ブータン事務所長 民樹のつぶやき

佛子園ブータン事務所から、ブータンでの活動や日々の出来事等を共有します。

·      ブータン政府は今朝南部ブータンにて検疫施設外で27歳の女性の感染者が確認されたことを受け、全国非常事態宣言(ロックダウン)を発令しました

·      学校やオフィス、施設、お店全てが閉められ、外出は全面禁止になりました

·      午前7時の首相のテレビ演説では、ロックダウン期間は状況次第ですが現状では数週間とのことです

·      ロックダウン中の食料品や生活必需品などは政府が備蓄している倉庫に連絡して配達してもらうよう計画されている様です

·      市内は災難救助ボランティアと警察だけで、車の音も一切しません

 

·      検疫施設外で感染が確認された女性は、クエートから6月26日に帰国し、パロの検疫施設内に30日間滞在していたそうです

·      検疫施設滞在後、女性はティンプーに数日滞在し、南部ブータンの実家に戻ったそうです

·      昨日、新型コロナウイルスの症状が出たので家族と一緒に病院を訪問し、感染が確認された様です

·      検疫施設を出てから昨日までに約100人と直接コンタクトがあったことがわかっていますが、移動手段で利用したタクシーや買い物をしたお店などでは追跡アプリを使用していなかった様で政府が調べています


·    国王陛下は昨日2週間の新型コロナウイルス対策での南部ブータン視察を終えてティンプーに戻られたばかりです

·    連日摂氏40度を超える中、南部ブータンの村々を徒歩で回り、住民一人一人に新型コロナウイルスの危険性や地域感染防止に努める様話して回られたそうです

ティンプーの野菜市場の近況です。

新型コロナウイルス対策で

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入り口付近では救済援助ボランティアやブータン赤十字職員が来場者一人一人の熱をはかります。来場者は皆追跡アプリか入場登録をしなければなりません。

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市場の中は社会的間隔を保つために通行方向の矢印だらけ。守ってるひともそうでない人もいます。守ってないと時々注意されてます。

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野菜は一時期インドからの輸入が規制されていましたが、今は豊富にあります。

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最近は国内産の唐辛子が大量にあります。1キロ80ニュルタム(約150円)!
唐辛子の苗も売っています。ベランダや裏庭で家庭栽培しています。

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果物も豊富です。


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出入り口付近には簡易水道もあり結構皆さん手を洗います。日本政府も協力しています。

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出口はこちらから

先日コロナウイルス影響下のティンプーの中央病院へ行く用事がありました。

病院へ行く前に先ず電話でアポの時間を確認します。

病院への入り口は普段ある複数の入り口からではなく正面玄関からしか入れません。

災難救助などの研修を受けた公務員や一般市民からなるデスップ隊がオレンジ色のユニフォームを着て指示を出しています。

入り口では先ずスマートフォンを使ってバーコードをスキャンするか入場記録の記入をします。

地域感染が発生した際に感染者がいた場所の特定とその場にいた人たちの追跡を行うためです。

その後額に温度計を当てられ熱がないか確認されます。

足元には殺菌剤を含んだマットが置かれており、それを踏んで入場します。

病院内の床には赤いセロテープで矢印や1mの社会的距離を保つための表示が至る所にあります。

病院内の3人掛けのベンチは1mの社会的距離を空けるため真ん中には座らないようにX表示があります。

受付でアポ時間を再確認し、各チャンバーに行きます。

チャンバーの前でも1mの社会的距離を保つため、赤いセロテープの表示で列になって待ちます。

普段結構平気で割り込みをするブータン人も今回は見ませんでした。

診察後の薬を受け取る場所でも同じように1m間隔で並びます。

病院から出る際も再度スキャンか退場記録を記入しなければなりません。

病院内は人で溢れていましたが、デスップ隊やセキュリティーガードの方々が丁寧に指示を出しており、混乱や口論などは見られませんでした。









ティンプー中央野菜市場では今日からSocial Distance強化が始まるそうです。

そう言えば、先週メガホンを持った人たちが「social distance!!」と繰り返し言っていたことを思い出しました。

みんなの安全の為とは言え一日中それを聞いている野菜売りの人たちは大変だろうなぁ



【ブータン国内の要旨】
• 4/20現在ブータン国内のこれまでの陽性感染者は5名、回復者2名、死者0名、検疫施設に1,565名(前日より151名増)、自宅隔離が2名(前日より0名増)、隔離者合計1,567名(前日より151名増)。検疫施設から退所者3,085名(前日より233名増)、自宅隔離終了者382名(前日より6名増)。検疫施設77箇所(4/20ブータン厚生省情報)

• 国王陛下は南部ブータンでの1週間のコロナウイルス対策進捗状況視察から昨日ティンプーに戻られたそうです(4/20 The Bhutanese新聞情報)

• 中央ブムタン県では21日間の検疫施設滞在を終えた女性が故郷に戻ってからコロナウイルスの症状(激しい咳)が出たため地域の人々は混乱に陥ったそうです。女性は陰性で現在は自宅待機しているそうです(4/20 Kuensel新聞情報)

• 首相は教育省に対して学校閉鎖が6月以降も続く場合の対策を要請し、全生徒一斉の評価をして進級させるか、全生徒を留年させるかを協議していると発表しました(4/20 Kuensel新聞情報)

• ブータン政府はデゥバイ、クエート、ドーハ等の中東へ出稼ぎに行っているブータン人を4/18日から帰国させるため飛行機を手配していると発表しました(4/18 外務大臣)

• ブータン政府によるとニューヨーク市で10人の感染者を含めて、ヨーロッパや中東、インドで合計14名のブータン人がコロナウイルスに感染してるそうです(4/20 The Bhutanese新聞情報)

【周辺国事情】

• インド政府によると、4/19に900人以上の感染者が発表され、国内の感染者数合計は14,378人です。死者の合計は480人です。(ブータンとの国境にある)西ベンガル州では287人が感染しており10名が死亡しており、アッサム州では35名が感染してるそうです (4/20 NDTV新聞情報)

【所見】

• ほぼ毎日海外からブータン人が帰国しています

• 日本からも22名が帰国する予定だそうです

• 夕方になるとティンプーの丘の上にある大仏様までの道が散歩やジョギングをする人出が増加するので地域感染を配慮してその道を閉鎖することも協議されているそうです

• 教育省はテレビやネットを使った授業を毎日発信していますが、テレ授業の内容は不評で宿題の量ばかりが増加しています

• テレ授業は学習障害や特別支援学級の生徒、聾学校や難聴学校の生徒に対する配慮や別授業がないのが現状です

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