球マニアのBLOG

ボールゲーム中心

2013年10月

U-17日本vsU-17スウェーデン  2013 U-17W杯決勝T1回戦

日本 1-2 スウェーデン


周りの賞賛がそのまま相応しいチームであったなら、ここであっさりとは負けなかっただろうと思う。

GL2戦を見た感想の通り、危惧していたカウンターで失点して敗れた姿は余りにも脆かった。。。ロングボールからクロスというパス2本で先制され、続いてGKのミスで加点されたが、そのどちらも相手のフィニッシャーをマークすべきDFの対応が余りにもツタナ過ぎる。

攻⇒守の切替も遅いし、マークすべき相手に追いつけてないし(全力で戻ってない)、もちろん最後の場面で相手の前に入ってシュートを阻止できてもいない。

このチームは「ボールキープ率を上げ、相手を押し込んでから崩して得点する!」ことを施行していながら、カウンターへの対策はほとんどなかったと思われる。それ程守備に関しては酷くて、脆かった。

世界のどの国やクラブでもサッカーにミスは付きものだ。ボールキープ率70%以上でも実際に試合に負けることもある。ただ、その負け方が、洗練されたカウンターや、規格外の選手による個人技や、埋めようもない体格やフィジカルによるものならば、どこかで納得できるものだと思う。

しかし、この試合の2失点にそのような要素は欠片もない。

チームとしてこの戦い方、コンセプトを貫くなら「カウンターで失点することは恥」ぐらいの意識を持って欲しかった。攻守の切替もそうだし、ロングボールを蹴らせない守備もそうだし、時にはファールやカード覚悟でのプレーも見せるべきだろうと思う。

ただ、攻撃においてはやはり素晴らしかったとも思える。

引いた相手を崩し切ることなど、どんなチームも難しいが、相手ブロックの前でボールを回すだけ、そこからは密集地帯に強引に入っていくだけのA代表とは違い、三好は再三ミドルシュートを放ったし、瓜生はバイタルエリアで仕掛けることでファールを誘ったし、杉森は裏への飛び出しを繰り返していた。

FKやCKも獲得できていたし、実際に得点以外にもゴールネットも揺らした。(オフサイドだったけど^^;)そして、後半頭から投入された2名はまさにチームを活性化させ、プラスの力になっていたところもA代表とは違う。

だからこそ、カウンターへの備え、守備の意識の低さを嘆きたくなる。。。

もっと上に行けたと思うし、行って欲しかった。

残念ながらこのチームは解散となるが、スペシャルがおらずポリバレントだけで構成され、CFWを置かない新たなスタイルは1つの可能性、方向性を示したと思う。

今後選手たちがプレーを続けるうえで、この敗戦を「たまたま相手が決めた。相手に運があった。」“偶然”とするか、「攻めるからこその守備の意識を怠った自分たちの責任」“必然”とするか、によって成長の度合いは違うものになると思う。


日テレ・ベレーザvsINAC神戸レオネッサ  なでしこリーグ第16節

ベレーザ 1-0 INAC神戸


“L・クラシコ”と銘打ったリーグ屈指の好カードですが、ベレーザが会心のゲーム運びで快勝です。

優勝を決めている神戸と、モブキャストカップへの切符を手に入れたいベレーザ、というモチベーションの違いはあったでしょうが、それにしてもベレーザの集中力は素晴らしかったですね。

特にボランチの原★
決勝点の木龍も素晴らしかったですが、管理人的には文句なしでMOMの活躍でした!

立ち上がりから神戸の攻撃の芽を小さいうちから潰しまくっていて、「利いてるなぁ~!」とは思ってましたが、守備だけでなく攻撃においても阪口を押しのけてキーマンであり続ける活躍でした。水曜日に試合があったとは思えない豊富な運動量は、さすがに足が止まったロスタイム直前までは神戸を苦しめていたと思います。

対する神戸は「全くイイところがなかった」と言っても過言ではない出来でした。ストロングポイントである川澄&近賀の右サイドをベレーザの小林海咲と有吉に抑えられると、中盤でも頼みのチ・ソヨンが高い位置で効果的にプレーできずにチーム全体でもシュート数自体が少なかったですね。

マークされた川澄もサイドに拘ったのか、この試合では中央でプレーするような場面が少なかったし、澤や南山もチ・ソヨン同様に中盤で優位に立てなかったです。前節あれだけ打ったミドルシュートもほとんどなかったですし、決定力不足ではなくチャンスの数自体が少ないんですから、これだけ苦労する神戸は珍しいですね。

そして、一番の問題はこのうまくいかない状況を90分間修正できなかったことでしょうか!?これだけ能力のある選手が揃ってるんですから、もっとピッチ上で修正できると思うんですが。。。

例えば、ベレーザ右SBの清水はU-19代表で全試合出場した帰りで水曜の試合も出てますし、コンディション的には難しかった可能性があります。*事実終了間際でしたが交代しました。
最初から右サイドは抑えられていたし、左で組み立てるような意識がもっと強くても良かったと思いますね。

この試合もそうでしたが、最近は先制される試合も多くなって来てますし、この先は「うまくいかない・・・」という試合も多くなってくるかもしれません。

ただ、バリエーションはどこよりも豊富なはずです。
今後は修正する力にも注目したいと思います。


以下は独自採点。

1   海堀   5.5  失点場面は致し方なし。それ以外は問題なくプレー。
2   近賀   6.0  川澄とのコンビを抑えられ効果的な攻撃は少なかったが、ロスタイムになってもエリア内へのフリーランを繰り返せた辺りに完全復調を予感させた。
5   甲斐   6.5  相手FWにほとんどポストプレーさせることなく潰せていた。
15  磯金   5.0  久々のスタメンは木龍の突破を阻止できずにほろ苦いものに。。。ビルドアップも相手を探す場面が多くスムーズにいかない場面が多かった。
7   中島   6.0  正確なキック、思いっきりのいいドリブル、そしてシュートと持ち味は出せていた。
8   澤    5.0  セカンドボールへの反応は良かったが、攻撃に関してプラスになれなかった。
10  チ・ソヨン  5.0  低い位置でしかボールに触ってない印象。バイタルで効果的なプレーができなかった。
6   南山   4.0  トップ下なのに消えてる時間が多過ぎる。シュートの意識も低かった。
9   川澄   4.5  珍しく抑えられて何もできず。サイドに固執せずに中盤の組み立てに加われば良かったのに。。。
17  ゴーベル・ヤネズ  5.0  ポストプレーでボールを引き出す動きは良かったが、前線で起点になりきれてない。両サイドをもっと助けても良かった。
11  高瀬   5.5  フィニッシュエリアには入っていたが、決められなかった。CFWも中々良いと思うが。


交代枠
20  田中陽  5.0  ボールに多く触って、ゴール前では積極的にドリブル、シュートという自分のプレーはできていた。


石原監督  4.5
立ち上がりからうまくいかないチームを90分通して立て直せなかった。右サイドがあれだけ抑えられ、中盤でも主導権を握れずにいたのだからもっと早い段階で手を打つべきだった。

ベレーザの両ボランチが豊富な運動量でプレーしていたのに対し、中盤は完全な走り負けを喫していた。この試合の内容なら澤と南山を中島と田中陽に代えるべきだったと思う。*左SBに渡辺。

ゴーベル・ヤネズを下げることで中盤を立て直そうとしたが、最近のベブは前線からの守備をしなくなってきている。この試合でもこのポジションチェンジは有効ではなかった。

ここまで序列を重んじる采配が目立つが、リーグ内で2敗したことは今後に向けて真剣に捉えた方が良いと思う。

U-17日本vsU-17チュニジア  2013 U-17W杯GL第3戦

日本 2-1 チュニジア


伝わってくる情報ではこのチーム「かなりイイ!」と♪

んじゃ、どれほどなんだ!?と、録画していたロシア戦とチュニジア戦を一気観です。

どちらも試合を伝えるなら“劇的感”たっぷりになるかもしれません。素晴らしいロングシュート&完封での勝利と、ロスタイムを含む終番の逆転勝利ですからね。

ただ、結論から言うと、ぶっちゃけ「そこまでイイかっ!?」って感じです。敵将がべた褒めしたというGL2戦目は見てないですが、1,3試合目を見る限り、可能性を大いに秘めた新しいタイプのチームであることは間違いないですがね。

このチームの良さはまず、「パス回しのリズムがいいこと」だと思います。最終ラインからトップまで非常にテンポの良い、心地いいタイミングでパスを回していけます。

そして、その多くがフィニッシュを意識したものだと伝わってくるところも非常に良いとこですね。現在のA代表や日本人が陥りやすい「パス回しに酔う」ような感じは微塵もありません。シュートの意識自体も高いと思いますし、打ちきる場面ではキッチリ打つ!というのが分かりますので見ていてストレスが堪るような場面が少ないです。

ただ、つまらないミスも結構多いんですよね。

ロシア戦もチュニジア戦も、中盤での横パスをミスしてカウンターから危ない場面を迎えるということが多々ありました。両試合とも失点には至ってませんが、これは単に「運が良かった」と言えるような場面かもしれません。

更に、特出した「個」も見当たりません。

何名かはJリーグにも出場資格を持つような選手みたいですし、華麗なパス回しを見る限り確かに上手いと思います。21人全員が高いレベルだからこそ、ここまで大胆なローテーションとポジションチェンジが可能なんだとも思います。

それでも、過去の同大会でスーパーゴールを決めた柿谷のような存在はいないと思いますね。

柿谷のその後のプレーヤー歴を見れば、W杯で輝いたことが良かったのか、悪かったのか、は賛否両論かもしれませんが、それでもあの時点では、近い将来代表の得点力不足は解消されるかも!?・・・と思える存在でした。今回はチームとしては面白いサッカーをやってますし、ロシア戦などは得点が1点だけでも非常に満足度の高い内容でしたが、選手個人として“ワクワク”させてくれるような選手はいませんね。

吉武監督の意向で今回のメンバーはスペシャルよりもポリバレントが多く選出されてるようですし、戦い方自体もFWをハッキリと置かない戦術をとるなど、新しい形のチーム像なのでこれはこれで「アリ」だと思うし、もしかしたら世界と戦う上で日本が目指すべき姿なのかもしれませんがね^^;

思わず、厳しいことも書いてしまったかもしれませんが、GL3戦全勝という結果とその内容全般は、もちろん誉めたたえて良いと思います。

後は、吉武監督の言うように自分達のサッカーをする中で、相手のことも“見れるかどうか”(分析できるかどうか)でしょうか?決勝Tも期待したいと思います。




INAC神戸レオネッサvs浦和レッズL  なでしこリーグ第15節

INAC神戸 2-1 浦和レッズL


神戸のリーグ優勝が決まって、今節からはモブキャストカップの出場権(リーグ2位)を争う戦いと、言わずと知れた残留争いに注目が集まりそうです。

浦和Lは現在7位につけてますが、その下の新潟L、吉備国大との勝ち点差はわずかに3のみ。如何に強豪神戸相手とはいえ簡単に負けられない戦いです。

幸い、監督交代後は3勝1分と負けておらず、U-19の活動でチームを離れている猶本、栗島は主力ではなさそうなので神戸の出方次第では十分可能性があるかな?と思ってました。

しかし、神戸のスタメンは前節同様にベストでした。(三宅の代役でこの試合も清水がスタメン)
これは、主力の疲労や若手の経験よりもチームとしてのモチベーション維持を重視した結果でしょう。モブキャストはもちろん、以前ほどリーグ内での差もないので、皇后杯なども考えればこれはこれで納得できる選択です。

神戸がベストなら浦和はちょっと苦労するかな・・・と思いましたが、試合は浦和Lが先制します。

開始から4-4-2のラインで守備ブロックをキッチリ引き、チャレンジ&カバーを繰り返していた浦和Lですが、最前線のFW吉良が神戸ビルドアップ時の小さな綻びを見逃さず、DF清水からボールを奪うとそのまま落ち着いてシュートを決めました。

しかし、神戸はこのような展開にも慣れたもんです。

慌てることなく、ショートパスがダメなら相手DFライン裏へのボールを増やしたり、チ・ソヨンや高瀬がドリブルを仕掛けながら攻撃を組み立てていきます。そうして、CKの流れからゴール前の混戦でゴーベル・ヤネズが押し込み同点とすると、立て続けに川澄のクロスを高瀬が合わせて逆転します。

前半を2-1で折り返すと、後半は共に無得点に終わり、このまま試合終了となったわけですが、浦和Lとすれば守備のブロックはそこそこ機能したものの、やはり攻撃に出た時に2トップをフォローする回数が少な過ぎましたね。藤田や岸川は守備では頑張れるタイプなんですが、攻撃時のセンスや精度には難があるように思います。やっぱりここには猶本が必要だと思いますがねぇ。。。サイドハーフの柴田や加藤がフォローする手もありますが、この試合では神戸の攻撃を抑えるだけ精一杯の様子でした。

一方、神戸の方も後半は無得点だったんですが、ちょっと攻撃が雑になった印象でした。高瀬、南山、澤、チ・ソヨンの4選手がミドルの距離を超えてるんじゃ・・・と思えるロングシュートを後半だけで打ってます。これ自体が悪いと言うわけではないですが(むしろ推奨したいぐらい)、ここまでの戦いではなかった光景ですし、負けていたり、同点場面ならいざ知らず、リードしてるチームがムリして選択するプレーじゃないように思いました。

ただ、何度か書いてきたように神戸のメンタルはホントに素晴らしい。そして、苦しい試合をモノにしてきていることで攻撃のバリエーションは増えているようにも思います。逆転勝ちした2得点も始まりはチ・ソヨンと近賀が出した川澄へのロングフィードです。「持ってるものをすべて出せてる!」そんな印象ですかね。

残り3節。神戸がモブキャストや皇后杯に向けて、調整するというならその方法にも注目したいです。


以下は独自採点。

1   海堀   5.5  失点場面はあっさりしすぎ?他では鋭い飛び出しが光った。
2   近賀   6.0  高い位置を取る回数は前節より減った感じがするが、川澄へのロングフィードや高瀬へのサイドチェンジの精度はさすが。
5   甲斐   6.0  浦和2トップのポストプレーを潰しきれなかったが、その他1対1では素晴らしい対応だったし、パスの精度は非常に高かった。
16  清水   4.0  失点のきっかけとなったミス以外にもイージーミスが数回あった。メンタルの強化はすぐにはできないが、それを言い訳にして欲しくもない。
7   中島   6.5  SBというよりは中盤の一員のようなプレーぶり。守備の場面がほとんど記憶にない、ということは攻撃することで浦和柴田を無力化していたと言える。
8   澤    6.0   高い守備意識で浦和のリズムを壊し続けた。
10  チ・ソヨン  7.0  得点はなかったが、ドリブルやパスは相変わらず高いレベルだった。ちょっと浦和はフリーにし過ぎた。
6   南山   5.5  最終ラインまで戻って危険な場面を阻止続けた。もう少し攻撃でも良い部分を出せると思うが。
9   川澄   7.5  完全に右サイドを制圧。浦和にとって厄介では済まされない出来だった。
17  ゴーベル・ヤネズ  6.5  先制点のポジショニングは良かったし、ポストプレーだけでなく、サイドで起点を作るような動きも多く、守備時の運動量も戻ってきた感じがする。
11  高瀬   6.5  キッチリ決めた逆転ゴールは昨年の得点女王の姿があった。それ以外にも力強いプレーで対峙していた和田を圧倒できた。


交代枠  なし


石原監督  6.0
優勝決定後の試合で安易にスタメンを弄らなかったことは理解できる。先制はされたが、試合運びの内容では何ら問題がなかったため、それほどナーバスにはならなかったように思う。

しいて言うなら、後半こう着状態のような時間帯で何かしらの采配ができなかったのか?と聞いてみたいが、選手交代をするには簡単な試合じゃなかったことだけは確か。

ただ、実践の場でテストできるとしたら優勝決定後の試合だけだというのも事実。難しい選択だと思うが、川澄などは休ませてあげて欲しいとも思うのだが。。。


ヤングなでしこvs北朝鮮  AFC U-19女子選手権

ヤングなでしこ 0-0 北朝鮮


この試合はリアルタイムで見れませんでした。

まず最初に書いておきたいのは、この試合引き分けに終わったヤングなでしこは、U-20W杯の出場権を他国の試合結果に委ねることになったわけですが、この時間帯でその結果は分かってます。

固唾を呑んで見守ってたであろう中国対ミャンマーの結果は8-0で中国勝利。残した可能性がどれほどのものと予測していたのか分かりませんが、ヤングなでしこは得失点差で1点及ばず、残念ながら出場権獲得はなりませんでした。

ホントに残念ですが、マッチレポです。

この大会は10日で5試合という過酷なスケジュールです。この試合は最終戦の5試合目。選手を固定することなく戦ってきたようですが、それでもチーム全体に疲労が溜まっているであろうことは容易に想像できました。

相手の北朝鮮はいつものイメージなら球際激しく走力を生かしてガンガン来るスタイルなんですが、この試合は立ち上がりからしっかりブロックを作って守備的に戦ってきた印象です。今大会の優勝がかかっていたとはいえ、出場権そのものはすでに手に入れており、北朝鮮にとっても短期間の5試合目というのは大きな影響があったんでしょう。

結局残念だったのは、ヤングなでしこがそれに付き合ってしまった印象だったことです。それもかなり長い時間帯で・・・。

この試合の目標は確かに難しかったです。
勝てば文句なしなんですが、引き分けでもそれなりに可能性が残り、負けだけは絶対に許されないという状況ではベンチもピッチ内も慎重にならざるを得なかったことは理解できます。

ただ、引き分けで残る可能性はそれ程大きくなかったというのも事実なんです。

ヤングなでしこ 7-0 ミャンマー
ヤングなでしこ 2-2 中国
*試合前の中国との得失点差+7

今大会の結果から、最終戦の中国ーミャンマーでは中国が大量点で勝つことが十分予測できます。引き分けを狙うのは最終手段にしなければならず、それまでは当然勝つことを目指さなければ・・・。もちろん、時にはリスクを冒してでも。。。

ヤングなでしこは、結局これが出来ませんでした。(敢えてしなかった)

攻撃の多くは最終ラインの三宅、乗松からFWの田中、道上にボールを当てるというもの。もちろん、そこでキープできたり、サポート早く分厚い攻撃ができれば良かったんですが、相手の北朝鮮のフィジカルは強力で、道上ですら容易にプレーできない状況は試合序盤で分かったはずです。それでも、ヤングなでしこは猶本、中里を経由する回数やサイドをMFとSBのコンビネーションで崩すような場面が少なかったですね。

チーム全体で攻⇒守への切り替えは非常に早く、最終ラインも相手のロングボールに対する集中力を切らさなかったため、守備はほぼ完璧だったと思います。

だからこそ、リスクを冒してでも点を取りに行く時間を増やして欲しかったんですが。。。

でも、実際に戦っているチームとしてはホントに難しかったんでしょう。そこは理解できるんです。ホントに。結果として、この世代が世界を経験できないことは非常に残念だし、将来のなでしこにとって大きな痛手ですね。

この年代の戦いは終わりました。女子にU-23がない以上は目指すはなでしこ本体のみ。猶本、道上、田中、三宅、上野・・・、才能ある選手はたくさんいますが、未だなでしこリーグのベストイレブンに選ばれるような存在じゃないことも事実。リーグの残り試合と皇后杯にヤングなでしこ達の活躍を期待したいと思います。


以下は独自採点。

21  平尾   5.5  相手シュートが少なくほとんど見せ場なし。
2   清水   6.0  5試合フル出場とのことだが、スタミナ的には問題なし。攻撃へのタイミング、クロスの質、などを高めれば十分近賀の後釜でいける。
3   三宅   6.0  ロングボール、フィジカルで勝る相手に対しても風格すら感じる冷静なプレーで対処。
4   乗松   6.0  ロングフィード、縦パスの精度に改善点があるものの、三宅同様に飛び級で期待できるレベル。
5   上野   6.0  比較的攻撃的にプレーできた選手の1人。解説の磯崎さん言うようにドリブルする姿はカリナに似てるかも(笑)
8   猶本   4.5  ビルドアップのボールを受けれず、ボールタッチしても判断が遅く攻撃を組み立てられなかった。思うようにボールを捌けないなら、周りに要求してでも改善しなければならない。そういう立場の選手だと思うが。
7   中里   4.5  ボランチ2人の関係が猶本=守備的、中里=攻撃的、というなら大いに物足りない。交代一番手は妥当。
22  伊藤   5.5  右サイドだけでなく、広範囲でプレーできる。ただ、もっと1対1で仕掛けて欲しかったし、そこで勝てる選手になって欲しい。
14  長谷川  5.5  テクニックはありそうだが、最後の精度に難がある。最年少としては良くやっているとは思うが。
9   田中   4.5  攻⇒守への切り替えは完璧。ボール奪取数も一番だったと思う。しかし、求められている攻撃面でほとんど機能せず。ボール納められなかったし、ドリブルも不発。何よりシュートが少なすぎる。
10  道上   4.5  田中同様にボールを納められなかった。後半は多少改善できたが、こういう試合ならもっとバイタルで受けて組み立てに参加するべきだった。


交代枠
13  隅田  4.5  投入された状況を考えればボールタッチ数が少なすぎるし、攻撃的でもなかった。


吉田監督  5.0
何度も書くがベンチの判断は非常に難しかったと思う。ただ、勝ちを目指すべきでもあった試合としては、リスク回避が前提すぎた感は否めない。

聞きたいのは引き分けを狙った場合、可能性はどれほどと読んでいたのか?70%なのか、50%なのか・・・で全く試合への指示は変わってくるはずなんだが。。。

そもそも猶本は守備的にプレーさせるべきなんだろうか・・・。
前回は猶本が攻撃的、藤田が守備的だったと思うし、猶本が守備的にプレー出来るほどパートナーに攻撃重視の選手が見当たらないと思うが。。。

中盤やサイドを経由せず、DFからFWへの縦パス指示が多かったことも疑問が残るが、結果論ではなく、消極的に戦った結果「望むものが手に入らなかった」というのがこの試合だったことは間違いない。

前回のチームほど個で仕掛けられる選手がいなかったのも駒不足の感はあるが、選手交代を1枚しかできなかったことは引き分けを念頭に置いていれば致し方ないことだろう。

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