藤枝順心 1-0 十文字


【得点者】    藤枝順心:正野(68分)


ここ数年の流れの通り、決勝までの試合はダイジェストも含めて1試合も見れてません。決勝を地上波で放送してくれることに感謝しながらも、全国大会なのだからダイジェストの関東ローカルは再考して欲しいなぁ・・・、と節に願うところです(苦笑)

試合は立ち上がりからオープンな打ち合いになります。

大きな大会の決勝と言えば、勝ちたいより『負けたくない』が先行し、静かな立ち上がりになるイメージなんですが、そのことよりも『このペースで持つのか・・・?』と思い始めた時に前年決勝のマッチレポを思い出しました。

前年の超過密日程から多少緩和されたとはいえ、短期決戦には変わりないです。その中でこの運動量とデュエルが90分持つことに“高校女子サッカー選手のアスリート化”は間違いなくトレンドになっているなぁ、と改めて感じましたね。

ただ、もう一つの感想も同じ。“スペクタクルではない”

決勝ゴールの正野を始め、何人かの選手は高い個の力、技術を見せてくれましたが、チームとしてそれを生かすようなサッカーをしていたか?といえば、それは伝わって来てないです。

両校ともCKではアイデア溢れるセットプレイを見せてくれただけに、流れの中からでもそういった意図のある攻撃を見たかったところです。

終盤になってようやく順心が中盤でパスを回す、キープしながら攻め急がない、ようになりますが、もっと前半から・・・、スコアレスの状態でも・・・、こういう時間帯を意図的に作って守備ではリスクを犯さず、攻撃では相手の穴を探してそこを的確につくような戦い方や自分たちのストロングポイントを有効に発揮する戦い方の方が勝つ可能性を上げれるのではないかと思っています。

オープンな打ち合いを続けたことで実際に十文字にも何度か決定機を作られてますし、それこそ前半5分の相手シュートをGKがファインセーブしてなければ全く違った展開になっていたでしょうからね。

ただ、W杯決勝もそうでしたが、オープンな打ち合いは見てる側としてはホントに面白いですけどね♪

ゴールによって試合が動いた後、十文字も交代枠を起用しながらギアを上げに掛かりますが、順心は落ち着いて対処できましたね。リードした終盤の順心は完全に勝ち方を分かっているチームで、残念ながら十文字には打開策がなかったです。

ゴールを挙げた順心の正野が伊賀、十文字の氏原はベレーザに入団するようですが、昨年の決勝を戦った箕輪と愛川は神戸でスタメンらしいのでね。この2人にも頑張って欲しいと思いますね。

順心の久保田、十文字の新井については来年以降も楽しみにしたいと思いますが、この試合のWOMはファインセーブ2つを含む安定したプレイぶりだった順心GKの菊池、今後注目したい選手としては重戦車のごとき力強さと華麗なテクニックというタイプの違うドリブルを見せた十文字の三宅ですかね。三宅選手はどこ行くのかな?大学ならインカレで是非また見たい選手です!

情報のある方は是非、コメント欄にお願いしますm(__)m




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