ステファン スティルス  You can't dance alone  1978


ステファン スティルスと言えば、70年代半ばは、アメリカンロックの最重要人物の評価。当然。
バッファローから、CSN&Yと、70年代主流のアメリカンロックサウンドの母体を作ったバンドの中心人物なのだから。フィルモアのスーパーセッションもあった。

ナイーヴ&エキセントリック担当のニール ヤングと、馬場と猪木みたくライヴァル的に語られていた記憶が。特になぜか、ミュージック ライフで。

だが、私とは時代がずれていた。ミクスチャーなアメリカンロッカー、ステファンの個性も、みんな中途半端な印象すらあり、トウナイト ザ ナイーのニールのはったりや、むしろクロスビーとナッシュのウェスト コースト的鯨を救おうコーラスのほうが、芸風としては、ロック初心者の私にはわかりやすかったのかも。

イーグルスはさておき、ステファンのマナサスの傑作をカバーした、ファイアー フォールの普通の1stは愛聴してたりのだが。そんなスティーヴが、ソロをアトランティックからCBSにレーベルを移籍した70年代後半。ジャケもタイトルも、ちょっと惹かれるアルバムを何作かリリースした。しかし雑誌のレビューも水準、チャートアクションも良くなかったのか、ラジオで彼の曲を聴いたこともなかった。イリーガル スティルスなんて、タイトルもジャケもお洒落なのに。


そんな70年代から30年後、Bチェーンの最安値コーナーに、そのイリーガルスティルスを見つけ即購入。でやっとスティルスの70年代CBSの音を聴けた。結論はすこぶる良い。
ミクスチャーなステファンの個性は、変わらないのだが、それは中途半端でなく、ヴァーサイタル。
フリーソウルですでに、聴いていたアトランティックの1stや、マナサスよりも私は好きだった。
 それは、同時期のレーベルメイト、ジム メッシナーの70年代後半ソロと同レベル。さすが、バッファロー。

つまりは、白人ロックの当時のAOR化という音像が、スティーヴンのミクスチャな個性にあっていたのである。
ソウル、ブルース、ラテンといった豊かさを、70年代らしい分離の良いクリアな音響で構築する。
しかし、その洗練した分1969年のスピリットは消えていくというパラドックス。
でも、今聴くとラテンのとりいれ方なんかは、そうしたスピリットを残したいという意思の表れか。ギターソロも熱いし。

しかし、この78年の通称 サラブレッドアルバムのトップ曲、You can't dance aloneの、軽やかなファンキーぶりは、素晴らしい。
その秘密は、前作イリーガルスティルスから組んだ、元オッデセイのドニー デイカス。金髪のギタリストである。
フリーソウルで発見された、驚愕の2曲を含む、モータウンの傘下レーベルモーウエストから出たオデッセイの1stは傑作。David T Walkerの名演だったと、この記事書いて思い出した。聞きなおしたが、やはり素晴らしい。

そしてデイカスは、このサラブレッドアルバムで、スティルスを離れ、シカゴの新ギタリストとして、たった2枚、70年後半のAOR的傑作に貢献したのだ。ファンキーなカッティングとソングライティングで。Hot streetの素晴らしさ。フルート ソロとベースライン。シカゴのブラスロックのキャリアも浮かび上がるような見事さ。
 しかし、80年代のピーターセテラとデヴィド フォスターの、MTV大ヒット期の前に、シカゴを解雇されている。

という芸能的顛末はさておき、スティーヴン スティルスの70年代後半の2枚は素晴らしい。という事実は変わらない。それは、ドニー デイカスにとっても同じ。ステファン&ドニーの共同作業としての、美しき煌めきは、Spotifyで今聴いてもOK。

ちゅうことなのだが、ラジオ、Spotify、といった分裂的音楽状況は相変わらずで、それにより自律神経がおかしくなるくらい、不自然なのだが。スマホの聴きすぎ。
 達郎氏の病欠、ドクター ジョンとジョアン ジルベルトの死。などなど、我が身の体調不良も含めて、受け入れていかねばならない老いってやつも感じる昨今であった。

復活達郎ラジオでの宮治氏とのロイ ウッドのトークなど、ああいうのは大事なのである。ジェイムス タウン マサカ!ワンヒッターファンキーロック。
宮治ラジオで初めて聴いた以来。その時当ブログでも触れていたか。今回のYou can't dance aloneにもつながる魅力。100円のアメリカンロックのレコード買って、そういう曲さがしてたのが90年代。イグアナってバンドと、日本なら風の海風がそう。タファーノ&ジャマリースの1stにも一曲あった。

Queen Najiaの away from youは、相当いいけどねえ。90年代R&Bからも、20年。松尾潔ラジオから。西寺郷太のマイケル ジャクソンラジオも、マイケル のその時代の評価も含めて新鮮だ。

それと、ノットループな最近のレトロソウルなBig crown labelの凄さも。90年代R&Bの対極のようなコンセプト。

他4曲も 過ぎゆく百花繚乱といった趣で。

ティト アジェン   sun sun  babes
シンガーズ アンリミテッド     clair
シカゴ    take a chance
ヴァレリー カーター    City lights







音楽(全般)ランキング