第12回里山を歩く会を下記の通り実施いたしました。昨年4月に産声を上げた「里山を歩く会」は,丁度満一年を迎え、記念すべき里山ウオーキングになりました。
4月21日(金) 週間天気予報ではこの日だけ、雨マークが付いたり消えたりして、気をもまされていましたが、何とか曇りマークで落ち着いたので、安心して歩いてきました。参加申し込みいただいた方は29名・・・でしたが、ご家庭の事情や止むを得ない事柄で、6名の方がご辞退され、23名でのウオーキングでした。
今回歩いたエリアは、東京都町田市の東端、切り通しを抜けると横浜市青葉区に隣接、寺家のふるさと・里山に通じるところです。
ものの本によると、この地は古代より住みやすい土地であり、、古代の集落跡や横穴墓墳群が数多く残っている。ここ一帯が「三輪の里」と呼ばれるのは、奈良時代に大和の国・三輪」から移り住んだことからと言われ、長い歴史を誇る地域である。それだけに寺社仏閣も多く、また自然豊かな里山風景が残り見ごたえ、歩きごたえがある。切り通しを抜けて寺家ふるさと村に通じる風景は心の和む美しい原風景が目に映る。
◆参加者から寄せられたコメント
・ここが東京・・・? 私の田舎の風景によく似ている
・東京にあんな里山があったとは驚きでした!
・お天気とお花と楽しい会話で”これぞ里山歩き”を満喫
・季節の花々と新緑に彩られた里山の風景に魅了されました
・天気は暑くなく寒くなく、絶好の日和で、楽しく歩けた
・皆さんのペースに遅れず付いて歩けた 次回以降の自信になった
・里山を歩く会に恥じないコースで、堪能できた
・色とりどりの花や竹林のタケノコを眺めながらのウォーク・最高!
・高蔵寺の石楠花に満喫 拝観入場料を取っても一見の価値あり
・自然はいい 空気がいい 気持ちがいい
・某奥様お手製のお弁当のおかずを頂き、まさに至福のひと時
・大勢で頂く弁当は実においしい・・・!
・このコース程度の高低差は、全く気にならない
・今回のコースは、平坦でアップダウンも大したことはなく、本当に初心者向きだと思う
・ゆっくりしたペースだったので、本当に楽しく歩けた
・集合場所は,電車利用で鶴川駅としたほうが時間的に合理的ではなかったか
・コース内にWCが整っていたことは助かったと同時に、珍しいのではないか
・みんなでそろってお天道様の下での食事は、実に美味しい
・足腰を心配していたが、完歩できて良かった
・風呂に2回も入り腰や足にシップを貼り、久しぶりの運動で安眠出来ました
■集合場所 京王線 聖蹟桜ヶ丘駅東口広場
■集合時間 09:20am 定刻、一名の遅刻者もなく全員集合 点呼・確認
■参加者 23名(男性10名・女性13名)
■乗車バス 09:40am発 鶴川行き(シルバーパス利用可)
普段は空いているバスなのだが、今日は座席の半分以上を私たちで占めたので、普段利用されているお客さんは、??!と面喰われたかもしれません。
鶴川駅で下車、駅前のSC内WCを拝借して、いざスタート。鶴見川沿いを道なり歩く。途中天保10年に建立された馬頭観音を見て、東光院宝積寺に立ち寄る。
【東光院宝積寺】
奈良時代の前期の建立。行基菩薩が草庵を建てて奉安したのが始まりと伝えられる古刹。二階建ての朱塗りの仁王門、六地蔵、鐘楼堂、五重塔などがある。三代将軍家光より寺領15石のご朱印を賜っている。
此処から15分ほど歩いて「高蔵寺」に着く。ここでのシャクナゲの花園、決して広くはないが、管理に行き度々いたお庭散策。ゆっくりとした時間を過ごす。訪れたときは、満開の石楠花が私たちをく変えてくれた。
綺麗で清潔なWC完備には、助かります。今回のコースの目玉の一つ。思い思いにゆったりとした時間を過ごしていただいた。「水芭蕉も咲いているよ・・・!」明るい声が交錯しました。
これだけの管理の行き届いた境内が、入場料、拝観料が一切ないのは、珍しいのではないか。京都だったら、タダでは済まないという思いを感じられる。
【高蔵寺】
真言宗豊山派、1363年開山。本尊は木造の大日如来像で、正保2年(1645年)作である。当時は足利家の祈願寺で、ご朱印11国5斗の寺格を持つ。東国花の寺百ケ寺の札所に指定されていて、「シャクナゲの寺」としても有名。住職の考えから、曼荼羅を石楠花の姿に置き換えて「石楠花曼荼羅」として境内を整備、4月末~5月初めにかけて見事な大輪の石楠花を見ることができる。手の行き届いてお庭散策は、訪れる人々の心、気持ちを癒してくれる。
【三輪の里】
高蔵寺を辞して次は、今回のコースの目玉の二つ目。「三輪の里」風景だ。全く
の自然の風景が目に飛び込んでくる。山、谷、竹林…一帯が個人の所有地。開発を免れ自然が残されてきた大きな要因なのだろう。その一帯に入って自然の風景、まさに里山を満喫するエリアだ。
竹林も立派だが、伸びて頭を出しているたけのこ、おそらくこのまま伸びて、大きな竹に成長していく。食するには大きくなりすぎている。
環境・自然保護にご協力を・・・という立て看板にも、来訪者に配慮した表現が使われていて、その文言にも温かみを感じる。
「TVクルー」の入場お断り、という標札は、そのことによって広く知れ渡ることを避けた地主の思いが感じ取れる。
途中で出会った、地主一族の方のお話を伺うことができ、ここは海底が隆起した一帯なので、今でも化石が採れるんですよ、などちょっとした地理・郷土史的な勉強もできた。
参加メンバーのどなたかの言。「本当の里山って言うところに来ることができたぁ~」に、我が意を得たりの思いあり。
高蔵寺~三輪の里でゆっくり時間を過ごしたので、昼食予定の場所を「沢谷戸自然公園」に急遽変更。臨機応変的に対処できたのも下見の効果か。
【楽しいランチタイム】
昼食を終わって、後半のウオークスタート。
当初の昼食予定場所を通り過ぎ、今回の三つ目の目玉「山谷の切り通し」まで一気に歩く。ここを過ぎれば寺家の横浜市に入る。寺家は奥の深い谷戸を残し、両側の林間地帯と合わせて、里山風景を肌で感じとれる場所。
【山谷の切り通し】
町田市から細い山道,両側は切り立つ、5~7層の見事な地層に薄暗ささえ感じる切り通し。
三輪と寺家を結ぶ、幹線道路。昔は相互に行き来して養蚕・養鶏・、米・麦・牛などの交易で現金収入の命をつなぐ道だったという。三輪の里から切り通し、寺家に通じるここは、この里山でもっとも美しい風景が残されている。
ここを通り過ぎて寺家の谷戸にでる。まだ田越しの終わっていない田んぼを右手に、今通ってきた山林を左手に、目的地の「寺家ふるさと」の到着。
此処で思い思いのドリンクを注文して一息入れる。バスの時刻を気にしながらめいめいに注文した飲み物の代金を支払って、バス停まで約10分ほど歩く。
まもなく柿生行バスが来た。一大に乗りきれず、運転手さんから、半分の方は後続のバスに乗るよう打ち切られた。
柿生駅で、今日のウオーキングをクロージング。ここからの帰路は自由行動として今回の里山を歩く会の行事を終わった。
◆皆さんから寄せられた写真集
(1)切り通しを抜けて寺家の谷戸風景
(2)ゴールの寺家ふるさと村でコーヒーブレイク
2017年04月
アーカイブ
カテゴリー