コラム

2013年11月18日

革命

coffee_revコーヒーのお話。とはいえ、数年来の自分の方法論が全く以て覆ってしまった訳で、「革命」と銘打っての日記でして。

数年前、札幌でも指折りのコーヒー店「丸美珈琲店」の店長、後藤栄二郎さんに、美味しいドリップを教えていただいた。彼は知る人ぞ知る、珈琲というものを随まで知り尽くした方なのであって、それもそのはず、コーヒーに関する様々なコンテスト、世界大会でも上位に入賞するほど、世界中で「上から」数えた方が早い方、である。私のような「以下、数億人」の庶民からすれば、彼こそがひょうたんに甘露を蓄えた長いヒゲの仙人なのであって、とうてい私の手の及ばないレベルのコーヒーを扱う方なのである。
そんな彼が、先日私に「イワオさん、まだあのやり方やってます?」と聞くのだ。うぬぬ、俺は浮気性じゃないぜ、と「もちろんですよ、だいぶ巧くなりまして、みんなに褒めてもらいますよ」なんて言うとだ、「あれ、もうウチでやってないんですよ、切り替えまして」ええ!!!太字ゴシック16ポイントで、えええ!!!ってなもんである。
世界トップレベルの焙煎、ドリップを備えた後藤さん、どういうことかよく聞いてみると、こういうことらしかった。
現在、アメリカなど先進国では「サードウェーブ(豆や焙煎にこだわり、コーヒーの味そのもので勝負する)」が主流であり、スペシャルティコーヒーを提供する前提はもちろんのこと、機械を使って多くの消費者に提供するのと同じかそれ以上の効率で、人間の手で行うドリップ方法を発見してしまったのでごんす。

このような日本語をご本人は使っていないのだけれども、とにかく衝撃的な言葉が後藤さんから発せられたもんだから、このように聞こえまして。
まあ、後藤さんに無理言って、ほんの基本の部分だけ教えてもらいまして、家に戻ってやってみるとですよ、おいしくて「えええ!!!」とまた衝撃を受けるワケです。どういうことかというと、「効率がいい」ってのは「早い、技術はそんなにいらない」ってことで、この方法をマスターすれば、誰でも美味しいコーヒーを淹れられる訳ですよ。ほんと、俺にとっても「革命」でした。
今後、このドリップ方法は、どんどん確立されて広まっていくようです。そうなるとです、今後コーヒーというのは「いかに良い豆を、いかに焙煎するか」みたいな、本来のコーヒーの美味しい飲み方を、消費者もコーヒー店も追求出来るということみたいです。なるほどなあ。

しかしです、道具を揃えて何年も毎朝頑張ってドリップした俺のフレンチブレンド。なかなかの香り、コクを醸していたと思うのだ。淹れる所作も含めて、コーヒーというか。
確かに簡単に淹れられるのもいいのだが、自分の右腕にじいっと意識を落とし、わずかなお湯のラインを挽きたての豆に注ぐ、細かな泡が膨らんで、芳醇な香りが部屋に立ちこめる。この一連の幸せなことったら。
しばらくは、この「オールドファッション」も併用したいと考えるのだった。

皆さんも、ぜひ時間があったら丸美さんのコーヒー、飲んだってつかあさい。
新しい2号店もオススメです!

MARUMI COFFEE STAND
NAKAJIMA PARK
札幌市中央区南14条西6丁目5-1 KCメープルコート1階
電話011-513-8338

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2013年11月08日

神様っている!

fishing2013fall_01まだまだうっそうとした笹薮をこぐこぐ。硬い茎を踏みしめるたびに身体のバランスが崩れ、こけそうになり太めの笹に手を伸ばすとそれがちぎれ、身体が投げ出される。数メートル進むのにも何歩もこの手順をこなさなくてはならない。正直、しんどすぎて何度も引き返したくなる。引き返すにも、30分は進んだろうか。「行くも地獄、戻るも地獄」である。しかも、時折、獣の匂いの強いところもあり、木の幹に、クマの爪あとなどが無いか入念にチェックして、腰にある熊除けスプレーのホルスターに手を置く。

これまでして向かう先とは。
道央河川の「虹鱒の楽園」とでも言おうか。人間が入りづらいところだからこそ、大物も居つくのである。久しぶりのオフ。俺は遅めの出発で、午前9時30分に現場に着いた。

入渓地点は崖の上。かろうじて残った獣道を利用して下へ降りる。落ち葉で足を滑らせて数メートル滑落。腰、左肩を強打。数分間動けずに悩む。神様が「引き返せ」と言っていらっしゃるのか?それとも、この後の至福に対する痛みを伴った対価なのだろうか?悩んだ挙句、後者を選択。もはや身体はボロボロだが、河まで降りた。
河川の両側は切り立った崖。大きな岩盤をえぐったような河の流れである。深みや瀬が連続し、魚にとっては素晴らしい環境なんだろう。

いつものように「おおブレネリ」や「森のクマさん」「ドナドナ」と、森でのメドレーを熱唱しながら笹薮こぎ。夏場に茂っていたイタドリがもう終わっていたのは幸い。これでもだいぶ歩きやすい。40分ほど歩いて良さそうなポイントに到着。早速ルアーを投入した。

第一投でアタリが。「お」と唸る。これはいきなりバトルの予感である。
第二投。的中。6.3フィートのロッドがぐあんと曲がり、「ぎいい」とリールからラインが引っ張られる。魚の引きは間違いなくニジマスだ。小型だとジャンプして楽しませてくれるが、こいつはぐんぐんラインを川底へ持っていく。先ほどの滑落での身体の痛みはどこへやら。こちらも万全の体勢でマスと対峙した。釣りをしていると数時間があっという間に過ぎる。しかし、一瞬が永遠にも感じられるのが釣りの面白いところだ。このニジマスとのやり取りは、2分ほどだったと思うが、数十分にも感じられ、終わってほしいような終わってほしくないようなこそばゆい感覚だった。

持って来ていた大き目のネットで取り込んだ魚体を見て、再び感激。

fishing2013fall_02俺にとっては上々の大きさ。47センチのニジマス。腹回りもパンパンで、サクラマスのような風格である。とにかく、口以外は傷をつけないように丁重にケアし、写真だけ撮らせていただく。


fishing2013fall_03最近、仕事でもストレスを感じることが多く、すべて投げ出したくなっており、投げ出すと家族が路頭に迷うもんで、かろうじて社会人であり続けている状況。この数か月で久しぶりの休みに、「行っといで」と送り出してくれた妻に感謝。そして、滑落してもあきらめずに、前進した自分にも感謝。これでまた、仕事も前向きに考えられるんだから不思議である。そしてそして、そんな幸運を与えてくれた神様、いつもは「そんなもんいねえ!」と思ってますが、今回は少し、あなたの存在を感じたのであります。

帰宅し、次の日の左肩の痛みったら!
ああ、出れば引っ込むなあ!

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2013年09月11日

BABY IN CAR

今日は、車に貼り付ける「あれ」の話。
我が家に娘がやって来て初めて身近に感じた「BABY IN CAR」のサインシート。マグネットだったり、吸盤で付け、赤ちゃんの絵の周りで「ココ!」みたいに指が揺れているタイプもあったりして、字ズラだけだとどこか、山下久美子の新曲名かと嬉しくなったりするが、これがどうも、気に入らないって話。いやさ、このシート自体が嫌ってんじゃないが、購入時どの店に行ってもかなりの確率で「BABY IN CAR」表記なのだ。
これに関しては絶対に「赤ちゃんが乗っています」がいい!と思っていて、すごく可愛い赤ちゃんのイラストで他車に分かりやすいと思いきや、言葉は「BABY IN CAR」とアメリカが入ってくるあたりがすごくなんだろう、「あーもう!」ってなる感じが否めないのだ。否定、ではない、あーもう!なのだ。
もちろん日本語表記のものはたくさんあるからいいのだが、少なくとも札幌のカー用品店には「BABY IN CAR」が多い気がするなあ。

とまあ、ほんとにどうでもいい話。
妹からは、福島の「スパリゾートハワイアンズ」の土産の「BABY IN CAR」をいただいた。
あーもう!

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2013年04月10日

やり尽くされた感のある

RIKUTAKAちょうどひと月前、東日本大震災からちょうど2年という時期に、このキーホルダーの取材をさせていただいた。この動きには多くの人が賛同、参加しており、私も少しでも力になれれば、ということで購入した次第で。この商品は「瓦Re:KEYHOLDER(ガレキーホルダー)」というもの。活動の中心で頑張っていらっしゃる中田源(なかたはじめ)さんの言葉を借りる。

 「陸前高田をはじめ、被災地にはまだまだ処理されていない大量の瓦礫があります。そんな一見邪魔に思える瓦礫を有効活用し、一つひとつ手作りで作られているのがガレキーホルダーです。
制作するのは主に、陸前高田で家や職を失ったお母さんたちと福祉作業所で働く障がいのある方たち。震災の影響で、スーパーや工場などもなくなり、女性が地元で仕事に就ける割合は非常に低いです。ましてや、障害のある方にまわる仕事はもっと少ない。そのような方に少しでも生活の足しにしていただくために、ガレキーホルダーを制作していただき賃金をお支払いする仕組みです。
決して快適とは言えない仮設住宅での生活、もとあったご近所間のコミュニティも壊れ、近所付き合いも減り、ストレスが溜まっている方も多いです。だからこそ、皆で集まり作業し、食事し、おしゃべりする。そういう事で明日への活力、そして希望を持っていただきたい。世界に 一つとして同じ物がないこのキーホルダーを身につけ、 あの震災を忘れないために、また、この企画で少しでも多くの瓦礫撤去、雇用創出、コミュニティ作りに役立てられればと思います。」

中田さんは、震災直後、勤めていた北海道の会社を辞め、被災地である陸前高田市へ飛んだのだそう。当時、多くの若者たち、ボランティアが被災地へ行った。自分も「何かしたい!」と心から思ったのを思い出す。この衝動は、2年という月日のおかげで、よく飛ぶ紙ヒコーキのように、静かに着陸している。
注目すべきは、中田さんのように「住んじまった」人と、「帰る」人では大きな違いがあるのであって。被災地でのボランティア活動は、汚い仕事が多かっただろうが、長いスパンで見ればこれは「きれいな仕事」なのかもしれないなあと。中田さんのように腹をくくって土地の人間になり、でしゃばって生きていくのはキツイはずだ。もっともっと、人間の思惑がぶつかった「汚い仕事」が山のように残っている訳で、自分も生きねばならないし、周りも幸せにしなければならない。本当に、見ていて「すげえな」と思うのだ。

きっと俺が応援しなくてもこの活動はもっと大きくなるんだろうし、ここから別の活動にも変化し、街の復興が一層進む事を心から願う。

震災の数日後、家にあったキャンプ用品をごっそり被災地へ送りつけた。俺のように「帰る」人間は、気持ちが熱いうちにサッと行動しちまった方がいい。たぶんこれが俺の限界だっただけだ。
みんなが善人じゃない。いいや、誰も善人じゃない。

生きている「ここ」が本当で、そこが上の空になると、たぶん格好の悪い人になるのでしょうなあ。
だから、「ここ」を大事にしないと、ね。
大震災は、いろんな事を教えてくれるのだ。


瓦Re:KEYHOLDERのホームページ

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2012年11月09日

少年

今日も仕事が終わって先ほど帰宅。近所のスーパーへ徒歩で。
買い物カゴを持って店内を歩いていたら、見覚えのある少年が書籍コーナーにいた。
これで2回目だ。

数日前、少年の万引きを目撃してしまった。コミック雑誌の付録のカードらしきものを、雑誌をグチャグチャにして引っ張り出していた。俺の目の前で。
俺は、カードをゲットした少年と目が合ったので、物凄い眼光で睨んだ。少年は、会計を済ませ袋詰めしている母親の所へ逃げて行った。俺は後を追い、母親の目の前で「元に戻しなよ」と促した。これが良い判断だったかどうかは分からないが、誠意をもって行ったつもりだ。
母親は状況は理解したはずだが、こちらを無視して子供と一緒に去って行った。スーパーの自動ドアを抜けるや、走るように車へ向かった姿は忘れない。

で、今夜。
あの親子だ。
子供は、数日前と同じジャージ姿の俺を見ると、また書籍コーナーから逃げる。鮮魚に居た母親も、俺を見るとカートを切り返して気づいてない風にレジにそそくさと向かった。

まあ、いいんだけれども。
何事も、最初だなあ、と。

一度逃げてしまうと、逃げ続けるしかないのかなあ。
だめ!ぜったい!とかそういう事でなく、人間のダサさの問題である。

自分の仕事の上での「逃げ」とか、妙にシンクロする部分があるなあと。
この親子はあまりにもダサすぎたが、自分もどうなんだと。

ちょっと勉強になったっていう、話。

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2012年10月30日

再会と3杯のコーヒーと

今日は嬉しい事があった。
まずは、起き抜けのコーヒーが非常に美味だったこと。

朝から専門学校での授業のため向かったのはいいが、今日は休講だという事をすっかり忘れ、コピーしていたテクストを悟られないように退散。先ほど購入したコンビニのコーヒー片手に、ちょいと本でも物色しようと書店へ。気になる写真集だの楽譜だの、結局どれも在庫がなかったので、ぶらぶらする事になった。そこへ声をかけられたのだった。

「岩尾さん・・・覚えてますか」と。

その細々とした声を見るや、鋭角的に彼の情報が蘇る。
もちろんだよ、柴田くん!
今日は敢えて個人名で書かせていただく。
彼は、僕がこれまで観てきた俳優のなかでも最も好きな役者の一人だ。「千年王国」という劇団での板の立ち振る舞いは、僕をドキドキさせ、「やばいぞこりゃ」と思ったものだ。彼の芝居が大好きだった。

数年前だろうか、突然舞台で見かけなくなり「どうやら辞めたらしいよ」なんて噂が届くようになった。
自分も演劇から離れようと思っていた頃だ。
数年という時間。数分の再会。
話した内容は他愛もないけれど、僕にとっては宝物である。

嬉しいことに、彼はまた帰ってくるようだ。
舞台、という形に留まらず、自分の表現をしようと。
彼はまた僕をワクワクさせる。
全て偶然が引き合わせてくれた今日の流れに、心から感謝した。

忘れないように、日記にする。
近くの喫茶店へ滑り込み、コーヒーを頼む。
この苦味と香りは、彼との再会を思い出させてくれるだろう。

現在、午前11時20分。
濃いめが好きな僕の胃袋は、3杯目に驚いている。

さあ凡人よ、どうする?

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2012年10月10日

一つこなしてまた一つ

最近は、週に一度は大きなイベントが起こっていて、テンションのピークをそこへ持ち上げることが多く、そのテンションの山々の高度を下げられない状態が続いており、そろそろ休みたいと身体が悲鳴を上げている。久しぶりに下山して、ちょいと濃厚な空気を吸いたいと思うのだった。

その山々を縦走するにつけ、自分にとって登り甲斐のある高度に順応する感じで身体もそこに慣れてくる。ある意味、少し鈍感になるというか、何かを捨てなければ手に入れられないというか。ずっと山に入っていると、俗世から取り残されてしまった感があるけれど、まさに今の状況はそこなのであって、人に何を言われても「何も感じない」状態である。これは自分にとって「由々しき」事態。他人とのバランスを考えるべき仕事なのにだ、登山に夢中になりすぎて、人間のことを忘れている気がする。

そうか。しばらく逃げていた演劇も、常に傍には見えていたのだ。
今いる尾根から登るのか、降りるのか。高い山々の方へ向かっていただけなのかもしれない。
11月には久しぶりに「演劇」の山に登る。
少し、尾根を下っている気がする。良し悪しではなくて、そこには登山を愛するおばちゃんたちがおにぎりを頬張る笑顔がある気がして、多分ほっとするだろう。しんと張り詰めた空気に聳える名峰の眺めより、山頂にがやがやと沸く人々の汗臭さ。なんだろ、猛烈に欲している。

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2012年08月15日

複雑に念願叶い

今日はテレビのお仕事で北海道四季劇場へ。来月千秋楽を迎える「ライオンキング」の舞台裏を伝えるものだった。
そこに出演していただいた、四季の俳優の渋谷さん。「スカー」という悪役のライオンを演じていらっしゃる。とても気さくで優しく、芝居のスカーを演じる懐の深さを存分に持ち合わせた素晴らしい俳優さんでした。俺が言うのは大変におこがましいですが。
で、四季劇場の舞台裏で四季の方と一緒にお仕事をさせていただく。ということ。

なんだろう。
感慨深いものがありまして。
そもそも俺がこの世界を志したのは、ミュージカル「キャッツ」を観た瞬間にはじまった。
高校3年の俺は、全身タイツで歌い踊る俳優たちに完全に心奪われ、何度も劇場に足を運んだのだ。
それから、四季のトレーニングを取り入れた俳優の養成所で学ぶことになる。数年後には必ず四季のオーディションを受けようと誓い、今でも「凄かったなあ」と思えるほど日々をレッスンに費やした。

どこでベクトルが変わったのか、当時はわずかだったズレが、今や全く違う所で落ち着いた訳で。
よりリアルに、ドロドロと。小劇場の芝居にハマっていった。池袋、下北沢、いろんな所で芝居はさせてもらったけれど、劇団四季というカンパニーは、自分にとってはあまりにも大きな存在として心に残ってしまった。

今回、「四季で仕事をする」という願いは「四季と仕事をする」ということで叶えられた気がする。なんだろ、難しいもんだ。
俳優として劇場へ毎日通える生活と、生きるために何でもかんでも、喰うために仕事をする生活。所詮は才能、努力、運が全て足りなかったのだ。もうこれは仕方のないこと。認めるしかない。「死んでよし」という概念は無いわけで、生きるしかなかろうに。

明日、39歳を迎える自分に「サンキュー」なんて冗談でも言える状態ではない。ここへ来て必死である。この汚さを全部認めてもらえる世界はないものだろうか。で、視点がぶれてフラフラと人生を歩むのだなあ。
しかしです。こんなに楽しい生き方もそうそう出来るもんじゃないと、そんな事も考えるわけです。

四季劇場の楽屋に張り出されていた言葉「一音落とす者は去れ」。自分なりにもっと上へ。悩んで苦しんで、独りぼっちになってでも進め。そう言われている気がして、周りに嫌われても頑張らねばならんと、あらためて思うのです。
帰宅して眺めるサッカーの代表戦で、国家を歌う歌手のあいかわらずの下手さ。「去れ」と心から思った。

誕生日を前に、ちょいとおセンチに四季劇場でお仕事しました。
明日からまた頑張りましょう。


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2012年07月13日

合理的

またもや、いじめ問題が表面化しているようで。
保護者側と学校、教育委員会側との対立の構図が必ず出来上がる。どのような展開であろうと亡くなった人がいるわけだから、ご遺族や周辺の生徒たちの為にも、早めに落ち着いて欲しいと願うのだが。
ここまでくると、じゃあ誰に責任があるとか、じゃあこのような対応策を講じようとか、出来るだけ合理的な論法で事態の収束を計るのだけれど、いつも違和感を感じており。

各方面、怠慢ということはなく一所懸命に仕事をしているはずで、所詮人間が考えたシステムなんで万能なんてことはあり得ない。「人間を立派に育てる」なんておこがましい行為に、各方面責任など取れる訳がない。なのに、問題が起こると何かをしなくてはならない。仕方のないことなんだろうか。正の要素があれば負の要素があり、絶対に今後も何かしらの問題は起こる。

テロ対策という名目で世の中のゴミ箱が撤去された事例も、東京都のエロい漫画に関する条例も牛レバー規制も、SNSを利用した犯罪に関する問題もそれぞれ複雑な事情があるけれど、なんか一緒な気がしてくる。そもそも「無くしてよかった」という為に始めた訳ではなかろうに、すごく不思議な気がするのだ。
人間は、暮らしを便利に合理的に生きるために進歩してきた一面があると思うのだけれど、結局処理しきれずそのシステムにがんじがらめになっていく。で、再び合理的に考えた挙句、それらを規制していく。すごく変で、バカで、おもしろい。

もうこの歳になると、スーツを着て偉そうにしているおじさん達を手放しで「偉いんだろなー」と思う事はさすがに無い。他人だから信用すらしない。自分に問うてみても、これが自身の欠点であるし、隣人を愛することの難しさもよく分かっているし。みんな力不足で、みんなで協力して、理解し合うという本当の意味でのボーダレスってのは、可能なのだろうか。

で、何が言いたかったのだろうか?

これから合理的に考えてみたい。

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2012年06月07日

ちょい毒オヤジ

今朝のNHKのニュースですら、可愛く生まれてしまった女の子達の選挙の話題を取り上げておりました。私はできるだけニュートラルに、そのような出来事を眺めたいと思っているのですが、つくづくこの国の人間は、もちろん私を含めて、楽しんだり感じたりするのが下手くそなのだなあと、この世で、もっと面白いことを表現している人達を見つけられていない自分の不甲斐なさと、時の河をなんとなく流れている実感を突きつけられる気がして、情報のダムから放水された轟音が、じんわりとストレスになってくるのです。
こちらでも情報は制御できる訳ですからどうにでもなることですし、わざわざこのような場で書く必要もないかと思うんですけれど、事実、私も多くの「なんとなく」をこなしてきた人間として、立場を高みに置こうというつもりもなく。願わくは、声を上げる人間の「おこがましさ」を我々がきちんと感じ取らん事を。
私も、他人の考えた「伝えたいこと」を多くの人にお届けする立場で、そこに私の感情は関係なく、経済活動の名の下に、メディアの傘のした、そして自身の「プロ」というプライドでやんわりとなった状況で、マシンガンのようにその場で作った言葉を垂れ流して行きます。
あのニュースで放映された女の子達の、無理して涙を流しているのを拝見するに、とてつもないプロ意識や上昇志向を感じることができるのですが、私にとっては、あそこにうごめく全てが、見事にロンダリングされた、皆さんが血と汗を流して集めたお金の山に見えてしまいます。
こんなローカルタレントであっても、やっていることはたいして変わりません。
もしも日本人が、情報から感じ取ることが下手な民族だとするならば、情報や創作を発信する側の「おこがましさ」はとても重要な気がしています。

マータイさんに有名にしてもらった「MOTTAINAI」はもちろんの事、「OKOGAMASII」や「MINOTAKE」や「OTENTOSAN」くらいは、我々が大切にしなければならない感覚じゃないでしょうか。
と、自問しながら、毎日のように河へ行き、釣竿を振っています。
ああ、川の流れのように と唄いながら、水のうごめきにたくましく生きている魚たちに遊んでもらってます。
気づけば、「ああ 川の流れのように ゆるやかに いくつも時代は過ぎて」と創作した人間の才能に心から感動する自分を確認して。

そんな自分に、思いっきり高らかに笑ってみたりして、過ごしております。

talkinglabo600 at 09:04|PermalinkComments(2)TrackBack(0)