
『ガンダム・センチネル』に登場し、地球連邦軍α任務部隊にて出撃した可変MS「ゼータプラスC1」(以下文中「C1型」)が、買ってすぐに遊べる完成品モデルとして登場。ウェイブライダー形態への変形はもちろん、C1型のもつ特徴が立体で再現されている。この7/28店頭販売「METAL ROBOT魂 (Ka signature)<SIDE MS> ゼータプラス C1」の製品サンプルが届いたので、撮り下ろしで紹介しよう。
※画像は試作品を撮影したものです。実際の商品とは異なる場合があります。
※記事内の情報には、受注終了した魂ウェブ限定商品も含まれます。



ゼータプラスは、戦況に合わせて開発されたバリエーションが数通り存在する。METAL ROBOT魂(Ka signature)シリーズで立体化されたゼータプラスは今回のC1型が初である。もちろん全身新規造形で、関節の各部にはダイキャストを使用。左肩の機番「02」およびテール・スタビレーターの「RNPB」は、テックス・ウェスト少尉機のものだ。

それでは、C1型ならではの特徴を見てみよう。宇宙での運用を重視した劇中設定どおり、熱核ジェット4基を搭載したバックパックと、着脱可能なプロペラントタンクが追加されている。太もも部のビーム・カノンも、ケーブルが露出していたA1型からより密閉された設定を立体で再現。フロントスカートもC1型独自の細長い形状で立体化している。

もうひとつの大きな特徴に、視認性を低めるロービジリティ迷彩(以下文中「ロービジ」)が全身に施されている点がある。本アイテムでもそれは濃淡2色のグレー塗装で再現され、マットな質感で仕上げられている。特にテール・スタビレーターや脚部など、面積の広い箇所に見られるランダムな模様は、兵器としてのリアリティと立体的な見栄えの双方を高めるポイントのため、ぜひ実際の製品で見て頂きたい。差し色としてゴールドとシルバーもポイント塗装されている。
ロービジに加え、細微なマーキングも全身にわたる。特にウイング・バインダーのマーキングは、今回の立体化を機にカトキハジメ氏によって新たにデザインされたもので、胸部のアンテナも同氏による最新アレンジとなっている。

ゼータプラスC1の全高をも超える「ビーム・スマートガン」も、本体に負けないクオリティで作られている。グリップを展開(後述)しての両手持ちに加え、上腕部との凹凸ジョイント嵌合で片腕保持も可能だ。

銃尾を展開させると、増設されたグリップが内蔵されている。どちらのグリップも角度を変えられるので、両手持ちの際も自在にポージングが出来る。また、レンズ部分にクリアパーツを使用したディスク・レドーム・システムの作り込みは必見だ。



背部のテール・スタビレーターならびにウイング・バインダーは可動し、ビーム・サーベルの柄部分は太ももへの収納・展開が可能。可変する事がゼータプラスの最大の特徴だが、MS形態でのビーム・スマートガンとビーム・サーベルを駆使しての幅広いアクションポーズも楽しめる。可動する際に露出する、関節部分のダイキャストも質感を高める。

また、本アイテムはテール・スタビレーターの取り付けに2種類のアダプターが付属するほか、同シリーズ別アイテムとのパーツ連動にも対応している。
1:C1型用通常アダプター
2:C1型用背部アダプター
3:「Ex-Sガンダム」(別売り)ビーム・スマートガン懸架用
4:「ディジェ」(別売り/魂ウェブ商店受注終了)ハイパー・メガ・ランチャー懸架用
5:「Ex-Sガンダム」「ディジェ」ライフル用アダプター
6:「AGP MS少女 Sガンダム」(別売り)用背部アダプター
5を使用することで、WR形態のC1型にEx-Sガンダムのビーム・スマートガンやディジェのハイパー・メガ・ランチャーの懸架が可能となる(3と4はその際のディスプレイ台座)。6はテール・スタビレーターを「AGP MS少女 Sガンダム」に取り付けるためのパーツである。

C1型本体に2を使用すると、テール・スタビレーター下部にもうひとつジョイント穴を増設することが出来る。

いよいよ、MS形態からウェイブライダー(WR)形態へと変形していこう。
まず頭部アンテナは上画像の通り「閉じ固定」「開き固定」「開閉可動」の3種が付属するので、WRへの変形は「閉じ固定」か「開閉可動」を閉じた状態にしてスタートする。
※変形の詳細は、付属の取扱説明書を必ずお読み下さい。当レビュー記事内では一部手順を省略してあります。

頭部を胸側へ押し込み、胸部カバーを展開、腹部カバーの幅を詰める。股関節のロックを外し、脚の付け根をウェイブライダー形態時の位置へと移動させ、リアカバー裏のジョイントでロックする。

(画像左上→右下へ)肩~腕も内側へと折り畳み、バックパックとウイング・バインダーを移動させる。

ビーム・カノンを機首側へと向け、膝を折り込んでつま先を変形。本体とビーム・スマートガンを上画像の赤い丸箇所で連結させ、機首や各部分の角度を調整して完成。専用台座に取り付ける。


ここまででパーツの差し替え無しでMS形態→WR形態への変形が可能である。WR形態では面構成の広い箇所がより露出することで、ロービジがさらに映えるのが解るだろう。ビーム・スマートガンの砲身の長さも相まって、WR形態でもかなりのボリューム感を放つ。


台座もパーツを組み替えることで、低めで安定感のある飾り方から、MS形態時同様にダイナミックに角度を変えられる飾り方まで、好みに合わせたディスプレイが可能だ。
※長時間の展示や他アイテムの武器を懸架した際は、低い固定支柱(取扱説明書「ディスプレイ3」)をご使用下さい。

MS形態→WR形態への差し替え無し変形を実現しつつ、別途ランディングギアパーツも付属させることで、着陸時の様子も再現できる。宇宙の空を駆けたC1型が、その翼を休める様も眺めよう。


洗練された機能美、そしてリアリズムとロマンの双方が溢れる佇まい。誕生から約30年経った今でも、ゼータプラスC1型そして『ガンダム・センチネル』の世界観が持つ魅力は全く失われていないのがお解り頂けたであろうか。「METAL ROBOT魂 (Ka signature)<SIDE MS> Sガンダム」(魂ウェブ商店限定/受注終了)の発送を9月に控えた今、「ロービジリティ迷彩」「量産型」「可変」という対極の要素を凝縮した当アイテムを、7月28日に店頭発売する製品そのもので堪能して頂きたい。

【「METAL ROBOT魂 (Ka signature)
©創通・サンライズ
photo by ハヤブサ