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天皇杯・カップ戦

浦和レッズvs大分トリニータ  第101回天皇杯決勝

浦和 2-1 大分


【得点者】   浦和:江坂(6分)、槙野(90+3分)   大分:ペレイラ(90分)


リアルタイムでは見ていません。でも、良い試合だったのでね。記録としてです。

WEリーグもまともに見れていない管理人がJクラブを語るなど片腹痛いのですが、そこはどーぞお見逃しを・・・(苦笑)

では、早速・・・。

お堅い立ち上がりが常のタイトル戦にしては両チームとも上手く試合に入ったと思います。

お互いの志向するサッカーを全く知らないですが、失点を恐れリスク回避を優先する腰の引けたサッカーではなく、自分たちの良さを出そうとしていることが伝わってくるプレイが多かったです。

その意味で最も目立ったのが浦和関根のドリブルでしたね。大分がその対応に手こずってる間の先制点でした。関根を止めるために人数をかけ、江坂をフリーにしてしまいましたが大分の守備を責めるより浦和を褒めるべき時間帯だったと思います。

その後、大分もボールを保持し相手を押し込める時間帯を作りますが、大分の攻勢というより浦和の『やらせていた』感が強いです。実際に前半はシュート1本でしたしね。

解説の福西さんと中村憲剛さんが指摘していた通り、後半の大分はWボランチに変更して圧力を高めます。代表戦もそうですが、最近の解説者はより戦術的だったり、ピッチレベル(選手個人)に近いことを喋ってくれるので非常に良いです。*松木さんも嫌いではないですけどね(笑)

リードする浦和はそれを受ける形になりましたが、慌てる様子はなく淡々と守備のタスクをこなしていっていました。前半よりは攻め込まれましたが、浦和の守備レベルは高く、それほど危ない場面を作られたわけではありません。

ただ、カウンターが今一つだったかと・・・。

『2点目を獲って試合をほぼ決める!』という意識よりは明らかに『凌いで時計の針が進むのを待つ!』意識の方が強かったです。江坂がGKを交わしかけたシーンは惜しかったですが、それ以外は見せ場がなく、サブにFW登録がいないのもあって采配も守備的なものにしかならなかったですね。

浦和が質の高いカウンターを仕掛けられないので大分の攻勢は止まず、逆により攻撃に集中していけた点がプラスに働きましたね。下田の逆足クロスも決め切ったペレイラも素晴らしかったですが、それを導いたのは守備重視で行くにしても、浦和のマズい攻め方だった気がします。

延長に入っていたら攻め駒を下げてしまっていた浦和より、勢いを増す大分だったかな・・・とも思いますが、決め切った槙野が“持っていた”としか思えないですね。

ただ、大分の同点弾も浦和の決勝点も、きっかけはどちらも何でもないファールからです。直接ゴールを狙えるような、所謂危険なエリアではないですが、無駄だったとも思える、気を付けていればしなくても良かったファールなんですよね。

それはしっかり認識しておくべきだと思いますよ。

いずれにせよ、良い試合でした。NPBの日本シリーズもこの試合も、どちらも特別応援してるチーム同士ではなかったですが、コロナ禍の中レベルの高い、面白い試合をしてくれた選手たちに感謝したいです。

来年は観客数だけでなく大音量の声援も聞きながら観戦できれば良いな~♪







川崎フロンターレvsガンバ大阪 ゼロックススーパーカップ2021

川崎F 3-2 G大阪


【得点者】   川崎:三苫(29,32分)、小林(90+6分)   大阪:矢島(60分)、パトリック(67分)


2021年シーズン、Jリーグ最初の試合は天皇杯決勝に続く対戦です。

注目した点はただ一つ。G大阪、宮本監督がどういう策をとってくるのか?です。

昨シーズンのリーグ戦に連敗していたことから天皇杯を守備的に戦ったG大阪ですが、結局はそこでも負けて3連敗でシーズンを終えています。個人的に天皇杯の策は悪くなかった、というか当然の策だったとも思えるぐらいですが、結果を踏まえればこのスーパー杯での戦い方はまた変更があって当然だと思ってました。

どちらもタイトルが掛かるとはいえ、シーズンの集大成である天皇杯と、プレシーズンマッチの意味合いが強いスーパーカップでは選手のモチベーションもチームの優先順位も変わってくると思うからです。

そのG大阪の立ち上がりは予想通りであり、予想外でもありました。

まず、立ち上がりに圧力をかけて主導権を握ろうとするのがG大阪だという予想はその通り、ただ、その戦い方=システムが4-3-3だとは思いませんでしたね。いい意味で裏切られました(笑)

それでも狙い通り攻勢は掛けられましたが決定機を作るところまではいかず、川崎Fを驚かすほどでもなかったと思います。これは宇佐美がいなかったことが大きいかと・・・。*川崎Fも大島がいなかったんだけど・・・(苦笑)

矢島から何本か良い形でアーリークロスは入ってましたが、左に宇佐美がいれば逆サイドからはドリブル、カットインシュートだけでなく、キープによって分厚い連携、攻撃、チームとして良い時間帯を作ることもできたと思いますね。

逆に川崎Fは家長のところでボールが収まるので、そこから作られるチャンスが決定機、もしくはそれに準ずる好機であり、徐々にG大阪の守備ラインが下がってしまった要因だったと思います。

東口のファインセーブがあったとはいえ川崎Fがリードして前半を終えたのは試合開始からしばらくすれば十分想定内でした。

しかし、HTでのG大阪の切り替え、宮本監督の指示は的確だったと思います。

後半開始も試合の立ち上がり同様にアグレッシブにいったG大阪ですが、クロスの本数を増やすよりはバイタルに人数をかけるようになり、そこからエリア内へ侵入する回数も増えたことが同点に繋がったと思いますね。同店直後には期待の新外国人を2人同時にピッチへ送るなど宮本監督がとった采配もチームに勢いをつけるという点で非常に良かったと思います。

正直、4-3-3で同点に追いついたのに4-4-2へと変更したことでまた川崎Fにペースを握られることになりましたが、この辺はそれこそシーズン初めなのでこれから修正していけると思いますね。

最後は田中碧の楔、遠野のトラップ&ターン、そしてスルーパス。どれも素晴らしかったですね♪

そして、リプレーで見ると小林がシュートモーションに入った時の東口のポジショニングがニアに寄りすぎだったかな~、とは思いますが、それでもあの形ならいつも通り、期待通りに決め切った小林悠と勝ち切った川崎Fがさすがだったということでしょう!

今シーズンもJリーグは川崎F中心でいくでしょうが、G大阪、宮本監督にも十分注目して結果を追っていきたいと思います。





横浜F・マリノスvsヴィッセル神戸 ゼロックススーパーカップ2020

横浜FM 3-3 ヴィッセル神戸


【得点者】   横浜FM:マルコスジュニオール(36分)、扇原(54分)、エリキ(73分)   神戸:ドウグラス(27分)、古橋(40分)、山口(64分)


久々にJクラブの試合を見れました。まず第一声は・・・『今のGKってこれがスタンダードなん?』ですね^^;

いや・・・、こういう特徴のあるチームがあっても良いとは思いますが、このサッカーが昨シーズンのリーグ王者ってのがね・・・。神戸の2点目のようなシーンが山のようにあったのではないかと思ってしまうのですが(苦笑)

リーグ優勝が決まる試合や、ナビスコ・天皇杯に比べるとゼロックスは固い試合になりにくい・・・とは思ってましたが、何度かリードした神戸が守りに入らなかったことで打ち合いになり、単純な試合観戦者(どちらのサポーターでもない)としては面白い試合ではありました。

神戸は3-3-2-2のシステム表記でしたが、実際は5-4-1の時間の方が長かったです。それによって横浜FMのサイド攻撃、特に仲川をほぼ封印出来ました。酒井高徳がホント素晴らしかった♪

そして、イニエスタはこの試合でプレイした誰よりも素晴らしかったです♪止める蹴るの技術が半端ないですわ(驚笑)それを活かせる視野の広さも、どのプレイを選択するかの判断力もね。改めてこのプレイを国内で見れるのは幸せなことでしょうね。

対する横浜FMは前半早々のエリキの負傷で歯車が狂った感もします。仲川が抑えられてもティーラトンもいる左が活発だったならもうちょい神戸も苦労したと思いますから。実際に後半左に遠藤を入れて流れが変わったし、ゴールも奪えましたのでね。左の修正はもっと早くでも良かったと思います。

最後は滅多にないPKスコアで神戸の勝利となりましたが、両チームとも攻撃での特徴は生かしつつ、守備面での修正をしないとちょっと厳しいのではないかと思います。

昨シーズンの横浜FMがこのGKシステムで優勝したのなら今シーズンはかなり研究されての試合になるだろうし、それを上回るポゼッション技術はこの試合ではハッキリ言ってなかったです。シーズン中に上回るようにトレーニングするのか、別の方法とミックスしてポゼッションサッカーを継続するのか、ポステコグルー監督の判断に注目ですかね。

GKの本分はビルドアップ参加でも、DF裏のケアでもなく、失点をしないこと。それが大前提だと思ってるんですが・・・。まぁ、管理人は古いんで(苦笑)
*ビルドアップも裏ケアもしなくても良いということでは全くないです。



鹿島アントラーズvs川崎フロンターレ 第96回天皇杯決勝

鹿島 2-1 川崎F

【得点者】 42分 山本(鹿島)、54分 小林(川崎F)、94分 ファブリシオ(鹿島)

今や誰も言わなくなってると思いますが、敢えて❝あけおめことよろ❞。本年もこのブログのスタートは天皇杯からです。

2016年の年末、ここ1カ月ほどは鹿島の❝勝負強さ❞をこれでもか!と見せつけられてきたわけですが、2017年のスタートもそれを象徴する試合だったと思います。

鹿島は元々勝負強いと言われていましたが、JリーグCS、CWC、天皇杯、と高いレベルの一発勝負を勝ち切る中で更にレベルアップしていった印象ですね。ベテラン、若手、外国人、生え抜き、移籍組・・・それぞれ異なるバックボーンを持っていても場面場面において正しいプレイ選択、勝つために最適なプレイを選択できることはホントに素晴らしいと思います。

ただ、リーグ戦は年間勝ち点1位の浦和に遠く離された3位であったことを忘れて欲しくありません。代表に選出されている選手も決して多くないし、外国人のレベルも高いとは言えません。大型契約を勝ち取ったJリーグにおいて、リーグNo1のタイトル獲得数を誇るクラブが今後どのような補強をしていくのか注目したいと思います。

対して、またもやタイトルに手の届かなかった川崎Fですが、やはり勝つためには足りないものがあるような気がします。CSではPPもやったし、この試合では終盤のCKにGKまでゴール前に挙がるということもやってますが、その前の段階ではゴールを奪うための工夫が足りないし、ちょっと『崩し切る』ということに拘り過ぎだったような気がします。

三好はもっともっとドリブルで仕掛けるべきだったし、憲剛や大島は積極的にミドルシュートを打つべきだったし、鹿島のブロックができてから穴を探すのではなく、時には少人数でフィニッシュにまで行くべきでした。鹿島は試合巧者であることを分かっているはずなのに、人数をかけて遅攻を繰り返し、フィニッシュできずにカウンターを受け続けるという悪循環の時間帯はちょっと理解に苦しみましたね。

それでも風間監督の元、毎日積み上げてきたサッカーで残した成績は、他多くのクラブが到達できていないものでもあります。ある意味、浦和もそうですが、自分たちのスタイルを貫き通すというクラブ哲学ならCS同様やはり悔いはないのではないでしょうか?

もし『悔いが残っている』というなら風間監督や大久保が去る来年以降、川崎Fはまた別の姿を見せてくれるかもしれませんね。

G大阪vs浦和レッズ ルヴァンカップ決勝

G大阪 1(4)-(5)1 浦和

同じ会社がサポートしている大会ですが、やっぱり新たなスタートですよね。その新しい決勝に相応しい試合だったと思います。決着はPKで120分のサッカー自体では引き分けですしね。

その内容をクラブごとにそれぞれ振り返ってみます。まずはG大阪から。

パトリックを失ったことと直前のリーグ戦で大敗したことから守備的に来ることは予測できましたが、長沢を起用せずアデミウソンの1トップだったのはちょっとした驚きでしたね。切り札としては逆の方が‟アリ”だと思ってましたから。前半は今野&井手口のWボランチと倉田&大森の両SHが攻守に素晴らしい貢献をしていました。攻守の切替が早く豊富な運動量でボールに関わり続けセカンドボールも多く拾えていました。浦和は個の仕掛けも柏木のアイデアもそれを上回ることができませんでしたからね。

アデミウソンの素晴らしいカウンターで先制し前半を折り返しますが、後半は心配していた以上に早い段階で中盤の運動量が低下します。低すぎるラインからは効果的な攻撃に出ていけなくなり、前半にはなかった浦和の猛攻を受けるようになります。そのままの時間帯が続きついにCKから失点。第3者的には必然でしたね。ただ、延長戦でそのやり方を変え、オープンな打ち合いにもっていったのは良かったと思います。引いて守ってPK戦突入を図るよりよっぽど確率が高かったと思うし、勝ち越しのチャンスも何度か作れましたから。交代策も全て納得、アデミウソンを下げるタイミングも間違ってなかったと思います。最後のPKはしょうがないですね・・・。

一方、優勝した浦和。

前半はG大阪の守備に苦しめられました。SHの仕掛けも不発で柏木も出しどころを迷う場面が多かったですね。武藤は完全に消えてました。先制された場面は遠藤の対応が最後尾として雑すぎるし、森脇もアデミウソンの突破力を分かっていながら槙野に任せすぎましたよ。この部分だけ、決勝戦にしてはちょっと怠慢なプレイだったと思います。

後半はG大阪の運動量低下もあって波状攻撃ができるようになり、CKから途中出場の李がファーストタッチで同点弾!その直後にもっと勢いが増すのかと思ったら、意外とそれ程でもなく慎重だったという印象です。それが決勝という特別な試合がそうさせたのか、疲労からなのか、微妙でしたが、それでも浦和の方が決定機は多かったですからね。李がホントに‟モッテル”なら2点目も決めきってるんでしょうが(苦笑)後は、噂の駒井がボールを持っても下げてばかりで残念でした・・・。分かっていても、警戒されていても、ペトロビッチに怒鳴られるまでこの試合はトライし続けるべきでしたよ(笑)ハリルも来てたんだしね。大物になれるかどうかはこういう試合での結果でしょうしね、残念です。

最後のPKでも一言だけ。唯一外した呉屋はいい経験をしましたね。というか、数年後にそう思わせて欲しいです。

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