2007年06月

2007年06月06日 08:35

店員「……」

池田弟「あの風が出てる所に財布を置いてたらビュンーて飛んで行ったんですけど」

尾崎「どんだけ風強いねん!」

店員「…」

池田「俺も財布なくしたんですけど…」

店員「何処にですか?」

池田「ボーリング場の建物ってたいがい建物のてっぺんにでっかいボーリングのピン立ってるでしょ?」

店員「はい…」

池田「そこです」

尾崎「何処に行ってたん!!そしてそこで何を!?」

店員「………」

池田弟「貸し靴返す所に間違えてサイフ入れてしまったんですけど…」

尾崎「どんな間違えやねん!!!」

店員「…………」

池田親父「サイフの事ばっかり気になってボーリングに集中できへんねんけど!!」

尾崎「知るか!!」

店員「……………」

池田母「あの〜」

店員「はい?」

池田母「サイフを〜なくしてしまったんですけど〜届いてませんか〜?」

店員「はい!サイフの忘れ物は届いていますよ!」

池田母「よかった〜それ私のなんで…」

店員「一応確認の為サイフの中身に入ってる物とか言って貰えますか?」

池田母「ああ…サイフって言うのは中にお金が入っててたぶん後カードとか入ってる物です」

店員「…ええサイフの説明じゃなくて、中身に入ってる物とか言って貰えます?」

池田母「多分…免許証…」

店員「ええ、免許証ありますよ…名前の方聞いてもよろしいでしょうか?」

池田母「ああ…えっと……あ…うーん…最近の一文字だけ教えて!!!」

尾崎「完全にお前のちゃうやん!!!」

店員「………………」

池田「すいません!」

店員「…はい…」

池田「あそこでボーリングやってる奴の画面に出てる名前うさこって奴、真ん中の文字の(さ)を(ん)に代えてうんこにして貰えませんか!!」

店員「!!!!!」

池田弟・尾崎「イイネェ〜」


完結

2007年06月05日 05:30

午前9時17分

外の嘘なような絶景に言葉を失いただ立ち尽くして居た…

幸い高速で高い場所からうまく道が崩れたお陰で命は助かった

だが打撲は辛かった…

四駆を選んでよかったと心から思った…

だが状況を把握した途端に彼女の存在が気になった…

俺は迷わず彼女の住む庄内駅へと車を走らせた

道は酷い物だったが

なんとか走れた

どれくらい長い時間走ったかのようにも思えた…

10時02分

ラジオから聞こえてくる情報で災害の事

浸水する事

そして救助されるには梅田へ向かわなければならない事も解った

1時間かけてようやく庄内駅へと辿り着いた

そこは駅と呼べる物では無かった

ホームは崩れ

線路だけは続いていた

彼女…

いや、彼女だった人のマンションに辿り着いた

だが…

とてもマンションと呼べる物ではなかった…

まい…

生きているのか…

2007年06月02日 01:34

4月28日

午前12時45分

俺は彼女とさよならを交わした

さよならとは恋人の関係を無くすさよなら…

俺はマンションから彼女が帰って行く後姿を見守って居た…

次第に彼女の姿は見えなくなり

俺は一人で立ち尽くして居た…

車でドライブでもしよう…

気分転換に…

趣味は車という事もあり

車を運転している時は

全て忘れられた…

車は2台持っていた

1台はセルシオ

2台めは四駆のワゴンだった

友達や恋人と山にキャンプなどの時のために買った物だったが

今はそいつが悲しくも見えた…

大好きなセルシオでとばしたい気分だったが

なぜか四駆を選び走り出した…





俺の家は阪急豊中駅の近くだったが

近くに空港線が走って居て
そこを俺は走って居た

ふと時計を見ると

1時45分…

もうこんな時間か…

だが明日は仕事も休み…

別に時間を気にする必要もなかった…

車を停めて

タバコを一服…

何かとても遠くの方で

眩しく光る物が見えた…

その瞬間…

ゴォォ―

ドカーン!!!







うっ…

腕が…

痛い…

何かに激しくぶつけたのだろう…

現状を把握できない俺は

周りを見渡した…

そこには想像を絶する風景が視界に入って来た…