2011年01月04日

マサイマラ紀行20100820 三日目

8月20日
 朝、自然保護区のゲートまできたところで、マングースを発見した。シママングースはこのあたりでは、最も普通にみられるマングースで、シロアリの巣だったところだろうか、小高いマウンド状になったところに巣を作って集団で暮らしている。ゲートのすぐそばにその巣があったのだ。マングースは後ろ足で立ち上がり、周りをキョロキョロ見渡す。さまざまな肉食動物が暮らすサバンナでいきていくには、地面に巣を掘って、常に警戒しながら暮らしているのだろう。


 ヌーはこの季節ともかく大きな群れになって移動している。川のように流れていくヌーの群れは壮観だ。これがマラ川を渡ってくれることを期待しながら、眺めていた。ヌーは季節ごとに大規模なマイグレーションを行う。こうすることで食物となる草を食い尽くさないようにしているのだろうか。ヌーは7月から10月の乾季にはケニア側のマサイマラに、それ以外の時期にはタンザニア側のセレンゲティに行く。その移動の際に、マラ川を通らなければならないのだが、このとき溺れる個体、ワニに食われる個体が現れるのである。マラ川は見てみると大きい川ではないのだが、そこで毎年数千頭が命を落とす過酷なサバイバルが行われているのである。

凄い数のヌー マサイマラとセレンゲティを行き来するヌーは200万頭くらいいる。



 しばらく行くとシマウマが大きな群れを作っていた。シマウマはヌーにつられて一緒にマイグレーションをしていたりもするが、どうもヌーよりは冷めている感じで、ヌーが突進した後に残されている。この日は、どうしたわけか大勢のシマウマたちが集まっていた。大地が白黒の文様に埋め尽くされていておもしろい。


見渡す限りのシマウマ


 小高い丘の上の池ではヌーやシマウマたちが水浴びをしていた。水場はしばしばライオンが待っていて殺戮の場にもなりうるが、それさえなければとても平和な場所である。いろいろな動物が集まってくる。

貴重な水場には動物が集まる。


 午後にはまた草原地帯へとでかけた。今度はチーターがいるという情報を携えて、出かけたので、めくらめっぽう走るのとは違う。チーターの目撃証言があった場所に行ってみたら、残念ながらすでに移動していた。数台のサファリカーで周りを探してドライブしていると、そのうちの1台がチーターを見つけていた。母1頭に子が3頭。子供はすでにかなり大きくなっており、どれが母親なのかなかなか分かりづらい。チーターは子供が生まれてから4ヵ月〜6ヵ月経つと、狩りを教え始めて、18ヵ月程度で子離れする。もうすぐ子離れする時期だろう。


 そうこうしていると、ライオンが狩りをしそうだという無線連絡が入った。一頭のライオンがおなかをすかせて水場へと向かうヌーの群れを狙おうとしていた。ところが、どうやらおなかをすかせたのは一頭だけらしく、チームプレイでの狩りは見られそうもない。一頭ではライオンの狩りは成功率も低い。ヌーやシマウマもライオンが潜んでいることは知っており、そう簡単には近づかない。緊迫したにらみ合いが続く。やがて、ライオンは諦めたようで、身を起こした。


 午後、保護区に入ると、生まれて1週間のキリンがいた。まだ小さくてかわいい。
 今回は森林沿いに車を走らせる。サバンナとはいえ、谷間になっているなど、水分が豊富にある場所では森林が成立している。森林にはヒョウなど、草原では発見しにくい動物が見られることがある。走っていると、ドライバーのフレッドさんによるとドゥイカという小さなアンテロープが現れた。アンテロープは偶蹄目でウシの仲間である。


 サバンナにはほとんどイネ科の植物しか生えていない。イネ科の植物はスベリンなどの分解しにくい成分を多く含んでいるため、普通の動物ではなかなか食べても栄養にならない。ところが偶蹄目は4つの胃を持ち、そのうち第一と第二の胃には多くの共生微生物がいて、この物質を分解してくれる。そのため草原でも生きていけるのである。したがって、アンテロープの類はこの地を他の動物がいない楽園として移動してきて、それに伴ってネコ科の肉食獣が入ってきた。食草が限られているため比較的単純な生態系である。そのなかでさまざまなニッチに適応して生きていけるよう、種が適応放散していったためアンテロープの種類だけは大変多い。
 ドゥイカは比較的小さなオリビとよく似た動物だが、オリビとは異なるとフレッドさんは言う。


 午後は火事の現場の周辺へと向かった。火や煙にいぶされて、レアな動物が現れるかもしれない。フレッドさんはあるブッシュに狙いを定めていた。そこにはクロサイがいる可能性が高い。その近くの草原からそのブッシュに入っていくところを目撃されていたのである。サファリカーのドライバーたちはお互いに情報交換をしあいながら、少しでも動物を見ることができる可能性を高めてくれているのだ。


 そのブッシュに火は迫っていた。ヌーやキリンも心配そうに見ている。


ブッシュのわきの道ではすでに煤が舞い、煙に目が痛い。そこをウォーターバックが走り出してきた。フレッドさんが、「サイもここから逃げてくるぞ」といった直後、煙の中をすごい勢いで走るサイが現れた。煙に巻かれてパニック状態である。ともかく今や非常にレアな種となったサイと出会うことができて、当初のもくろみは大成功である。火災は憂うべき事態だが、こうしてレアな動物とも会うことができるのは、サファリ客としては嬉しい。


 それからライオンを見に行ったり、ブラブラ草原を流していたら、無線でサイがいるとのうわさを聞きつけて、その現場に直行してみたところ、火事で逃げ惑ったために怪我をしたのだろう、左足の太ももがえぐれたサイがいた。子連れであるが子どもも疲れ切っているのか立ち上がろうとしない。親の傷口には鳥がとまってつついている。

  
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マサイマラ紀行201008 二日目

8月19日
 ムパタは朝の景色が最高である。向こう側の山から昇ってくる太陽を見ながら朝食をとり、朝7時半ごろゲームドライブに出かける。


 ゲートまでの間にクリップスプリンガーがいた。山のごつごつした岩に住んでいるタイプのアンテロープである。体は小さいが、その割には足はごつい。岩肌を自在に飛び跳ねる。


 しばらくいくと、ゾウの御一行様がブッシュから出てきて、草をたべているところであった。次第に水場、餌場のほうに進んでいく。


次に見つけたのがクロサイ。個体数は極めて少ない。マサイマラでも個体数は公表されていない。数を公表すると、それを見て(多くても少なくても)密猟を企てる輩が存在するからだ。


今回もはるか遠くだったんだが、貴重な種を見ることができたわけだ。


 ヌーやシマウマ、バッファローの大群の中を進んで、やっとライオンに出会えた。おなかいっぱいでのんびりした雰囲気だ。ライオンは狩りをしているか、食べているか、寝ているかどれかである。狩りを見たいのだが、基本的には夜行性であり、なかなかいいシーンを見せてはくれない。
 ライオンの食べ残しはほかの動物たちの御馳走だ。ハゲワシがたくさんきておこぼれにあずかっている。もちろん、そうすることで動物の死骸が腐敗する前に掃除をしてくれるので、一見、残酷に見えるが生態系にとっては大切な役割を果たしている。
 サバンナにはサバンナモンキーやオリーブヒヒといった霊長類も見られる。オリーブヒヒは草原性のヒヒだ。女系の群れを作っており、若いオスは一定の年齢に達すると群れを出て他の群れに入る。そうすることで、近親交配を避けている。
 遠くの丘を見ると、ヌーの大群が山を下りてきていた。「グッドニューズ」。ドライバーのフレッドさんは一言漏らして、マラ川のほとりへと急ぐ。あのヌーの群れは川を渡るつもりなのだろう。マラ川のほとりで待っていると、ヌーたちは徐々に近づいてきた。ところが川に近づいたところで、群れは引き返す。この場所はクロコダイルがいて危険だと判断したのだろうか。ほかの場所へとゆっくり移動していく。するとそこからもまた撤退。結局、そこに来た大群のヌーはマラ川へと飛び込む勇気なく、川のほとりと草原を右往左往しながら、ただ迷い続けるばかりであった。


 昼食を食べてからは、ヌーとシマウマ以外、何もいない草原をひた走る。ヌーとシマウマというと飽きるほど見ているので、何もいないのと同じようなものだ。この走行にドライバーも疲れたらしい。あとで午前と午後のゲームドライブにしようと提案があった。

  
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マサイマラ紀行2010 1日目

 大阪から9時間半でドーハに着き、2時間のトランジットの後、ナイロビに向けて飛び立ち、5時間のフライトでナイロビに着く。ナイロビでケニアに入国をするやいなやウィルソン空港へと移動する。ケニア市内は車を買える層が増えてきていて、混雑がひどい。40分ほどでウィルソン空港に着いたら、小さなプロペラ機の専用空港だ。12人乗りのプロペラ機で飛び立つ。
 ほどなく大地溝帯を超える。眼下にマサイ族の村が見えては流れていくうちに、赤茶けた大地が見えてくる。マサイマラである。飛行機は一旦キークロックの空港に降りて、次の飛行機が着陸するのを待って、再び飛び立つ。次の「停留所」で降りる。ヌーの群れと、点在するキリンを見ながらのランディング。実に丁寧なお出迎えである。

 そこにはすでに今回のガイドのフレデリックさんが着いていた。片足びっこをひきながら明るく語りかけてくる。荷物をバンに積み込んだらさっそくゲームドライブを始める。
 マサイキリン、アフリカゾウ、トピ、トムソンガゼル、グラントガゼル、ウォーターバック、エランド、インパラ、ハイエナ、カバ、ヌー、イボイノシシ、シマウマといった常連の哺乳類のお出迎えを受けた。上々のスタートである。

ヌー


イボイノシシ


エランド 肉がおいしい


カバ 夜には水から上がって草を食べる


 ライラックブレステッドローラーやフィッシュイーグルといった鳥たちも愛嬌のある姿を見せてくれた。

ライラックブレステッドローラー マサイマラの代表的な小鳥でこの鳥の名前をつけたツアー会社もある。


フィッシュイーグル 水辺で魚を捕って食べます。




 宿泊するロッジは、ムパタ・サファリクラブ。日本人経営の宿で、レストランの料理はミクニが指導したということになっている。まあ、だからといってアフリカの味が急に変わったりすることはない。この日はバーベキューで牛、鶏、エビの炭火焼とバイキングでさまざまな料理が並べられ、ミクニでないにしても、十分おいしかった。
  
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2010年05月11日

ラジャ・アンパット旅行 9日目〜極楽鳥ツアー!!

 土曜日はダイビングスタッフが休みの日なのでダイビングはない。
 そこで、朝五時からゴクラクチョウを見に行くツアーが出る。ゴクラクチョウは漢字で書くともちろん極楽鳥であり、英語ではBird of Paradiseとなる。彩りといい、形といい、行動といい、この名前がぴったりである。
 ここで見られるのは、Red BoP、和名は赤極楽鳥とでもいうのだろうか。体全体がアンズ色っぽい赤色で、背中に黄色いバンドが入っていて、頭は黒っぽい青である。尻尾からは2本の長くて細い羽が伸びていて、このあたりがいかにも極楽鳥らしい。極楽鳥にはおよそ30種ほどの鳥が知られているが、この種の極楽鳥はイリアンジャヤの島嶼部にのみ見られる珍しいものである。ここにこなければ見られない。
 極楽鳥ツアーには近隣の村の協力をえて、一人10ユーロを渡しているそうだ。ボートでその島に行き村の若者が案内をしてくれる。ボートで登山口についたときにはまだあたりは真っ暗だったので、少し待って山を登り始めた。
 急な登り、下りを交互に繰り返しながら、山道を行くこと40分。やっとのことで鳥を見るための東屋についた。そこに身を隠して見ればよいようにしてある。すでに声は聞こえていて極楽鳥はきているようだが、姿は見えない。
 しばらく待っていると、鳥が飛び出してきた。声も次第に盛り上がってくる。バサバサっと音がしたと思ったら極楽鳥が木に飛び出してきた。逆光で色がわかりにくいが、細長い羽が特徴的だ。
 今日は3羽の極楽鳥がきて、ディスプレイ合戦を行っている。木の枝でダンスを踊りながら歌を歌い…といっても、美しい声ではないが…盛り上がってきたら、飛び出してくる。これを毎朝繰り返しているのだろう。日によって見られる鳥の数は違うが、現在のところ100%の遭遇率だそうだ。
 
 そのあと、少し休憩して、スペイン人のアルフォンソとカヌーで遊んだ。白い砂浜で写真を撮ったりするような、まるで普通の南の島のような遊びである。

極楽鳥1

極楽鳥みれました〜!
たしかにきれいなんだけど、画像は逆光でうまく撮れません。

極楽鳥2

P3130001  
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2010年04月21日

1000万円以上の研究費をもらったら市民への説明を?

しばらく気軽な記事をあまり書いていないので、大学や高校の教育問題、科学などについて、簡単な記事を書いていこうと思う。

今日は、こんな記事について。

1000万円以上の研究費をもらったら、市民に説明しましょうというものである。
たとえば去年の年末の事業仕分けの時に、「科学者は多額の税金を貰っているのに一体何をやっているのか?その説明が足りない」という批判が噴出した。そこで、市民に説明をしようということになる。

しかし、研究者はごく一部を除いて、一般人に説明をする技術をまったく持っていないし、そんな事が仕事だと考えたことがないのである。高校生が教科書でなにをどこまで学び、おおかたの高校生が持っている知識水準がどの程度なのかを身を持って感じられる人はかなり少ないだろう。それは年齢が下になればなるほど、研究者の意識と実態にはずれが出る可能性が高くなる。
そんな研究者が小学校や中学校にいって朴訥にしゃべったりしようものなら、ただたんに「ワケの分からないことをいっていた」となって、理科嫌いを作り出すことが予想される。

たとえば研究を子どもたちや市民にも分かりやすく伝える技術を持つ人を雇ってプレゼンテーションをするなどの工夫が必要だろう。制度設計をしっかり考えないと良い効果ばかりではなさそうである。  
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ラジャ・アンパット旅行 8日目〜ファム島へデイトリップ!!

8日目
 今日は、一日がかりのトリップでファム島にいくことになった。ラジャ・アンパットの海峡部から少し抜け出たところにある美しい島である。
 

1本目はメリッサズガーデン。サンゴの美しいポイントである。09:06にイン、10:06アウト。水温は29.5℃。最大深度は16.9m、平均深度は11.6m。透明度は20m。
ここは浅場のサンゴ礁で魚に囲まれて遊ぶポイント。マクロ系の生物を探しながらみんなそれぞれにあちこちで撮影をしている。透明度も比較的良いので広い範囲が見渡せる。みんな面白いものを見つけたらお互いにみせっこをしている。多くの魚が行き交い平和なダイビングであった。
1本目が終わってから山に登って隆起サンゴ礁の侵食によってできた特有の地形を堪能する。パラオも同じような景観を持つのだが、あまり山の上から見下ろせるポイントが少ない。ファム島ツアーの見せ場である。ラグーンの湾内をしばらくボートで観光する。
2本目はファムスロープ。11:23にイン、12:27にアウト。水温は28.8℃。最大深度は24.6mで平均深度は12.7m。透明度は15m。
たまにイソマグロが通りがかったり、ブラックチップシャークが通り過ぎたりするくらいであとは、マクロ系を探しながらのウォールダイブである。このあたりに固有のピグミーも含めて、珍しいものもいて、まあまあ面白い。
3本目も同様のポイントでファムウォール。14:28にイン、15:30にアウト。水温は29.6℃。 最大深度は23.1m、平均深度は13.1m。透明度が15m。
2本目とよく似たポイント。ピグミーが固有種も含めて3種類も見られて、他のダイブサイトなら充分満足いくはずなのだが、なにしろここはラジャ・アンパットである。昨日までのダイナミックな海を見慣れてしまうと見劣りする。どうやらみんな不満だったようで、帰りにマンタポイントによってくれた方が良かったというのが多くの意見である。この地での最後のダイビングで、もう一度、あのマンタの群れが見れたらよかったと僕も思う。ファム島ツアーに参加するときには、それをパットに伝えた方が良いと思う。

そんなわけで最終日は実にのんびりしたダイビングであった。日常へ向けての練習である。

夕食の時にスタッフがヤシガニを持ってきた。
ヤシガニはカニというよりはヤドカリの巨大版のような生き物である。
 みんなで持ち上げたりつついたりして楽しんだ。

5日目1
巾着袋状のイソギンチャクにクマノミが住んでます。

5日目2
こうした小物にも目が向く程度に落ち着いたダイビングは久々

5日目3
メリッサズガーデンにも魚がごっちゃり

5日目4
クロコダイルフィッシュの一種でしょうか

5日目5
とにかくすごい数の魚たち

5日目6


5日目7
サンゴも異様な形です

5日目8
海中のサンゴの樹の下、木漏れ日でのんびり

5日目9
隆起サンゴ礁の島なので侵食されて小島がいっぱいです。

5日目10
ラジャアンパットで4種類目のピグミー。なかなかこっちを向いてくれない。

5日目11
正面からみてもかわいいのです。

5日目12
またまた別種のピグミー。

5日目13
ウミウシさんです。これは初めて見た。

ヤシガニ
ヤシガニ!でかい!  
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2010年04月15日

ラジャ・アンパット旅行 7日目〜魚の饗宴!!

7日目
 クリエコリゾートの朝は早い。
 いつもが昼前にしか起きないので、早いのである。
 6時半から朝食で7時過ぎにはダイビングに出かける……はずである。しかし一緒に潜っているのがイタリア人であることが幸いし、少し遅れ気味にでかけると丁度よいので、少しゆっくりできる。私のリズムはイタリア並である。ドイツ人と一緒に潜るのではなくてよかった。怒られないですむ。
 さて、今日の一本目はブルーマジックというポイント。たまたま地元の漁民が釣りをしていたので聞いたらリーフがあるということで1年ほど前に発見されたポイントだそうだ。インドネシアに詳しい人たちは、地元の漁法はどんなのか聞いていた。ダイナマイトで爆発させて流れてきた魚を捕る方法や青酸を流して死んだ魚を捕る方法が取られていることがあり、そうするとリーフはもちろんボロボロである。しかし、ここの人たちはそこでは自分たちの分だけを捕っていたのだそうで、サンゴ礁は極めて美しい。
 8時9分インの9時10分アウト。61分のダイビングである。最大深度が29.5mで平均深度が平均深度が12.7m。水温は27.7℃。透明度は相変わらずよくなくて20mほど。
 ここは美しいリーフが売り物だが、魚はやや少なく(といっても沖縄なんかよりは遥かに多いのだが)、のんびりと小物を探すダイビングをしていたのだが、それも飽きてきたのでもぐり始めてから30分ほどでカレントフックを使って浮いてみた。上から見るサンゴ礁は本当に美しい。
 のんびり浮かんでいたところに突然やってきたのがマンタ。白黒の模様からするとおそらく二日目のサーディンリーフにいたのと同じ個体だろうと思われる。これが我々の周りをグルグルと回る。美しいリーフに美しいマンタが舞いこの世のものとも思えない絶景であった。
 一本目が終わってミオス島に行く。ミオス島はフルーツバットの営巣地である。ボートで近づいて、とにかく叫び、いろんなものを叩いて大きな音をたてると、コウモリたちは驚いて鳴き始める。それでも止めないでいると、やがて島から飛び立つ。すごい数のコウモリたちが島の上の空に飛び立った。
 コウモリのショーを見たあとはしばらく島に上陸し、休憩を取る。他のリゾートからも客がきていた。
2本目はミオスコン。ミオス島ということだ。10時40分イン、11時42分アウト。62分間のダイビング。最大深度が22.3mで平均深度が11.3m、水温は28.7℃。透明度は17mほど。
ここは実に平和なリーフでカレントもほとんどない。ゆったりとピグミーやウミウシを探したり、魚の群れを追って遊ぶ。

午後のダイビングでは昨日に続いてケープ・クリがカレントがなく魚がいない。
他のサイトもいくつかチェックしてもらったが、どうも魚がいない。最後にここならどうかということで、スリーピングバラクーダに潜った。15時16分イン、16時18分アウト。62分間のダイビング。最大深度が17.9m、平均深度が10.6m。
ダイビング初日の3本目にも潜ったのだが、もう一度ここにいくことになった。美しいコーラルガーデンに、魚が群れているよくあるラジャ・アンパットのリーフである。岩の下に群れているおびただしい数の小魚やガーデンイールやハゼを撮影しながら、これが普通のダイビングだと思う。
そのとき種名が不明のWhiptail Stingrayの一種を発見した。2mほどもあろうかという大物である。Cowtail Stingrayではないかという話ではある。それを追っていたら、あちらにバラクーダが見えてきた。今度はバラクーダを追いかける。深度の調節もあり、なかなか難しい。バラクーダを追っているうちに辿りついたのが、巨大なボール状の魚群である。下のほうにはバラクーダなどもいるが、水面の下にものすごい数の魚が渦巻いてボールを作っている。これもまた圧巻。ラジャ・アンパットではなにかが起こる。

夜、食事をしながら話をしていて、日本人は休みを取らないで働いているというような話になった。私が11日間の休みが取れるのは日本人としては多い方だといったら、スペイン人が「バカンスというのは30日〜35日あるものだ」といった。イギリス人が「日本では働きすぎで死ぬ人までいるんだってな」という。「そうだ」と答えると、みな口々にクレージーだのわけ分かんねえだのいう。この話をして、驚かれなかったことはない。自殺率もメチャクチャ高くて日本はどうも大変な状態になっているといったら、まったく想像を絶する世界だったようである。
4日目−2
頭上に巨大な魚群

4日目−1
ギンガメもすごい群れ

4日目−4
ハナミノカサゴとてもきれいです

4日目−3
スティングレイが隠れてますよ。

4日目−5
こっちのミノカサゴはとってもおおきい!

4日目−7
ミロス島のコウモリさんたちです。

4日目−6
この海域ではマンタはいろんなところに現れます。

4日目−8 コショウダイの仲間です。

4日目−9
サンゴ礁もすごい!

4日目−10
イサキ系の魚ですかね。いくらでもいますw

4日目−11
岩の下には稚魚がごっちゃり。

4日目−12
もうすんごい数の魚!魚!!魚!!!これを楽園と呼ばずしてなにを楽園と呼ぼうか

4日目−13
ちょっと変わったエイです。

4日目−14
魚群!

4日目−15
魚群!!
  
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2010年04月02日

ラジャ・アンパット旅行 6日目〜今日もダイビング!!

6日目
昨日の疲れが取れず、朝から体がだるい感じで、ダイビングに乗り気ではない。午前の一発目は、タートルリーフ。カメがだいたい数頭いるらしい。
8時12分イン、9時13分アウト。水温は29.4℃。最大深度が23.4m、平均深度が15.2mである。ここはとにかくカレントが強くて、のんびり写真など撮っている場合ではない。小物を探すにもなかなか難しい。ひたすら泳ぐ1時間はかなりのトレーニングにはなったけど、辛かった。

2本目はマリセンリーフ。マリセンとは英語ではHappyということだそうだ。
11:07にイン、12:11アウト。最大深度が29.6m 平均深度が12.9m。水温は29.0℃。
最初、最深部に行き、ピグミーシーホースを探す、相変わらず小さすぎて写真を撮影するのは難しい。浅場にいてくれればゆっくり撮影もできるのだが、深場には長くはいられない。窒素の蓄積が多くなり、減圧症の危険性が増すのである。とはいえ、見つけるだけならこのあたりに生えているウミシダを探せばいくらでも見つかりそうだ。
しかたなく、上昇して行く。15mを切るあたりから、まさに竜宮城の風景が広がってきた。とにかくすごい数の魚、魚、魚。青や黄色の魚たちに囲まれて美しいサンゴの上を流されて行く。なるほどこれはハッピーである。ともかくすごい数の魚たちに囲まれて、幸せな体験ができる。さっきまでのダイビングが辛いモードから一気に立ち直り、ダイビングをやっていたかいがあると思った次第。単純である。

3本目は本当はクリ岬に潜るはずだったのだが、実際に行ってみるとカレントがなく魚もいない。これではダイビングにならないので、すぐ隣のソリドウォールに行く。
15:08イン、16:13アウトの65分のダイビング。最大深度が23.0mで平均深度は11.9m。水温は28.7℃。
潜ってからウォール沿いに泳いでいくと、向こうに大きな影が見えてきた。岩かと思ったが、ガイドがあっちに行けというので行ってみたら、巨大なギンガメアジの群れとバラクーダの群れが混合している。ここから30分間。これらの群れを追いかけることになる。あちらでトルネードを巻き、こちらで群れが合流する。変幻自在のギンガメアジの群れ。バラクーダも負けじと渦を巻く。これは壮観。
しばらく見ていると、バラクーダが目の前でトルネードを巻いた。上空でもトルネードを巻いている。もうこれだけ見れればいうことはない。
バラクーダとギンガメがどこかに行ってしまったあと、ふと見つけたまた小さいウミガメ。こいつはヤケに人懐っこくてみんなの周りをグルグル泳いでいる。こいつと遊びながら、安全停止を終了し、浮上である。

 クリエコリゾートはシンプルだが行き届いていて、言う事はないのだが、唯一現代人にとって困るのはインターネットが使えないことである。経営者が同じ隣のリゾートは設備が充実している。部屋にエアコンまであったよ。そちらに行けばインターネットを使えるそうなので、山を超え、海を渡り、15分の道のりを行ってきた。メールのチェックとmixiとツイッターに生存確認の書き込みをしておいた。
 クリエコリゾートは地元の家庭料理が供されとてもおいしい。イタリア人やスペイン人も満足していた。スパイシーなものもあるが、すべてではなくいろいろな味を楽しめる。

3日目−1
いままで見たことないタイプのウミウシもちらほら。

3日目−2


3日目−3
チョウチョウコショウダイかな。群泳していると青に黄色が映えます。

3日目−4
よく分からないかもしれないけど、すごい数の魚たちです。こんな魚影の濃い場所ははじめてでした。マリソル。

3日目−7


3日目−5

3日目−8

3日目−9
ウミヘビがいました。

3日目−10
巨大なギンガメの群れと周りをバラクーダが泳ぎます。

3日目−11


3日目−13

3日目−12
バラクーダトルネードーー!!

3日目−14  
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2010年03月24日

ラジャ・アンパット旅行 5日目〜今日から本格ダイビング!!

5日目
ダイビングも2日目で、今日からは本格的にラジャ・アンパットの名物ポイントを回ることになる。午前中には、ラロシというポイントとマンタのクリーニングステーションに行くことになった。
予定ではマンタポイントに先にいくことになっていたのだけれど、先客がいたのでラロシに先に行くことにする。
ラロシは美しいリーフでほとんどカレントもない。
8時45分にイン、9時40分アウトの55分のダイビング。この日からナイトロックスにした。ナイトロックスの方が体内への窒素の蓄積が少ないせいか疲れにくい。いかにも南国の珊瑚礁を絵に海たようなリーフで、魚も多い。相変わらずウミウシなどのマクロ系生物を探しての海中散歩である。
アルブロック島に上陸して一休み。休憩が船内だと狭いし疲れるのである。ここの桟橋の東屋で一眠りである。

続いて2本目はマンタポイント。ラジャ・アンパットにはマンタのクリーニングステーションとフィーディングステーションの両方が確認されているが、フィーディングステーションは激しいダウンカレントの中を突き進む相当に過酷なダイビングで素人には難しいとのことである。
11時15分にイン、12時17分アウト。29.1℃で最大深度が17.2m、平均深度が13.3m。
マンタのクリーニングステーションに着いたら、早速マンタたちが水面からも見えていた。みんなで飛び込んで、さっそく水面下15mの待機地点に移動するのだが、その間もなく目の前でマンタの乱舞が繰り広げられていた。
一度に8匹ものマンタが乱舞する。クリーニングステーションだから、根の上でホバリングをすると、ホンソメワケベラなどのクリーナーフィッシュがさささっとマンタめがけて泳いでくる。マンタもしばらくすると満足して次のマンタに場所を譲る。マンタたちは縦に横に連なって、海の中を泳いでいる。結局、最終的に何匹のマンタを見たのかよく分からないほどだ。
マンタポイントにももちろんマクロ系の生物もいて、岩についている埃みたいなピグミーやテングウオ、ウミウシなども見られた。

3本目、午後のダイビングはサーディンリーフである。
ここもまたラジャ・アンパットではmustのサイトだそうだ。
最初はあまりなにもいなかったのだが、途中で黄色いコショウダイが群れているあたりから、俄然盛り上がってきた。岩の下にはツバメウオが群れている。ふと見ると頭上を巨大なマンタが旋回している。マンタはさっきのダイビングでも見たのだけれど、こうして期待していないところにふと現れると迫力がある。マンタを追っかけているうちに、あちらにはカンムリブダイの群れがいた。カンムリブダイはサンゴを食べるので巨大な歯をもっていて、ガリガリとサンゴを削りながら食べる音が聞こえてくる。そしてサンゴの骨格を沢山食べているので消化できず排出するものも多く、パッと見にはあまり美しくはない。しかし1mを超えるあの巨体の大群を養うのはサンゴの方もたまったものではないだろうが、ちゃんと自然の中ではバランスが取れているのである。
カンムリブダイの群れがどこかに行ったので、しばらく小物を探しているとあっという間にそろそろダイビングも終了の時間である。水深5mの地点で安全停止をして窒素を体から抜いてから浮上する。このときにまたカンムリブダイの群れがいた。日本人は勝手にバッファローフィッシュと呼んでいるんだが、それも分かるような力強さである。

4本目はナイトダイブである。
19:41にイン、20:35にアウト。
最大深度は18.1m、平均深度は11.7m。水温は29.7℃。
思ったほど甲殻類は多くなく、割と殺風景だが、タルペットシャークやウミガメが寝ていたりと、見所はあった。狙いのウォーキングシャークは残念ながら見れずである。

ナイトダイブで相当疲れてしまい、夕食後すぐに眠ってしまった。
二日目−1

二日目−3

二日目ー4

二日目−5

二日目−6

二日目−7

二日目−8

二日目−9

二日目−10

二日目−11

二日目−12

二日目−14

二日目−15

4日目−15

二日目−16

二日目−17

二日目−18

二日目−19

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二日目−23

二日目−24

二日目−25

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二日目−27  
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ラジャ・アンパット旅行 4日目〜いよいよダイビング1日目!!

4日目
今日からいよいよダイビングである。
最初は流れのないところで、チェックダイブ。そもそも桟橋の下にギンガメアジの大群が泳いでいたりして、期待は大きい。
1本目はサウス・クリというポイント。
8:32に入って9:32までの60分のダイビング。少しウェイトが軽く浮きがちで、エアの消費が早い。200気圧でイン、50気圧でアウト。
最大深度は23.3mで、水温は29.2℃で高め。5mmのウェットでは少し暑い。
きれいなサンゴ礁だが大物はあまりおらず、まったりダイビング。たくさんのウミウシやエビ、ピグミーシーホースを見ながら、海中散歩である。
2本目も軽めのダイビング。アクバルというポイント。11:18イン、12:23アウト。ウェイトは調節してあと1kg増やしたので大丈夫。最大深度が18.3m、平均深度が11.4m。水温は28.6℃。
大物はあまりおらずブラックチップシャークくらい。体長2〜3mmの極小のピグミーが2匹いたがあまりに小さくて撮影には失敗。これは本格マクロな一眼レフがないときれいにはとれそうもない。他にはオコゼの仲間などの擬態をした魚を例によって探す。
しかし、魚が多くてサンゴも美しいので、その中で中層を漂っているのが実に気持ちいい。
3本目は、スリーピングバラクーダという少しの流れのあるポイント。海峡にあるプールで多くの魚が集まってくるところだ。
15:18イン、16:21アウト。最大深度が23.2m、平均深度は12.5m。水温は30.1℃。
ここはバラクーダ、ブラックチップシャーク、ナポレオンフィッシュ、キンギョハナダイの大群などものすごい数の魚がいて面白い。流れがあるので、小物を撮影するのが難しいが、2本目で見た極小のピグミーシーホースを見つけたのでなんとか撮影。美しくは撮影できないが、なんとか形だけは分かるものになった。
ここではともかく美しいサンゴ礁を眺めながら、魚の大群に巻かれているのが吉である。

ダイビングは基本的に一本ごとに帰ってくるので、途中で休憩が取れる。船の上だと休まらないので、このシステムはとてもいい。どこのポイントも5〜10分で行けるのでよい。午後のダイビングの前にしっかりと昼寝をした。ダイビングってなんだか疲れるんですよね。あしたからナイトロックスにしようかな。

夕食の前に、明日の予定をブリーフィング。
明日はマンタのクリーニングステーションに行き、近くの村があるビーチで休憩をしてからもう一本潜って帰ってくるのが午前中。午後はここに来たからにはマストのポイントに行くのだそうだ。
夕食はインドネシア料理でも、少しスパイシーなこの地方の料理。とてもおいしく、なおかついまのところお腹をこわす気配はない。
夕食では各国から来たツワモノたちの話を聞く。インドネシア狂いのスペイン人は今回7週間のインドネシアツアーなのだそうだ。そんなに休みがあっていいなあといったら、日本人はどうして休みを取れないのかと、逆に聞かれてしまった。日本人がハードワーカーなのに労働生産性が上がらないのはなぜなんだろう?と彼らを見ながらふと思った。
しかし、このリゾートにも日本人は時々来るようだ。多くはないが、コンスタントに時々来ると言っていた。来ようと思ったら10日くらい休みがないといけないので、なかなか難しいが、それくらいならなんとか休みを取れる日本人もいるようである。

1日目−1
ウミウシ

1日目−2
ピグミーです。ピンぼけである。

1日目−3
ガラスハゼ

1日目−4
イバラカンザシ。映画『アバター』の星には巨大イバラカンザシがいましたね。ゴカイの仲間です。

1日目−5
ウミウシ

1日目−6
ワニゴチ

1日目−7
マンティスシュリンプ。シャコですね。

1日目−8
でっかいロブスター!!

1日目−9
ウミウシ。これは初めて見るタイプ。

1日目−10
超小さいピグミー。この海域にはピグミーシーホースが6種類いる。  
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ラジャ・アンパット旅行 3日目〜ジャカルタからラジャ・アンパットへ

3日目
いよいよラジャ・アンパットに向かって出発である。朝五時出発のメルパティ航空でマカッサル経由でソロンに入る。こんな路線どうせ人も乗っておらず、小さな飛行機なんだろうと思っていたら、そこそこのジェット機がいっぱいだった。なぜかビジネスクラスの席を当てがってもらえたので広々と睡眠不足を補うべく睡眠に当てられた。スラウェシ島のマカッサルから、ソロンは今度こそ小さな飛行機だろうと思ったら、こちらもそこそこのジェット機に8割ほどは乗っていた。
ソロンについたのが1時。というのはインドネシアには国内で時差があり、日本と比べてジャカルタは2時間先行しているが、パプアは日本と同じ時間である。パラパラ見かける西洋人は同じ目的出来ているのかなと思っていたのだけど、やっぱりそのとおりでパプア・ダイビングの看板に集まってきていた。
荷物をポーターが集めてくれて(というのはここ以外では見たことがないシステムだったのだが自分でとらないで、荷札を渡しておいて持ってきてもらってから確認する)、車で10分ほどの船着場に行く。そこでみかんと梨とパンの入った軽食セットをもらった。メルパティ航空は機内食が絶望的にまずいので、お昼もほとんど食べておらず助かった。
ソロンから船で1時間半。やっとラジャ・アンパットである。ヨーロッパからお越しのみなさんは異動に2日間と8時間のジェットラグでほとんど呆然としていた。イギリス、オランダ、スペイン、イタリア、オーストラリアなどヨーロッパを中心に世界各国からのゲストたちがこれから1週間を共に過ごすダイビングの仲間になる。
ラジャ・アンパットのクリ・エコリゾートはクリ島にある手作りのエコリゾートだ。海上に地元の様式のロッジが建っている。電気は24時間使えるが、ホットシャワーはない。しかし行き届いたルームメイクなど理想的なリゾートである。まあ、言ってしまえば南の島の海の上で半ばキャンプのような生活なのである。
最初の到着ブリーフィングでも環境保護のために気を使っていることを話された。
ここでジャカルタのホテルのセーフティーボックスに現金を忘れてきたことを思い出した。ロッジのマネージャーにいったら、あとでソリドベイ・リゾートに行って連絡を取れるようにすると行ってくれた。ソリドベイは同じ経営者がやっている少し高級なリゾートで、歩いて10分のところにある。クリエコ・リゾートにも本当は携帯のアンテナは立っているのだそうだが、昨日からつながらないのだそうだ。
桟橋から見ると、そこには透明な水があって、たくさんのサンゴが育っていて、魚もたくさんいる。しばらくすると夕刻になった。素晴らしいサンセットが見れた。
食事をしてから、ソリドベイにボートを出してくれた。夜光虫が異様な強さの光を発していて、船の横と後ろにはキラキラ光る光の帯ができた。空には天の川が流れる。地球の夜がかくも美しいとはいままで気づかなかったほどである。
エアポートホテルに電話すると、ちゃんとお金はとっておいてもらったようだ。帰りに取りに行くことを伝えた。
ラジャ1
この地域の学校船。島を回って子供を集めて教えている。

ラジャ2
こんなリゾートだ。冒険ムード満点。


ラジャ3
ラジャ4
この日は夕焼けが最高に美しかった。  
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ラジャ・アンパット旅行 2日目〜ブランパナンとボロブドゥール

第2日目

 ともかく旅情にひたるにはまずは定番の観光などしてみるとよいだろうということで、ボロブドゥールとプランバナンの観光に出かけた。インドネシアのいくつかある世界遺産のうち2つである。
 ジャワ島は南側に海溝ができ巨大な断層が走っている。活火山もたくさんあり、ガイドが「ジャワ富士」と呼んでいたとおり、積層火山で美しい曲線を見せる。
 最初に行ったのがプランバナンである。ジャワ島でも古いヒンズー教の寺院の遺跡である。1811年に発見され、19世紀末から修復が始められてから、現在のレベルまで修復が終わるまで100年以上の歳月を費やしている。いまでも修復できずに石が周辺に転がっている。
それぞれシバ神などの像を納めた塔頭はヒンズー教の教えを伝えている。アンコールワットの砂岩に比べると石が安山岩なのが安心だが、それでも度重なる地震や雷で壊されている。修復をしては壊れるというのを繰り返しているそうだ。
お昼を食べてから、ボロブドゥールに向かう。お昼の後は眠気が来てガイドとの話もストップして車の中で昼寝をした。ボロブドゥールに向かう途中、火山が見えたが、今の季節は雨季で景色はあまりよくないそうだ。
ボロブドゥールは世界最古の仏教遺跡の1つで、法隆寺の少し後に建立された。これが墓なのか、祈りの場なのか、僧院なのかそれはいまだにわかっていないのだそうだ。王朝が没落したら、地元の人も入れ替わり、その遺跡に価値を見いださなくなるため放置される。そこに地震が起こり、火山灰が降り積もり、森の木が繁茂する。そうするうちに壊れていく。そこにオランダやイギリスがやってきて、探検をして遺跡を発見する。その中でもボロブドゥールは最大級で、ラッフルズによって発見された。シンガポールの高級ホテルにその名を残す男はこうして東南アジアの忘れられた遺跡を発掘し、地元の博物誌を研究して、ヨーロッパの進出の礎を作っていったのだ。
車中、片言の日本語をしゃべる観光ガイドにインドネシアのことを聞いたが、インドネシアという世界第4位の人口を誇る大国の難しさを垣間見た。私が明日からパプアに行くというと、「あそこにはアボリジニが住んでいて怖いから私はいきません」といったのだ。イスラム教を中心に仏教、ヒンズー教などが混ざり合い、それにともなって政治的な立場もさまざまで政党が乱立しており、さらに人種の問題もあり、大変根深いようである。
夜には空港ホテルでまた一泊で、明日の朝は朝5時に出発の飛行機なので、起きるのが大変である。

ブランパナン1
ブランパナンはヒンズー教の寺院である

ブランパナン2
壁面はさまざまなレリーフに埋め尽くされている

ブランパナン3
ヒンズー教ではウシはとても大切

ブランパナン4
阿修羅像

ブランパナン5
ブランパナンは地震などで破壊されおり周辺には石が転がる

ボロブドゥール1
ボロブドゥールは世界最大の仏教遺跡である

ボロブドゥール2
ボロブドゥールの壁面もブッダの一生などのレリーフで覆われる。

ボロブドゥール3
ミツバチの巣を発見

ボロブドゥール4
最上段は無の境地だそうだ

ボロブドゥール5
やはり異様な威容を誇る。  
Posted by tamano_syndicate at 10:04Comments(0)TrackBack(0)

2010年03月16日

ラジャアンパット 第一日

第1日目

 前日の酔いがまったく消えない朝6時に起きだして関西空港に向かう。頭は二日酔いで痛く、むかむかする。
 関空についても、ソウルのインチョン国際空港についてもまったく収まる気配はなく、なんとかやりすごしながらジャカルタへと向かう。この状況で6時間は長旅である。
 とにもかくにもジャカルタについた。日本人のビジネス客も多く、日本とつながりの強い国であることを思う。この日は、ひたすら移動をでジャカルタの空港ターミナルの上にあるジャカルタ・エアポートホテルに泊まった。
  
Posted by tamano_syndicate at 00:06ラジャアンパット

2010年03月15日

帰ってきました。

ずっとgooのブログを使っていたのですが、どうもツイッターへの対応が遅いようで、ライブドアのブログに帰ってきました。今後はこちらでよろしくです。  
Posted by tamano_syndicate at 23:08Comments(0)TrackBack(0)

2005年09月26日

ブログ変更

ライブドアのブログがあまりに重いので移動します。

こちらです。

  
Posted by tamano_syndicate at 22:36Comments(0)TrackBack(0)

ブログ変更

ライブドアのブログがあまりに重いので移動します。

http://blog.goo.ne.jp/tamano_syndicate/

  
Posted by tamano_syndicate at 22:34Comments(0)TrackBack(0)

2005年09月24日

『メゾン・ド・ヒミコ』に断固Noを突きつける。

『メゾン・ド・ヒミコ』をみまして、あとでいろいろな方の感想を見たりすると、なぜか知らないが肯定的なものが多い。これは謎です。ぼくは2時間イライラしっぱなしでした。
 その理由を考えてみました。

 ちなみにネタバレですので、見る予定のある方は見た後にでもどうぞ。

   続きを読む
Posted by tamano_syndicate at 11:34Comments(4)TrackBack(1)映画

『メゾン・ド・ヒミコ』に断固Noを突きつける。

『メゾン・ド・ヒミコ』をみまして、あとでいろいろな方の感想を見たりすると、なぜか知らないが肯定的なものが多い。これは謎です。ぼくは2時間イライラしっぱなしでした。
 その理由を考えてみました。

 ちなみにネタバレですので、見る予定のある方は見た後にでもどうぞ。

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2005年09月21日

『ヒトラー 最期の12日間』(オリバー・ヒルシュピーゲル監督)

なんだかすごい映画でした。
小泉が圧勝したのと、カンボジアに行ったのと、政治的な決定が教育を受けている子どもたちの能力水準に影響することをヒシヒシと感じるようになったことや、自由民主党がジェンダーフリーを攻撃しはじめたことや、いろいろあって、このごろやっと重い腰をあげてちょっとだけ「政治」について考えるようになりました。

 そんなときにこの映画をみちゃったんだよね。  続きを読む
Posted by tamano_syndicate at 00:32Comments(2)TrackBack(0)映画

2005年09月19日

カンボジア旅行記 6日目 フローティング・ヴィレッジ 7日目 帰国

カンボジア旅行もいよいよ大詰め。
最終回です。

ホテルにいる時間が長かったので、結構たくさんかいちゃったなあ。


区切り




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Posted by tamano_syndicate at 04:04Comments(2)TrackBack(0)カンボジア旅行記