映画・文学・エンターチメント
2009年11月17日
クリスマス・キャロル
コドモのころ読んだ児童文学の中で、クリスマス・キャロルはキリスト教徒のクリスマスを知った、印象の強い一冊だった。
子供心にも、時代性を越えた、ある種の感動を呼び起こした。
チャールズ・ディケンズが、1884年に発表した。この作品は
仏教徒あるいは、日本古来の八百万の神を信じる土着宗教と
全く異なった宗教世界が、産業革命後の新しい資本主義世界で
どう理解されてきたかが、極めて日常的視点で描かれている。
クリスチャンにとって、クリスマスは特別の日。仏教の慈悲、
日本の「思いやり」と異なる、宗教的な「慈善の日」なのだ。
「金儲け」が全てと考える拝金主義者は、何時の時もいるが
社会思考が「金儲け」の資本主義社会では、別の意味を持つ。
カネを儲けたものだけ「勝ち組」では、社会が成り立たない。
社会蓄積は、社会全体に効率的に配分されなければならない。
生産世界の「富」が、不公平に偏在すれば、社会は崩壊する。
なぜ崩壊するかは、スクルージが慈善家になった理由なのだ。
世界宗教は《教え》を分りやすく絵解きしてみせねばならぬ。
クリスマス・キャロルこそは、百の説法に優る、宗教の教え。
なぜ、キリスト教徒の国で「資本主義」が栄えたのだろうか。
ピューリタニズム。クリスチャンの慈善の秘密がここにある。
ところでこの映画を、川崎109シネマズ IMAX3Dで観てみた。
ただの IMAXより、3D映画のほうが 面白いんじゃないかな?
2009年10月26日
沈まぬ太陽
山崎豊子原作の同名小説の映画化だが。映画化の試みは今回が始めてではない。
作品の映画化は、二度ほど挫折してる。
映画を見れば「モデル」は容易に分る。
わざわざ、フィクションと断っている
何かが、映画化を阻んできたのだろう。
これが「単純なフィクション」でないと断る必要もないだろう。映画は
プロトタイプ化されるが。経緯は事実に従っている。モデルは実在する。
ちなみに日航機墜落事故時は、田中派の支持を受けた第二次中曽根内閣。
金丸信が副総理、運輸大臣は三塚博か?事故当時の日航社長は高木養根。
旧関東軍の生き残りで靖国を参拝する、総理に近い黒幕は、瀬島隆三か?
(モデルと役名を対比した「10 倍楽しむ」サイトがあった。)
山崎豊子作品は事実以上に真実が描かれている。映画化が実現したのは、
皮肉なことに。モデルとなったナショナル・フラッグ・キャリアである
『日本航空』の経営危機が、航空行政の焦眉の課題になっていることと
無関係ではない。日航に公的資金を投入しても無駄になる公算が大きく、
政府支援を検討するばかりでなく、民事更生法申請すら検討されている。続きを読む
2009年10月02日
「空気人形」に息を吹き込む...メタファとしてのセックス
カンヌ映画祭《ある視点》部門への正式出品映画なのが頷ける。哲学を内包した業田良家マンガが原作だが、極めて映画的作品。
主人公《空気人形》を演じるのは、韓国の人気女優ペ・デゥナ。
《心》を持ってしまった「人形」という難しい役を良く演じた。
シチュエーションが優れている。ある日。突然、性の「代用品」
空気人形(ダッチワイフ)が、なぜか、生物のように動き出す。
あちこち出歩くうちに、人を好きになり《心》をもってしまう。
「わたしは心をもちました。もってはいけない心をもちました」
人形は、好きな人のいるレンタルビデオ店に勤めるようになり。
その店長に聞かれる。「誰か好きな人いるの?」「...いいえ」。
「わたしは嘘をつきました。心をもったので、嘘をつきました」
もちろん業田良家特有の「現代の寓話」だし「ファンタジー」なので。
不思議の世界のルールに従って、空気人間の「話」は展開するのだが。
《人》とは、なにか?《生or死》とは、なにか?《性》とは、なにか?
哲学的な思考を展開するには《空気人形》のシチュエーションは 秀逸。
心をもった「空気人形」は、空虚な現代を生きる「人間」を描き出す。
是枝裕和作品で業田良家原作。期待値は高いが、ハードルは横に置く。
そもそもが「空気人形」だから。ハードルなんか軽く飛び越す。(笑)
エロチックというよりも、透明感あふれる、幻想的なラブストーリー。
不思議な世界が造り出す《空気》が、観るものに息を吹き込んでくる。
空気人形
2009年09月02日
20世紀少年(最終章)ー僕らの旗ー
時間があったので『20世紀少年(最終章)僕らの旗』を観た。浦沢直樹の原作『20世紀少年』は 1999年〜に発表されてる。
20世紀少年
映画では、世界中に「新型ウィルスでの細菌テロ」を予言して、
予言を自ら実行した。友民党「ともだち」は狙撃され死んだが。
葬儀の場で「蘇る」ことで、神格化。初代の世界大統領になる。
(これは、顔を隠した「ともだち」ならではの影武者マジック。
たぶん。「生き返った」ぐらいでは『神』にはなれないが。笑)
日本で起きた《予言の実行》。カルト宗教の政治進出というと、
20世紀末。現実に起きた《オウム真理教事件》が想起される。
オウム事件に先駆け。浦沢直樹が影響を受けた『AKIRA』作者
大友克洋は1954年生まれ。浦沢直樹は1960年生まれ、だから。
麻原彰晃の1955年生まれ。上祐史裕の1960年生まれと重なる。
今回の総選挙で「幸福実現党」から 全国で信者を立候補させた、
「幸福の科学」大川隆法(中川隆)が 生まれたのも1956年とか。
オウム同様「幸福の科学=幸福実現党」も 全員落選の「赤っ恥」
お願いだから挫折感で「核兵器テロ」とかに走らないでね(笑)
もっとも タモガミ程度の核兵器認識だと「放射能で死ぬ」けど。
日本で一番《平和ボケ》してるのが 自衛隊幹部とバカウヨクだ。
戦争ごっこじゃないんだぜ(笑)食料とエネルギーはどうする?
実際の現場を持ってる、自衛隊ぐらいはボケてないかと思ったら
自衛隊幹部もボケだと、タモガミ元幕僚長が 全国に晒している。
産經新聞に、大川恭子と田母神俊雄の対談が「意見広告」で掲載。
内容は、拉致被害者を取り返しに、レンジャー部隊を送れだとか。
核兵器を持てば、大国になるとか。北のショウグン様と同じ(笑)
軍事力で世界 No.1のアメリカがアメリカ人記者を取り返すのに、
クリントン元大統領の派遣で奪回した事実を、どう考えるのかね?続きを読む
2009年07月02日
THE WRESTLER (レスラー)
既に、2008年のヴェネチア映画祭・金獅子賞を受賞し、アカデミー賞にノミネートされた。後世に残る「名作」。
ミッキー・ローク主演の「プロレス」映画ということで
老いた主人公《ランディ》とミッキーロークがダブルが。
もっとダブったのが、先日(6月13日)起きたばかりの
《ノア》社長 兼 選手の 三沢光晴さんの死亡事故だった。
三沢光晴
ボクシング経験者である、ミッキー自身が言うように、
ボクシングや、他の格闘技とプロレスは、全く別もの。
基本的に打撃系の格闘技(ボクシング、空手)などと
接触系の格闘技(レスリング、相撲、柔道...)などは
「技の系譜」が違うけど、それ以上に《プロ》として
興行的「格闘技ショー」的要素が、プロレスにはある。
エンターティメントとして、相手の技を「受けきる」
プロレスを《八百長》とする向きもあるが当たらない。
強いて言うなら「八百長」じゃなく「ヤラセ」だろう。
演出をしない興行、エンターティメントはないだろう。
「演出」を可能にするのは。極限まで鍛えた肉体だし。
三沢の《死》は、社長としての責任感からの悲劇だと
信じたいし。この映画のラストシーンの先にあるのは、
自分の《居場所》を見付けた男が辿り着いた頂だろう。
孔子は「朝に道をきけば、夕べに死すとも可なり」と、
もし道が「いきろ!」ってことなら、どうすんのかね?
2009年05月06日
グラン・トリノ
その気になれば、それだけで充分な映画のテーマになるアメリカ社会の諸問題が、全編に散りばめられているが、
クリント・イーストウッドは、よくこれだけクセのある
材料ばかり集めて、かなり上質のエンターティメントに、
仕立て上げたものだと感心する。グラン・トリノ
朝鮮戦争・ベトナム戦争・人種/移民問題・宗教の本質・
貧富の差・プアーホワイト・自動車産業不況・不治の病・
老齢介護・教育問題・暴力と行われない正義..などなど。
筋立ては、日本人には「馴染み」がある。我慢を重ねて
「堪忍袋」の尾が切れ「空手チョップ」をふるう力道山。
貧しい農民の依頼を引き受けて、野武士と戦う7人の侍。
慎ましく、健気な、市井の人々に、悪業の限りをつくす、
悪徳ヤクザを倒すため、一身に責任を背負って殴り込む
「健さん」だったり。欧米とは違った、予定調和がある。
2009年05月02日
スラムドッグ&ミリオネア
今年度のアカデミー賞8部門を制覇した、文句なしに「今年度 No.1 の映画」だが。
万華鏡の煌めきにも似た、多様な横顔を
この映画を観る人々に、示すことだろう。
ある人には、珠玉のエンターティメント。
ある人には、ピュアなラブ・ストーリー。
観ようによっては、ピカレスク映画だし、
インドの現実を切り取る、社会派映画だ。
劣悪な環境にめげぬ「希望の映画」にも、
現代インド「千夜一夜物語」にも思える。
スラムドッグ&ミリオネア
日本でも、何十年か前。貧しさと復興の
混沌社会に、人が生きていた頃があった。
学校も出ていない「スラムの野良犬」が。インド版「みのもんた」
司会の一攫千金クイズ番組《ミリオネア》で、あと一問の正解で、
最高額の賞金(続きは来週...)を得るところから、映画は始まる。
インドみのもんたは「インチキに違いない」と警察に逮捕させる。
学校にも行ってない無知無教養な青年が、なぜ正解を知っている?
インド紙幣の図柄すら知らずに、なぜ高額ドル紙幣を知っている?
拷問を受け尋問に答える青年ジャマールは。知識は《経験》だと
改めて思い出させてくれる。「母を失った」宗教対立の、相手の
神サマの手にあったものを「知っている」ことは、母の死の記憶。
スラム街で孤児になった兄サリームとジャマールが、同じ孤児の
女の子ラティカと、3銃士に準えて、寄り添って生きてきたこと。
インドの「闇社会」の中で、3人が離ればなれになっていくこと。
スラムで、闇社会で、生きるため必死だった 幼い兄弟+女の子の、
不幸な経験こそが「知識の源」だと、次第に明らかにされていく。
すべて「運命」というよりは「夢は、諦めなければ...」の筋立て。
ジャマールは、なぜクイズ番組に出たか?最後の正解は出るのか?
まさか「小さいとき肥溜めに落ちた彼は、恋に落ちる運命だった。
そして、ウンがついた」とか,ダジャレでは、ないよね?(^w^)
2009年04月02日
「マーリー」 世界一おバカな犬が教えてくれたこと
なにも「悲劇」なんか、起こらない。それどころか、世界一オバカなイヌ
(たぶん世界中どこにでもいる)の
「やっちまった喜劇」で満ちている。
「マーリー」公式サイト
イヌを飼ったことのある人には「あぁ、そぅそぅ」多かれ少なかれ、
似たような経験はあるもので。作り物じゃない「笑い声」が溢れる。
きっと、あの笑い声は(アイツのいた頃は 面白かったな。ウチのは
” マーリー” より × × だけど。似たような犬と家族がいるもんだ... )
...と、思ってるに違いない。みんな イヌだから、似てるさ。 ^w^)
「笑い」は、人間社会では《予期してた行動とのずれ》から生じる。
(普通に歩いていて、突然、転ぶのが「笑い」の基本的パターン。)
マーリーはイヌだから、行動のずれどころか「イヌ行動」だが(笑)
何一つ「悲劇」は起こらない。なのに。いくら「喜劇」ばかりでも。
来るべきものは来るのだ。大変で、でも楽しくて、幸せな日々にも、
終わりは来る。今、満開の桜の花も散るし、いつか「別れ」は来る。
大切な家族たちと一緒に「生きた」日々は。こんなにも笑いに満ち、
こんなにも楽しくて、色んなことがあって、大変で、うんと幸せで、
ちょっと哀しい。だから大切な時間だったと,改めて教えてくれる。
(でも、何でも食べちゃうマーリーって、まるで。アイツだな。笑)
2009年03月02日
たまには,酷評。
バカデミー賞受賞作品《エリートヤンキー三郎》を見た。こんな「ご時世」だから。せめて映画では、頭空っぽで、
笑おうと思ったんだけど。。つまらん!笑い声も出ない。
「ギャグ漫画」の実写版映画でも、最低限「映画」だぜ!
単純に「マンガを映像に移し替えた」のでは、意味なし。
いちいち、ナレーションで説明し。特殊メークで忠実に
マンガのキャラを模倣する。それが、ギャグ映画作りに、
どんな意味があるの?まるで、学生の卒業記念制作映画。
こないだの《少年メリケンサック》が面白かっただけに、
(「少年メリケンサック」を観れば,面白いの差は分る)
アクビすらもでない。隣りのバカップルが動かないので、
結局エンドロールまでいた。あぁ、つまらなかった。。。
口直しに《007...》を観たが。ハリウッド映画凋落の
理由が分っただけ。場面転換は激しいが、人間がいない。
安易に人を殺すのは,ボンドじゃなく,映画監督だろう。
「人殺し」がセンセーションなのは、真っ当な価値観が
前提にあるから。飛行機から落ち,高層建築から落ちて、
それでも、生きていられる人は,もう人間じゃない(笑)
復讐のため、過剰に人を殺すのは、アフガンとイラクで
もうたくさんだろう。映画は、殺人ゲームじゃないんだ。
これじゃ。日本映画の《おくりびと》が満員になる訳だ。
高度なCGや、凝った特殊メーク、大掛かりなセットに、
カネを使わなくたって。良い本と役者で、映画は撮れる。
表現技術が進歩し、映像が「リアル」になればなるほど、
何をどう表現するかで出来が決まる。「笑い」は難しい。
「アクション」でも難しいけど、これほどの差はでない。
2009年02月24日
「おくりびと」アカデミー外国語映画賞受賞。
日本映画「おくりびと」が、アカデミー外国語映画賞を受賞した。アニメじゃない日本映画の
「アカデミー賞」受賞は、前身のアカデミー名誉賞が「外国語映画賞」になってから初めて。
「おくりびと」を映画化に導いたのは主演の本木雅弘。15年ずっと映画化企画を温めていた。
おくりびと
アカデミー短編アニメ部門も《La Maison en Petits Cubes》邦題「つみきのいえ」が受賞し、
日本映画は《La Maison en ...》「つみきのいえ」《Departures》「おくりびと」ダブル受賞。
滝田洋二郎監督作品。本木雅弘と広末涼子が主演夫婦。本木演じる主人公はチェロ奏者だが,
楽団が解散。職を失い家が残る故郷山形の庄内に帰る。(あの世への)「旅のお手伝い」を、
旅行社の添乗員と勘違いして。成り行きで《納棺師》となった主人公だが、亡くなった人を
美しく送る納棺師として、死と向き合う日々に意義を見出す。しかし、死を《穢れ》とする、
妻や世間の意識とは軋轢が生じる。亡くなった峰岸徹が、主人公の父親の役で出演。それも
長年消息不明で、複雑な感情を抱く、父親役で出演してる。主人公に「亡くなった」通知が
来て「送られる」という、物語を締める、重要なポイント。この作品が、峰岸の遺作だった。
峰岸徹さん死去
スクリーンにいる峰岸さんが、実は亡くなっている。滝田監督も,本木、広末など出演者も
いずれ死ぬ。多分、長く生きると、何度も「人を送る」ことになる。
良い作品だが、評論するのは難しいだろう。味わうべき作品と思う。美味い料理を食べると,
誰も寡黙になる。批評が難しいのは、それぞれの想いが《重なる》からだろう。それぞれの
大事な人を「送った」ことを思い出す。《亡骸=遺体》を尊重するのは日本人の特性だろう。続きを読む
「アカデミー賞」受賞は、前身のアカデミー名誉賞が「外国語映画賞」になってから初めて。
「おくりびと」を映画化に導いたのは主演の本木雅弘。15年ずっと映画化企画を温めていた。
おくりびと
アカデミー短編アニメ部門も《La Maison en Petits Cubes》邦題「つみきのいえ」が受賞し、
日本映画は《La Maison en ...》「つみきのいえ」《Departures》「おくりびと」ダブル受賞。
滝田洋二郎監督作品。本木雅弘と広末涼子が主演夫婦。本木演じる主人公はチェロ奏者だが,
楽団が解散。職を失い家が残る故郷山形の庄内に帰る。(あの世への)「旅のお手伝い」を、
旅行社の添乗員と勘違いして。成り行きで《納棺師》となった主人公だが、亡くなった人を
美しく送る納棺師として、死と向き合う日々に意義を見出す。しかし、死を《穢れ》とする、
妻や世間の意識とは軋轢が生じる。亡くなった峰岸徹が、主人公の父親の役で出演。それも
長年消息不明で、複雑な感情を抱く、父親役で出演してる。主人公に「亡くなった」通知が
来て「送られる」という、物語を締める、重要なポイント。この作品が、峰岸の遺作だった。
峰岸徹さん死去
スクリーンにいる峰岸さんが、実は亡くなっている。滝田監督も,本木、広末など出演者も
いずれ死ぬ。多分、長く生きると、何度も「人を送る」ことになる。
良い作品だが、評論するのは難しいだろう。味わうべき作品と思う。美味い料理を食べると,
誰も寡黙になる。批評が難しいのは、それぞれの想いが《重なる》からだろう。それぞれの
大事な人を「送った」ことを思い出す。《亡骸=遺体》を尊重するのは日本人の特性だろう。続きを読む
2009年02月16日
少年メリケンサック
トーホォーの日(14日)なので,¥1000で映画を観た。
アツ姫って。けっこう、すげー コメディエンヌ だった。
まぁ,クドカンの監督・脚本が、面白いんだろうけどね。
少年メリケンサック
ところで「パンク」って。。
アツ姫って。けっこう、すげー コメディエンヌ だった。
まぁ,クドカンの監督・脚本が、面白いんだろうけどね。
少年メリケンサック
ところで「パンク」って。。
2009年02月12日
MAMMA MIA!
これは、エーゲ海の風が運ぶ、ハッピーエンド。楽しい映画だけど。リアルに置き換えてみると、
かなり深刻な「生き方の問題」を提起している。
日本だったら、父親の分らない娘というだけで。
風土的に《明るいミュージカル》にはならない。
母と娘が、生き抜くため積み重ねた、世間との
葛藤の日々が《演歌的》に透けて見えてしまう。
ギリシアにだって,母子家庭・父なし子の悩みは
あるだろうが。アバのヒット曲・ラテンのノリが
地中海の太陽のように。前向きに、明るく楽しく
生きるエネルギーに「変換してしまう」ようだ。
愛するとは?人生を楽しむとは? 母 娘 父って?
シリアスさを、さらっと背景に押しやったのは、
誰でも、一つや二つ「愛の物語」を持つからか?
笑っちゃうけど、なぜだか、涙が滲み出てくる。
MAMMA MIA!
全ての マンマが、老いも若きも 《生》を楽しむ。
世界を作るのは、母の強さだ!マンマ ミーア!
2009年02月02日
《感染列島》
「感染列島」を観た。「20世紀少年・part2」も観たけど20世紀少年は。20世紀末のオウム事件などのリアリティ。
同じ《ウイルス》と《ともだち》という、キーワードで、
何を描くかで。三部作の真ん中という「20世紀少年」より
「感染列島」に,より周到な《リアリティー》を感じた。
感染列島
実際に「新型インフルエンザ」の他に「エボラ出血熱」や
「エイズ」など、本来《風土病の原因だったウイルス》が
なぜ、世界に飛び出したか?何が問題か?どうすべきか?
煽動的なマスコミや、非科学的な《世論》の問題も含め、
考えさせられる。これは,一皮下の「今の現実」なのだ。
以下、ストーリーの概略。ネタバレ含む。続きを読む
2009年01月15日
Che!PART1(28歳の革命)
理不尽な《圧政》に抵抗する、方法論は2つに分れる。穏健派・キング牧師の道と,武闘派・マルコムXの道。
古代中国なら尭・舜の《王道》と、始皇帝の《覇道》。
しかしながら、穏健派が権力を手にするのは稀だろう。
非暴力・不服従運動のガンジーのインドを数えるだけ。
続きを読む
2009年01月11日
Kー20 怪人二十面相伝
かの江戸川乱歩が産み出した,世紀の怪盗《二十面相》原作は江戸川乱歩ではなくリスペクト。二十面相・伝。
オタク的な《二十面相研究》と言うべきものか?(笑)
佐藤嗣麻子の監督・脚本で,大冒険活劇に仕上がった。
K20 ― 怪人二十面相・伝
核になる発想は、実は二十面相ファンにはポピュラー。
しかし、戦後日本を舞台にした二十面相とは全く別物。
この話は、パラレルワールドにいる怪人二十面相・伝。
・・・真珠湾攻撃直前。戦争を回避した大日本帝国の
架空の首都《帝都》。貴族と平民の格差社会が進行し、
荒んだ階級社会が生んだ《怪盗》の物語という設定だ。
怪人二十面相の由来とも、昭和30年代のノスタルジー、
個人的には「三丁目の夕日」と言うよりは、。むしろ。
大伴克洋アニメ「スチームボーイ」のレトロを感じた。
スチームボーイ
人によっては「007/ジェームス・ボンド」だったり、
バットマンやスパイダーマンのアメコミを連想したり。
インディ・ジョーンズや、ジャッキー・チェンかも、。
江戸川乱歩・リスペクトとして、奇想天外,大胆不敵、
奇々怪々。充分、昭和30年代のレトロ風味をまぶした
楽しい娯楽アクション作品に、リメークしたといえる。
2008年12月19日
CGは、すごいんだけどね。
毎月14日(トーホォーの日)と19日(トウキュウの日)は映画が安い。1日(映画の日)10日(東宝映画10周年)を
加え、安くなる日は思った以上に多い。空き時間を利用し、
「ウォーリー」と「地球が静止する日」を観た。
ラジオ番組で立川志らくは「ウォーリー」を評し「CGは、
すごいけど..」と言っていたが。この評は「ウォーリー」より
むしろ「地球が静止する日」に、当てはまるだろうと思う。
ウォーリーは、ディズニーにしては面白いと(私は)思う。
シナリオが良くできてる。最近の親離れ・子離れできない
ディズニー家族主義作品より、よっぽどましだと思うけど。
Wall(e)・ウォーリー
「地球が静止...」は、明らかに,過去幾つもあった「この手の映画」の焼き直し。
CGですごく見せるけど。アイディアも、ストーリーも、結末も、凡庸だろう。
地球が静止する日
志らくに限らず、映画に造詣が深く思い入れがあり過ぎると、昔の名作評になり、
目前の映画評になってない。挿入歌で過去作品を連想しての比較、評価が妥当か?
類似映画には、ある程度の「比較」が付きものだが、別作品の評価として疑問だ。
評価は、知識による蘊蓄ではなく,あくまでも、鑑賞したものを感性でするもの。
評価者の蘊蓄は鑑賞の妨げにはならないが、蓄積が感性に反映する範囲でのこと。
感性が蓄積を呼び起こすのでなく、蘊蓄が感性を抑圧するのでは本末転倒だろう。
話は違うが,なんでこうも、映画監督たちは、地球を破壊するんだろうね?(笑)
たくさんあるけど、ストーリはどこか似ている。ネタは尽きてるんじゃない?
2008年11月02日
赤壁(レッドクリフ)
ジョン・ウー(呉宇森)監督の「赤壁・レッドクリフ」。魏 vs 呉&蜀の「赤壁の戦い」を前後編に分けたものだが、
(赤壁の戦いでは、実は「蜀」は、まだ存在していない)
レッドクリフ
「三国志演義」中の「赤壁の戦いだけ」を描いたもので、
宣伝文句でいうような「三国志の完全映画化」ではない。
《赤壁》だけだと、三国志「前史」みたいなものだから、
蜀の五虎将軍(関羽・張飛・超雲・黄忠・馬超)のうち
(軍師・諸葛孔明を別に)関羽・張飛・超雲しかいない。
魏の曹操旗下の将軍たちも、細かくは描かれてはいない。
呉の孫権の陣営も、孫権の妹や主役の周瑜とその妻小喬。
呉蜀連合の立役者・魯粛など少数だ。まぁ、映画だから。
ストーリー展開に関係するものに絞り込むのは当たり前。
それにしても「赤壁の戦」は208年。1800年前と言えば
日本は《弥生》時代。もちろん日本列島に住人はいたが、
まだ統一国家のカゲもカタチもない。卑弥呼の登場する
魏志倭人伝にある日本の諸国は、部族社会と考えられる。続きを読む
2008年10月13日
名優たち逝く
5日に亡くなった緒形拳さん。11日に峰岸徹さんも逝った。緒形拳・公式サイト
峰岸徹・公式サイト
緒形さんは、肝臓ガン。峰岸さんは、肺ガンだったという。
緒形さんは、亡くなる直前まで、仕事を続けられていたし。
峰岸さんは、トライアスロンで有名なスポーツマンだった。
元気そうだったが、ともにガン告知され、闘病を続けてた。
誰でもいずれ、この世からいなくなることは決まっている。
それぞれが、どう生きるべきかは、ぞれぞれの問題だろう。
それぞれの生き方が、評価されても、無名のまま死んでも、
三途の川の向こうには、カネも、勲章も、持って行けない。
しかし、彼らの与えた感動は、人の心に生き続ける。合掌。
2008年10月12日
容疑者 X の献身
東野圭吾原作の、正統派の推理小説が原作だから映画のそこら中に「伏線」が張り巡らされている。
コロンボ型の作りで、最初から犯人が分かってる。
探偵(湯川)が、どう追いつめるのか。容疑者が、
追求をどうかわすのかが、普通なら見どころだが。
この映画は、永遠に分らない《i》の問題の解法。
容疑者Xの献身
「得られない愛=愛されない自分」を受け入れず、
自己中心的に「つきまとい」続け、拒否されると
殺人=無理心中も正当化するのがストーカーなら。
愛されていなくても「君のためなら死ねる」のが、
岩清水くん...にゃ。「Xの献身」殉愛なんだろう。
まぁ。おそらく誰でも、容疑者Xが、どうするか
最期のシーンは、予想はつく。いや、予感はある。
別に《天才》じゃなくても「伏線」は見抜けるし、
2重3重4重に、逆転が用意されてるトリックも、
推理小説に慣れている人なら、おそらく見破れる。
ところで、話は変わるが。ガリレオこと湯川学の
口癖である「論理的」とは、なんのことだろうか?続きを読む
2008年09月20日
闇の子供たち
映画を観てから、原作である梁石日の本を読んでいる。本を読んでから、映画を観たほうが良いかもしれない。
映画で「何で?」と思う、幾つかにも、合点がいった。
深刻な問題だが、ちょっと「映画の言葉」が足らない。
闇の子供たち
ついでに永江朗氏の「解説」の経済観も同意できない。
>もっというなら、自分たちが享受している豊かさ(略)
>には、どこかインチキなものがある 感じていた(略)
>日本人の汗と涙だけで手に入れたものではなく。(略)
>東アジアの人々の流血によって得たものだと感じて
>いた。自分たちが 物質的に豊かになればなるほど、
>貧しい人々はますます貧しくなるり、悲惨な人々は
>ますます悲惨になって行くと感じていた。(以下略)
世界の「富のパイ」が決まっているわけではないのだ。
豊かな国々が豊かさを享受する反面に、貧困や悲惨が
あるのは事実だし。日本に経済復興の陰に朝鮮戦争や
ベトナム戦争があったのも事実だが、しかし。貧困や
悲惨さが生まれるのは、豊かな国々が、経済のパイを
「独占する」からではないのだ。以前の途上国。中国
・ロシア・ブラジル・インドを見るがいい。中進国は
豊かになりつつあるが、誰の富を奪ったというのか?
先進国が貧しくなった?最貧国がもっと貧しくなった?
《経済》は「椅子とりゲーム」でも「賭博」でもない。
ここでも、バブル以来の《賭博》経済学が、顔を出す。
経済に勝ち負けはない。商品が売れれば、金が儲かり。
商品を買えば、今までない、生活の豊かさが手に入る。
商品の売買は、カネを儲けるだけの投機ではないのだ。
問題は、働くことで産み出される富《余剰》の搾取だ。
富の仕組みが分からないと、貧しい国は貧しいままだ。続きを読む
2008年08月11日
スカイ・クロラ
押井守監督「スカイ・クロラ 」( The sky crawlers ) を観た。ストーリーは、平和を守るための疑似戦争を請け負う会社の
死なない《永遠の子供・キルドレ》戦闘機パイロット物語。
キルドレは、永遠に終わらない戦争を、真剣に遂行する。
終わらない命の、終わらない戦争の、終わらないゲーム。
「スカイ・クロラ」直訳すれば《空飛ぶ爬虫類》になる。
否応なく生き続け、戦争の圏外に居続けることが、理想?
《キルドレ》のコドモ・パイロットは「チィチャー」とよぶ
「戦争を終わらせない」ためのバランサーとして存在してる
オトナ・パイロットに、撃ち落とされて「転生する」運命。
人類が追い求めた《不老不死》が《平和》が本当の幸せか?
いいかえれば、唯一の、かけがえのない「生命」への疑問。
この作品の問いかける《疑問》は、あり得ない疑問だろう。
《存在の前提》を疑っては、その《存在自体》が崩壊する。
そうではなくて《存在への疑問》が、ここでの疑問だろう。
が。押井守作品は、いつも「社会の気分」を鋭く切り取る。
ゲーム世界に似た、この物語は「通り魔・自殺」が横行する
《現在の日本》が抱える問題を暗示してるようにも思える。
自分が死にたいから、無関係の人を殺して、死刑を求める?
なぜ自分で死なないのか?不条理な論理を反映するように
決して、死なない(=死ねない)という、コドモのままの
《キルドレ》は、私を殺すか? おまえが死ぬか? と 迫る。
あり得ない世界の、あり得ない疑問に、囚われている人々。
架空世界で、人を撃ち殺しても、生きることにはならない。
真剣に、ゲームすればするほど、生きることとは遠くなる。
現実に、あり得ないファンタジーだからこそ、傷を癒せる。
・・・いや《存在への疑問》は、深くなっていくだけだが、
・・・有り得ないということに、気づくしかないんだよ。。
2008年08月02日
みんな。だあ〜いすき!《崖の上のポニョ》
夏休みだから、映画館には小さい子供たちがたくさんいる。宮崎アニメが「子供の目線で作られている」と、実感した。
ポニョが「わぁ!」と喜ぶと「すっご〜い!」と声がする。
どこからか ♪ぽ〜にょ、ぽ〜にょ、ぽにょ〜♪ と 歌声が。
かって宮沢賢治は、子供たちに新しく作った童話を語って
反応を見ながら、童話を完成させたという話を思い出した。
金魚がなぜ海にいるの? 海の金魚に水道水? 金魚はハムが好き?
理屈に合わなくても、まったく、そんなのカンケーねー(^古^)
これは「おはなし」。子供のころ、毎日起きてた「魔法」の世界。
子供は、ポニョになって、ソウスケになって、冒険を楽しむだけ。
海の素晴しさ、怖さ。自然の美しさ。人間の優しさ。エトセトラ。
はらはら。どきどき。いっしょに怯えたり。驚いたり。喜んだり。
ぽにょ、だぁいすき!そうすけ、だぁいすき!まま、だぁいすき!
子供の頃の世界には、何が起きても、なにも不思議じゃなかった。
「おななし」は。もともと、そういうものだったような気がする。
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2008年06月02日
1980《光州5・18》&《チャーリー・ウィルソンズ・ウォー》
ここに「世界が知らない歴史の真実」をうたう映画が二つ。一つは「政府の情報操作」で。一つは「極秘作戦」ゆえ。
南北対立下韓国。軍事政権内部の争いで朴正煕大統領暗殺、
全斗煥戒厳令司令部軍事独裁政権で起きた、光州5・18。
ソ連アフガン侵攻を受け、反ソゲリラに武器供与を続けた
美女軍団チャーリーズ・エンジェルを率いるテキサス選出
反共下院議員チャーリー・ウイルソンの極秘予算獲得裏話。
ともに1980年世界を描いている「偶然の符合」に注目したい。
映画としては、光州に星一つ半かな。チャーリーはゼロ(笑)
映画《光州 5・18》は 近現代史の証言として価値はあるが
《チャーリー・ウイルソン..》は、半端なコメディに終わった。続きを読む
2008年03月31日
カオス。。。カオス。。カオス。
アニー・リーボヴィッツを知っているだろうか?有名な女流写真家の、彼女の名は知らなくても、
射殺される数時間前。全裸のジョン・レノンが、
着衣のオノ・ヨーコに、しがみついている写真。
あのポートレイトなら、知ってるかもしれない。
あるいは世界中に「母性」論争を巻き起こした
雑誌の表紙を飾った、妊娠中のデミ・ムーアの
美しいヌード写真まら、記憶に残っているかも。
ポートレート・フォトグラファーとして成功した
リーボヴィッツの「レンズの向うの人生」とは?
『アニー・リーボーヴィッツ』3/15〜4/4)は
恵比寿ガーデンプレイス・写真美術館で上映中。
その後の上映予定は。アニー・リーボヴィッツ
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2008年03月01日
ライラの冒険【黄金の羅針盤】
取り立てて、観たい映画はなかったのだが、なぜか「確定申告」から、逃げ回るために。
「ライラの冒険・黄金の羅針盤」を、観た。
http://daemon.gyao.jp/?cid=ss_lyra2_100001_google
感想は、映画というより「凝ったCG」の、
ロールプレイイング・ゲームのようだった。
例えば「ファイナルファンタジーシリーズを
遊んでいるような感じ」だと、思えばいい。
アンテークな(やや「アールヌーボー風」)
世界が、天野喜孝の美術世界を連想させる。
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2008年02月11日
チーム・バチスタの栄光(上・下)

断っておくが、これは書評である。
(書評にはなってないけど。笑)
映画は、読み終わってから観るし、
映画化作品だが、映画評ではない。
映画化によって「平積み」された
本が面白そうなので、買ってから
文庫本(上・下)を3日で読んだ。
買ったのが夕方だから、実質2日。
1日1冊。文庫本なので、どこでも
読めたからだが、目を悪くしてから、
早い。エンターティメント小説だが
医療現場の描写は、リアルでもある。
何より、原作は犯罪者の心理捜査だ。
殺人は、いつも狂気。現実の殺人も
常人に理解できない狂気が、傍らに
常に存在すると、繰り返し伝えてる。
小説が、人間の真実を描き出す手段なら
現代における「殺人動機」は。古典的な
利害や怨恨のみでは、リアリティを失う。
ならば、潜む狂気を探りだすのも、探偵。
追記(映画も観たので、映画評も少し)続きを読む
2008年01月10日
マリと子犬の物語
予告編から、これは「涙を誘う」と宣言しているし、「子供と動物には勝てない」のが、映画の常識だし。
まだ、記憶に新しい「新潟中越地震の実話」だしね。
予想どおりというか。予想よりソフトな出来だった。
子供連れとか、泣いて「浄化する」には、良いかも。
この地震で、大きな被害を受け、村全体が非難した山古志村に
崩落した家から、家族を救出しながらも「置きざり」にされた
母犬マリーと子犬グー・チョキ・パー。「展開が見える」が。
「そんなの、カンケイネー!!!おっぱっぴー!」なの(笑)
ストーリーから子供も観るだろうし。地震の記憶も新しいし。
描き方も、ソフトフォーカスになるのは、やむを得ないのか?
でもな。べつに「地震の怖さを描きたい」んじゃないだろう?
続きを読む
2007年12月03日
B級、ハシゴ
ちょっと。親戚内の問題で、気分悪いことがあったので。「映画の日」にかこつけて,B級映画で憂さ晴らしした。
『九転十起の男 3』>『エクスクロス』>『椿三十郎』
近代日本の実業家・浅野総一郎を描く『九転十起の男』。
松沢成文・神奈川県知事が(神奈川県知事)役で出たり、
阿部孝夫・川崎市長が(造船会社重役)役で出演してる
学芸会的映画(^w^)。母校の創設者だから観たけど。
興味があったのは,あの時代・浅野の事業欲の源泉だが。
・・描けてないね。営業優先のキャステングがあざとい。
続いて”ホラー”という「XX(エクスクロス)」を観た。
XX
ハッキリいって,これは ”コメディー” です!(^笑^)
かなり気分は収まったが。ついでなので椿三十郎も観た。
「黒沢映画」と比較しちゃなんだが。やはりB級ですな。
かっての名作って、もう「シナリオ」がわかってるんで。
リスペクト映画といっても、作るのが難しいんだろうな。
椿三十郎
ところで、森田監督の<椿三十郎>って、黒沢のB級化?
より娯楽性が強いし、キャスティングも「受け」が良い。
しかし、織田三十郎とXX小沢真珠が戦うと小沢が強い?
2007年11月15日
カルラのリスト
” 人を一人殺せば、人殺しだが。何万人も殺したら「英雄」だ ”
戦争指導者が何万人も殺しても
「罪に問われない」ことをさし、
こう(思われ)言われることが
多いが。これは、間違っている。
戦争に勝てば裁かれないが、敗者は戦争犯罪人として、裁かれる。
これは歴史的事実で、東京裁判を出すまでもなく、関ヶ原の敗将
石田三成は、奸臣・犯罪者として六条河原で、クビを晒している。
最近ではアメリカに戦争を仕掛けられたフセインが死刑になった。
「勝者が敗者を裁く=東京裁判」を批判しているウヨク(例えば
安倍シンゾーなんか)は、フセイン裁判でアメリカに抗議しない。
抗議どころか、勝者に媚を売り、インド洋上に海上自衛隊営業の
”ガソリンスンド”を作って、アメリカ主導のイラク・アフガンを
睨んだ艦隊にする燃料補給を、唯一の「国際貢献」とのたまった。
アメリカじゃ「国際貢献」どころか、日本が燃料補給をヤメても、
申し訳程度の「紙面の片隅の新聞記事になる」程度の扱いだとか。続きを読む
2007年10月01日
「幸せのレシピ」&「めがね」
検査の数値は,多少ひっかかったけど。「正常の範囲」と、いうことになった。
膝は,関節炎かもしれないので,形成。
まずいな。ということで、映画を観た。
検査前に「幸せのレシピ」を観たから、
そのまま、帰るつもりだったんだけど。
予定外に遅くなったので素直に帰らず、
続きを読む
2007年09月17日
2007年09月03日
最近、観た映画
こないだの映画の日に、エヴァンゲリヲン・新劇場版《序》を見た。
(この後《破》《急》と続くのか?)ご存知《エヴァ》の新作。

http://www.evangelion.co.jp/index.html
庵野秀明監督作品。アニメオタクがいっぱい(^笑^)
そういう私もそうだけど。寝が足りないせいか。
新味がないからか、アクビがけっこう出た。
続きを読む
(この後《破》《急》と続くのか?)ご存知《エヴァ》の新作。

http://www.evangelion.co.jp/index.html
庵野秀明監督作品。アニメオタクがいっぱい(^笑^)
そういう私もそうだけど。寝が足りないせいか。
新味がないからか、アクビがけっこう出た。
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2007年08月02日
ラタトゥーユ・・・「レミーのおいしいレストラン」
ファンタジーだから、あらゆることが、あり得る。夢の中と同じように、どんなことでも起こりうる。
まして。ミッキーマウスがシンボルのヂィズニー。
「ネズミ」が天才シェフでも,驚くことじゃない。
大人はネズミ(=不潔)という固定観念があって、
ネズミのシェフに「抵抗がない」とはいえないが、
ratatouille(rat a too ee)の コトバ遊びだろう。
http://disney.go.com/disneypictures/ratatouille/
もっとも「ラット」(大型ネズミ=ドブネズミ・クマネズミ)は、
犬が追うネズミなので。猫が捕まえる「マウス」とは区別される。
マウスは(小型ネズミ=ハツカネズミ)で、ラットじゃないとか。
日本語のネズミは、ラット&マウス両方を指し、区別していない。
《レミーの美味しいレストラン》で、かなり重要な料理になるのが
ラタトゥーユ。代表的な洋風野菜料理。野菜の「煮込み」というと、
これ(ラタトゥーユ)なんだが。レミー風。食べてみたいな。。。
・・・ということで。「見た目」・・・らしいものを作ってみた。
う〜ん。野菜を「並べる」には、一緒に煮込むわけにはいかない。
ニンニク,タマネギを微塵切りして炒め、トマトと煮込んでおく。別にズッキーニ、
パプリカ、ナス、カボチャなど、夏野菜
スライスを加熱し。ニンニク・タマネギ・
トマトのスープで煮る。「レミー風」は
きれいに並べ、スープを煮詰めてかける。続きを読む
2007年07月02日
ゾディアック

劇場形犯罪のハシリとして、犯罪史上に残るゾディアック事件。
日本の酒鬼薔薇事件でも、奇妙なマークが使われ、挑戦状など
類似点も多く、あるいは、ゾディアック事件の模倣とも思える。
ゾディアック事件では「筆跡鑑定」で容疑者が「別人」とされ、
状況証拠では、有力な「容疑者」が逮捕されずに、死亡したが、
酒鬼薔薇事件では「筆跡鑑定で別人」の少年Aが犯人とされた。
私の「映画評価の仕方」として「あくびが何回でたか」がある。
映画「ゾディアック」は、2時間を越える、長編映画なのだが、
「あくびは一回も出なかった」。従って「あくび0」の高評価。
(ちなみに、この映画の前に、松本人志の「大日本人」を見た。
時間があったからだが、あくびが4回もでた。「あくび4」は、
評価が低いね。松本の「笑」は、多分「映画向き」じゃない。)
2007年06月12日
「ゲドを読む」を読む
ジブリの宣伝用フリーブック「ゲドを読む」。
糸井重里(ジブリのコピー担当)の仕掛けか?
鈴木敏夫(ジブリプロデューサ)の仕掛けか?
いずれにしろ、けっこう「読み応え」がある。
映画「ゲド戦記」は、期待が「大き過ぎ」た。
衝撃的なのは、いきなりの「父親殺し」だけで
この衝撃性は、最近の家族殺しを想起させる。
何かの「殺すわけ」があるのではなく、むしろ
「優れた」父親だからこそ殺すしかなかった。
現実の事件のように、ただ「殺すしかなかった」
「父親殺しの理由」は、息子にはあるのだが、
「優秀な国王を殺す理由」は、理解できない。
ゲドに従う理由だろうが、映画は描いてない。
原作は1968年の時代背景から産まれたようだ。
この年フランス5月革命。世界は変化してた。
1998年第1巻、1971年第2巻、1972年第3巻。
3部作で終わった「ゲド戦記」が、20年後の
1990年に第4巻が、2001年に第5巻が出た。
この間、約20年の「時の経過」は何だろう?
糸井重里(ジブリのコピー担当)の仕掛けか?
鈴木敏夫(ジブリプロデューサ)の仕掛けか?
いずれにしろ、けっこう「読み応え」がある。
映画「ゲド戦記」は、期待が「大き過ぎ」た。
衝撃的なのは、いきなりの「父親殺し」だけで
この衝撃性は、最近の家族殺しを想起させる。
何かの「殺すわけ」があるのではなく、むしろ
「優れた」父親だからこそ殺すしかなかった。
現実の事件のように、ただ「殺すしかなかった」
「父親殺しの理由」は、息子にはあるのだが、
「優秀な国王を殺す理由」は、理解できない。
ゲドに従う理由だろうが、映画は描いてない。
原作は1968年の時代背景から産まれたようだ。
この年フランス5月革命。世界は変化してた。
1998年第1巻、1971年第2巻、1972年第3巻。
3部作で終わった「ゲド戦記」が、20年後の
1990年に第4巻が、2001年に第5巻が出た。
この間、約20年の「時の経過」は何だろう?
2007年05月01日
ゲゲゲの鬼太郎 & スパイダーマン 3
今日は「映画の日」。デジカメプリントのついでに「ゲゲゲの鬼太郎」と「スパイダーマン3」を見た。
気分的に重いので、ここはシリアスなものは避けて、
エンターティメントに徹し、バカバカしいのにした。
「ゲゲゲの鬼太郎」は、漫画の実写化に徹していた。
役柄のキャラクターは、忠実に漫画に合わせていた。
そういえば、水木しげるは、漫画で善悪は描かない。
いや、描くのだが。悪を笑い者にして、排除しない。
「鬼太郎」の友達は、なぜか「ネズミ男」なのだが、
こいつは、しょうもない、カネに汚い、裏切り者で、
トラブルメーカー。いつだって、事件を引き起こす。続きを読む
2007年04月01日
不都合な真実
アメリカの大統領を、あの馬鹿ブッシュと最後まで争い、ちゃんと「集計」してれば
大統領だったかも知れない、アル・ゴアの
不都合な真実(an inconvenient truth)を観た。
最初のうちは「退屈な映画」だったのだが
しかし「繰り返し、同じようなグラフ」が
事実を示すに及んで「あくび」が止まった。
これは「重大なことを伝えている映画」だ。
「地球温暖化なんて聞き飽きた」ではない。
災いは ”知らないこと” からは、生まれない。
”知らないのに 知ってると 思い込む” ことで
災いは生まれる(マーク・トゥエーン)とか
大気中CO2濃度。気温。世界人口。海水温。
過去何万年(残存する氷などの分析の結果、
科学的に証明された「不都合な真実」だが)
一度も起こったことのない異常事態なのだ。

続きを読む2007年03月05日
ドリーム・ガールズ
1962年のシカゴが「ドリームガールズ」の舞台。というと、日本でリメーク版を作ると昭和30年代
一世風靡した、ひばり・チエミ・いづみの3人娘が
ディーナ、エフィー、ローレルの「ドリームズ」か?
わりと面白いかも。小林明とひばりの結婚(未入籍)
離婚・実弟逮捕と、広域暴力団「山口組」との関係。
芸能界とヤクザは「興行」を通じて結び付きやすい。
チエミと高倉健は、チエミ義姉の「妬み」によって
チエミ名義の莫大な借金(横領=犯罪)を背負って
心ならずも離婚、完済したものの「復縁」はせずに、
チエミは、若くして死んだ。後、ひばりも死亡した。
いづみは、外国人と結婚し、朝比奈マリアを生んだ。
この世界と結婚・離婚、親娘兄弟の愛憎劇は共通?
1960年代、昭和30年代は、日米共に、経済成長期。
夢と希望が、現実として見えていた頃の「夢」の話。
芸能・音楽業界を描いた、ミュージカル映画だが。これは映画だ。続きを読む
2007年03月02日
墨攻・・・専守防衛の思想的系譜
これほど明確な「正」の基準はないだろう。己の利のために、他を攻め、支配するのは、
天意に反し鬼神も怒る「悪」。逆が「正」。
他国を武力攻撃して、自国に併合支配する、
侵略は、必ずその報いを受けることになる。
「墨家」の思想は、このような「悪」から人々を守る、
専守防衛の軍事リアリズムを発達させ。紀元前の中国・
春秋戦国時代、統治技術を発達させた「儒家」と勢力を
二分する、政治的影響力を持つ思想勢力だったと言う。続きを読む
2007年02月09日
The World's Fastest INDIAN
これは実話に基づいたニュージーランドのバイク映画だ。KAZZBAYさんの「お薦め」映画だが、観客は3人だった。
しかし,いい映画だよ!観客が3人なんてもったいない。
たぶん「題名」がな〜。映画の「中身」を表現してない。
せめて「地上最速の」の後に、バイクorマシンがあれば。
【インディアン・スカウト】が、後発のハーレーを凌ぐ、
「伝説のバイク」と知ってるバイカーがどれだけいるか?
「フィールド・オブ・ドリームス」のテイストには近い。
しかし「フィールド...」は、文字通りの「夢物語」だが。
「インディアン」は、夢物語のようでも<実話>なのだ。
バート・マンローを、アンソニー・ホプキンスが演じる。
http://www.sonypictures.jp/movies/theworldsfastestindian/
「いい人ほど、成功しているのは、なぜ?」と、疑問に思ったことはないだろうか?
世間で「成功している人」は、ほとんど例外なく「多くの人に愛されている人」だ。
多くの人は誤解するが「人は、自分の努力と実力で、道を切り開く...」のではない。
自己中心的な「振る舞い」こそ、世間的成功や評価から遠ざかるものと知るべきだ。
誰にでも心を開き、弱い人を思いやり、他人を気遣うのは「バカなこと」ではない。続きを読む
2007年02月01日
どろろ・・・いま、戦後”平和”主義は「化け物小僧」でしかないのか?
手塚治虫の、数多くある「代表作の一つ」だ。
ストーリーは「権力欲」に取り憑かれた男が、
力と引き換えに、四十八の悪鬼と取引をする。
やがて生まれる、我が子の体の四十八ケ所を、
悪鬼にやる代わりに、天下を統べる力を得る。
続きを読む
2006年12月12日
硫黄島からの手紙
映画といえども、時代の空気の中で「観られる」のだ。クリントイーストウッド監督の「硫黄島からの手紙」。
多くの戦争映画と同様、戦争の悲惨さ、無益さを描き、
人間の「生と死を考えさせる」テーマは共通なのだが。
しかし、アメリカでは、イラクとダブらせるだろうし
日本では、北朝鮮戦争を仮定して、観られるのだろう。
制空権・制海権を失って、なお、敵を食い止めるには?
栗林中将の選択は、敵を上陸させての、全島の塹壕戦。
硫黄島敗北は、水・食料・弾薬の補給がなかったから。
戦争は「精神論」でなく「リアルな」物理力学の問題。
制海権を奪われていた、栗林指揮の硫黄島の日本軍は
水のない火山性の孤島では、補給不可能になっていた。
続きを読む
2006年12月04日
武士の一分・・・映像表現を「選ぶ」ということ。
ストーリーは,きわめてシンプルなものだ。この映画に限っては,ネタバレは重要でない。
ボディーガードが「顧客の盾になり」死ぬ。
影武者が「主君と間違えられて」殺される。
毒味役が、職務をして「毒にあたる」のは、
ある意味、予め想定された「危険」なのだ。
天涯孤独の女房と、相思相愛の一人の男は、
女房の献身で、一命を取り留めるが、失明。
死なずにすんで「失明」なら、幸運なのだ。
続きを読む
2006年12月02日
paprika (夢探偵)
監督脚本:今 敏、原作:筒井康隆、脚本:水上清喬、声優:林原めぐみ他
アニメーション制作:マッドハウス。
「夢の世界」は、どこにあるのだろう?
フロイトは、無意識の世界を想定した。
「夢」は、私に無意識に押し込まれて
最初のカタチを、歪められてしまった、
そうであった「かもしれない」可能性。
「失われた私」なのではないかと思う。続きを読む
エンロン.... Ask Why?
アメリカのエンロン事件は,2001・12・2 に、起きた。(2001・11・9 には,WTCの航空機テロが起きている)
ライブドア事件は、去年11月発覚した耐震偽装が拡がる
今年1月、東京地検特捜部の強制捜査で引き起こされた。
(不思議なのは,内部告発でも,他事件の波及でもなく、
地検の「内偵」によって、強制捜査されたということだ)
両者は、不動産や株を取得価額で評価する「簿価」でなく
現在取得するとしたら、発生するであろう「含み損益」を
当期会計に繰り入れる「時価」で評価する「時価主義」の
会計手法を(「自社株買い」が、合法化したことによって)
逆手に取り「営業」でなく「財務」で利益を産み出した。
時価会計をとると,株価を高めに保つのが企業利益になる。
(この、収益を生む「財務会計」の仕組み、経営の体質は
バブル以降の日本経済では「財テク」と称され、一般的。
映画で、たびたび出てきた「不正会計」との指摘は疑問。
エンロンの「不正」は「規制緩和政策」で可能になった。)
続きを読む
2006年11月25日
めぐみ・・・Abduction(The Megumi Yokota Story)
横田めぐみさん写真展に続いて、話題の映画「めぐみ」を観た。
映画では、日本人なら誰でもが、
よく知ってる(気になっている)
北朝鮮政府による、日本人拉致。
事件の経過を追って映像化する。
写真展では、ごく普通の家族を
突然襲った「理不尽」を感じた。
しかし、この映画では、むしろ、
家族奪還の「困難さ」を感じた。
続きを読む
2006年11月02日
父親たちの星条旗
「クリムト」が、早い時間に終わったので、3つのシネコンで、映画をハシゴしてみた。
2作目は、時間の関係で「16ブロック」
実は、何を見たか、忘れてしまった(笑)
宣伝では納得できないが、ネタバレすれば
それなりには、考えられている筋立てだ。
3作目は「父親たちの星条旗」がジャスト。
硫黄島の戦いをアメリカ側から描くという。
続きを読む
クリムト
私は、洋画ではアールヌーボーが好きだ。クリムトが好きだし。ミュシャも好きだ.
日本の絵画では「琳派」の系譜が好きだ。
・・・といって、装飾的だからではなく、
どうも「工芸的な美」が、好きなようだ。
この映画は、クリムトの生と死を通して。
彼の絵画世界を描こうとしているようだ。
エロスとタナトスの交錯する、精神世界。
続きを読む
2006年10月29日
アタゴオルは猫の森
「アタゴオル」といえば。ますむらひろしの描く、奇妙で美しい。猫と人が共に住む、不思議な世界。
宮沢賢治原作の「銀河鉄道の夜」アニメ映画版に、
ますむらひろしが、ジョバンニやカンパネルラを
猫の姿で登場させても、さほど違和感はなかった。
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