2005年12月26日

Vol.5 木

木材は、太陽エネルギーと生命力とによって繰り返し生産することが可能な地球にやさしい資源です。

地球温暖化の主な原因である二酸化炭素を大気中から吸収し蓄え、他の資材と比べて製造時の消費エネルギーが格段少なくて、管理された森林からは、森林を破壊することなく繰り返し木材が得られます。木材で住宅等の建築物をつくることは、環境に負荷をあたえないばかりか、炭素をまちの中で蓄えるなど、理想的な循環系をつくります。

私達の生活に欠かせない木材、建築資材はもちろん、約1億立方メートルで、その約8割は外材です。

国土の7割が森林でありながら、木材の自給率は2割しかないのが実情です。

かといって山に木材がないのかというと世界有数の森林大国である日本は木材の蓄積量も35億立方メートルあり1年に8,600万立方メートルずつ増加しています。

数字だけでいえば、9割の自給率があるのに自分達の山は使わず隣(外国)の山の木を使っているのが今の日本です。

木材は、代表的名バイオマス燃料(生物資源=植物系資源)で、石油や石炭などと違いリサイクル可能な地球環境にやさしい資源として最近になって着目されてきました。同じ燃やすのになぜと思われるでしょうがバイオマス燃料から発生した二酸化炭素は、森林の再生(植林)を継続する限り、再び木材に吸収されるためプラスマイナスゼロになるからです。

日本ではまだあまり普及していませんが、バイオマス燃料の先進国スウェーデンでは、エネルギー消費量の20%をまかなっています。

EUなども2010年までに10%まで、バイオマス燃料に切り替えしていくことを目標に掲げています。
21世紀は、バイオマスエネルギーの時代です。

足立 栄逸

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2005年11月28日

Vol.4 木の性能

前回は木の性質について話しましたが、今回は木の性能についてです。

_硬戮鯆汗阿垢詁きがある。

日本の夏は温度が高いうえに湿度も高いので、大変蒸し暑く感じます。特にコンクリートの建物の中では温度が下がりにくく、住み心地が悪く感じます。
その点、木造の室内では湿度があると木材が水分を吸い込み湿度が下がります。また感じます。
また乾燥してくると、水分をはき出し常に60%前後の湿度に調節してくれます。
この湿度はダニやカビやウイルスが発生しにくく、人間がもっとも快適に過ごせる湿度でもあります。

温まりにくく冷めにくい。

コンクリートの家では冬になると足が冷えますが、木造の家ではそんなことはありません。
木の床には暖かさを保つ力があり足が冷えにくいのです。
木材はその成分自体が熱を伝えにくいうえに、細胞の隙間が多くたくさんの空気を含んだ構造となっているので、急に熱くなったり冷たくなったりしないのです。

2湛しやすい。

木工工作を体験したときに感じたことがあると思いますが、木材には加工しやすいという優れた特性があります。
木材は軽くて強いだけでなく適度にやわらかいので、切る・削る・釘でとめるなどによって、簡単に形を変える事ができます。

足立 栄逸

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2005年10月25日

Vol.3 木の性質

木は、私達の日常生活において多方面から多くの恵みを与えてくれています。
今回は、木の性質と性能について書きます。

まず、性質として

/僕媼と広葉樹の違いがあります。

樹木は、針のように先がとがった細かい葉を持つ針葉樹と、円形や手の平形の葉をした広葉樹の二つに分けられます。
針葉樹には、スギ・ヒノキ・マツなどがあり、主に家を造るときの材料として使用されます。
広葉樹には、ケヤキ・サクラ・キリなどがあり、主にタンスなどの家具を作るときの材料となります。一般に針葉樹は材質がやわらかく、広葉樹はかたい材質を持っています。

⊃敢爐畔婪爐琉磴いあります。

生きている樹木は木の中から成長していくと思われがちですが、実は毎年木の外側が成長し、大きくなります。
木を輪切りにしてみると年輪に気がつくと思いますが、それを良く見ると、中心の方に赤や茶色のついた「心材」部分があり、外側には白い「辺材」部分があります、辺材部分は根から吸い上げられた水分や養分を枝や葉へ運ぶ働きや、葉で作られた栄養を根に運ぶ働きを持っていますが、古い順に細胞が変化して色のついた心材に変わっていきます。
心材は腐りにくい性質を持っていて、家を造るときの土台などに使われます。

足立 栄逸

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2005年09月20日

Vol.2 森林

我が国の森林資源は、人工林約1,000ha・原生林1,500haと日本の国土の67%を占め、「緑の列島」といわれる由縁です。

世界的に見ても国土に対しての森林率は、31%が平均ですので世界有数の森林大国です。

鉱山資源を他国に頼る日本において、森林資源は大切な資源であることを再確認しなくてはなりません。
 
森林資源も鉱山資源も自然が作ったものですが、木材は究極のリサイクル資源で、半永久的に利用できる資源です。
 
「木をたくさん伐ると洪水が起きやすい?」とか「木をたくさん伐ると環境に悪い?」とよく言われますが、一流域で伐採が大量に行われると禿山ばかりになり下流において洪水が起きやすい環境になります。
木々が森に降った雨を川に流れる前に、いったん根に蓄え少しずつ流してくれます。これが「森は緑のダム」といわれる由縁です。
木を伐ると環境に悪いというのは、伐った後、何もせずにほったらかしにすることです。
 
また、逆に「木を伐らないと山が荒れる?」というのは日本の森林面積の40%を占める人工林は、手を加えなければならない山です。
人工林は密集した植林をしていますので、間伐や下刈りをします。森は、木を伐ったら植林し→植林をしたら手入れをする→成長したら木を伐る。この繰り返しが出来るから「究極のリサイクル資源」となるのです。

8割が外在を使用している日本の木材の価格は、40年前と同じ価格水準まで低迷しており、植林や手入れをする経費も出ないのが現状で、人工林は例えていうなら他や畑のようなもの放っておけばただ荒れるだけなのです。

倒木・土砂崩れ・動物による農作物被害・花粉症・などが発生するのは森林が放置されているからです。

足立 栄逸

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Vol.1 自然

人類は、利便性・効率性を優先した物質の多量消費、大量廃棄により快適で文化的な生活を営んできましたが、裏では自然破壊・資源の枯渇・地球温暖化等の様々な環境問題を引き起こし、国際的な規模で地球環境の見直しが叫ばれています。

我が兵庫県では、「循環と共生」をキーワードに、自然豊かな農山村地域における継続可能な循環型社会への取り組み指針である「ゼロエミッション基本構想」が平成11年3月に策定されました。

生産→流通→消費→廃棄の各段階で、排出物「エミッション」を限りなくゼロに近づけることにより「循環型社会」を構築しようという考え方が「ゼロエミッション」です。

森は光合成により二酸化炭素を吸収・貯蔵し再生可能でクリーンな資源である木材を産出するほか微生物による分解など自然界の物質循環の中心です。

しかし、私達の周囲にある山は、緑深々とあたかも森として自然界の役割を果たしているかに見えますが、戦後植林された杉・檜の針葉樹林の中は太陽の光の照射もなく草木も生えず、木から落ちた枯れ枝と石ころが川原のように感じさせます。
密集した森林は、山自体の活力を失わせ台風や風雪による倒木や土砂崩れを引き起こし自然災害に弱くなっています。
放置された人工林が増加し、現在病の花粉症に悩まされている。
山を自然に戻すには、植林だけではなく下刈り間伐を繰り返し木の生長を人間が管理する事です。

私の小中学生時代、秋になると美術の授業は紅葉した山々を描くのが恒例でした。
今、丹波の山々はどうでしょうか、紅葉した美しい山が見えますか?
戦後の植林事業は、自然・経済に問題を提起しています。

足立 栄逸

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