建替と絡んでライフラインの再生問題が話題になる気がします。

この装置を導入しては如何かと言い出す団地住民が絶対に出てくると思いますので、
またしつこく書いてみました。

大分以前に「赤さびの出た水道管を管の外からなおせるという「NMRパイプテクター」という商品」というのを書きましたが、その後のデータがありますので
また書いてみたいと思います。
結論としては、メーカー以外は、その効果について全否定なのです。

田園都市線のドアの横の広告も時々見ます。
少しでも科学を知っていれば騙されないはずです。

たまプラーザ団地でこんなものを受け入れては絶対にいけません。



下のリンクからの引用です。
これらの日本システム企画社の企業姿勢や科学への向き合い方、
製品に対する不明点や批判に対しては、
日本システム企画社は率先して記事の削除、抗議を申し入れて、
問題がネットなどで解説され流布されないように企図していると見られます。



水道局の実験で「全く効果が無い」ことが実証されました。
横浜市水道局のNMRパイプテクターの試験結果を読み解く(2019/09/05)
横浜市の皆さんにはお気の毒ですが,効果が無いという結果がしっかり出ました。
貴重なデータですのでありがたく有効に使わせていただきます。
横浜市で老朽化マンションにお住まいの方も,売り込みを受けた場合,
水道局で効果が見られなかったものだ,ってことで断りやすくなるのではないでしょうか。

2004年5月にNMRパイプテクターを導入した。
ところが、2009 年になって団地では赤水の発生が多発するようになった。
NMR パイプテクターが説明通りに機能していればありえない現象が発生した
管理組合側は配管の更新には反対し、団地の建替えを提案しているとのことで、
配管の更新を求める住民と対立する状況に陥った。

「謎水事件」日本システム企画社のNMRパイプテクター問題
そもそも仕組みが良く分からないので、
私たちのような大規模タワーマンションの管理組合などでは
「そのような機序が不明な装置を入れるべきではない」という判断も働くのですが、
老朽化が進み、管理組合や住民に科学リテラシーがない人たちが多いと
「少しでも配管保守工事が先延ばしにできるなら」と
この機器を採用してしまう物件があるということで、問題になっていました。