評価の定まっていない現代の写真、写真家、写真集について 最新の情報を提供していくインターネットマガジン
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ニューヨーク・ブルックリン在住の写真家・クリスチャン・パターソンは2002年に一旦ブルックリンを離れ、テネシー州メンフィスに移住している。メンフィスはあのウィリアム・エグルストンの生地であり、ロックンロールとブルースの発祥の地でもある。パターソンはこの場所で写真と音楽を強く結びつけるような写真シリーズを2005年に完成させた。


sound_affects_Graffiti Clouds, 2003
 Graffiti Clouds, 2003


『SOUND AFFECTS』と呼ばれるこの写真集には、彼の音楽体験(パターソンは音楽家の息子であり、彼自身パフォーマンスを行うミュージシャンでもある)とメンフィスの地が長年にわたって培ってきた音楽の素地が巧みに写真に取り込まれていて、眼で色を感じながら同時に音も聞こえてきそうな同時体験へと読者を誘う。壁に貼られたエルヴィス・プレスリーの写真や、クラブのジュークボックス、レコードの写真等、直接訴えかけるものもあれば、空や壁にみられる独特の群青色(メンフィスブルーと呼べようか)にこの土地の醸し出す牧歌的でノスタルジックな雰囲気を感じる。



sound_affects_Lamplighter Jukebox, 2005
 Lamplighter Jukebox, 2005



sound_affects_Sound Affects, 2004
 Sound Affects, 2004






上記の動画のようにブルースに合わせてもいいし、タイトルの『SOUND AFFECTS』にちなんでThe Jamの"That's Entertainment"を聞きながらページを繰るのもなかなかいい。


パターソンはメンフィス在住時に、あのウィリアム・エグルストンと共同で仕事をしているし、本書にもその影響を感じさせるカットが何枚かある。今では写真家なら誰もがエグルストンの影響下にあると言っても過言ではないが、パターソンがエグルストンの正統的な後継者に相応しいと、今は勝手にそう思っている。




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2手舎は写真集などを扱うオンライン書店です。

 

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