コロナの猛威にパチンコ屋や飲食店が翻弄されていた。
辛いだろうなと思った。
我々は公的な意識を持ってる。おじさんだから。
身勝手な振舞いで感染する若者にも、ヤレヤレ次からは気を付けてねって思えるくらいおじさんだから。
感染予防に協力するのは、尽くすのは特別な事じゃない。
でも、仕事を閉めれば収入が途絶えるという現実は冷静な思考を打ち崩す。
保証がないから閉められない。
閉めてしまったら家族が飢える。子供が飢える。
左腕を切るの?右腕を切るの?
そう問われてるようだ。
少なくとも、自分たちはちょっと売上が落ちたくらいだったから、
この地獄の選択を迫られることはなかった。
そんな最中、パチンコ屋に自警団からの過激な非難や器物損壊が続いているというニュースに
ある女優がこんなツイートをした(特定防止にだいぶ変えとります)。
「ほらみましたこと?自粛しないから、そんな目にあうんです!自 己 責 任(ハート)」
この女優、その瞬間まで知名度狩リ2の候補だった。
その瞬間というのは、このツイートを見た代表が、人としてこんな奴とビジネスといえど絡みたくないと言い出したからだ。
基本的に代表には逆らわない私だが、こればかりはちょっと待てよと思った。
そういうイラだちとか不条理とか、何でもかんでも利用してきたのが我々なんじゃないの?と。
むしろ、嫌な奴が豚さんにやられたら美味しいって思うのが玉屋レーベルじゃないの?と。
物事によって、出したりひっこめたりする正義感はずるいでしょう?と。
珍しく怒った。
気まずくなった。
でも、間違ってないと思ったから絶対頭下げないと決めた。
それから、会社で代表と顔を合わせることはなかった。
せいせいしていた。
二度と口聞かない、とふくれっ面のまま仕事していたら、その女優がこんなツイートをした。
「木村花さん、初めてきいた名前だけどXXXてあげたかった。私とはXXが似ていて親近感が…(※以下お花畑ポエムが続く)」
…木村花選手。
SNSで袋叩きに合って死を選ばされたプロレスラー。
プロレスファンなら皆知っている。
お母さんの木村響子選手について回っていた小さな子供のことを。
W-1の学校に入って、デビューして、お母さんと同じリングに立って、WWEでも通用するとレジェンドに言わせた少女のことを。
プロレスファンにとっては、プロレス界の子供のような選手。
それを、ポエムで包み込んで、泣きまねしてみせる、この女。
チラチラと指の隙間から、フォロワーの反応を気にしてるかのように見えて、頭がボカンと爆発した。
故人を利用するんじゃぇええ!このやろぉおお!!!とひとしきり荒れ狂った翌日
朝一番で代表に電話をかける。
「…私が間違ってました」
知名度狩リ2完。
ああもうううう、なんだよコイツ…。
辛いだろうなと思った。
我々は公的な意識を持ってる。おじさんだから。
身勝手な振舞いで感染する若者にも、ヤレヤレ次からは気を付けてねって思えるくらいおじさんだから。
感染予防に協力するのは、尽くすのは特別な事じゃない。
でも、仕事を閉めれば収入が途絶えるという現実は冷静な思考を打ち崩す。
保証がないから閉められない。
閉めてしまったら家族が飢える。子供が飢える。
左腕を切るの?右腕を切るの?
そう問われてるようだ。
少なくとも、自分たちはちょっと売上が落ちたくらいだったから、
この地獄の選択を迫られることはなかった。
そんな最中、パチンコ屋に自警団からの過激な非難や器物損壊が続いているというニュースに
ある女優がこんなツイートをした(特定防止にだいぶ変えとります)。
「ほらみましたこと?自粛しないから、そんな目にあうんです!自 己 責 任(ハート)」
この女優、その瞬間まで知名度狩リ2の候補だった。
その瞬間というのは、このツイートを見た代表が、人としてこんな奴とビジネスといえど絡みたくないと言い出したからだ。
基本的に代表には逆らわない私だが、こればかりはちょっと待てよと思った。
そういうイラだちとか不条理とか、何でもかんでも利用してきたのが我々なんじゃないの?と。
むしろ、嫌な奴が豚さんにやられたら美味しいって思うのが玉屋レーベルじゃないの?と。
物事によって、出したりひっこめたりする正義感はずるいでしょう?と。
珍しく怒った。
気まずくなった。
でも、間違ってないと思ったから絶対頭下げないと決めた。
それから、会社で代表と顔を合わせることはなかった。
せいせいしていた。
二度と口聞かない、とふくれっ面のまま仕事していたら、その女優がこんなツイートをした。
「木村花さん、初めてきいた名前だけどXXXてあげたかった。私とはXXが似ていて親近感が…(※以下お花畑ポエムが続く)」
…木村花選手。
SNSで袋叩きに合って死を選ばされたプロレスラー。
プロレスファンなら皆知っている。
お母さんの木村響子選手について回っていた小さな子供のことを。
W-1の学校に入って、デビューして、お母さんと同じリングに立って、WWEでも通用するとレジェンドに言わせた少女のことを。
プロレスファンにとっては、プロレス界の子供のような選手。
それを、ポエムで包み込んで、泣きまねしてみせる、この女。
チラチラと指の隙間から、フォロワーの反応を気にしてるかのように見えて、頭がボカンと爆発した。
故人を利用するんじゃぇええ!このやろぉおお!!!とひとしきり荒れ狂った翌日
朝一番で代表に電話をかける。
「…私が間違ってました」
知名度狩リ2完。
ああもうううう、なんだよコイツ…。