インディペンデントな日々

素敵な音楽をひとつかみ。 シャッフルして出会ったトレジャーから あれこれ。

2016年04月

最近 いい加減な他4曲のセレクト。
しかしながら 中身は保証!

ゲット・イット・ライト(紙ジャケット仕様)
アレサ・フランクリン
BMG JAPAN
2007-12-19


アレサ フランクリン  Every Girls(wants my guy)   1983

最高のソウルレディと言えば やはりこの人。10年以上在籍したアトランティック時代の、パーフェクトな名作群に続き、80年代アリスタ移籍で組んだのが、ルーサー ヴァンドロス!

ニューヨーク アーバンなサウンドに 事もなげにのるアレサ。ジャン ジャン ジャンプー イットの初共演のJUMP IT のアーバンジャンプも、やっぱ素晴らしいが、またルーサーと組んだ第二弾の GET IT WRIGHT収録のこの曲も 最高。

 イントロのマーカスミラーのベースから、コーラスはタワサや ルーサー!
ディーヴァは、余裕しゃくしゃくで ゴスペルマナーも隠さずに、すーっと難なくアーバンビートにのっかる。余裕!

アレサと、そしてルーサー ヴァンドロスの偉大さがよくわかる。必聴!

Music
Carole King
Sony
1991-03-01


キャロル キング  Brother,Brother, 1971

 AORが、70年代後半のスムースなソウルミュージックの白人仕様だとすれば、このキャロルキングは、70年前後の、スピリチュアリズム込みで、革新的なニューソウルに影響、そして自らも関わった、東海岸の正にブルー アイド ソウル。
 アルドンの名ライターだったソバカスの白人の女の子が、すっかりこの素晴らしい音楽を共有できたのは、NY生まれだから。街角の向こうにブラックミュージックがあったから。
 つづれ織りの次作に収録された、この曲は、アイズリーもカバーしたフォーキーなソウル。揺らぐように、連帯を歌う。
ダニーハサウェイとがっぷり組んだミュージック以上に、このやや地味なアルバムは、素晴らしいソウルミュージックに影響を受けた名盤だと思う。
 スタイルは、コピーできるが、このスピリチュアルは、この時代のもの。


クロウフィッシュ・フィエスタ(紙ジャケット仕様)
プロフェッサー・ロングヘア
Pヴァイン・レコード
2007-07-06


プロフェッサー ロングヘアー   Tipitina  1980

先日 ニューオリンズの偉大なアラン トゥーサンが亡くなった。フランス領だった、ラテンの影響も多いかの地で、60、70年代のリジェンドが、アランだとすれば、50年代以前に伝説だったのが、フェスことプレフェッサー ロングヘアー。
アトランティックが、58年に録音し、やっと72年にリリースされたアルバムで、このロングヘアー独自のシンコペイドするピアノが紹介された。
 ニューオリンズ ルンバと呼ばれる、R&Bに、ラテンのクラーベのリズムを混ぜたクレオール仕様。
 このティピティーナは、代表曲。
今日は、ガンボでもこの曲をカバーした、ドクター ジョンこと、マックレベナックが、プロデュースのアリゲイターの80年盤 クロウフィシュ フェスタからのヴァージョン。この若々しい遺作?での、フォンキーさもいい。ルイジアナ感たっぷりの哀愁が、バンドアンサンブルでフォンキーに奏でられる。



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マンハッタンズ   Where Did you go wrong   1986 



マンハッタンズ
ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル
2008-01-23



この曲が 流れてきた時、思い出してしまった。社会人一年生の正月の三ヶ日、風邪をひいて高熱を出してしまい、どこにも行けず、うなされながらも自宅のベッドで聴いたのが、このマンハッタンズの86年の名曲。
 このアルバムを最後に、ソロとなるジェラルド アストンと、新人歌姫、レジーナベルとのデュエット。
 プロデュースは、ラストソウルマン ボビー ウーマック。

 サム クックマナーのジェラルドの歌声と、南部の香りが漂う ボビー仕様のブラコン。
 そして 若きレジーナの実力十分のゴスペルマナー。

 従来のマンハッタンズのニューヨーク派でも、ハッシュやカシーフでもなかったが、私は繰り返し聴いた。高熱があっても良かった。

ジェラルドは、その後 バイ オール ミーンのスタン シェパードのプロデュースで、アーバン過ぎるソロを何枚か出したが、このゴスペルな味わいは、このアルバムだけ。歌い過ぎる、ボビーウーマック自身のアルバムより良いという、ソウルファン界隈の評価だった。

レジーナベルも、ビーボ ブライソンと、大ヒットのディズニーソングで有名になったが、このデビューのパフォーマンスに勝る曲は無かったような。

全曲が、OKとはいかないが、このバック トゥ ベイシックのアルバムは、86年らしいソウルアルバム。アリ オリ在籍テンプスの トゥ ビー  コンティーニュと共に、愛聴した。

変わらない 永遠のソウル。


他4曲

アレサ フランクリン   Every Girls
シリーナ ジョンソン    Underrated
ラリー ヤング     Saudia
中村 照夫    Rising Sun


 

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サニー ランドレス   Broken Harted Road 2004


Sonny Landreth
Landfall
2012-11-27



 圧倒的なギターサウンドに、改めて過少評価と感じた。生けるレジェンド。サニーランドレス。
 アメリカ南部出身としては、デレク トラックスと並ぶリアルな才能。

サニーについては、ルイジアナ出身で ケイジャンミュージックのルーツを語られるが、フィドルにアコーディオンののどかなそれはない。しっかりした アメリカンロックのビートに、唯一無比のエレクトリックスライドに、ビハインドスライドという、フレーズの指弾きも縦横無人!これがヤバイ!

 クラプトン初め、ミュージシャンズ ミュージシャンなのは、ロイ ブキャナンを思わせる。

この曲も ブルーズなのだが、例のビハインドスライド奏法で、自由に弾きまくるサニーのギターの素晴らしさ。
発想が、自由でフレキシブルなのは、トミー ボーリンにもつながる。

しかし、ドラッグに孤立するギタリストが多い中、サニーが伸びやかなのは、ルイジアナのケイジャンコミュニティに拠っているからだろう。
このライブでも、地元ローカルの観客の暖かさ。すごくても普通。デレク トラックスや、ロイ ロジャーズも同じ。

ロック幻想が終わった時代のヴァーチュオーゾという感じ。
 サニーの場合、ルイジアナがフランス語圏だったのも、全米人気にならない理由かも。音楽的にケイジャンは、彼の音楽のスタイルではなく、根底にあるもの。

未聴の方は、それを置いて ぜひ!
私も Bチェーンで 3、4枚手に入れたが、どれも素晴らしい。
リチャード トンプソンのギターを 最高にテクニカルにしたというのが、ギターを弾かない私の感想。
ギタートーンはクリーンだけど、音量はめちゃくちゃラウドである。かっこいい!

デレク トラックスも、津野米咲と同様、南部をベースに、様々な要素があるのが、コンテンポラリーな不思議なギタリスト。もちろんデュエイン オールマンもあるが、ベックにラテン、アフリカまで。情報社会の若きギタリスト。

絶品のオールマンやクラプトンの共演も、彼の一面なのは、デレクもその多様性がトミーボーリンぽいのかも。
 トミーのアーカイブを聴くと、ナチュラルミクスチャー。狙わずに、ノーコンセプト。70年代、ネットなんか無い時代に。すごいなあ。


ルイジアナの鬼神、サニー ランドレスは、ルックスは 眼鏡の数学教師。外せばかっこいいんだけど。そのギャップも魅力か。ノー グラマラス。ただただ、音楽が。


他4曲

ローリング ストーンズ   Brown Sugar
ティム ライズ   Brown Sugar
キャロル キング   Brother,Brother
ジョー    Thank God I found you
 

 

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フェイルーズ    Ana Fezanni 



Fairuz
Manteca
2005-03-15




私のitunesの 音源は、ほぼ自分のCDからだが、我が街の優秀な図書館のCDのラインアップから 見つけて、喜んで入れたのが、アラブ社会全体の女王、レバノンのフェイルーズ。

数年前に借りたものだが、ワールドミュージックのマンティカレーベルの 編集盤。フェイルーズは、伝統的なバック演奏や、息子の手がけたモダーンなアレンジのものからと、多彩で素晴らしい選曲。

ワールドミュージックブームの80年代の終わりに出た 愛しきベイルートという、モダーンアレンジの傑作のCDと、なぜか見つけた、60年代のトラディショナルなアレンジのアナログしか 持ってなかったので、このCDの音源の素晴らしさには感動した。

今回のAna Fezanniも、素晴らしいアレンジと、アラブ世界全体を魅了する、深く琥珀のような フェイルーズの歌声。
 
いまや悲劇の国家としか言いようのない、シリアの隣国 レバノンの首都ベイルート。中東のパリと呼ばれる、美しいこの街も25年以上前から、戦火に巻き込まれてきた。つい最近も大規模なテロが起きている。

天才歌手  フェイルーズの歌声にも、その哀しみが宿る。怒りでもない、憐憫でもない、透徹したような 静かな、しかし確かに生きた哀しみが、ふりしぼるように 歌われる。
彼女も、このブログで紹介した、ノエル ローサや、パウリーニョダ ビオラと同様、伝記映画が創られていた。
 アラブ社会全体が、認めるディーヴァだから。

このAna Fezanniも、素晴らしい 救いのような曲。この歌の流れる時間に、聴き手の命も燃やされるような。

しかし すーっと軽い聴き方もできる。
モダーンな ポップ歌手でもある。

未聴の方は、ぜひ!この図書館のベスト、私も欲しいのだが、見かけない。
amazonは高いしな。

この曲、発表年が わからない。すいません。60年代後期から、80年代くらい?
解れば、アップします。

他4曲
オーティス クレイ  Elli
シャリー コリンズ  Lancashire Lass
桑名正博  そこからがパラダイス
フェリックス カサバルデ  gataelo vejo


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金原亭馬生      佐野山    1979


金原亭馬生
テイチクエンタテインメント
1995-11-01

 
久しぶりの落語なんだが、終わりまで聞いて、やはり感心してしまった。志ん生の長男、志ん朝の兄、10代目金原亭馬生の佐野山。名人の父、弟に囲まれ苦労もしたが、渋くて、綺麗で、そして面白い。私は、父、弟と共に大好きな噺家。
ロックバンドで言えば、キンクスの風情か。
 正真正銘の江戸前。このブログで紹介した五街道雲助の師匠でもある。池波志乃は、長女。逆噴射家族ではなく、ウィークエンドシャッフル。

今日紹介する 佐野山は、江戸の、相撲取りの 横綱の温情というお話。
 今どきのコンプライアンスなんか 乗り越えて、人間の機微が豊かな時代の噺。
 馬生は まあとにかく 、いい。
志らくが、談志と並んで憧れてたというが、私なんかでも、先代文楽や円生より 好みだ。
 なぜなら、よりモダーンなので、私と、同時代感を共有できるから。ミニマルなフィーリングもある。だから、今でも弟志ん朝と並び古びない。紛れもなく昭和後期の名人だと思う。
二人とも 本当に早すぎる死だった。

 馬生の噺の良さとは、落語という芸の素晴らしさを感じられた気持ちになること。
 談志が、落語を業の肯定といったが、業の肯定ではなく、業のあしらいといった感じが、古今亭。
 欲、金、狂気、ヤキモチ、などなど、落語には、様々なこの世の業が、たくさん出てくるが、まんま肯定じゃグロすぎる。
そこを さらりとあしらうのが、馬生の落語。

 優しさ、真面目さ、無邪気さなどというった善意の人間の本質は、少しくさいぐらいに。しかし程が肝心。落語家が、とぼけるのはテレがあるから、そこが粋という、オシャレである。

わたしは、馬生師は 目黒のさんまも、傑作だと思う。あの淡々とした噺が、あのなんとも言えない感じで、面白いのは、まさに馬生の芸であり、人となり。昭和一桁生まれのモダニストな、江戸っ子なのだ。ミニマリズム落語?

という訳で、先代馬生師の噺、聞いて欲しい。父 志ん生と同じで、ダメな時の録音も多いのだ。そこが 似てるし、かっこいいとも言えるのだが。弟志ん朝は、9割バッター。ストイック!ストレス!

笠碁、花見の仇討、親子酒、柳田格乃進などは良いと思う。映像も良いのが、くさい擬音とアクションが見れるから。
 本当に、落語って不可思議な 渋い世界だとわかる 馬生のパフォーマンス。

孫弟子 白酒にも 馬生のフィーリングは伝わっている。クールネス。

他4曲

エルフィスカエシ  Kalena Pengalaman
ニッキー  ホプキンス  Banana Anna
カエターノ ヴェローゾ  Tropicalia
プロフェッサー ロングヘア   Tiptina



 

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