢の型によって、薬の効果の度合いや副作用の強さなどもわかるそうで、これが実用化されれば投与する前に効果のない薬や副作用の強い薬をはじくことができるというわけ。

何だか、科学的なような原始的なような話ですが、マジメに科学者が発表している事実なんですよね。

素人の私としては、耳垢の型は2種類なんだからすぐにわかりそうなもの、と思ってしまうのですが、そうじゃないんでしょうか?!


※写真は浜松から車で1時間ほど行ったところにある森町、小国神社で見かけた柿の木。この辺りは「次郎柿」発祥の地として有名なんですよー。


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2007年10月27日

ビワの葉療法と金地院

「ビワの葉療法」がさまざまな病気に効くという話は、皆さんも耳にしたことがあるかと思います。

自然療法の東城百合子さんによれば、ビワの葉にはいろいろな薬効成分が含まれており、中でもビタミンB17となる「アミグダリン」という成分が多く含まれ、それが炎症やがんに効果があるとしています。
アミグダリンには、
「血液浄化作用」
「.抗がん作用」
「鎮痛作用」
「殺菌作用」
があり、3千年も昔のインドの仏典にも素晴らしい薬効を持つ植物として登場しているとのこと。

私もビワの葉療法は十数年ほど前から暮らしに取り入れてきましたが、その驚異的な力を実感したのは、がんになった夫のお手当てをしたときでした。
ビワの葉温灸をすると、みるみる皮膚に転移したがんが消えちゃうんですよ〜!

そんなビワの葉療法が別名「金地(こんち)療法」と呼ばれていることをご存知でしょうか。
「金地」とは「金地院」というお寺のこと。
何と、そのお寺が我が家から車で40分ほどのところ(でも私は散々迷ったのでエラク時間かかりましたけど)、浜名湖畔の細江町気賀にあると、つい最近知ったのです。寺とビワ

今年の春から、東城百合子さんの自然料理を実践する教室へ月に1回通っているのですが、その勉強会として今週水曜日に「金地院」を訪問。住職の河野文英和尚より、ビワの葉療法にまつわるお話を伺いました。

臨済宗・定光山金地院は、天明8年(1788年)に建立されましたが、明治時代に失火。山門とお堂ひとつを残して焼けてしまったそう。
そこに復興のために本山から任命を受けて愛媛からやってきたのが、文英和尚のおじいさまにあたる河野大圭和尚でした。
明治43年、師が38歳のときのことです。

「愛媛は暖かいところですから、こちらに来るときにビワの苗とみかんの苗を持ってきたんです」と住職。
みかんの苗を植えて自ら開墾し、その努力もあってこの辺りは有名な三ケ日みかんの産地になったらしいんですよね。

金地院でビワの葉温熱療法の施術が盛んに行われたのは、やってきて間もない明治終わりから昭和の初めにかけて。
「あちこちから届いた病気が治ったお礼の手紙が山のように残っていて、遠くは台湾からのものもありましてね。消印を見ると、九州から北海道まで全国各地から訪れていたことがわかります」

口コミでどんどん伝わり、あまりに多くの患者がやって来るのでお寺の仕事ができなくなると、月に3日だけ治療日を決めたそう。
それでも1日多いときで200人、トータルで20万人もの病人の手当てを大圭和尚は行ったということです。

「日が経つとだんだんビワの葉が足りなくなってきて、どんどん遠くの民家まで弟子たちがビワの葉を探して遠くに行かなければならず、大変だったようですよ」。

やり方は、ビワの葉の表面に墨で何やら文言を書き、それを火で炙り、2枚皮膚に当ててマッサージするという方法。
「祖父は漢方医学の心得があったんでしょうね。病人が来ると、どこがどう悪いかピタリと当てて、どのくらいで治るかも告げていた。“カミナリ坊主”としても有名で、よれよれで歩けず気力もない病人が来ると一喝。『お前は3ヵ月で治るんじゃ』と3本の指を出したという話も伝え聞いています」。

結核にかかった一人の坊主が医師に見捨てられ、希望を失ってやってきたときも同じように一喝し、治ると宣言したそう。
治療後、このお坊さんは大圭和尚の弟子となり、寺に住み込みました。後に花園大学学長、妙心寺派官長にまでなった山田無文師のことですが、大圭和尚にビワの葉療法を受け5ヵ月で完治したエピソードを自身の著書に記しています。

心と体は結びついていることを大圭和尚はよく知っていたのでしょう。

東大や阪大の医学博士たちもこの評判を聞いて訪れ、ビワの葉による効力を研究、科学的に実証するきっかけとなったそうです。

写真は、大正時代に描かれたという額絵。額絵



拡大して見ると、上半身を裸で順番を待つ病人やビワの葉2枚を火であぶっているところなど、ビワの葉治療の様子がよくわかりますよね。額拡大

「病人のほとんどが、肺結核やがんの方だったようです。父は祖父のような力を自分は持っていないと、治療はほとんど行いませんでした。やはり祖父の力は特別だったのでしょう」

本堂の再建は、病気を治してもらった方々の寄付によって実現したもの。欄間、花立て、仏具などに、それぞれ異なる家紋が入っているのは、その寄進者の家紋が入っているからだそうです。

中には有名な日本画家が描いた四季の屏風絵があり、その夏の襖には実がたわわになったビワの木が描かれていました。
この方も病気を治してもらったお礼ということで、揮毫料をいただかなかったとのこと。

恐るべし、ビワパワー!
ビワの葉療法の素晴らしさをあらためて知った一日でした。
よしっ!私もビワの木を育てるぞ〜。

先日、お友だちから届いたハーブの種もあるし、ますます自然の恵みに目覚めていく私です(^^)


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2007年10月19日

「がんワクチン効果あり」詳細!

10月3日の私のブログで、NHKで「がんワクチン」の効果が認められたというニュースが報道された話を書きました。

その後、詳細な情報を探していたのですが、ちっとも検索にかからず、そのままになっていました。

今日、フリーダさんが私の記事をTBしてくれたのを機に、また探してみたところ、やっと幾つか辿って発見! 
10月5日のasahi.com に出ていたので、ご紹介しますね。
http://www.asahi.com/science/update/1005/TKY200710050196.html
内容は、NHKで放送されたものとほぼ同じですが、どういう過程でがんワクチンが作られ、どこの大学で臨床研究が行われていたかについても詳しく書かれています。


【がんワクチン「効果あり」34人中22人、安定か改善】

進行した膵臓(すいぞう)がんや食道がんなどを対象にしたがんワクチンの臨床研究で、患者34人のうち22人に病状の悪化を防ぐ効果が確認されていることがわかった。横浜市で5日まで開かれている日本癌(がん)学会総会で、東大医科学研究所ヒトゲノム解析センターの中村祐輔教授が発表した。目立った副作用は出ていないという。新薬として開発を進める方針だ。

 がんワクチンは、がん細胞に狙いを絞って免疫反応を高め、がんをやっつけようという手法。中村教授らが、正常細胞ではほとんど働かないのに、それぞれのがん細胞で特徴的に活発に働いている遺伝子を特定。その中から強い免疫反応を導くものを選び出し、複数のワクチンを作った。

 膵臓、食道のほか、肺、肝臓、膀胱(ぼうこう)、大腸の各がんを対象に、岩手医大や福島県立医大、山梨大、和歌山県立医大、九州大などが昨秋から順次、臨床研究を始めた。

 今はワクチン自体に毒性がないかどうかを確認している段階で、標準的な治療法がないと判断された患者らに説明し、同意を得て研究に参加してもらっている。

 9月末までに投与した患者は67人おり、このうち、計画通り投与し、3カ月以上過ぎた34人について分析した。がんが縮小したと評価された人は膵臓、膀胱、大腸の各がんだった5人。がんが大きくならずに安定していた人が17人で、計22人で効果があったと判断した。

 がんに対する免疫反応が高まっていることも確認され、特に比較的若い人で顕著だった。また、投与の結果、半年以上、病状が安定している患者がいた一方、効果のみられないケースもあった。

 グループが、がんワクチンに期待するのは、手術後の再発予防。実用化にはさらに研究を重ねる必要があるが、新薬の承認申請を目指し、臨床試験(治験)を担当する厚生労働省の関連組織と相談に入りたい考えだ。


…………………………………………
先日のニュースではわからず、この記事を読んで知り、驚いたことがあります。

「標準的な治療法がないと判断された患者らに説明し、同意を得て研究に参加してもらっている」という部分に注目してください。
つまり、標準的治療=手術・放射線・抗がん剤、そのいずれも“使えない”と判断されたがん患者ということは、かなり悪性、もしくは進行したがん患者ということですよね。

それで、およそ65%に効果があったというのは、すごい数字じゃないですか?!

抗がん剤の奏効率については、以前も記事に書いたことがありますが、「腫瘍の大きさが半分以下に縮小し、その状態が4週間以上続くこと」あるいは「腫瘍がなくなった」場合、「奏効した」と言います。
抗がん剤の有効性を判断する場合、だいたい奏効率20%前後とされますが、それはあくまでも4週間の状態であり、「その後どうなったか」についてはわかりません。

今回のがんワクチンの分析は3ヵ月後の患者について行われたものですから、その効果がいかに高いものだったか、おわかりになることと思います。
しかも副作用もないのなら、画期的!

どうぞ、一刻も早く認可し、標準的治療としてください。
ワクチンなら、外科医や放射線専門医のいない地方の病院でもマニュアルがあれば扱えるような気がします。

そうなれば、がん治療における医療格差の切り札になるかもしれません。
このテーマ、今後も追っていきますので、続報がわかり次第、お知らせしますね。


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2007年10月03日

安保氏・川竹氏講演/がんワクチンのニュース

95f47485.JPG9月29日に行われた「第4回 世界一元気ガンの患者学ワールド」の報告その2です。

開会宣言のあと、新潟大学大学院教授の安保徹医師から短いスピーチがありました。

「がんになる人は、まじめな人が多いんです。病気にならず、長生きしている人を見てごらんなさい。だいたい図太い人ですから」
それこそマジメな顔をして東北訛りのゆっくりとした口調で話す安保先生の言葉に、思わず頬が緩んでしまう。

「がんをはじめ、病気は生き方の偏りから始まっているのであって、そこを変えると治るもの。どうぞ、自分をいたわり、一生懸命生きてきた自分を誉めて、自分を大切にしてください。周りにこんなに治った人がいるとわかれば、医療も変わっていくでしょう」

会場に訪れているのは、がん患者かその家族がほとんど。
“がんは自分が作り出したもの”とわかってはいても、他人から指摘されると「自分が否定されたような」気持ちになるものです。
でも、安保先生はやさしいなあ。
こんな風に言われると、「はい、自分を大事にします」と素直に生き方を考え直そうと思っちゃうんですよね。

続いて、川竹文夫代表の講演。
ここからは、箇条書きでまとめていきますね。

○細々と活動を始めていた2000年頃は誰にも相手にされなかった話(ちなみに私は乳がんの手術を受けた2000年秋から川竹さんのHPを見ている)。どの病院もチラシを置いてくれなかったが、今はほとんどの病院が講演開催のチラシを置いてくれる。隔世の感あり。
○より良い治療を求める気持ちはわかるが、治療そのものより「何をどういう姿勢で取り組むか」が大事。
○ホワイトボードにピラミッド型の図を書き、がんに対する姿勢の4つのレベルについて説明。
・一番下は「無知」。病気についても治療法についても何も知らない、知ろうとしない段階。
・二番目は「依存」。深く考えず、病院で示す治療法や多数意見に従っている段階。
・三番目は「自立」。良くも悪くも自分で責任を持つ。源は自分、自分には治す力がある、一番いい治療は自分で作ることだと気づき、責任を持つことのできる段階。腑に落ちた人は治る。
・四番目(頂点)は「利他」。がんになる前より成長し、幸せになっていると感じられる状態。自分が掴んだことを自分によく似た状況の人に伝え、その人の幸せを願い行動できる段階。

このように説明した後、「病気を誰かのせいにせず、自分で責任を持ち臨んでいく姿勢は、がん治療の新しい歴史を作ることになる。一緒にがん医療を変えましょう」と結びました。

長くなるのでこまめにアップすることにします。

あ、書き忘れそうなので、今朝NHKで放送していた、がんに関するニュースを。

東大・医科研究所の中村教授が中心となって研究していた「がんワクチン」が、がんを縮小、進行を止める効果が確認されたとのこと。
がんワクチンは、大腸や膵臓など多種のがんを持つ34人に3ヵ月間の投与を行った結果、22人(65%)に縮小、進行を止める効果が認められたそう。
中村教授によれば、「さまざまながんを縮小する効果が証明されたワクチンは世界でも初めて。抗がん剤と異なり、副作用もない」そうで、今日、横浜で開催される日本腫瘍学会で発表するとのこと。



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2007年10月02日

「ガン患者学ワールド」報告その1

1268d880.JPGあなたは、がんになったとき、どんな言葉を掛けて欲しいと思いますか。
どんな風に接して欲しいと思いますか。

私は…、
「大丈夫!」という言葉が欲しかった。
「がんなんて怖い病気じゃないですよ。一緒に治していきましょう」という明るく力強い医師の言葉が欲しかった。
「私も元気になったから、あなたも必ず治る!」と言うがん患者の言葉が聞きたかった。
一緒に泣いて一緒に笑ってくれる共感、そして温かいハグが欲しかった。

夫が亡くなった年、次々と私の親しい人ががんで亡くなりました。
病院は“治すところ”であるはずなのに、
何とも重苦しい空気に包まれ、医師も看護師も患者も、みんな“治らない”と思っている―。
一方、治療に疑問を感じて病院を飛び出した人たちの中に、元気になっている人たちがいることを知りました。
皮肉な話ですよね。
でも、現実だったのです。

もし、今、がんで苦しんでいる人たちが、がんを自分の力で治し元気になった人たちに直接出会い、話を聞くことができたなら、どんなに大きな勇気とパワーを受け取ることができるでしょう。

そのような願いを実現するイベントが、以前もブログでご紹介した、「世界一元気ガンの患者学ワールド」。
昨年に引き続き、9月29日の土曜日、海老名市文化会館で行われた第4回ワールドに参加してきました。

朝9時の開場に間に合わせるべく、4時半起床。玄米を炊いておにぎりを朝食と昼食分作り、前の晩に作っておいたおかずとともに持って浜松駅へ向かいました。
講演にいつも一緒に行く友人のTさんと6時17分発こだまに乗り込み、小田原で小田急線に乗り換え、海老名に到着。8時半前に会場に入りました。

お仕事の仲間と一緒に遅れてやってきたRさんは、ブログを通じて知り合った方です。この日初めてお会いしましたが、お昼休みにお弁当食べながら4人で意気投合。まるで以前からの知り合いのようにお喋りしたのでした。

このイベント、朝の10時から始まり、終わったのが予定の夜7時をはるかにオーバーして8時と、えらーく長丁場だったのですが、私にとってはとても短く感じられた時間でした。
講師の方々の時間が短くて足りないぐらい!

驚いたのは、開会宣言のとき。
壇上には、今回の講師陣とともに、前回の講師の方々も勢ぞろいしているではありませんか。

安保徹氏(新潟大学大学院教授)、昇幹夫氏(医師・日本笑い学会副会長)、寺山心一翁氏(超越意識研究所代表・元がん患者)、船瀬俊介氏(環境問題評論家)、近藤町子さん(元カネボウ常務・元がん患者)が笑顔で並んでいらっしゃいます。
うわーっ、すごい!
もちろん、この方々は会を後押しているメンバーなのですが、チラシにもプログラムにも書いてないのにちゃんといるなんて。
安保先生は他に用事があって最初のご挨拶で帰られましたが、他の方々は午後のトークショーに参加し、非常に興味深い持論を展開。
さらに、会場に来ているがん患者の皆さんが壇上に上がり、一人ひとり「治します宣言」を行い、全員から「治ったコール」を受けるというラストイベントまで、ずっといらっしゃいました。

午前中の講演は、
最初に川竹文夫代表の
『すべての学問は、人を幸福にするため存在する。では現代医学は?』

次が医師・松田育三さんの
『ハグレ医者の、のんびりガン治し』

続いて、エコロクッキングスクール講師・川越牧子さんの
『元気の秘訣! 食べて治す』
でした。

午後は、
藤谷康充さんの“引き受け気功”でガンを治す法則について。

市川加代子さんのお手当て実践講習。

星野仁彦(福島学院大学福祉学部福祉心理学科教授)さんの『医師だからこそ、抗がん剤は使わない』

講演の後に、トークショー、治ったさんコール。
と、ここまで書いたのですが、これから仕事で家を出なくてはなりません(涙)

あー、前置きで終わってしまいました。
講師の方々のお話はどれもプラスになって元気が出る内容ばかりでしたので、できるだけポイントをまとめてご報告したいと思います。何回かに分けてのレポートになると思いますが、気長にお付き合いくださいね。

では、行ってきまーす!




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2007年09月04日

「ガンの患者学ワールド」開催のお知らせ

78ddab29.JPGごめんなさい! 仕事が詰まっていて、なかなかブログの更新ができません(涙) 皆さまのブログへの訪問も来週までお待ちくださいね。
そうは言っても古くなっては意味のない情報もあるので、がん絡みのイベントのお知らせをひとつ。

昨年参加し、とても大きな勇気とたくさんの気づきをいただいた「世界一元気 ガンの患者学ワールド」第4回目が、今年も開催されます。

たびたび私のブログでご紹介している、元NHKデレクター川竹文夫さん主宰、NPO「ガンの患者学研究所」が開催するもので、丸々一日かかる長丁場のイベントですが、得るものは大きいですよー!
病院で一日待つことを思えば、ためになる、元気になる話がいっぱいですから、プラスになるはず。
特に、医師から「もう治す方法はありません」と言われた方、転移や再発で希望を失っている方にお勧めします。
どうぞ、自分の中に潜んでいる「治す力」をこの講演で引き出してください。
って、思わず力説してしまいましたが、別に私は主催者の回し者ではありませんので、あしからず(笑)

今回の講師陣は下記の通り。

○川越牧子さん(エコロクッキングスクール講師)
※どんな食事が健康をつくるのか。根本的に身体を作りかえる食事指導、やめたくなくなる玄米菜食についての講演。

○松田育三さん(松田メディカルクリニック院長)
※松田さんいわく、「治してください!」と病院にしがみつく人は治らない。人生を<すてき>に生きようと決意した人は治る、とのこと。笑いながら、治す極意を伝授。

○藤谷康充さん(ワンダーライフ研究会代表)
※がん仲間で気功を行っている人は実にたくさんいます。「一家に一人、気功師を!」と全国を飛び回っている藤谷さんの「嫌がれば向かってくる、引き受ければ逃げていく」という“引き受け気功”でガンを治す法則について講演。

○市川加代子さん(心と身体の科学研究所代表)
義母のガンを徹底した手当てで治し、独特の「市川式手当て」を確立。「治る力はあなたの中に」と題し、ビワの葉やコンニャク、生姜などを用いた自助療法について講演。

○星野仁彦さん(福島学院大学福祉学部福祉心理学科教授)
『抗ガン剤拒否のススメ』の著者。大腸ガン、転移性肝臓ガンの手術を受け、抗ガン剤も受けるが三ヵ月後に転移。絶望の中、ゲルソン療法をもとに「星野式ゲルソン療法」を確立。自らの体験から得た生還の方程式について講演。

●開催日時 
2007年9月29日(土)
午前10:00〜午後7:00 (休憩:12:10〜13:10)
開場:午前9:00

●会場
海老名市民文化会館大ホール

●参加費
一人8,000円(税込み8,400円)

申し込みは、下記のHPを参照のこと。
http://www.kanjyagaku-world.jp/entry/index.html

電話でのお問合せは
045−962−7466「ガンの患者学研究所」へ

もちろん、私は申し込みましたよ〜(^^)
多分、来年早々に名古屋や大阪でも開催すると思いますので、そちら方面の方は私の報告をお待ちくださいね。


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2007年08月26日

初めての砂浴

a6b553cc.JPG流木
金・土と朝から晩まで仕事だった私は、かなり疲れ気味。
宮古にいたときから続いていた腰痛と足の痛みもありました。

今朝6時半過ぎに家を出て、中田島砂丘入り口の駐車場で友人Tさんと待合せ。
そこから白羽海岸へ移動し、海辺へと歩いていきました。
サーファーと釣り人がすでに大勢来ていましたが、私たちの目的は「砂浴」。東城百合子さんが提唱している「砂療法」を実践しようというわけです。

何度かこのブログでご紹介している、東城百合子さんの著書『家庭でできる 自然療法』(「あなたと健康社」刊)に、砂浴の方法と効果について詳しく出ていますが、一言でいうなら「毒出し」。
東城さんいわく「どんな病気でもよくないというものはなく、非常に安全な療法。健康な人でも一年に一度毒出しをしておくと、すばらしい健康法になります。公害・薬害も出してくれます」とのこと。
結核やがんなど治りにくいものでも大変効果があるそう。

一度やってみたかった砂浴!
すでに体験済みのTさんが、スコップで穴を掘ってくれ、私はそこに横たわり、砂をかけてもらいました。
日焼けをしないよう帽子を被り、さらにビーチパラソルと傘を二重に差します。
右腕だけ出し、手が届く位置にストローを入れた水筒を置きました。足を伸ばすと、ぎゅーっと砂が足をしめつけてきます。
どっくん、どっくん…。
す、すごい!

私「うわっ!鼓動を胸で感じることはあっても、足で感じるのは初めてだわ」
Tさん「ものすごく感じるでしょ! 自分の体なのか、地球の鼓動が伝わっているのかわからなくなるみたい」

確かに―。
目を閉じて波の音を聞いていると、地球全体に包まれているようだ。

左膝がまず痛み出し、続いて左の腰、左の肩甲骨と痛み出す。
不思議だ。まるで医師の診察を受けているように、砂から触診を受け、悪いところを言い当てられているような気分。
それにしても、かなり痛い。
おまけにあちこちジンジンして、痛みや痒み、痺れが出ては体じゅう移動していく感じ…。

もぞもぞ体を動かし、ちょうどいい位置を探り当ててはじっとする、ということを繰り返す。


砂浴開始が7時半。
11時頃まで入っていたでしょうか。
Tさんはスッと砂から出たけれど、私は出られません。
左足が固まって動かないのです。
イタタ…、やっと引っ張り出したのでした。
ああ、でも何て気持ちいいのでしょう!


私が初めて「砂浴の効果」を体験者本人から聞いたのは7年前、アメリカに住んでいたときでした。
元阪神の選手だった日本男性Aさんは、現役を退いたあとLAに移り住んでいましたが、体調を崩し検査を受けたところ悪性リンパ腫と診断されます。しかも、全身に転移していて余命3ヵ月だと…。
治療する術はないと言われたAさんは、毎日海岸へ行き穴を掘って頭だけ出すという砂浴を始めました。
砂浜に埋まっている変な日本人がいるということで、警察官に事情聴取を受けたこともあったそうです。
そして3ヵ月過ぎてもAさんは亡くなるどころか、元気いっぱい。
病院で検査した医師はびっくりして告げたそうです。
「がんが消えている!」

これが本で読んだ話や人づてに聞いた話なら私も信じなかったかもしれません。
でも、目の前にいる健康そのもののAさんが真剣に自分の体験を語っているのです。信じないわけにはいきませんでした。

さて、砂浴を終えて家に戻った私。
シャワーで砂を洗い流し、缶ビールをあけて昼食だ〜!
まったく健康なのか不健康なのか、よくわかりませんね(^^;)

とてつもなく体がだるく、眠くなり、ベッドへ―。

そして目覚めると、いやに体がすっきりしているではありませんか。
しかも、腰痛が治っている!
お肌もすべすべだし、むくみもとれた感じ。

よし、秋までにもう一回、砂浴やってみようっと!
皆さまも、ぜひお試しを。


※写真は砂浴している私(わかりにくいですが)と、砂浴しながら撮った海岸風景。他にも数人、砂浴に来ていました。



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2007年07月18日

ピンポイント照射について知りたい方へ

520d4f4e.JPGここ数週間でピンポイント照射に関する質問やご相談が多く寄せられるようになりました。
急を要している方もいると思いますので、情報を整理しご紹介したいと思います。

なお、父の病状と治療については明日アップいたします。ご心配いただいている皆さまに心より感謝―。

ピンポイント照射に関して多く寄せられる質問ですが、

1、手術(あるいは他の標準治療)を勧められたが、ピンポイント照射が受けられるかどうか知りたい
2、どこで受けられるのか
3、治療期間はどのくらいなのか
4、治療はどんな風に行うのか、痛みはないのか
5、費用はどれだけかかるのか
6、副作用や後遺症はないか

といった内容です。
3から6までは、私のブログでも報告していますが、簡単にまとめると

・治療の前後を含めて1回30分程度、5日間連続で行う。
・治療中の痛みや痒み等はまったくなし。ただ横たわるだけ(私は自分の型に入りました)。
・費用は肺がんの場合は保険適用なので、検査から治療費、入院費等すべて含めて自費分はおそらく20万円程度だったと記憶(東京立川病院の場合)。がんの種類や場所、前後に他の治療が必要かどうかにもよるので、詳しくは病院へ問合せを。
・中には肺炎や肋骨の骨折やヒビ、痛み、痺れなどが起きる人あり。3ヵ月〜半年後に主に発症。

私の場合は少し痛みや痺れを感じることがありましたが、鎮痛薬を飲んだり休むほどではなく、まったく通常の生活を送っています。治療中も申し訳ないぐらい何もなく、平気で仕事をしたりお酒を飲みにいったりしてました(^^;) あ、飲酒の影響はわからないので、心配な方は先生にお聞きください。私ですか? 聞きませんでした。止められるといけませんから…。

受けられる病院については前にも載せましたが、どんどんリストは変わりますので、ご自分で下記へアクセスしてくださいね(実際、かなり増えています)。
手術も外科医の腕や実績によって結果が変わるように、ピンポイント照射にもあるかと思います。新しい治療法ですから、できるだけ信頼できる医師のいる治療実績の多いところで受けたほうがいいかと。安心なのは開発者である植松先生の病院ですが、鹿児島ですからねー。立川病院も石橋先生がはずれたので行っていないし…。
治療期間は短いので旅行気分で鹿児島へ行ってしまおう!というのもひとつの考え方(皆さん、お休みには海外旅行や遠方に行きますよね。命がかかっているがん治療ですから、海外旅行に一回行ったと思えば安いものですヨ)。
まずは、受診あるいはセカンドオピニオンを取ってみてはいかがでしょう。

■ピンポイント照射(3次元照射)が受けられる病院リスト
http://www.m-clinic.jp/pinpoint.htm

■定位放射線治療(ガンマーナイフなど)
定位放射線治療についての概要が出ているサイト、ガンマーナイフ治療施設と定位放射線治療施設のリストが出ています。
http://www.m-clinic.jp/teiihoushasennshousha.htm


■日本放射線腫瘍学会 認定医・病院リスト
左のバーから「一般の方へ」をクリックすると、日本放射線腫瘍学会認定医、認定放射線治療施設の一覧が見られます。
http://www.jastro.jp/

■植松 稔医師の著書、治療方針、関連情報について知りたい方へ
三省堂のサイトなのですが、植松先生に関する情報を最新のものまでよく集めています。
著書「明るいがん治療 ―切らずに治す三次元ピンポイント照射―」について詳しい内容がでているほか、読者カードの文面もたくさん出ているので参考になるかも。
http://www.sanseido-publ.co.jp/publ/akarui_gantiryo.html

もちろん、最新の治療についての情報やセカンドオピニオン等については植松先生の病院「UASオンコロジーセンター」へ。
http://www.uas-oc.com/

ほかに何か知りたいこと、ありましたらコメントに書いてくださいね。
私がわからないことも一緒に調べて学んでいきたいと思います。
何度もブログで書いていますが、もしいきなり検査に引っ掛かってがんだと宣告されたとしても、今現在“ふつうに”暮らしていて症状がない状態であれば、悲観的になることも慌てる必要もありません。まずは落ち着くことが第一。たとえ症状が出ている状態でも、再発や転移でも「この世の終わりだ〜」と、落ち込まないでくださいね。末期と宣告されても、お元気な方はいくらでもいらっしゃいますから。

「がんになっても、ふつうに明るく毎日を過ごす」ことを目指し、自分に合った治療をしていきましょう!
あと、自分自身をよーく見つめて、自分でできることをちゃんとしていくと、受身でいるより気持ちが前向きになってきますし、さらに免疫力が上がりますよ(^^)


takutaku7and7 at 12:27|PermalinkComments(4)

2007年06月06日

5年が過ぎて

36130ca7.JPG昨日6月5日は、あなたの命日。

あなたが好きな黄色の花を飾り、ワインを開けて、食べたいと言っていたお刺身やサラダを並べ、デザートのケーキも用意して…。

そう、今年はひとりでこの日を過ごしました。
静かに穏やかに、あなたを想いながら―。

色褪せることのない思い出を持っている私は幸せですね。

1年ぶりにあなたが綴ったノートを開きました。
去年、ブログで紹介した「がんからのメッセージ」に、今の私を照らし合わせてみます。


「がんからのメッセージ」 ※( )に私のいまの状況を書いていきますね。

・もっとやりたいことをやれ (あなたは音楽と書いていました。私は?)
・もっと明るく楽しく生きろ。与えられた義務を果たすのは二の次 (はい、かなり楽しめるようになりました)
・もっと広い心を持て。人の好き嫌いをなくせ (まだ、心狭いかも…)
・もっと体を使え。頭は使うな (体、もっともっと使わなくちゃいけませんね。頭だけで考えて行動に移さないこと、多いです)
・もっと感謝する心を持て、健康であることをあたり前だと思うな (まだまだ感謝の足りない私。つい元気になると健康であることを当たり前だと思ってしまいます。反省)
・もっと笑え (最近、口を尖らせているかな。眉間に皺を寄せている自分がいます)
・もっと謙虚になれ。自分は偉くなんかないんだ。勉強しなければならないことが山積だ (常に自分に言い聞かせていないと、驕り高ぶってしまいますね。ほんとうに、学ばなくちゃいけないことがたくさん…)
・万事、人のせいにするな (ごめんなさい。つい、人のせいにしてしまうことあります。もっと自分を見つめないと)

そう、このメッセージはあなたが自分に言い聞かせるとともに、あなたから私へのメッセージでもあったのですね。
大切なことを教えてくれて、どうもありがとう。

1年に1度、自分を見つめ直す日をプレゼントしてくれたことに感謝―。

※いまブログにアップしようとして朝刊を見たら、トップ記事に「末期がん 患者意思で延命中止」という衝撃の見出しが…。対象となる終末期を「余命三週間以内」と定義し、中止や差し控えの対象は「人工呼吸器、人工心肺、栄養や水分の補給、輸血、投薬などすべての治療」とのこと。つまり…、がん患者はすべて医師に余命告知されてしまうのでしょうか。「あなたは余命三週間です。意志を確認しなくてはいけないのでお聞きします。これ以上治療をしても無駄ですが、まだ続けますか?」と聞くのでしょうか。信じられません。3週間で亡くなるとわかっているのなら、わざわざ死を宣告しなくとも、積極的治療は避けて穏やかに痛みや苦しみを取りながら最期を看取ることでいいじゃありませんか。「人工呼吸器は末期がん患者には装着しないことを基本とする」と、定めることが先でしょう。医療者保護が優先された試案という風に感じます。日本の医療は、「尊厳死」という名目のもと、どんどん冷たいものに変わっていくようで不安を覚えずにはいられません。


takutaku7and7 at 06:42|PermalinkComments(16)

2007年06月01日

“任運”さん

ec1d6363.JPG昨日、ひろしさんのご紹介の際、ちらりと任運さんについて触れました。

今日は、その任運さんについてご紹介したいと思います。
任運さんはYAHOOブログを昨年4月10日に開設しているのですが、私のブログを訪れてくださったのはその翌日でした。

私が昨年3月27日のブログに書いた「射水市民病院の延命措置中止のニュース」についての記事を読んで、そこに任運さんは幾つも(確か、3つか4つ)「確認書」というご自身の記事をトラックバックとして貼り付けてきたのです!
このときは驚きました。恐る恐る訪ねてみると、『大病人』と題したブログにはまだ1日分の日記しかありません。それは、TBされたものと同じ、終末期におけるLIVING WILLの文面が書かれてありました(ちなみに任運さんはこの記事を後日消去されたようです)。

「どうやら嫌がらせではなさそう」とほっとし、TBをひとつだけ残して他を消去したところに、今度はコメントが入ってきました。

「突然すみません。あちこち覘いていたら目に留まりました。PC初心者のため操作がよく分からずトラックバックという所に変な風にでてしまいました。いたずらではありません。俺が実際提出してある確認書です。俺なりの死生観はあります。でも大抵の議論は不毛の議論だと思います。また追い追い。」

これが、任運さんとの交流のスタート。
今となっては笑ってしまうような奇妙な出会いでした。

任運さんの現在の日記を読むと、タイトルである『大病人』が信じられないかもしれません。
病気の詳細についてあまり語らないので、私も正確には知らないのですが、最初のほうのブログに、医師との会話を通じて病気の経緯について書かれています。
「副腎付近の後腹膜腫瘍」と告げられ、手術室へ運ばれた任運さん。副腎に加え、手術中に腎臓まで浸潤していることがわかり、急遽腎臓の手術も行ったことが書かれています。

それまでほとんど病気などしたことのない任運さんでしたが、6時間の手術を終えたその夜中に猛烈な痛みで目覚めたそうです。
「まさしくこの時、全く普通の元気だった人間が大病人に変わったのだ。」
そう、記していました。

任運さんが『確認書』を書いたのが、再発のときなのか何なのか、私はよく知りません。
いずれにせよ、医師から「治らない」こと、「長く生きることは難しい」ことを告げられたようです。

任運さんは、時折、俳句や短歌にそのときの気持ちや四季の自然を詠みます。
今は美しい信州の風景とともに

糸蜻蛉ふわりふわりと時間を止め

千の峰うつす棚田に早苗ゆれ

といった句を写真に添えている任運さんですが、以前はなかなかキツイ短歌や句を詠むことが多くありました。たとえば…

生きる事 生きられぬ事 それさえも 誰が決めるか 何故に決めるか

処世術で 医術忘れた 迷医さん 肩書きついて 優しさ忘れ

川柳のような感じですね。同じがんの経験者としては、共鳴するところ多々あり。
任運さんは、短歌や俳句を始めるきっかけについて、以前次のようなメールをくださいました。

………………………………………………………………

私の短歌や俳句などは恥ずかしくてそれと呼べるものではありません。単なる数字の語呂合わせの域をでていません。
元々、良寛や宮沢賢治、啄木や芭蕉は好きでした。ただあくまでも好きで読んでいたり、自分の人生などと重ね合わせてみていたりしていました。ですから病気になる前はそれほど自分で創ったりはしていません。

何の因果かここ数年病院と切っても切れない縁ができてしまって、その中で今までの人生で出合ったことのない境遇の人達と出会うことになりました。その中でたまたま隣になった84歳のおじいさんがいました。肺ガンで入院してきた人です。彼は同じ年の奥さんと二人で農業をして生活していた人でした。お子さん達はそれぞれ独立して生活をしているそうです。
この方がすごかったんです、不平を言うでもなく悩むことなくただ淡々と自分の事は全て自分でやっていました。入院中の洗濯までもです。奥さんには家のほうでの事が大変だから病院へは来なくてもいいと言ってあるといいます。私達が病院の対応や医師や看護師達に小言を言ってもこのおじいさんは絶対言う事はありませんでした。ある時その事を質問したのです。

そんなに淡々と不平も言わずに自分の病気に不安も感じずにストレスはたまらないのかと。
そうしたら初めておじいさんは自分のノートを見せてくれました。そこにはびっしりと短歌がかいてあったんです。それも感謝の言葉ばかり。これが秘訣だよと笑っていました。

その事を聞いてから、私も真似をしてみようと思うようになったんです。思ったこと、納得できない事、出合った人たちのこと、勝手に自己流で五、七、五、七、七を気どってみようって。それ以来結構おもしろくなり、ストレスは多少減ったと思います。私は人間ができていませんから批判やら不平やらが多いのですが数百首もできました。創ってはそのエピソードも書きとめて、多少なりともストレスの解消の一助にしていたのです。

嬉しい事もありました。これはいつか記事にしようと思っているのですが、ある時今の主治医が私に言ったのです。

『今の僕がいるのは○○さんからいただいた短歌が原因の一つなんですよ。』 と。

この若い先生が私の主治医になってすぐの頃ちょっと思ったことを短歌にして渡した事があるんです。彼はそれを見て、何か感じてくれたんだと思います。
今では俺が信頼するすばらしい先生です。

元々、何かを書くことは好きでしたし、へんてこな境遇になってしまいました。こんな経験を書き残しておくのも悪くはないなと思っていました。 私は闘病記を書くつもりはありませんでしたから自分の病気の事を詳しく書いてはいません。敢えてそうしていました。
なってしまったものは仕方がありませんし、それを自分の力でどうにかできるとも思っていませんから。ただそうだからと言っていろいろな皆さんの闘病記を批判しているのではありませんから誤解なさらないで下さい。

ただ、人間が一番弱い時、一番苦しい時、その現場にあるあまりにも理不尽な、納得できない事や不平等な事の多さに気が付いて、短歌などをおじいさんの影響を受けて書き残していましたから、これを書き残しておこうかな、なんて思い始めたのです。

………………………………………………………………

長くなりましたが、あえてご紹介させていただきました。
任運さんのブログ「大病人」 遡ってぜひお読みください。
アメリカで暮らしていたときの話、入院中に出会った人の話、ご両親の認知症の話、理不尽な医療や社会への怒り…、ご本人は「へそまがり」と謙遜しますが、いつも真っ直ぐな任運さんの心がそこにあります。

ちなみに「任運」というブログネームについては、次のように書いていました。

………………………………………………………………

“任運騰々”良寛の教えだそうだ。ここで言う“任運”とはよく我々が言う運に任せる、と言う意味身ではない。運がいいとか、運が悪いとかの運ではない。 あるがまま、と言う事。こだわることなく、執着することなく、ただ行く必要があれば行き、坐るべきときは、ただ坐している。“任運騰々”とはそんな意味なんだそうだ。 俺は宗教家でもないし哲学者でもない、でも良寛の言う“任運騰々”そうありたいと思う。特に人生の最期のとき、そうありたいと思う。


※こんなに書いちゃったら、任運さん、怒ってしまうかなあ。どうぞお許しを―。

takutaku7and7 at 14:10|PermalinkComments(3)