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愛と勇気と力を秘めた超合金魂ファンのみなさま、こんにちは。今回のロボットフィギュアブログは、アニメーション研究家の五十嵐浩司が担当します。

『無敵超人ザンボット3』は、ドラマチックなストーリー展開とともに、その優れたロボット・コンセプトにも人気が集まった作品でした。戦闘機、戦車、爆撃(兼補給)機という機能を明確にした合体メカや、三日月が額に輝くロマンとカッコ良さを併せ持つヒーロー性、そしてザンボエース! 合体ロボットの中に、さらに小さなロボットが入っているというアイディアは、嬉しいお得感がありました。

ザンボット3の玩具は1977年にクローバーより発売され、のちに各社よりリメイクされています。当時の「DXコンビネーションプログラム」は今見ても大きくて迫力があるのですが、ザンボット3の頭と胸の翼が差し替え式でした。そして2003年、ザンボット3の頭部収納システムを再現した「超合金魂GX-23ザンボット3」(以下文中「GX-23」)は世界中の感動を集めます。しかし、GX-23はパーツ強度の問題で、胸の翼が差し替えとなっていました。かくして、ザンボエースの胸部ウイングの変形はクローバーから託された最後の宿題となっていたのです。


【五十嵐浩司氏による、予約開始時の作品解説記事はこちら】



 エースチェンジ!!
では早速、ザンバードからザンボエースにエースチェンジしてもらいましょう。頭の中にあの効果音(『機動戦士ガンダム』のコア・ファイターの変形と同じ音)を浮かべてみてください。
まずは左コックピットの神勝平のシートを倒しましょう。左右コックピットを伸ばしてから90度回転させ、足全体を伸ばしたあとに、肩を付け根から開きます。腕全体を伸ばしてから拳を前腕の先に収め、胸部ウイングを左右から縮めましょう。そう、ついに41年目にしてザンバードからザンボエースの完全変形が実現したのです!!

最後に頭部をボディから引っ張り出せばエースチェンジの完了です。ちなみに頭部の出現に連動して、左右のプロテクターがボディに埋め込まれます。ここにも完全変形を実現しようとする真摯な情熱が伺えます。

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▲キャノピーは開閉可能。右のシートには千代錦、左には勝平がいますね。映像ではエースチェンジの時に勝平はザンボエースの頭部へ移動しますが、それを意識してシートを隠せるようになっています。

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▲肩を引き出して手首を180度展開。全体を伸ばすと腕が完成します。

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▲胸の翼の角度を中心部分と平行にすれば、左右から縮めることができます。

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▲頭部を引き出すと、左右のプロテクターが自動的に胴体へ埋め込まれます。映像そのままの変形が体感できる瞬間!!


 ブラッシュアップ作戦
エースチェンジしたザンボエースはさらにカッコ良くしましょう。まずは背中の内側に隠されたカバーを外側に向けます。これで手首を収めるための脇腹の穴は埋まりまして、さらに別パーツを取り付ければ腰も塞ぐことができます。
胸のパーツは形状優先タイプも付属していますから、設定資料のザンボエースが好き!という方々にも満足していただけることでしょう。

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▲背中の内側に隠れたカバーを外側に広げれば、腰の穴が埋まります。なお、左の写真を見れば、ボディにザンボット3の頭が入ってないこともわかります。

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▲腰の穴はオプションパーツで隠すことができます。

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▲ザンボエース完成!! ※腰に上述の穴埋めオプションパーツを使用しています。

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▲胸の翼は形状優先タイプと交換することもできます。


 ワンパクさを再現した関節可動
ザンボエースといえば、派手なアクションも見どころです。このザンボエースは完全変形とともに、可動アクションにも特化した作りになっています。特に腰関節はザンボット3への合体を省いたことで、前後左右に動かすことができます。これで勝兵譲りのワンパク殺法も再現できてしまうのです。フェイスパーツを交換すればより臨場感が高まりますよ!

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▲首がかなり上を向けるので、おなじみの飛行ポーズも再現できます。

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▲膝裏から足首は可動を盛り込みつつ、アニメ風の曲線を意識した造形になっています。

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▲フェイスパーツを交換したところ、勝平のガイゾックへ対する怒りがザンボエースを通じて伝わってきます。

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▲股関節は必ず一度下に引き出してから動かしてください。そのまま動かすと、腰パーツとぶつかって太ももが擦れる可能性があります。


 魅惑のガンアクション
武器としてザンボマグナムが付属します。マグナム用の全オプションパーツがセットされており、ホルスターはホルスタージェット状態にもなります。オプションパーツと関節可動範囲がいずれも豊富なため、ガンアクションを決めていくと時間があっという間に過ぎていく感覚が味わえます。

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▲ザンボマグナムの全パーツ。彩色も細かく施されています。

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▲ホルスタージェットが飛来して、腰に装着!! ドラムマガシンは装着用のパーツを使用。

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▲肩には引き出し式関節が入っていて、思い切り前に向けられます。これで両手でザンボマグナムを構えられます。

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▲グレネードランチャーは初戦でメカブースト、ドミラを倒した武器になります。膝立ち状態でも膝裏の機構と2重関節のおかげで、膝の形が崩れません。

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▲ロングバレル、ストック、ドラムマガジンを装着したザンボマグナムに、スコープを取り付けようとする瞬間。スコープを掴む手首の形状も映像の動きを思わせるものになっています。


 ザンバード
超合金魂ザンボエースはザンバードにも魂が込められています。注目してほしいのはザンバード形態の左右の張り出し(ザンボエースの腕ブロック)先端にある突起です。GX-23付属のザンボエースでは省略されたディテールですが、GX-81では再現されています。
しかも、ヒジにこの突起をモールドすることで、腕を縮めると同時に先端へ突起が現れるというコロンブスの卵的アイディアが盛り込まれています。これはぜひ実際に動かして体験してみてください。

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▲ザンバード。尾翼は変形タイプを使用しています。

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▲尾翼は設定資料の形状を重視したタイプと交換できます。

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▲サポートパーツで底面も設定どおりに。台座へ付ける時にも必要になります。

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▲トレンブルホーンとバードガンをセット。トレンブルホーンは形状重視タイプと変形タイプ、両方の尾翼に装着できます。

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▲コックピット。右座席の千代錦も丁寧に塗り分けられています。

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▲左右張り出し部分の突起はザンバードへ変形すると現れます。実はヒジに突起が設けられており、腕を縮めるとニョキッと現れるのです。びっくり!!


 台座&パッケージ
発進基地となるビアルI世をイメージした台座もセットされています。ザンバード、ザンボエース、両方の形態で飾ることができるのが嬉しいですね。ザンボエースはアクションポーズでディスプレイすることも可能です。

また、台座の中にはパーツが収納できるので、ザンボマグナムの細かいパーツはここに入れておくことをオススメします。そしてパッケージにはエンディング2番の歌詞が引用されており、気持ちは最終回のラストシーン。超合金魂で熱く遊んだあとは、パッケージを眺めて余韻を味わってみてはいかがでしょう?

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▲ザンバード+台座。角度は調整可能で、ビアルI世を思わせるスタンド基部にもご注目!!

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▲組み替えればザンボエースもディスプレイ可能。アクションポーズでも固定できます。

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▲エンディング2番の歌詞を引用したパッケージ。番組の始まりと終わりを司ったザンボエースへの思いが感じられます。最後に、イメージカットでお楽しみ下さい。



「超合金魂 GX-81 ザンボエース」商品詳細ページ



 Blu-rayボックス発売!!

『無敵超人ザンボット3』のBlu-rayBOXが12月4日発売!!
ニュープリントしたマスターポジフィルムから2Kスキャンしたという、最強画質で神ファミリーの戦いがよみがえります。解説書の編集はわたくし五十嵐が担当しておりまして、初公開の資料満載でお送りします。ご期待下さい~。
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【無敵鋼人ザンボット3 公式サイトはこちら】



文・五十嵐 浩司(いがらし こうじ)
アニメーション研究家。編集プロダクション「タルカス」に所属し、映像ソフトのブックレットや「超合金魂計画」などの玩具書籍を数多く手がける。超合金の歴史に精通し、「超合金魂 D.C.」シリーズには企画協力として参加。2017年8月には、約50年間に及ぶアニメと玩具の関係を記した「ロボットアニメビジネス進化論」(光文社新書)を上梓した。


©創通・サンライズ
※画像は試作品を撮影したものです。実際の商品とは異なる場合があります。
photo by ハヤブサ