インディペンデントな日々

素敵な音楽をひとつかみ。 シャッフルして出会ったトレジャーから あれこれ。

素敵な音楽をひとつかみ。
シャッフルして出会ったトレジャーから あれこれ。

Se Todos Fosse Iguais a Voce
Elizeth Cardoso
Microservice Brazil
2007-12-31

エリゼッチ カルドーゾ  よっぱらいのサンバ   1974


 改めて ストリーミングの音源は凄くて、それこそYou tubeやDiscogsも駆使して、あっという間にその音楽に行きつけてしまうのだが、きっかけはとても重要で、しかもそれが、YOU TUBEやSpotifyのお勧めだったりするものだと、いやはや何とも。
 しかし、レコ屋やCD屋の店頭や、自分のアナログやCDのコレクションがきっかけとなるのは、私の年齢になると、その過去の記憶とあいまって、また楽しいのである。そして久しぶりに聴くその音楽自体の普遍の魅力にも嬉しくなってくる。

 しかし、そんな極めて個人的な体験であるリスニングが、自分の脳内でうたかたのごとくあっという間に過ぎ去ってしまうので、Spotifyのお気に入りの履歴でやっと数日間分のリスニング曲を思い出すのだが、当然Spotifyに無い音源もあるのだ。YOU TUBEには、さらに相当あるのだが、それでも無い音源も。するとレコ屋の試聴音源であったりする。

そうした聴けるという出会いは、かってはレコードを購入してやっと獲得できる、コストも時間もたっぷりとかかる楽しみでもあったのだが、いまやそうしたことが、電車を待つ時間や、休日のテラスでスマホをいじりながら、瞬時で、できてしまうのだ。
しかも、ソフトへの対価は、ほぼタダで。

 こんなタダソフト、タダ情報の状況下で、恐らくプロレタリアート的な耳のいい、若いリスナーがいるのではとは、ビッグ クラウンレーベルの、素晴らしいセンスのレトロソウルや、vaporwaveのクリエイターたちを聴いても予見できたのだが、いましたよ。日本でも。

20代後半で、レコード屋の店主じゃなく、やたら耳の良い、フリーターというより、プロレタリアートが。スクリーミングにない音源を、Twitterのメディアで書く、ほぼ情緒不安定のお兄さんをフォローしたのだが、まあクソな彼のダダ漏れのプライベートの呟きに辟易しながらも、紹介する音楽のクオリティは、アッパレなのは、面白い。彼の情報は、恐らくネットだろうが、情報はバッチリだし。それは、全く今日的

しかし、わたしにとって、新鮮なのは、やはり自己完結的温故知新な、自分の忘れていた音楽履歴との再会で、そのためには、キッカケが重要な気がしてくる。でそのキッカケは、久しぶりの自分のアナログコレクションで目についたものだったり、ラジオだったり、あるいはレコード屋の店頭だったり。
しかしSpotifyで聴けてしまうと、購入はしないことが、もっぱらなのだが。


先日もレンタル落ちワゴンセールのツタヤのCDの中から、伊藤つかさのベストがあり、リアタイでは、踏み絵的なカルトアイドルだった印象の彼女の、特に2枚目のアルバム以降の、驚くほどのティンパン、YMO歌謡のクオリティに、感動するのもspotifyリスニング!三浦光紀、ジャパンレコードや、ラグジュアリー歌謡なる数年前の再評価も、スマホでたちどころに知り、伊藤つかさざんまいの休日スマホリスニングは、確か先週だったか?

てな具合である。

アナログコレクションのジャケを、ランダムに引っ張りだし、出会ったのは、チャーリー カレロ プロデュースの、フレッド パリス アンド サテンズの1982年盤。
これはspotifyでありませんでした。you tubeにはあったけど。当然ながら、素晴らしいAOR寄りのソウルミュージック。でもファイブ サテンズだった事は知らなかった。ドゥーワップの名門!

マヌ ディバンゴは、フェラ クティと同時期に、中村とうよう監修のアフリカリイシューで、キングレコードから出たやつを数枚持ってるが、こちらは、spotifyでバッチリ!アフロディジアの最近の高評価は、知らなんだが、でもカメルーン出身の汎アフリカ的な、ソウルマコッサは普遍のグルーヴィー!
 個人的には、90年代英国サイモン ブースとやった音源も良かった記憶が。spotifyには無かったが。

と詳細な忘備録が長いので、今日のエリゼッチ カルドーゾ!ブラジルの美空ひばり的クオリティの女性歌手。私も大好きで、馬場のタイムや、ユニオンで、ジョアンカエターノ劇場の3枚バラ売りのライブ盤、密かに集めてた。ジンボ トリオ  バックの。シコ ブアルキのカロリーナ!昨日久しぶりに聴いたけど、やはり最高だ!

 ボサノバ0号も、シロ モンテイロとの洒脱すぎるライブも、特に彼女の最晩年の、やはり早逝してしまった、天才ギタリスト、ハファエル ハベーロとの共演盤なんかは、愛聴した。やはり馬場タイムで、日本コロンビアが出していた、コパカパーナレコードの70年前後のアルバムも購入した。

彼女は、白人黒人の混血、ムラータで、洒脱でエレガントで、大衆的で、かつモダーンなのである。
彼女の一般的には、ラストヒットになったのが、今日紹介する、よっぱらいのサンバ。
エリゼッチでは異色のファンキーなサンバロック仕様。
私も、初めて聴いた時から、ジョルジ ベンジョールやルイス メロディアとともに、グルーヴィーなベースラインが、かっこよくて好きだったが、数年前に英国ミスター ボンゴが、7インチシングルでリイシューしているのである。エルザ ソアーレスとのカップリングで。
驚いてしまった。

しかしこの曲のキモは、エリゼッチのボッサでマランドロな、ヴォーカルである。よっぱらいのまねをして、よれながらも、ファンキーなリズムに乗っていく様は、60年代シロ モンテイロとのTVプログラムで聴ける、あのサンバな感覚。リオ的というか、日本でいえば江戸前な落語とかに通じるシティで大衆的な美学。
 このファンキーサンバでも歌えてしまうのが、ひばりレベルのエリゼッチの凄さ。
クラシカルなヴィラ ロボスのナンバーもこなし、ここいらのボッサまでこなす。この振幅の大きさは、あのクオリティ高い女性ヴォーカルがあまたいるブラジルでも、一番の歌手と言われるゆえんだろう。

まあかっこいいのだ。ついでに、アイアートの87年盤や、奥方フローラ プリムもアル マッケイプロデュースのエンジェルやブリッジなんかも、30年ぶりくらいに聴いた。もう30年経つのか。タイムの棚下から、ここいらのレコード500円くらいで漁ってた頃。

それは他4曲で。

フローラ プリム  Angel
アイアート  Samba de Flora
アンプ フィドラー  Hey Joe
クワイエット エレガンス  Roots Of Love




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One & Only Queen of Hot Gospel
Sister Rosetta Tharpe
Imports
2012-04-10

シスター ロゼッタ サープ  that's all   1942

 最近の私のリスニング履歴は、Spotifyのお陰で相変わらずの耽溺ぶりで、少し書きとめてみると、達郎ラジオのスコット ウオーカー。ほぼ初めて聴くけど、素晴らしい。ロックンロールのセンスで、ボウイやブライアン フェリーにつながる系譜。70年代前後のソロ期の混迷な中の充実。

 spotifyは思いつくままに、ダンハートマンの1stに、ジーン チャンドラーの80年代グルーヴ、大上瑠璃子の1st、それとスティーヴ レイシー初めて聴いた。実はインターネットは、Spotifyのお勧めで聴いて、まったく予備知識なくJust Sainという曲を気に入り聴いてたのだけれど、そこのギタリストなのだな。

まさに時間軸をナチュラルにぶっとばす、ストリーミング世代の音楽。70年代のソウルジャズ感覚に、プリンス的なものが絡むのは、ヒップホップ以上に、私には違和感あるのだが、その音楽のこなれ具合は、誠実の限り。
ただ、宅録的なコラージュ性みたいなものがつきまとうのは、仕方ない。

カーペンターズの最初期のカレンのドラミングでの、バカラックメドレーの映像とか、ニーナ シモンのライブなどの、板の上にたって獲得できる熱量みたいなものは、彼らの音楽にはみつからない。
 逆にそうした宅録でも、ローバジェットなものは、バリバリ肉体性みたいなものが出るのはなぜなのか。
私は詠み人知らず気味の、そうしたテイクに惹かれるのだ。vaporwaveも、あの古いデジタルを拾ってきた様な感覚が愛おしい。


 で今日とりあげるのは、40年代から、ゴスペルマナーのヴォーカルで、テキサス系そのものの、アタックの強いギターソロを弾きながら歌うシスター ロゼッタ サープの that's all。

私はジャンプブルースが再評価の1980年代初頭に、40年代録音のラッキー ミリンダ楽団との共演盤でのテイクが、もう大好きで、良く聴いた。エイモス ミルバーンのウイスキーものや、スリム ゲイラードのチキンリズムなどと共に。

当時は、どマニアックだったシスター ロゼッタ サープだが、いまやネットでは、ロックンロールのオリジネイターなどと、評価も高いロゼッタ。だってあのテキサス系ブルースにも通じる、乾いた、かつでかいギターソロは、その姿とともにかっこいいもの。

 you tubeで ラッキー ミリンダーとの共演の映画用映像が幾つかあるが、テキサスブルースギターと、ゴスペルシャウトが、当時の最新のシティモードである、バウンドするジャンプビートに乗っかるそのブラックエンタテイメントは、もう素晴らしいの一言。

洗練と野卑というポップミュージックのマジックが、ブラックミュージックの成熟に結実したような傑作が、このthat's all。これらの映像は、当時の彼女の人気を物語るが、you tubeには、キャブ キャロウェイと、タップダンスのニコラスブラザーズの映像もあるが、これは奇跡のハーレムルネッサンス。
 マイケル ジャクソンも語っていたアフロアメリカンの遺産。

しかしカーペンターズの70年代のバカラックメロディの映像も、天才の瞬間を捉えたもの。カレンのドラムに、リチャードのアレンジ。プログレである。
70年代、ビートルズに負けないほど売れたのは伊達じゃないのだな。
 オンリーイエスタディのコーラスが、10ccに負けないクオリティなのは、当時から気づいてたけど。
クィーンのボヘミアン ラプソディと言い、70年代半ばはコーラスの時代だったのかも。ビーチボーイズもリバイバルしてたし。

で他4曲は、最近のspotifyのポチ履歴から。

ジーン チャンドラー  God send
フェイルーズ bektob asamehom
ラブリッツ  Love so strong
O C スミス  Together


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All Time Greatest Performances
Kenny Nolan
Fuel 2000
2010-11-16



ケニー ノーラン  My jole  1977

先日の達郎ラジオのネズミ年特集で、前回紹介したマスクラットラブが、流れたのには、ビックリした。
 ラジコのタイムフリーで、遅れて聴いて。キャプテン アンド テニールヴァージョンだったけど。
 相変わらずのダリル キャプテンの、オーバーアレンジのキーボードが、らしいんだが。マスクラットって、ジャコウネズミの事なのか。
当然知らなかったレベルの私の英語力。しかもジャコウネズミって。 いまだに絵も浮かばない。


実は宮治、達郎の新春放談で、ロバート ジョンとか、ブルース ロバーツとか、自身の70年代のアルバムは、渋いAOR名盤な、ソングライターたちの曲がかかり、ロバート ジョンなんかは、spotifyで、素晴らしい60年代のソロアルバムなんか発見したりして、個人的にはすごく面白かったのだが、その文脈で思い出したのが、ケニー ノーランやアラン オデイや、フィル コディたちの、同様の70年代アルバム。アナログで、持っていたから。
 達郎共作でも知られるアラン オデイは、私はヘレン レディのヒットで知られる、イージー イヴィルの ナンシー ウィルソンのテイクが大好きで、やはりspotifyで、久しぶりの遭遇。
 いやあ グルーヴィーにして、キャッチー。

でケニー ノーランも、77年のヒット曲含有のアルバムも思い出し、spotifyしてみると1stと、2nd中心の秀逸なコンピレーションが。
この人は、デーブ スペクターレベルのベタ白人アメリカン的なルックスから、絶対想像つかないソウルフルなソングライター。
ラベルとか、タバレス、アトランティック スターなど、80年代まで、彼らのヒット曲も手がけたとの事。アースに於ける、フィス アベニューのジョン リンドを思い出す。
タバレス 好きだなあ。常にキャッチーで黒いから。

ケニーは、それもその筈の、ボブ クリュー人脈。おそらく白人ドゥーワップが源流の、フォーシーズンズに至る、あの極上の系譜である。
達郎サーカスタウン、A面でお馴染みの。私は中3で聴きくるった。

そして今日紹介する、マイ ジョリーは、そのサーカスタウンと同じ、チャーリーカレロプロデュースの1stから。私的には、アラン オディの1st同様、安くよく見るディスクユニオン的良盤なのだが、それは全米ヒット曲を含んでいるから。
しかし、ケニーらしいグルーヴィーで、キャッチーなポップソウルで、いわゆるフリーソウル的なのだが、キャッチー過ぎるベタさ含有が、ケニーの特徴。
 そこが、また良いのである。デビッド キャシディや、ナイジェル オルソンにも通じる。

と、ここまで書いて、なんとも無名な、白人固有名詞の羅列に、書いてる自分までうんざりしてきたが、ケニーの曲自体は、全くそんなんじゃない、懐っこいニューヨーク下町的味わい。

you tubeも貼らない当ブログとしては、ぜひこの、アメリカンヒット的良曲を聴いていただきたいわけである。

 さらにケニーの事書き進めると、このamazonで貼っておくこのコンビも、ジャケが、ケニーらしすぎるデザインで、凄いのだが、ここに収録された私が持ってないセカンドアルバムからの曲が、また素晴らしく良いのだ。調べると記憶に微かにある、これまたらしいジャケット。
絶対馬場のディスクファンで見たはず。多分安いのに、このジャケで手を控えたのだろう。

しかし入手していたら、ブリン ハワースのA&M盤並みに隠れ名盤として愛聴していたはずの、1st以上に黒いテイストなのだ。私たち二人だけの曲 とか、或る最も美しい一日とか、マスクラットも知らない私の英語力でも和訳できる、ベタなタイトル曲の素晴らしい事。

だから、このコンピレーションアルバムは、名盤である。今気がついたが、この人のセンスは、ニール セダカや、フランキー ヴァリと同じブリルビルディング魂なのだ。だから、このジャケットのセンス。決してノーマン シーフの写真なんか使わない感じ。いまやそこが、品質の証だったりして。

 今頃になって、ミルクボーイの漫才のyou tubeを見まくってる私だが、その極めて落語的味わいが、愛おしくなってくる。壺算や、ふろしきと同じ想像力を喚起させるまさに話芸。プリルビルディング的?

ペコパは、最近の宅録的良質感か。突っ込まないでも成り立つという真実。大阪の興行会社のメインなセンスのつまらなさをプルーヴしてる様な二組だった。

ザコシは、いったいなんなのだろう。個人的には、ニューヨークAvan感覚だなあ。それと完全なプロレス的センス。最高である。

古いプロレスのyou tubeもよく見ている。もっぱら全日と国際テイストだが。SWSの藤原、天龍戦なんか凄いよ。いわゆるUWF的なものが、日本プロレスからの流れがあるのも最近の発見。

自分の音楽の日々の記憶が、spotifyのお気に入りの登録の時間軸で見てとれる。防備録入らず?

他4曲もそこから。

アルビノ ゴリラ  jamaican lady
レオン & マリー ラッセル  daylight
テディ ベアース 会ったとたんに一目惚れ
ロバート ジョン  I'm a believer


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