たまりんの時々山日記

艱難辛苦 眺望絶大 山岳渉猟…森から尾根へ 尾根から峰へ 峰から峰へ… 山に行かない時はしばらく放置 北海道十勝出身 静岡県東部在住の山親爺です 四季を通じて 主に静岡・山梨・長野の山々を登っていますが たまに岐阜・富山・新潟の山々や故郷北海道の山々に出没致します 因みに『たまりん』は7歳女子の愛猫の名前です

2010年08月

ナキウサギ

(参考画像)

エゾナキウサギ(蝦夷鳴兎)

ウサギ目
ナキウサギ科
ナキウサギ属
キタナキウサギ亜種

形態;短い四肢 丸い耳(2cm)短い尾(5~7cm)体長10~20㎝ 体重60~150g 夏毛は赤褐色 冬毛は灰褐色から暗褐色

食性;植物の 実などを食べます 夏から秋にかけてなどで干し草を作り 岩の間にため込み 冬の保存食にします冬眠はしません

分布;北海道の北見山地 大雪山系 日高山脈 夕張山地に分布します!夕張岳 芦別岳のナキウサギは「絶滅のおそれのある地域個体群(LP)」に指定されています


十勝岳の登山口望岳台を出発してすぐ 岩塊の斜面で チッチッと甲高い鳴き声が何度か聞こえてきますが…その度に立ち止まって目を凝らしますが 見つける事が出来ません

以前にも大雪山のトムラウシ山 赤岳 白雲岳 ニペソツ山などの岩塊の斜面で見た事はありますが…なかなか撮影は難しいですね

実家の近くの然別(しかりべつ)湖近くの千畳崩れの岩塊の急斜面にも 沢山棲息していて…道路のすぐそばにかかわらず ジッと観察していると割りと容易に観察する事が出来ます 臆病で警戒心が強いナキウサギですが 晩秋の干し草作りの時期は夢中ですので 狙い目です

十勝岳の高山蝶 コヒオドシ



コヒオドシ(小緋威)
タテハチョウ科

分布;北海道 本州(中部以北)

開張 5.0cm

食草;ホソバイラクサ ムカゴイラクサ オオバイラクサ

発生;年1回 7月に発生

越冬;高山蝶としては唯一成虫で越冬


高山蝶としては最も多産で 標高1000~3000mの高地で見られます!北海道では平地でも普通に見られます

に飛来する小型の蝶で 飛翔は敏捷で日当たりの良い路上 湿地 石上に止まります


私が撮影したのは 十勝岳の山頂まで あと5分ほどの登山道脇…驚かせて飛び立たない様に だけ近付けて見当でシャッターを切ったのですが 辛うじてファインダーの中に収める事ができましたね

参考画像としてコピーものも載せておきますね


他にもクモマタカネヒカゲなども見掛けましたが 動きが早くて撮れませんでした

バサバサと羽音をたててカラスアゲハが私の前後を行き交ったりしていました

そして 何より夥しいアカトンボには驚かされてしまいました

十勝岳・美瑛岳の高山植物






花期も過ぎて 火山性のイワギキョウ イワブクロ メアカンキンバイ エゾオヤマリンドウなどがわずかに咲き残っていました

そして 秋の実りも あちこちに見つける事が出来ます

来月の半ばにはが始まり やがての季節が駆け足でやってきます…

山行記;十勝岳2077m・美瑛岳2052m⑥

美瑛岳の山頂は三角点があるだけの狭い山頂です…ここで燃料補給のため大休止です

山頂からは美瑛富士からオプタテシケ山の彼方にトムラウシ山まで展望が広がっているはずですが…今日は残念ながら相変わらずの中です

美瑛岳からは そのままポンピ沢を左手に見ながら尾根を下り 美瑛富士の分岐からは急斜面の滑りやすい登山道を草木に掴まりながら下っていきます

下りついたポンピ沢を渡渉して 清冽な水で顔を洗い 水分補給です

更に沢を横断しながらトラバース気味に雲の平へと回り込んでいきますが…イワギキョウ イソツツジ メアカンキンバイ エゾオヤマリンドウなどの火山性の花で彩られています

避難小屋の下で再び 往路と合流して ひと下りで望岳台に到着です

山行記;十勝岳2077m・美瑛岳2052m⑤

十勝岳から美瑛岳にかけての道も砂礫の稜線で 悪天時は迷いやすいので注意が必要です!

平ヶ岳 鋸岳とアップダウンを緩やかに繰り返し ポンピ沢の源頭部の急壁を回り込む様に美瑛岳の肩に乗っていきます


十勝岳では全く見られなかった高山植物も 美瑛岳に近付くにつれ 少しづつ現れはじめ 肩の辺りからは岩壁に張り付く様にお花畑が展開しています

盛りはすでに過ぎてしまいましたが イワウメ ミネズオウ イワヒゲ キバナシャクナゲ チングルマ エゾノツガザクラなどが見られますが 花期は過ぎてイワブクロやイワギキョウなどが僅かに咲いているだけです

美瑛富士への道を分けて左の細い稜線を登り詰めて美瑛岳の山頂です

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たまりん3193

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