2014年04月23日

きかんしゃとイースター

日本はもうすぐゴールデンウイークですね。ここイギリスでは一足早くイースターの4連休でした。

どこに行こうかといろいろ考えた末に、我が家は鉄道関係の日帰り旅行を2日間楽しんできました。鉄道発祥の国イギリスは今でも各地に保存鉄道が残されていてロンドンからでも日帰りで蒸気機関車が楽しめます。今回はそんな中でもちょっとユニークな機関車たちを楽しんできました。

最初に出掛けたのはEastbourne Miniature Steam Railway(E•M•S•R)。説明するまでもないそのまんま1/8スケールのミチニュア蒸気機関車に乗れるというもの。客車にまたがるという巨人気分を味合わせてくれるんですが、小さな石炭を入れて蒸気のみを動力として走るなかなか本格的なモノ。こういうこと本気にさせるとヨーロッパ人は凄い!

2014-04-23-10-54-49


どこまで価値のあるものかわからないけれどとても楽しめました。池の周りを一周するのですが途中に小さなトンネルや鉄橋もあり子どもたちも大喜び。池の周りは遊歩道になっていてちょっとしたカントリーウォークも楽しめます。滑り台などの遊具施設もあり一日中遊べるのも良い。難点としてはレストランがしょぼいこと。小さなカフェがありますがメニューはサンドウィッチくらいしかない。味はまぁー普通(イギリスとしては)、というほどのメニューでもない。もう一つ車以外のアクセスは難しそうなところもマイナス。公式サイトにはイーストボーンの駅からタクシー利用と書いてあります。駅からは約5キロですので10分ちょっとでしょうか。

翌日はきかんしゃトーマスに会いに行ってきました。昨年も出掛けたのですがイチロー(仮)は暖かくなったらトーマスに乗るとずっと大張り切り。その割りには当日それほどのテンションでもなかったのですが、、、。この Day out with Thomas というイベントはもう何年も子どもたちの心をつかんでいるようで会社の同僚から何人も懐かしいと言われました。各地の保存鉄道で週末や夏休みに開催されていて、場所によってやってくる機関車ややり方も異なるようです。僕たちの出掛けたのはMID HANTS RAILWAY(WATERCRESS LINE)というところですが、トーマスがROPLEYという駅を5分くらいで行ったり来たりしていて、メインの線路では別の機関車が走っていました。黒い車体に顔を付けていたので勝手にヒロと命名(写真はまた別のディーゼルの仲間)。

2014-04-23-10-56-07


というわけですっかり鉄道オタクなイースター休暇でした。中でもジロー(仮)は完全にはまりまして今日もIKEAの木製列車セットで1日中遊んでいたようです。

人気ブログランキングクリックありがとうございます

2014年04月16日

僕がオプショナルツアーを辞めた理由〜子連れクルーズ準備日記その2〜

出発まであと10日ほど。準備は全くと言っていいほど進んでいないがワクワクします。

さて、クルーズ本体と飛行機は手配したもののまだまだお金はかかります。おさらいすると

1.飛行機代 2.船内チップ 3.自宅〜空港、空港〜クルーズ船までの交通費、4.ドリンク代、5.オプショナルツアー

という具合。飛行機代は手配済み。ちなみに行きが約£230、帰りが£170くらい。これで家族4人(大人2、子ども1、幼児1)ですからかなり安くできたと思う。次に船内チップ(service charge)ですがこちらは選択の余地なし。大人は7泊8日で€56、子どもは€28ただし子ども適用は4歳から13歳ということですので我が家は免除。

次はドリンク代。これは飲み放題パッケージが用意されているのですが大人は1日€23.5、子ども(4ー17歳)は€15。ビール・ワイン類を€6、ノンアルコールを€4くらいで考えるとひとり最低でも4杯くらいは飲まないといけない計算になる。しかも基本的にはクルーズ期間中全日程分を同部屋全員分申し込まないといけないらしい。うちはジロー(仮)がまだ離乳していなく妻がノルマをクリアするのはほぼ無理。その分僕の方にノルマがプラスされるわけで、終日航海が1日という比較的忙しい日程ではノルマのために飲むようなもので本末転倒だろうとここはアッサリとパッケージは断念。チップのことも考えると4歳になる前にクルーズに出かけるのがお得ではないかと思います。

実は最後まで迷っているのはオプショナルツアー。今回の寄港地と主なツアーはこんな感じ。
1日目 ベネチア
2日目 バーリ (アルベロベッロ€49.5)
3日目 カタコロン(オリンピア €59-65)
4日目 ピレウス(アテネ€49-65)
5日目 イズミール(エフェソス €59-63)
6日目 終日航海
7日目 ドブロヴニク(€44)
8日目 ベネチア
子ども料金はやはり4歳から適用です。そして夫婦2人だとそれなりに負担になります。我が家の場合、3歳4ヶ月のイチロー(仮)と1歳7ヶ月のジロー(仮)が毎日バスでじっとしているわけがないのもネック。

さてどうするか。

まず最初に既に訪問済みのアルベロベッロとドブロヴニクは除外。バーリは実質航海初日ということもあり、船でゆっくりして少し旧市街を歩くことにしよう。ドブロヴニクは市内の南にあるビーチに直行予定。

残りは3都市。しかも観光の目玉はどれも遺跡。遺跡は僕の大好物ですが、イチロー(仮)・ジロー(仮)はきっと何の興味もないに違いない。いろいろネットで調べてカタコロンのそばには小さなビーチがあることを発見。また遊園地にあるようなミニトレインで行けるビーチもあるということでここは不参加確定。

さてアテネとエフェソス。エフェソスは以前訪れた時に感銘を受けもう一度みてみたいと思っていたし、個人で行くにはちょっと難しいので参加の方向で検討することに。最後まで残ったアテネ。実は僕も初めてなのでツアー参加も考えていたのですが2都市参加すると€200越えちゃってちょっときつい。そんな時に見つけたのがロンドンでもよく見かけるオープンデッキの観光バス。何と半額以下。一応日本語音声ガイダンス付き。そう言えばイチロー(仮)が「おもしろバス」と名付けて乗りたがっていたっけ。一石二鳥とはこのことと出発1ヶ月ほど前の時点でエフェソス要検討で他は参加せずの方向で考えていました。

そんな時にクルーズ経験者と話していてイズミール町歩きも楽しいよとの一言。妻もトルコ初めてだから多少トルコっぽいところ見ようかとも思うし、1時間バスに乗っての遺跡見学(しかも状況によっては子どもはひざ)もきつそうだしと方針変更。到着後にタクシーでバザール、その後海沿いを散歩しながらランチという計画。ぐずったら船にも戻りやすいしこの方がよさそう。とはいえエフェソスも捨て難いと最終決断は船で決めることになりそうです。

アドリア海


計画通り行かないのが旅の醍醐味ですが、ざっと青写真ができただけでも子連れの場合はなんとなく気が楽です。

実はアドリア海は以前クロアチアのスプリとからドブロヴニクまで船で移動したことがあり、その時の海の青さが忘れられません。またあの海に会えるかと思うとうれしいですね。

さぁ、ワクワクしてきた!


人気ブログランキング長文最後までお付き合いありがとうございました。ついでに応援もお願いいたします!




2014年04月13日

子連れクルーズ準備日記〜僕がコスタマジカを選んだ理由〜

あとヨーロッパ生活が何年続くかわからないけれど、滞在中にぜひ行ってみたいと思っているのがクルーズ旅行。クルーズと聞くとものすごく豪華なイメージがあってずっと敬遠していた。でも調べてみると、近年はいわゆるカジュアルクルーズが大流行していて、地中海を中心に多くのカジュアルクルーズが運行されている。移動費と食事代を考えればそう割高でもなく(ただ安いわけでもない)、ぎりぎり手が出るかもという感じ。

有名なのはMSCとコスタクルーズ。両社のWEBを見ながら、会員登録をし、行きたいなぁなんて眺め、試しにいろいろなコースいくらくらいだろうと、人数入れて見積もり出しては予算オーバーなんて非生産的なことを続けていた。そんな1月のある日、4月下旬の出発で比較的安い日がありいつも通り大人2、子ども1、幼児1と入れて結果を見るとあら不思議、最初の画面で出てくる金額よりも明らかに安い。これは何かの間違いかともう一度やってみても同じ結果。いや、不具合でしょ、と他の日で試すとここでは最初の金額通りになる。とにかく4月末のこの日だけなぜか見積もりまで進むと安くなる不思議。

きっとこれは神様からのプレゼントに違いないと思わず衝動買いをしようとして冷静になった。この金額に含まれているのはいわゆるクルーズ本体なのでそれ意外に何が必要かもう一度考えてみよう。

ざっと考えるだけで

1.飛行機代 2.船内チップ 3.自宅〜空港、空港〜クルーズ船までの交通費、4.ドリンク代、5.オプショナルツアー

というところ。必ず必要となるのが1〜3。チップは固定額が決まっているのでどうしようもない。交通費は一部公共交通機関を使うことで節約することに。やはり問題となるのは飛行機代。早速調べてみた。LCCの台頭で大手航空会社もヨーロッパ内は片道運賃がベースになってきているのでブリティッシュエアウェイで行きは結構安い運賃が見つかった。帰りは結構高くてEasy Jet などでちょっと遠い空港なども調べてみたが結構高くて断念寸前。そんな時に見つけたのがMonarcというLCC。安い!聞いたことないけど、悪い評判も聞いたことがない。これにしてみるか?

2006-12-27-22-02-10


2日ほど迷った末、思い切って行くことに決めた。結局安いのを見つけた時から行く気満々だったんだよね。いろいろと自分に言い訳しながら迷っているふりをしていたのはよく分かっていた。申し込んだ後「間違いでした」という連絡が来るのではないかと心配でしたがそんなこともない。ということでコスタマジカにもうすぐ乗ってきます。

人気ブログランキングクリックありがとうございます




2014年04月08日

贅沢な時間〜冬のベネチア子連れ旅その2〜

今回のヴェネチア旅行は2泊3日。昼前に着いて最終日は昼ご飯を食べた後に出発というスケジュール。

ヴェネチアの良いところはいろいろなところに入場しなくても十分楽しめるというところにあると思っていて、それぞれのベネチアを堪能できたと思う。

2013-12-02-22-20-50


スケジュールをざっと紹介すると
初日 昼を食べてホテルチェックイン。ホテルの周りを散歩して夕食。
二日目 サンマルコ広場散策。その後バポレット(水上バス)でサンマルコ広場からローマ広場まで。折り返してリアルト橋付近の馴染みのレストランで昼食。ぶらぶらリアルト橋周辺で遊ばせながらホテルへ。
三日目 ドゥカーレ宮殿入場。サンマルコ広場散策。
という感じ。冬なので4時過ぎには暗くなるため昼のあとのんびりしているとあっという間に暗くなる。

ベビーカーとちょっと足が悪い母が一緒でしたが、水上バスにもサンマルコ広場にもホテルから橋は2カ所くらいしかなく何とかなった。それでもロンドンから風邪を引きずっていた長男は初日にひどい下痢、母も張り切りすぎて2日目にもどしちゃうというアクシデントはありました。母はずっと水上バスの屋外席にいたことと脂っこいイタリア料理が続いたことが原因のようです。ポカポカ陽気だったとはいえ、冬の海辺は厳しい。食事は工夫せねばと反省。

水上バスは全員大好評。宮殿は階段も多いので様子を見ながら最後まで入るか迷いましたが訪問。でもここは歴史や美術にそれほど興味がなければ飛ばしてもいい。それよりもカフェなどでのんびりする方がいいかも。

考えてみれば車の通らないヴェネチアは意外と乳幼児にも安全かも?
冬のヴェネチアは訪れる人も少なく、人口密度も低いので歩きやすい。誰も人のいない風景は映画のセットみたいで不思議な感じです。

2013-12-02-00-18-17



結局水上バスに乗って街をブラブラしただけの3日間。でもとても贅沢な時間を過ごせました。何もしないという選択は改めてとても贅沢だと実感したヴェネチア再訪でした。

人気ブログランキングクリックありがとうございます

2014年04月05日

冬のヴェネチア子連れ旅

今まで訪れた街でどこがお勧めですかと聞かれるとかなりの確率でヴェネチアと答えるような気がする。

なんだか当たり前すぎる答えで、聞いたこともない街や、行きにくい街が聞けることを期待している方には申し訳ないけれどやっぱりとてつもなく魅力的な街。飽きない。

基本的に僕のヴェネチアは街歩きに尽きる。ふらりと小さな教会に入ってみたり、メインストリートを離れて歩いていると幸せな気分になれる。物価が高いとか食事が美味しくないとか、単なる観光地じゃないかという人もいますが、いやいやそんなことはない。確かな生活の匂いのする小さな魅力的な街です。お土産屋の立ち並ぶ通りから、小さな運河、小さな橋を超えるだけで同じような風景なのに全く違うヴェネチアが広がっている。ときどき無性にヴェネチアを歩きたくなるんですよ。

2013-12-02-00-21-01


少し前になりますが冬のヴェネチアに行ってきた。小さい子連れで難しいとずっと諦めていたけど、70も半ば近い母を連れて行ける機会は今回を逃したらないだろうと、思い切って行ってきた。一番苦労をしたのはホテル選び。空港からのアクセスが良く、橋をなるべく渡らないでも行け、さらにリーズナブルな宿泊費という難題をクリアせねばならずトリップアドバイザーやいろんなホテルサイトを探して、サンマルコ広場や空港からの水上バス乗り場にも近いホテルを見つけることができた。ちょうど昼前に着く飛行機だったので到着後ホテルに着く前に昼ご飯にして、その間に僕が大きめの荷物を持ってホテルでチェックインを済ませてしまおうという作戦。宿泊荷物さえなければまあ何とかなるかと。

我ながら完璧な作戦と思っていたのに結局ホテルを探すのに30分近く掛かってしまった。だいたいイタリア人に道を聞いてまともに答えてもらった記憶がない。それにベネチアなんて道の名前あってないようなものだから誰も分かってない。さらにイタリア人って道がわからないって言っちゃうと聞いた人が可哀想だからって理由で、わかんなくてもあっちとかこっちとか言っちゃうらしい。そんなこんなで何とかチェックイン済ませてレストラン戻ったら5分で着いちゃって笑ってしまった。

2013-12-02-22-23-34


繰り返すけど作戦自体は完璧だったんですよ。だって背中に大きなリュック、片手にコロコロスーツケース、妻はベビーカー、足の弱った母に、反抗期まっさかりの3歳児連れてホテル探していたらどんなカタストロフィが待っていたことやら。それに比べれば冷たいピザとアサリのほとんど残っていないボンゴレの昼食を僕が我慢すればいいだけだったんだから。

人気ブログランキングクリックありがとうございます

2014年04月01日

ちょっと寒いけど春がやってきた

気が付けば前回の更新からほぼ1年。なかなか続かない。

なんとか週に一回でも続けよう。反省。

さて、この1年。長男は3歳となりナーサリーへ通いだし、次男はハイハイを卒業し元気に走り回っております。会社を除いた生活のほぼ90%が子ども中心と言っても過言ではない。疲れますが楽しんでいます。

2014-03-23-23-49-05


少しずつ暖かくなり、外に出る機会も増えてきましたのでまたぼちぼちと書いてみよう。

人気ブログランキングクリックありがとうございます

2013年05月30日

ロンドン市内で動物たちと戯れる

先週末は貴重な三連休でした。パパがスーツを着ない日は一緒に遊んでもらえると思っている長男は朝からそわそわ。ということで、妻と次男を残して長男と出掛けることに。行き先はロンドン市内カナリーワーフにあるシティファームのMudchute Park & Farm

カナリーワーフは日本で言えば幕張にのような感じ。昔のドックヤードを再開発させ、高層ビルが立ち並び銀行などの本社も移転してきている場所。そんな都会の中に実は広々としたファームがあると知り前から目をつけていたのです。

郊外に行けばファミリー向けの観光農園がたくさんあるのですが、あいにく我が家はマイカーがないので朝思い立って行くということができないのです。現在、ー長男の行きたい場所ベストスリーは海、動物ちゃん、機関車トーマスなので一番手軽な動物ちゃんを選んだわけです。ロンドン東部にはDLR(Docklands light railway)というゆりかもめのような新交通システムがあり、この景色が良い電車に乗せるのも目的の一つ。作戦通り先頭車両で線路を見てご機嫌でした。ロンドンの地下鉄はエレベーター等もなくベビーカーには不便なのですが、このDLRは駅も含めてバリアフリー化が進んでいます。問題はその駅までどうやってたどり着くかですが、バスを利用するか、比較的新しいためエレベーター設置駅の多いジュビリーラインでアクセスするのがベスト。

画像1


前置きが長くなりましたがが、有料の観光施設ではないので物足りないところもありますが、羊、ヤギ 、アルパカ、豚、馬などのイギリスのファームでお馴染みの動物たちが広い芝生の上でのんびりと過ごしていました。後ろには高層ビルがが控え、とても不思議なコントラストです。天気も良かったので結構人も多かったのですが、広大な土地なので気になりません。芝生で遊ぶ子、動物に餌をあげる子(有料で干し草を販売しています)、家族でピクニックを楽しみ人たちなどお金を掛けずに楽しみのが得意なイギリス人の典型的な姿を眺めるのも楽しいかも。特に農園の入り口はなく気がつけば動物たちがいるという感じです。カフェもあるので食事もできるようです。今回はファームで1時間ほど過ごした後、オリンピック会場の最寄駅(Stratford)に昨年オープンしたショッピングセンターで食事をしました。ここは日本式の三階にワールドフードコートがあり、飲茶やベトナムのフォー、本格的な釜焼きピザなどが楽しめます。広大なショッピングセンターなのでこちらも一日楽しめそう。ファームからはDLR一本で行けますが、朝のラッシュ時を除いて直通は少ないようで、Canary Warf駅で乗換えになります。

また今度家族全員で来ようと思っていますが、その時はグリニッジに行こうと思っています。グリニッジからテムズ川のボートで都心まで戻ろうという作戦です。グリニッジもDLR一本でアクセス可能です。

このファームで一日中過ごすのは無理がありそうですが、他の場所と組み合わせれば十分一日楽しめそう。


人気ブログランキングクリックありがとうございます




2013年05月21日

都会のオアシス 〜 レドンホールマーケット

20度くらいまで気温が上がったかと思うと、また10度前後まで下がるといういかにもイギリらしい天気が続いています。それでも全体的にはようやく暖かくなり、町歩きの楽しい季節がやってきました。

最近下の息子も何とかまとまって寝るようになり、少しは朝ゆっくりと過ごせるようになってきた。先日、子供が二人ともぐっすり、という記憶にある限り初めてのことがあり、天気もいいことからいつもより早めに家を出て出勤前に少し町を歩いてみました。

画像2


目的地はレドンホール・マーケット。いわゆるカバード・マーケットと言われる屋根のある市場。金融街で名を馳せるシティの中にひっそりと古い佇まいが残っていると聞きかじり、前から行ってみたかったんです。朝、少し遠い駅から歩くコースを10分ほど回り道すれば行けることを事前に調べていたので、勇んで出掛けてきました。今は飲食店やファッション関係の店が多いので往時の姿とは違うのかも分からないけど、鮮やかな柱や梁が印象的。ちょうどイングランドの聖人セント・ジョージの日が近かったからかイングランド国旗のデコレーションも。

人通りの少ない朝の時間に訪れたのもよかったようで、本当に都会のオアシスという言葉がよく似合う気持ちのよい場所でした。

画像1


映画の撮影にも使われているようで、中でもハリーポッターのロケ地として有名。実はあまりシリーズ見ていないのですが、確かにあの世界観には似合いそうな感じ。

また違う時間に行けば違う顔を見せてくれそうで、再訪するのが楽しみです。

人気ブログランキングクリックありがとうございます

2013年05月16日

海へ!

ウィッタブル(Whitstable)という港町がある。

ロンドンから南へ、カンタベリーのそばにある小さな港町。町というよりも漁村と言った方が似合いそうな小さな町だけど、ここ数年新鮮な魚介類が採れるということで結構脚光を浴びて観光開発が進み、田舎の良さを生かしながら生まれ変わった。とは言え、在英の日本人でもこの町を知っている人は多いとは言えないようで、隠れた穴場と言えるかも。

画像3


この町を有名にしたのは牡蠣、オイスターである。生牡蠣が食べられると知り、最近海に興味を持ち出した息子に海を見せようと考えていたので出掛けてきた。と、言っても出掛けたのは一ヶ月ほど前のことなのだが。ロンドンの南の我が家からは快適な一時間半ほどのドライブだった。ここで食べられるオイスターは二種類ある。一つは見慣れた長細い形のもので、Rock Oysterと呼ばれている。もう一つはNative Oysterと言われるこの町の特産の丸い形をしたもの。値段はRockの方が一つ60p程度でNativeは約倍。お味の方はどちらも新鮮で美味しかったが、Nativeは身がしまっていてキリッとした濃厚な味わい。やはり値段だけのことはある。残念ながらこちらは4月ごろで収穫が終わりだそうで、次に食べられるのは9月ごろからだとか。いわゆるよく言われるRのつく月というやつです。Rockは年中食べられるということで夏場でもok。小さな港があり、そこで殻を剥いて食べさせてくれる。屋台も出ていていろいろなシーフードをお手軽価格で楽しめたのも良かった。

画像1


美味しい生牡蠣を嫁さんと堪能した後、息子を海岸で遊ばせる。泥と貝殻拾いに夢中で帰ろうとしない。泥に足を取られてドロドロになりながらも全然離れない。よほど楽しかったらしく、今でも散々海に行きたいとせがまれています。電車でも行けるようですが、レンタカーを借りた方が便利。ケントの豊かな田園風景のドライブは牛や羊なども見ることができて快適でオススメ。

画像2


町のメインストリートは数百メートルで終わる典型的なイギリスの田舎だけどアンティークや雑貨屋なども並んでいて散策lも楽しい。ただ、歩道が細いのでベビーカーを押すのにはちょっと苦労した。日帰り小旅行にはちょうど良いな。また行こうと思っています。

人気ブログランキングクリックありがとうございます

2013年05月01日

大英博物館全館制覇計画〜その1〜

思うところがあって大英博物館を全館制覇してみようと思っている。いつイギリスを去ることになるかもわからないので、この民俗学の至宝をじっくりと堪能してみようと。一日で全部見るのはほぼ不可能なので時間がある時に少しずつ見に行こう。博物館や美術館の見学は意外と脳みそを使うので疲れるし。

考えれば贅沢な話。

というわけで早速出かけてみた。今日の目的はまずは第一室を見ること。そのあと、番号順に第二室と第三室を見ることにする。第四室は大英の目玉の一つエジプト彫刻なので日を改めることにした。

久しぶりに博物館への道を歩く。このあたりは比較的古い街並みが続いているので歩いていても気持ちが良い。博物館に入り、賑やかな遠足の一団や観光客を掻き分けグレートコートヘ。以前の薄暗くて雑多な感じのいかにも博物館という雰囲気も良かったが、今の明るい博物館も気に入っている。館内地図を眺めながら第一室の場所の確認。通常左側のエジプトコーナーに人は流れて行くので逆側ということになる。

画像1


大英博物館 第一室 は、大英の原点とも言える場所。書斎風の部屋に考古学品から鉱石などの博物学的展示、さらには民俗学的な展示もそろっている。この部屋はEnlightenment(啓蒙)と名付けられ、18世紀後半から19世紀初期の博物館を再現している。中央には大英博物館のシンボル、ロゼッタストーンの複製が置かれ自由に触ることができる(本物はガラスのケースに入り、第四室に)。ゆっくりと部屋を歩きながら、ギリシャの彫刻からキャプテン・クック一行が持ち帰ったというオーストラリア原住民の盾までじっくりと眺めた。世界がグレート・ブリテン島を超え、ヨーロッパから新大陸へと広がって行くことを実感できたような気がした。

第二室 は改装中の41室の展示品を中心にサットン・フーの埋蔵品などが展示されている。サットン・フーは日本では馴染みがないが、イギリスを代表する中世の出土品で、7世紀当時の王の船葬墓ではないかと言われている。原始時代の石器から中世前史のヨーロッパをカバーしている。石器からとはずいぶん範囲が広い。一気に数千年を旅していることになる。小さな部屋だけど好きな人にはたまらないだろうなぁ。

第三室は朝日新聞スポンサーの小さな展示室。今回はシエラレオネの呪術の仮面が展示されていた。こういったアフリカの仮面を見ると必ず、ピカソを思い出す。彼がいかにアフリカの芸術に影響を受けたのかよくわかる。あのような奇抜な芸術も一朝一夕では出来ないのだと感心してしまった。

ここまでで1時間半くらい。それでもじっくりと楽しんだので、脳みそが疲れているのがわかる。人類の起源から、何かこれあいつの顔にそっくりだななんて下らないことまで、いろいろ考えながら堪能しました。第四室も見ようかなと思ったけれど、やっぱり最大のハイライトだし計画通り次にしよう。

と、いうことで続きます。

人気ブログランキングクリックありがとうございます