2009年06月17日

ヤーコプスの「ブロッケス受難曲」

8aa5be54.jpgテレマン 「ブロッケス受難曲」

指揮:ルネ・ヤーコプス
管弦楽:ベルリン古楽アカデミー
合唱:RIAS室内合唱団


 ヤーコプス&ベルリン古楽アカデミーの「ブロッケス受難曲」は以前生で聴いたことがありまして、そのときは非常に感動した記憶があります。
 テレマンというと、どこかしら軽量級というイメージがどうしてもついてまわりますが、オープンで軽やかな雰囲気と、宗教的な「深み」や透明感がきちんと両立していて、「こんなテレマンがあったのか!」という驚きの連続でした。
 また歌手陣の中に、今破竹の勢いっぽいアネッテ・ダッシュもおり、コジェナーのように「突き刺さってくる」歌唱に感激したものです。

 
 このCDには有名な歌手はほとんど出演していませんが(たぶん)、その分ソリストをソリストとしてではなく「全体」の一部として聴くことができるので、オケ・合唱・歌手陣すべてを、ある種の「アンサンブル」として堪能できます。

 ベルリン古楽アカデミーはやっぱり響きが「まじめ」というか、内面へと収斂していくストイックさがあるので、こういうドイツ系の曲目は相性良いですね。
 古楽の開放感はありながら、曲がバラバラにならずに、一つの方向をきちんと向いている安定感がある。

 私はヤーコプスという人、どうにも細部をいじりすぎで、あまり好きな指揮者じゃないんですが、このCDではあまり恣意性を感じません。私が曲をあまり知らないということなんでしょうが、曲が自然に流れている感じがあります。穏やかな曲の基調に、可憐な装飾やドラマチックな高揚感を適度にトッピングしていて、とてもバランスが良い。
 テレマン初心者の人には、是非ともオススメしたいCDです。

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