ウィーンのまいにち

2010年06月02日

さようならウィーン、さようならオーストリア

6月2日 午前6時30分 雨

あと数時間でウィーンをオーストリアを後にする。

5月から天候不順で毎日雨の日が続いている。本当なら1年で
最も素晴らしい季節なのに残念。

ずっと忙しくあわただしい日々が続いていたが、昨日ようやくまとまった時間が取れ、
最後の町の散策を楽しんだ。

歩き疲れた夕方にはお気に入りのカフェHainerでお気に入りのデザート、アップフェルシュトゥルーデルを。焼きたてだったのか、それとも思い込みなのかわからないけれどいつもよりおいしく感じられた。しばらく食べられなくなるのだなと思うと恥ずかしい話、少ししんみりしてしまった。

今までずっと買おうか悩んでいたいろいろなものがなぜかこの日は安くなっていたり、気に入ったデザインがあったりで一気に荷物が増えてしまった。単にもう買えないかもという気持ちが背中を押してくれただけだと思うけれども。

ウィーンは、大ハプスブルク家の本拠地と思えないほどのんびりとしていて町のサイズも小さい。どこか中世の町がそのまま引っ越してきたようなところがある。ちょっとした路地が絵になって、街歩きが楽しい。

あの路地も、あの広場もお別れ。

カフェ ツェントラル


夕食はCaf��� Centralで。ピアノの弾き語りを聞きながら最後の夕食を楽しんだ。

最高の季節が雨続きだったのはきっとまた遊びにおいでと言ってくれているのだろう。
いつかまたゆっくりと街歩きを楽しみたい。


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2010年03月21日

春遠からじ

今日はよい天気でした。

間違い、今日もよい天気でした。

3月に入って日が長くなったなと思っていると一気に春の陽気。気がつけば3月も半ばを過ぎイースターマーケットも始まりました。そういえば夏時間の開始まであと一週間。

今年は寒い冬で、暖かくなったと思うとまた雪に逆戻りという感じ。おかげでもうしばらくお会いしたくないほど雪景色を堪能した。ブダペストでは吹雪で遭難しかけたし。

ナッシュマルクト


春の陽気に釣られてナッシュマルクトのフリーマーケットに行ってみた。人間、考えることはだれも同じようで大混雑。ケルントナー大通りには早くもシャニガルテン(テラス席
が賑わいを見せていた。

冬来たりなば春遠からじ、夜はまだ寒いけど、春はもうすぐそこ。

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2010年02月14日

雪のぶどう畑

さてさて、また雪の話です。

今週も少し雪が降り、街は雪景色。

いつも街中を歩いているので、今日は少し趣向を変えてウィーンの街を離れてみた。というのも先日列車に乗った時に、郊外でうさぎや鹿を見かけたので、車でちょっと走れば近くで見られるのではと考えたから。

予想通り中心から20分も走ればまだウィーン市内なのに一面の雪景色。
しかし、意外と風が強く、ところどころ路面は完全に雪に覆われている。場所によっては完全に雪が風で待っている始末。うさぎは見かけたが、とても近寄れる状態ではない。うさぎもそこのところは心得ていて遠くに茶色い塊が見えるだけ。人や車の近くにはやってこない。

ということで、うさぎは断念。
アウトレットのそばまできていたのでちょっと立ち寄って、その後はノイジドラー湖のぶどう畑を見に行くことに予定を変更。

雪の葡萄畑


ところがこちらも湖沿いの道も悪天候のためか閉鎖されてしまったようで近づけませんでした。しかし、そんなこともあろうかと途中で車を停めた時に雪のブドウ畑を撮っておいたのであま今日の目的は果たしたかな。

頑張って早起きしたのでウィーンに戻って昼食を食べて午後はのんびり。

ウィーン市内と違い美しく白い雪が見れ、当初の目的とはかなり違ったけれども、ある意味雪を堪能した一日でした。

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2010年02月06日

モノクロームウィーン

ほんの気のせいかもしれませんが少し陽が長くなってきたような気がします。

冬はほとんど引きこもりのような状態で、外に出掛ける機会も少ない。
それでも外に出掛ける時にはカメラでせっせと街の風景を残している。

冬のヨーロッパはどこか物悲しいけれども、人が少なく、街の写真撮影にはうってつけの季節かもしれない。

実はモノクロでウィーンの街を撮りたくてモノクロフィルムを買ってきた。でも週末の天候が今ひとつなのでまだ出番がない。色の鮮やかさで勝負できないモノクロの世界は、コントラストが大事だと思っているので、陽の光は大切な味方。ということで今は太陽の出番待ちです。

ウィーン旧市街


写真は3年ほど前にウィーンに移ってきた頃に撮影したものです。
今ならどんな場所で自分がシャッターを切るのかもちょっと興味アリ。

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2010年01月23日

ウィーン雪景色

前回雪が解けた、などと書いたらまさにその日に再び雪が降り雪景色に逆戻り。とはいえそれほど激しく降ったわけではないのでところどころに雪が残っているという状態です。

雪が降ると滑らないように小石を撒くので、あまりいい靴を履けない。ということでこの冬はそろそろさよならしようと思っている靴を履いていることが多い。しかし今年の冬は寒い。

ウィーン 冬の川
天気が比較的良かったのでお昼ご飯を食べになじみの中華レストランに出かけた。安くておいしかったのですが、忙しかったのかちょっとおいてけぼりにされる時間が長くちょっと不満足。基本こちらの普通の中華レストランにサービスを求めることが間違っているのでそれほど気にはしていませんが。

天気も良かったのでそのまま旧市街まで歩くことにしました。市民公園の横を流れるウィーン川(情けない川ですがほんとうにそういう名前)の風景が気に入って一枚、リング通りの夕日を背に一枚。

雪のリング通り

冬らしい写真が取れて満足。
夕方5時を過ぎると真っ暗。春はもう少し先のようです。

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2010年01月21日

ローマ人の物語

10日ほど前に降った雪は一週間たっても解けず、今週に入って気温が上がって雨が降ったりしてようやく目につかなくなった。そういう状態でしたので、家でのんびりと過ごす時間が多く、読書や映画鑑賞などが進んだ日々でした。

ネットの発達で日本の情報もタイムリーに手に入る上に、我が家は二人とも日本人ですので家にいる限りは日本の生活とあまり変わりがない。米も炊いているし、週末の昼は各自好きな具を載せてラーメンを作ったりという感じ。多分どこにでもある日本の風景では。

それでもやっぱり何か足らないな、という感じはあります。人によって違うと思いますが、僕にとっては本。実用書やビジネス書などは読まないのですが、上質な小説やノンフィクションが欲しい時に手に入らないのはやはりジレンマです。そんなわけですから日本に里帰りするときは、山のように本を買い込み、船便で送ったりということも。

コツコツと読み続けているのは塩野七生さんのローマ人の物語。全15巻(単行本)のようやく11巻目までやってきました。小説や作家には好き嫌いがありますので、ここで作品について述べるつもりはありません。しかし労作であることは間違いなく、ヨーロッパを旅するならやはり読んでも損はないと思います。

ちょうどローマ五賢帝とその後の時代のくだりなのですが、マルクス・アウレリウス帝がローマで亡くなったとは知りませんでした。ローマの版図が広がるに連れて中東欧が関わる記述が増えてきて、興味深い。

フォロロマーノ


しかし、ローマ帝国のヨーロッパ文明への影響力は計り知れないものがありますね。ローマの版図ではなかったスカンジナビアやスコットランドも関わりが無かったわけではないし。

春になったらウィーン近郊のローマ遺跡に出かけようかなと改めて思いました。



写真はフォロロマーノ。2000年の時が流れる場所。

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2010年01月11日

新年は雪とともに

新年明けましておめでとうございます。

2010 January Wien気がつけば前回の更新から2カ月・・・。
忙しかったと言えば聞こえはいいですが単にサボっていただけのようなところも。


しかし、今年の冬は寒くなったり、暖かくなったり忙しい。
12月に大雪でマイナス10度を体験したかと思うと、先週は再び大雪で町は真っ白に。

その間に気温が10度前後まで上昇する日もあって、不思議な感じです。

2009 Decemberでも冬らしい冬は嫌いじゃないので、嫌ではない。中途半端に暖かいよりは潔く寒い冬が好きです。まあそれはそれで、いろいろと問題はあると思いますが。


クリスマスも正月も終わったのでしばらくは大きなイベントもなく、ひたすら暖かい春が来るのを待つだけです。しかし、馬も寒そうですね。

ホントお疲れ様です。


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2009年11月19日

晩秋のウィーン散歩

冬が駆け足でやってきて、さらにはクリスマスも全速力でその角を曲がり始めているのか、クリスマスの飾り付けやイルミネーションの準備が急ピッチで進んでいます。ここ数日は比較的暖かい日々が続いていて、11月初旬に比べると少し寒さも和らいでいます。

ウィーンの秋


ヨーロッパに住み始めてから町に出かけるときは必ずと言っていいほどカメラを持って出るようになりました。ウィーンも3年、ヨーロッパ生活も7年を超えましたが未だにどこか旅の途中のような感覚で過ごしています。この日曜日も単にクリスマスマーケットに出かけるだけなのに路面電車を少し手前で降りて町の風景をカシャリ。

日本に住んでいた時も、いい景色だなと思うことがありましたが何となく照れもあり街中でカメラを構えるのには勇気が必要でしたが、こちらは町全体が観光地みたいなところもありますのでその辺は気にしなくてもいいので楽です。

夕暮れのウィーン


リングもすっかり冬景色。もう1〜2週間もすれば葉っぱも落ちて完全な冬景色です。

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2009年11月17日

ウィーン クリスマスマーケット始まる

待ちに待った季節、と自分に言い聞かせている部分もありますが、クリスマスマーケットが始まりました。これから約1ヶ月半、街はクリスマス一色。

クリスマスマーケット


始まったのはウィーンで最も規模の大きい市庁舎前のクリスマスマーケット。ここのクリスマス市は始まるのが早い。ほとんどの町は今週末から来週にかけてだと思いますが、市庁舎前は毎年11月15日に始まります。今年は14日が土曜日だったので土曜日に始まりました。

日曜日は天気も良くて、暖かく絶好のクリスマスマーケット日和。早速日没前から出掛けて、お店を覗いたり、屋台でソーセージを食べたりと楽しんできました。今週末からはどんどんいろいろな場所でクリスマス市が始まるので楽しみです。

寒い冬を乗り越えるにはやはりこの華やかな1か月が必要です。

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2009年11月15日

ぶらりローカル線の旅

鉄道発祥の地イギリスに住んでいた時はそうでもなかったのですが、ウィーンに来てからは鉄道の旅も結構多い。外国に行くときは飛行機+レンタカーが中心ですが、国内旅行は鉄道が中心。

オーストリアローカル線ザルツブルグ、ブダペスト、プラハなどは幹線の鉄道で結ばれているし、何よりも我が家の「とびっきりのお気に入り」ヴァッハウ渓谷は列車に乗ってしまえば1時間ちょっと。今日天気良いし、行ってみる?という感じで気軽に出掛けられる。とは言ってもウィーンからの列車の本数もそう多いわけではないので、タイミングは難しいのですが、勝手知ったホームグラウンドなので列車の時間もwebですぐ調べられるから、準備時間も逆算できるし、切符の買い方もわかっているので駅で焦ることもない。

何かの記事で読んだのですが日本人にとってはたとえ30分でも1時間でも自分の生活圏から離れることは旅という「ハレ」であるとか。この意見にはとても納得でき、高々80キロほどしか離れていないクレムス行きの列車に乗ると僕の胸はドキドキと鳴り始める。

無人駅にてクレムスから単線のローカル線に乗ればなおさら。一両しかない車両。途中の駅は当然のように無人駅。1時間に一本しか列車は来ないからちょっと線路を歩いてみたりなんてこともできます。この路線はクレムス(Krems)からスピッツ(Spitz)を結んでいますが、途中にはDuerunstein、先日紹介したWeissenkirchenなどの魅力的な町があります。スピッツ自体も結構お気に入り。これからの季節は寒くて大変ですが、暖かい春が来ればお勧めの旅です。

オーストリア国鉄(スケジュール検索可能)
ヴァッハウ渓谷(英語)

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