太陽の象徴とされるゴールドと月の象徴であるシルバー。
聖なる月のパワーは、邪悪なものから身を守るお守りとして
古くから人々に愛されてきました。
ヨーロッパでは,銀の武器は魔女や魔物との戦いに効果があるとされています。
ドラキュラには銀の十字架、狼男には銀の弾丸という話は今でも語り継がれているくらいです。

お守りとしていつも身につけるシルバーアクセサリー。
イギリスでは子どもが生まれたら誕生日ごとにひとつチャームを買い、
18歳の誕生日にプレゼントをするという習慣があるそうです。

チャームそれぞれ意味を持っています。
たとえばどんぐりは小さな実がやがて大きな樹に育ち森になる事から
「成功・繁栄・はじまり」の象徴。
イギリスの宝飾店には、シルバーの小さなチャームがたくさん。
天使や十字架、ハート、指ぬきやハサミ、ナッツ、
私たちがよく目にするものから思いがけないモチーフまで並んでいます。
いろんなお店をのぞいてお気に入りに出会う楽しみ
旅の思い出としてコレクションする楽しみがあります。

プラチナや金に比べ変色しやすく手はかかりますが、
そうやって、大切なお守りにより愛情がかけられていくのが
シルバーの魅力かもしれません。


さて、シルバーのお手入れの方法です。

シルバーは空気中の硫黄分によって黒くなっていきます。
ずっと身につけていても少しずつ色がくすんで行きますが
この風合いを好んで楽しむ方もいらっしゃいますね。

シルバーの輝きを保つためには、はずしたら乾いたやわらかい布で拭くこと。
そのあとチャック付きの袋などに入れて空気に触れないよう密封します。
専用のクリーナーやクロスを使わなくてもこれだけでずいぶんちがいます。
鏡面のように輝かせたい時には、専用クロスで磨けばピカピカになります。


星の王子さまのキツネの話。

おれの目から見ると、あんたは、まだ、いまじゃ、ほかの十万もの男の子と、べつに変わりのない男の子なのさ。だから、おれは、あんたがいなくたっていいんだ。だけど、あんたが、おれを飼いならすと、おれたちは、もう、たがいに、はなれちゃいられなくなるよ。あんたは、おれにとって、この世でたった一人のひとになるし、おれはあんたにとってかけがえのないものになるんだよ。

私にとってのシルバーのアクセサリーは
美しく飾るためのアクセサリーではなく、
キツネの言葉のような関係であるように思っています。