車窓からあまりにも美しい虹が見えました。谷間の集落を大きくまたいで、二本の美しい虹。山の緑と夕立雲と合間の青空を縫い合わせるような虹でした。
虹を見ると「虹の彼方には願いがかなう場所がある」という、「オズの魔法使い」でドロシーが歌う美しい歌を思い出します。
小学校にあがる前、故郷の小さな町に、二年に一度くらい子供向けの劇団がきて、決まって「オズの魔法使い」を上演していました。この歌や竜巻のシーンでミラーボールが回るのが大好きで、小学生の間、来るたびに見に行ってました。
大学生になりゲイの世界に出入りするようになります。
そこでビクター・フレミング監督の映画版「オズの魔法使」にまつわるゲイの歴史を知ることになります。レインボーフラッグ、虹の彼方に、ジュディー・ガーランドといったアイテムがゲイにとってどんな意味を持ち、勇気を与えたのか。
今、僕らはその延長線を、アメリカとはまったく違う日本という社会で生きています。僕は残念ながら行けませんでしたが、社会に対して主張をするという要素の希薄なレズビアン&ゲイ・パレードが行われて、大好評を博しています。今の僕らが求めているコミュニティへのニーズに応えた、岡部実行委員長はじめとする実行委員会のみなさんのご努力の賜物です。アメリカとは違うゲイの生き方が実現しています。
HIVという大問題を抱えながら、ゲイのコミュニティはどうなっていくのか。虹の彼方には何があるのかにたまには思いを馳せてみるのも一興です。
今度は琵琶湖に大きな虹がかかっています。今日は虹にご縁のある日のようです。
Posted by tamano_syndicate at
18:32
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