インディペンデントな日々

素敵な音楽をひとつかみ。 シャッフルして出会ったトレジャーから あれこれ。

2019年09月


テンプターズ    エブリバデイ ニーズ サムバディ  1969



90年代 新宿のディスクユニオンで、なぜか購入をためらった テンプターズ イン メンフィス。
 エルヴィス、ダスティは もとより ルル、シェール、アン マーグレット、ペトラ クラークや、ディオンヌ ワーィックまで、60年代後半の聖地メンフィス録音は、ハズレがなく、もちろん南部ソウルヒッツも大好きだったのに、買わなかったのは、テンプターズ名義だったから。バンドで録音なら、あのメンフィスサウンドじゃないだろうと。

しかしその実は、ショーケンのソロで、バックは、ディキシー フライヤーズにメンフィス ホーン。
アメリカンスタジオ録音だとのこと。

GS末期で、人気も無かったらしい。そんなこのアルバムを 例の如く、Spotifyで、聴いてぶっとんだのが、今年の夏。甘くて、ルーラルで、切ないあのメンフィスサウンドで、ショーケンが、素晴らしい歌唱を繰り広げているではないか。南部のソウルのサウンドで、この世界の不条理と切なさと希望、そして恋を歌う。

我々が、言葉のわからないジェイムス カーや、OV ライトの歌によって揺り動かされる、南部ソウルの、あの言葉にならないフィーリングを、ショーケンは、ナチュラルに身につけ、そしてリラックスして歌っている。

 ロック衝動と呼ばれる、若い魂の無垢なフィーリングがあるとすれば、やはり萩原健一には、それがあった本物のロックシンガーだったと、改めて思い知らされるような素晴らしさ。

それとやはり 明るくポップな感覚があるのも良いのだ。エルヴィスやダスティ スプリングフィールドと同じく。

私はやはり、あの時代南部のロックスターだったアレックス  チルトンのボックス トップスを思い出した。
恋のあやつり人形なんて、ジェイムス&ボビーのオリジナルより ボックストップスのヴァージョンが好きだ。若気のいたり的な切なさがあって。

ショーケンのこのエブリバデイ ニーズ サムバディも、このボックストップスと同じ味わい。 メンフィスのライター、ボブ マクディルの作曲。なんとオリジナルは、あのジェイムス カーだ。そんなバリバリのメンフィスサウンドで、ショーケンは、素晴らしい無垢なソウルソングを歌うのだ。
甘くて、切なくて、ルーラルで、そして言いようのない若さの表出。

ジェイムス カーのヴァージョンも、勿論良いが、ショーケンのも最高。

この  イン  メンフィスは、かまやつひろしや、筒美京平、村井邦彦、中村八大、佐藤充彦と、日本人ライターも、物凄いのだが、井上堯之と、安井かずみのコンビの世界はぼくの両手にも、素晴らしい。
グルーヴィーなベースラインの、アップテンポなソウルソング。ハッピーな、60年代らしいこの曲が、井上堯之氏の曲なのには驚いた。流石、センスのスパイダーズのリードギタリストである。


と言っても、ショーケンも井上堯之氏もかまやつひろし氏ももうすでにいない。まさか、こんな日が来るとは、という印象なのだが、これも諸行無常というやつなのだろう。

そう言えば萩原健太のラジオで、先日亡くなったメンフィスの、シンガーソングライター、ドニー フリッツの特集をやっていた。彼の2000年代のアルバムも、たまたま安く手に入れ、その良さに驚いた事があったが、そんなマニアックな音源もラジオで流すのは、やはり素晴らしいことだ。先週は、ピーター ポール アンド マリーだったし。

上柴とおる氏の今月の訃報のブログも時折読むが、今1930年代、40年代生まれが老境なので、60年代、70年代の大衆文化の黄金期の担い手たちがまさにこの世代。残念だが仕方ない。

新しいミュージシャンは、そんな20世紀的なメディアの感傷をよそに、YOU TUBEなどのニューメディアを駆使して、ひょうひょうと音楽を生み出している。前回のBIG CROWN RECORDも然り、ギター マガジンが特集したネオ ソウル ギターも然り。直接的メディアなので、20世紀的コマーシャリズムもなくストレイト。

しかし、それ故にラジオで流れるのが愛おしいのは、やはり私がオールド ウエイヴだから。
といっても、最近のラジオは、過去にも日本で一回もかかってないであろう曲もかかるプログラムも多いのだけど。radikoで聴いてるしなあ。でも、私はラジオが大好きだ。音楽プログラム以外の高田文夫のビバリー昼ズや、真夜中のハーリー&レイスも。

他4曲は、最近ラジオで聴いた曲から

ビリープレストン  That's a Life
Keepon  ニューオーリンズにいこう
相良直美  私の好きなもの
ランナウェイズ  School Days




音楽(全般)ランキング

Fence Walk/Funky Resurgence [7 inch Analog]
Paul / Crockett, Ulysses Ramos
Big Crown
2018-02-16


ユリシス クロケット  funkey resurgence 1971


最近 音楽はボチボチなのは、スマホのイヤホーンが壊れたせいなのと、SpotifyやYou tubeで音楽を聴くと、その質と量に圧倒され気味だからかもしれない。

なにせ極上が、ほぼロハでリピートリスニングできるからで、ラジオはまず一過性だったのに。もういつでも聴けるからの心境なのである。実はそうでもないんだけれど。

昨日また見れた、深夜のNHK衛星のUK プログラムで見たアマズールが改めて最高なので、SpotifyやYOU TUBEで捜すと、ライブで見れた生演奏ほどの録音テイクが無い。80’Sのエコー感の強すぎるレコード以上に、白人黒人女性中心のグルーヴィーなライヴは素晴らしかった。ヒューイ スミスのカバーとか最高なんだけど。
シャイ ライツもアイコアイコも。ジェリー ダマースに、デニス ボーヴェルもちょい絡みしてるし。

昨日のUK TVにやはり出ていたベル スターズやオルケストラ ジャジラにしても、ハチロクのリンガラぽいギターを、バナナラマみたいな英国女子が、黒のストローハットをかぶって、達者に弾いてたりするのを見ると、2トーンブームから来たあの時代の良さを思い出す。81年の大学の夏休みに、帰省中の私は、輸入盤のレコード屋でザップの1stと、アイランドから出たオルケストラマカシの12インチを発見して気に入ってたこと思い出した。エスノとファンクね。

今宮治ラジオをラジコのタイムフリーで聴きながら書いてるが、1973年のボビー ゴールズボロのサマー ザ ファーストタイム最高。私が洋楽を聴き始める前の年だから、知ってるようで知らない微妙な時期。

今日書店で、ローリーのギタリスト本を読んでたら、スイートやエンジェルのギタリストとともに、ラナウエイズのリタ フォードの事を書いていた。実は最近ランナウエイズをYOU TUBEで偶然聴いて、そのロックンロールのレベルの高さに気づいて驚いたのだが、ジョーン ジェットのロッキンぶりと、リタのハードロック仕様が、サンディのタイトなドラミングに素晴らしく融合してるのだ。こんなバンドは当時無かったと、ミュージック ライフと音楽専科を1977年まで、ニュー ミュージック マガジンと併読してた私は知っている。
そう、ミスタービッグ、ディッケンがいる方の話も書いてた。ワンダフル クリエイション!ロミオ!
Spotifyでミスタービッグの未発表盤見つけて驚いたのも一緒。それをローリーがまんま語っていて、私とのシンクロに驚いた。彼とは1つ違いだから当然なのかも。私は同時にイアン ギラン バンドと、ラー バンドもSpotifyしたが。

クレイジー ケン バンドの小野瀬氏のギタリスト本と同じテイストの同世代本。同世代といえば、クリス 松村ラジオで、ブライアン アダムスのデヴューのディスコ盤をなぜか曲名を語らず、かけたが、これも最高。
ブライアン アダムスでジャケも含めて一番とは、やはり同世代のブライアンに失礼か。

と脱線まで分裂気味で、それが私の現在のリスニング状態なのだが、そんな情緒がとっ散らかる時はSpotifyでBIG CROWN LABERのミックス リストを聴くことにしてる。私は、このブログでも紹介したThee Lakesaiderで初めて知ったレーベル。

ネオチカーノソウルや、ヴィンテージのチカーノソウルをリリースするNY ブルックリンのバリバリの現在進行形インディレーベルだが、本当にハズレが無い。チカーノソウルが、今現在、私にとって一番最高の音楽だと思ってしまうほどの素晴らしさ。
やはりソウルは、ペインと隣り合わせなのだ。

しかし今日は、クールな ラテンジャズ インスト。ユリシス クロケットという渋い名のヴァイヴ奏者。チカーノベイエリアサークルのローカルミュージシャンの70年代ヴィンテージ録音。このfunky resurgence、このぬるい気温のなかに漂うイナタサと、レア グルーヴ的な確かさがたまらない。最近温泉にも行けてない私には、最高の癒しだ。

他曲も含めたユリシスの素晴らしさにつられて 昔アナログでパスしたルイス ガスカのAtlantic盤もSpotifyしたら、良かった。76年のファンタジー盤は、ジャケ買いで個人的にはヒットしたから。マロのメンバーだったルイス ガスカは、もう少しシャープだけれど。特にAtlantic盤はラウンジ感とストレイト アヘッドなジャズ感も素晴らしかった。

BIG Crown レコードは、Shacksなんてヒップな若手グループもリリースのアナログ再評価時代のレーベルのようだ。伝説のチカーノ ソウル、サニー&サンライナーズのリイシューでも話題を集めた。彼らも良いもの。確か宮治ラジオで以前、宮田信氏絡みで流れたような。

他4曲もBIG CROWN Labelから。

ボビー オロゾ  This love PT.1
サニー&サンライナーズ  Shoud I take your Home
リー フィールド&ジエクスプレションズ  Lover Man
ユリシス クロケット  Tamura's Thema


 



音楽(全般)ランキング

↑このページのトップヘ