富士を見上げながら・・・。

大きな富士山を見上げる街から、いろんな話題をお送りします♪

ふるさとの、訛なつかし?

みなさん、ご無沙汰しております。
突然のエントリですが、完全終了前にまたご紹介したい話がありましたので。

実は先週から新宿の伊勢丹本店で、静岡のグルメフェアというものが行われています。
今回の話は、静岡のおでん屋さんで情報を聞き、ふじさんめっせでのグルメフェアに伊勢丹のバイヤーの方が来られていた、と言う話も主催者側からも伊勢丹のバイヤーブログでも知っていたのでちょっと楽しみにしていました。

最近東京での暮らしが忙しくなり、なかなか帰省出来ないので。

HDDのように全部を瞬時に記録するのは無理ながら、
覚えているだけの内容を挙げると・・・。

富士宮やきそば実演販売
静岡おでん実演販売(おがわ)
駅弁の東海軒
鱒コットキューブ(大富士給食)
萬幻豚のメンチカツ(さの萬)
イタリアンロール(福久屋)
かつおのたたき
その他色々・・・。

伊勢丹とは言えども静岡と新宿は別会社なので、バイヤーも全然違えばセンスも異なります。
地元の食、ながら静岡店の「ふるさと村」とは全然趣向が違うのがまた面白い。
静岡店が富士市以西の品物が優勢なのに対して、
新宿本店はどちらかというと、東部・伊豆指向の品揃えです。

私は夏に静岡でおでん屋さんに立ち寄った時にこの日時を教わって、
「ならば行きます!」と答えていたのでまずおでんはGET。

ついでに何か一つ位、と見て回りました。

焼そばは色々な種類のものが置いてあって美味しそうでしたが、
家に麺(勿論そちらの)もキャベツも余ってたので今回は辞退。

地方フェアだと駅弁も楽しみの一つですが、
東海軒のブースを見るとあまり好みでない感じのだったので辞退。
「元祖」鯛飯弁当が気になった・・・。
というか・・・、萬幻豚の駅弁がなんで富陽軒でなくてこっち(笑)?

そしてその豚が売っているのかと思い「さの萬」へ。
どう見てもメンチカツしか並んでいないのでまずビックリ。
ビオファームまつきとの協業、というメンチカツは美味しそうだけど・・・。
1個280円は「高すぎる」。
東京のデパ地下に並んだので今回は堂々と東京価格と比較させてもらうと、
柿安や他の有名店の、銘柄牛入りメンチと良い勝負、またはそれより高価。

最近東京でも不況の波でデパ地下は前よりがらがらの傾向が強いので・・・。
その中で買ってもらう、価格ではないように感じました。
チャーシューにしろソーセージにしろ首都圏OAされた商材が多いだけに、
普段のさの萬をそっくりそのまま持って来た方が売れそうな・・・。

さすがに不況で年俸ダウンの被害を受けている身としては、積極的に買えません。

最後に、時間がないお昼を鱒コットキューブで済ませる事にして、いざ売り場へ。
試食させてくれるのが良い。特に薫製の鱒は美味しい。
箱入りの押し寿司は、程よい味付けだし斬新なアイデアで良いのだけど。。。
横に置いてあった12個入りが、いかにもスーパーの寿司、という外装で。。。
とたんに新宿の伊勢丹本店から「道の駅朝霧高原」に放り出されたような。
場の高級感ぶち壊しのパッケージにちょっと残念な気分。
むしろすべてを箱のイメージにしてほしい位なのに。

買ったついでに最近どこまで拡大したかと思い(SAで売ってたら高速バスで食べたいと)、「何処で売っていますか」と聞いたら・・・、
「東京駅と名古屋駅の新幹線ホームで売っています」と想定外の回答。

そう言えば新富士駅の担当がJCPS(JR東海パッセンジャーサービス)なので系列に卸しているのか。
原則のぞみ停車駅でしか営業しない会社が新富士を担当している事自体、謎だけど・・・。

と言う訳で店員さんによると両方の駅で売り切れ必至なのだそうです。
恐らく新富士に新富士分と一緒に搬入して、直後のこだまで運ばれるでしょうから東京で買えるのは昼前でしょう。

東京で地方の物産展をやるときは、地元の販売店などを教えてくれるのが鉄則ですが、
かなりしつこく聞かないと地元の販売店を教えてもらえなかったのはちょっと残念。
(因みに自分はお宮横丁と新富士駅のあれこれ屋しか知らないですが、その二カ所以外聞けませんでした。朝霧の道の駅で見かけたような気もするのだけど・・・。)
これじゃ折角食べに来ようって人が現れても、機会ロスに。
気を遣って東京のお店を教えてもらったのは嬉しいものの、静岡の人が思う程、「東京駅の新幹線ホーム」は利用頻度が多く無いので、新富士駅を先に教えて欲しかったなぁとも(東京の人は、仕事で関わらない限り、静岡の人より新幹線乗らないです。)。
私みたいに城南の東京に住んでいると品川しか使わないので、新富士の方がまだ身近な。

と言う訳で、地元の販売網も教えて下さい。
東京の人は、気に入れば次の機会に、と思うのでそっちも知りたいんです。

全体的にすべてが地元よりも高く感じる設定となっており、
同じお店でも普段は販売していない「特別メニュー」が多かったので
元静岡県民としては「ん〜、ちょっと違うんでないの?」と感じた次第。
東京流にリメイクされた静岡グルメを楽しむならとても面白い企画ですが、
純粋に静岡の味を懐かしむのなら静岡伊勢丹の方が的確な物が出て来るようにも思えました。

食を楽しむというコンセプトではさっきのメンチカツなんかアイデアは良いのだけど。。。

と言う訳でこの静岡フェア、今週一杯ぐらいは行っているそうです。
富士都民の皆様も、新宿に買い物に来る皆様もちょっと覗いてみて下さい。
色々な発見が有ると思います。

ヨーカ堂富士店跡地に新店舗を!

久々に富士の話題です。
これだけは止める前に書きたいので、書かせて頂きます。

私が連休に帰省していた際に、ヨーカ堂富士店の撤退後の活用を求める署名運動の方が近所を回っていました。

自分自身は外出中で会わなかったのですが、思いは同じです。

富士駅前からGMSが撤退すると、
・空きビルの増加による駅前の治安の大幅な悪化
・近隣の商業施設の欠如による「陸の孤島」化
・通行数の大幅減に伴う居酒屋や特に英会話教室、金融機関の撤退
・上記三点による富士駅の旅客数減少、停車本数の大幅削減
・更に富士駅を通る列車の本数減で富士地区全域の列車減・レールサイドの衰退

など、富士駅前に留まらず富士地区全域の経済に多大なる悪影響が予想されます。

何故なら富士駅が過去数十年にわたり、富士地区の都市型商業の中核を担い、乗降客数からも代わるターミナルが無かった(生活に密着しない故、商業立地が来なかった新富士駅は別として)からです。


また、静岡県内に残る数少ない「ママチャリ駅前経済圏」が無くなる事で、そういった立地を求めて来た東京資本の全国規模の商業やサービスも富士地区+県東部から撤退してしまう事でしょう。
沼津や静岡の商業発展の為にも、(そう言った業者の規模のメリットを生かす為には)富士駅前を存続させる意義は非常に強いと思います。


最近のイトーヨーカ堂は、確かに「わざわざ」出掛ける程のお店ではなくなっているように思います。80年代の栄えていた頃と比べても、「MD力が無い」。
旗艦店の大井町店が我が家の最寄りですが、来てから滅多にお世話になった事は無く、結局近所の東急ストアのお世話になりっぱなしです。
食品売り場は広いけど、「セブンプレミアム」ばかりで欲しいメーカー品が揃っていなかったり、品質の割に安く無く、値段の割に高級でもなく・・・。
車社会化や、イオンの影響を抜きにしても、ご近所の自分達も「ヨーカ堂に無い物を買いに」遠くの西友やヤオハンに出掛けていたくらいですから・・・。


但し、ヨーカ堂も昔のヨーカ堂ならば、皆喜んで行くと思いますが・・・。
これは富士駅周辺の利用者に聞くとみんな口を揃えて言う声。
結局、品揃えが豊富で便利であれば、あの立地には何かしら残って欲しいのです。


個人的には、五反田の「remy」のようなテナントビル形態でも良いので何かしら残って欲しいです。

因みに五反田の「remy」は昔全フロアが東急ストアだったのですが、不採算の衣料品や生活雑貨のフロアを女性向けのテナントビルに改装し、大型書店やカフェも誘致して成功を収めています。
地上階は東急ストアのまま、さらに池上線の駅ビルなので、利便性も高くとても使い勝手の良いビルになっています。


これを見るに付け、1Fを食品スーパー、2F以上を有力テナントビルにして、カルチャースクールなどを誘致すれば人は必ず集まると思います。
これでも以前は、華が有った時代のヨーカ堂が山梨県身延町以南、由比町から沼津市西部までの50万商圏を集客していた場所ですから。


私自身はセブンイレブン化したヨーカ堂には既に何の期待もしていません。
浜松の一件も有りましたし、東京で聞いても「富士店は・・・」と言われる位ですから。
残ってくれるとは思っていませんし、残っても長続き出来ないと思っています。


むしろ、有力なテナントを早く見つけて誘致して欲しい。
本当は東急や無印やソニプラなんか来るといいな?なんて思うところですが、
皆に便利で都会的な生活が守れるように、新しい展開をお祈りしています。


なお、もしこんなアイデアが、と言う方や再開発を切望される方、
私からも知人に転送出来ますので、よろしければコメントをお待ちしております。
(但し、閉鎖前提のブログですので荒らしや誹謗中傷の類いは今まで通り即刻削除します。)

続・萎える話

続編も書くつもりは無かったのですが、
ここ数日色々な面白い記事を読んだのでご紹介したいと思います。

しかし、静岡に行くと最近は元気が奪われるような・・・。
行く先々があまりに活力が失われていて、とても残念な気持ちになります。

さて、その静岡の空港の話ですが、
ここ一週間で報道の風向きも変わって来たようです。
私の心の叫びがどこかに通じたのか、というより偶然だとは思いますが、
前回ここに書いたように、JAL撤退の話を具体的な数値を挙げて報道するような記事や番組をいくつか目にしました。

ようやく、地方に要らない空港を、やら民業うんちゃら、の「感情論」から計数を使った冷静な解決策の議論に移行した事に安堵感を覚えます。

日経の地方版によると静岡空港便はJALの全ての国内路線の中でも搭乗率は上位を維持し、空港別の搭乗率でも上位ベスト幾つ、にあるので撤退する程の不採算路線ではないとの事。
これは私も知っていたデータで、実際直前にリストラされた不採算路線の平均搭乗率は30%台だったので私も撤退はあり得ないとずっと思っていました。

更に今朝の「めざましテレビ」によると静岡空港のキャリア別シェアの6割がJALなのだそうで、撤退すると着陸料の減収影響が非常に大きいとの事。

上記の二つの記事にあるような事が、私が知事に違和感を覚えた背景です。


この情勢での静岡撤退が、川勝知事への報復とみる見方が大勢ですが、報復如何以前に知事の言動がJALの再建計画を完全無視した内容であった事が最大の要因だと私はとらえています。

その内容とは、「旅客の機会損失を防ぐため小型化はしないで欲しい、でも保証は撤廃せよ」という事。

前にも書きかけたのですが、
日航ローカル便の赤字の最大要因の一つが、「MD」で始まる旧型機の存在です。
MD81がDC-8で、DC-10が既に退役済み、といえばMD81やMD91がどれだけ古いシリーズかお分かりになるかと思います。

もともとの日本航空は幹線主体なので保有しておらず、ほぼ旧JASからの継承機ですが、製造時期が1980年代を中心とする機体で、新型機に比べれば燃費も悪く保守の評判も・・・。
要するにエンブラエル機などと比較すると運行コストが非常に高いのです。
もともとJASが倒産寸前の状況で、耐用年数を大幅延長して使用していた機体がこれら。
景気低迷やインフルエンザなどの騒動が無ければもっと早く一掃されたのかもしれませんが、国際線で支えきれなかった結果今も多くがローカル線に残っています。

日本航空の再建計画に、機体のダウンサイジングと老朽機の更新による運行コストの改善、というものがあります。

ローカル線の小型化と撤退はまさにそれに該当し、おそらく路線計画の縮小の背景には、旧型機を一掃して運行・調達コストの安い小型機に変更し、収支の改善を図るというもの。

本来ならMD機を利用する路線は殆ど撤退したいところを、(恐らく今の再建騒動に向けた再建案がある程度固まった時期に)敢えて静岡便に小型機を、と提案したのは最大限の譲歩でしょう。

私は双方に利益が残るこの条件で飲むべきだったと思います。

まぁ、静岡県民では無くなったので言う権利も無いのかもしれませんが。

今のJALにローカル線の為にMDに代わる中型機を大量納入出来る体力が残るとは到底思えず、(大型機を更新しないと稼ぎ頭の国際線が駄目になる事も考えると)小型機はやむを得ない選択値だったと思います。これは株主としての意見でもありますが・・・。

静岡県庁および関係の方々にはそのような背景をもっと考えて、空港の赤字を増やさないようにして欲しいと思います。

利用者の立場で言えば、FDAやMUの苦戦で分かるようにアライアンス非加盟キャリアは敬遠される傾向がくっきりと現れています。福岡便にFDAを投入したところで、羽田と名古屋と新幹線に逃げられるような気すらします。私は、JALと静岡県の和解を望みます。


飛行機の話はこの位にして、次は国政の話。

民主党政権が米国への脅威だとか敵対だとか日本のメディアが大騒ぎする中、
昨日の英国Financial times に掲載されたコラムが非常に印象的でした。

記事の要旨は「米国とのよりequalな関係を目指す姿勢を歓迎する」といった内容で・・・(題名では曾ての日本を「プードル」呼ばわりしていますが)、様々な克服すべき問題は多いにせよ、日本が独立自尊の精神を持って外交を行う事は歓迎すべき、との事が書かれていました。

このような姿勢のコラムを読んだ事も胸がすかっとする思いでしたが、

更にこんな事も書いてありました。

「自民党政権下の日本は、米国のプードルというには犬ほど従順ではなく、寧ろ自由奔放な猫に例えた方が的確では有るが、ペットであった事には変わりない」

自民党の支持者の皆さんは怒るかもしれませんが、これは私の周囲の欧米系の方々の、日本または日本人を見る目にほぼ一致しています。私自身も外から見たら同じだと思います。

西欧諸国は同盟関係は結んでいても、利害の対立する部分は利害を主張する。

でもこの日本の自民党は、米国に言われた無理難題を「利権」に変え、国益に反しても自らの利権の為に相手の言うがままに動いてしまう。

転作補助金が農政族の利権になったという減反や農業自由化にしても、AIGと投資銀行の為に行ったとも言われる郵政民営化にしても、投資銀行に土地ころがしをさせて終わったとも報道された厚生年金施設の売却にしても・・・。
また話が戻りますが、JALのスポンサーにデルタ航空の名前が出たときは「またかいな」と。
少なくとも同じOne worldメンバーのAAやBAより先に名前が出た時点できな臭く思えた訳で。

同盟関係は維持するにしても、国益を犠牲にして「金のなる木」になる必要はない。
他の先進国からこのような日本の姿勢が米国のプードルや他のペットに揶揄される事にも、無理は無いと感じます。

少なくともヨーロッパの先進国に肩を並べるには、私利私欲の為に同盟関係を悪用するのではなく、国益を踏まえた上で主張するところは主張をし、相互の利益を追求しなければならない。

ペットの揶揄に加え、「日本では世界的に評判の悪い世俗なマスコミが民主党政権に質の悪い非難を浴びせている」といった趣旨の内容も書いてありましたが・・・。私もそう思います。

「元」権力者が私利を失う故に民主党を攻撃するのは分かるものの、戦時のように殆ど全ての報道機関が民主党の攻撃に回り、時にはコメンテーターや論説委員の詭弁で足を掬おうとする・・・。

冷静なコメントと学識有る専門家が出て来る欧米のニュースメディアとは、明らかに違う。

妙なテンションで自国を讃える何処かの国の国営通信社をこぞってバカにする日本人ですが、
我々のやっている事は国境の外から見ると、本質的には彼らと何ら変わりはない・・・。


自分の国の事で過去海外で真正面から悪く言われたのは、
公立学校の質の悪さとマスコミの質の悪さの二点ですが、この二つは確かに否定出来ない。。。
マスコミの話はこれ以上書かないまでも、少なくとも昔の富士市の公立中学校の話を欧州で話せば聞いた相手はドン引きです。
(自分の出身市が生徒に丸刈り強制してたなんて、欧州じゃ言えません。人権侵害を行っているような文化がその地に有る以上、確実に富士山=「世界文化遺産」は失格とみなされます。)
ちょっと余計な話でしたが、この学校の話のように我々には当たり前の事も、少なくとも海の向こうではそのように思われていて、マスメディア(特に昼のワイドショー)もその一つなのです。


アメリカを否定しない、という意味では戦争で負けて以来、
この国は何かに付けて米国的でないモノを排斥する文化が定着したようにも思えます。

この国には邦楽好き=ちゃらい、と言う人も大勢居ますが・・・。
世界的な価値観から言えば「自分の国の音楽も愛せない=ちゃらい」という事実。
昔と有るアジアの国のナイトクラブで、ヒップホップを得意げに楽しむ現地人を見て「なんでこの国でヒップホップなの?」と若干の違和感を覚えたのですが、それを思えば、アメリカ人が日本人が黒人音楽で粋がっているのを見ても、猿真似に思われてしまうのは否定できない。

チェコでは私の同年代の人達が喜んでクラシックのCDを買っていたし、フランスではヒットチャートの上位にシャンソンが並んでいた・・・。
それらの国では自国の音が今も息づき、そして現代のセンスと国外の息吹に触れてまた新しい音楽として絶えず進化を重ねている。

演歌や雅楽の多くが昭和の香りを捨てきれない日本との最大の違いがそこに感じられます。

私は、渡欧後は胸を張ってJ-POP好きを自負しています。演歌も聴きます。
もちろん、洋楽もアジアンも沖縄やラテンも。
何とか以外は聴かない、ってのには、「牛肉だけが高級品」というようなこの国の貧しい時代の息吹を感じてしまいます。豚や鶏だって上級品は贅沢な美味しさが有るように、どんな文化にも美しさは、あるものです。

自分の国の文化を愛して、その上で他国の文化を愛で、自国にも他国にも無い新しい文化を創造する事こそが真の格好良さであり、日本人が世界で一目を置かれる条件だと思うのです。


政治に付いても同じように思います。
米国と日本の間に意見の差は有れ、相互依存の関係は今後も続くでしょう。
大同小異の関係をお互いに認め合い、Win-Winとなる解決策を考えて行くのが両者の進むべき道であり、日本が国際社会で発言権を認められるための条件でもあると私は思います。

アメリカの意向に逆らった、と小さな問題で騒ぎ立てる事ではない。
日本の意向も主張した上で、同盟関係を維持・発展する為の最善策を生めば良いのです。
その上で先方の意向に合わせる事になったとしても、お互いが納得した上ならその後のいざこざも無い。自民党の一方的な約束事には国民が納得しなかったから、今日のいざこざが存在する訳で。


と色々書いてしまいましたが、
JALの再建に付いても静岡空港の件に付いても、そして今後の日米関係に付いてもそうですが、
先に結論ありき、の感情論ではなく、お互いの立場を認識した上での冷静な議論が行われ、それに基づいた然るべき解決策が生まれる事を期待します。

そして、それを促進するような、冷静かつ論理的な報道を引き続き期待しています。



注:Financial timesの記事については、電子版に掲載されていますので「英語に抵抗の無い方」には面白いかもしれません。私も始業前に斜め読みしただけなので、細かいニュアンスは違うかもしれませんが・・・。

萎える話。

結局やめるやめると言いながら中途半端に記事を書いています。

これもそのうち消す事になるのかもしれませんが・・・。
どうしても「元納税者」として一言もの申したい、事が。


日航がリストラ計画で「静岡空港撤退」を計画しています。

別に日航の肩を持つ気はさらさらありません。

でも、当然の結果だと思っています。

この期に及んで頓珍漢な事を行っている県と県知事に強い怒りを感じています。




最近静岡県について思う事。

・やる気が無い
・戦略が無い
・勝つ気が無い

これは衆議院選、都議会選、静岡県知事選、三つの選挙を見ていてつぶさに感じた事。



おんなじ民意によるチェンジでも
民主党の国会には戦略を感じますが、
川勝知事の県政には「綺麗事」しか無いように思えてなりません。




国会議員の陳情を止めるとの話も聞こえは良いですが、
民主党の官庁政策のように相手の肝を握っての話でもなく、寧ろ静岡県に不利な状況を生み出さないかとの懸念を感じています。ただでさえ「有力議員」の少ない県だというのに。


更に先日の日航社長との会談は、「狂気の沙汰」だと思いながらニュースを見ました。


日本の航空産業を取り巻く現状と、地方空港の置かれた立場を全く理解していない・・・。

今の航空業界は、世界的に殆どのキャリアが赤字決算を余儀なくされ、
更に多くの会社が破綻に追い込まれているような苛烈な競争状況に追い込まれています。

日本の航空会社は特に「離島便」など切りたくても容易に切れない路線を数多く抱える地理的環境の中、世界的な不況でとどめを刺されている状況。

更に言えば、日航は70年代にどこかの政府の役人の決めた「航空憲法」で不採算路線を大量に押し付けられた「東亜国内航空」の路線の殆どを承継し、更に規制緩和を盾に取る「全日空」に優良路線や優良空港の発着枠の多くを優先的に抑えられ、何時破綻に追い込まれてもおかしく無い状況。

沖縄や九州あたりを旅行すれば分かる事ですが、
赤字必至のローカル路線に青色の飛行機は殆ど飛んでいません。
しかも、日航にくっついて破綻を免れた「日本エアシステム」が抱えていた「超老朽化機体」(MDシリーズ)がそれらのローカル路線に集中的に投入され、それらが軒並み寿命を迎える現在、代わりを調達する資金にも苦しい・・・。


JASが破綻寸前だった00年代前半の経済誌で指摘されていた、赤字路線や老朽機体などの時限爆弾の数々が、JALとなって不況に苦しむ現在に軒並みその時を迎えている・・・。


これが現在の「地方路線大量リストラ」の背景にもなっているので・・・。


そんな状況で航空各社に「半ば無理矢理」参入させた静岡空港。
本来ならば静岡県が搭乗率保証を上回る需要確保を成し遂げて、黒字化を達成した上で保証の撤廃を議論するのが筋であり、他の「地方空港」が「着陸料を下げても良いから」来てくれとまで言っている状況で、自分たちの怠惰は棚に上げて「不平等条約だから撤回しろ、機種は小型化するな」と豪語するのだから・・・。


「じゃあ止めてもっと条件良い場所に機体を回します」と言われても当然の話。


私が経営者なら、こんな我侭な静岡には未来永劫、二度と乗入れるなと指示する事でしょう。


相手を見た交渉とは、とても思えない。
しかも、搭乗率保証を行ってでも日航をつなぎ止めた場合と、保証を撤廃して撤退された場合の損益試算もどこからも出てこないこの不可思議さ。

しかもFDAに福岡便を、と静岡新聞には書かれていましたが。
電車のダイヤ改正じゃあるまいし、FDAが機体を投入するまでに1年近く掛かる事をご存知か。
その間の着陸料の穴埋めをどうするつもりかのプランさえ無い。
その前にFDAが新機体をリースする為の「黒字転換策」を講じないと、そのFDAまで破綻に追い込まれる事もどこまで本気で考えているのか・・・。日航より搭乗率悪いのに。


どうせ追手町の庁舎は飛行機なんか乗った事の無い職員ばかりなんでしょうけど、
航空会社をこの不況下でどう引き止めどう育てるのか、
空港の利用拡大に何を行うかの戦略がひとかけらも見えない。
「こんなやる気の無い根性だったら、高い金掛けて空港なんか作るな」とまで思っています。


私は皆さんご存知の通りJRも大嫌いですが、
今のJRの静岡県に対する姿勢もこんな県庁の仕事っぷりならちょっとは分かる。


静岡県の交通需要は非常にいびつで、
バスにしても新幹線にしても、国内線の飛行機にしてもそうですが
静岡から外に向かうアウトバウンド需要に比較して、静岡にやってくるインバウンド需要が極端に少ないのが特徴です。つまり、静岡にやってくる需要を喚起出来ていない。
大体、いつも静岡に帰省しようとすると東京の人が向かう時間に限ってバスは無い(笑)。


今回の福岡便騒動は、インバウンドの苦戦で搭乗率が低いとの事ですが、
日航云々以前の問題で、「全体的に外から人を呼び込もうと言う気力が無い」から電車もバスもFDAも静岡に向かう便がガラガラになるのでは?


空港が出来てはや3ヶ月。
私自身は都民ながらも静岡県でビジネスをしていた身なので、我が東京の「地方に住んだ事すら無い」阿呆どもが何を吠えようと「静岡に空港は必要」だと切実に感じています。
日経新聞に「静岡からも所沢からも成田への所要時間は同じ」と書いたコラムニスト(自分の業界の弁護ばかり書いているので大嫌い)が居ますが、埼玉県と静岡県では所要コストは倍以上かかり、東海地方にされるが為に荷物の所要時間は倍かかります。
何故か富士インターから配送するのが最も速い「山梨県南部町」よりも(笑)。
これが静岡県の産業のアキレス腱となっている事は、静岡でビジネスをしない人にはなかなか分からないでしょう。

しかも東アジアからの観光需要の取り込み、アジア地域の生産拠点との輸出入など、少子高齢化社会の中で地域の競争力を維持する為には空港は不可欠です。

特に数合わせで何かと無関係な名古屋圏にくっつかされた挙句に、永遠に静岡を通過駅にしたい「JR東海」と隣の県を沈めないと浮ばれないようなどこかの弱小経済界の思うつぼにされ、インフラ整備も東海地区での「再後優先」にされている状況では、自前のインフラを持たなければ地域競争力はどんどん沈下するのは自明の理。


少なくとも、静岡で暮らした事もビジネスをした事も無い人間に、
「羽田も名古屋も近い静岡に空港は要らん」と斬られるのは筋違い。
悪いけど、一日数本しか無いリムジンバスや羽田や名古屋に出るのに60年代の金銭感覚の「JR東海の新幹線」なんぞ使った時点で全然「近く無い」ので。
空港を使う産業が静岡県に来ない事を考えれば、空港アクセスが不便なのは明らか。


とは言うものの、
国民の77%が支持する民主党にもケチを付けるような
私の嫌いな「阿呆」な人々の意見がメディアを支配し、
おまけに羽田や名古屋に挟まれたこの場所で、非難囂々の嵐の中で路線と利便性を確保するには、
まず利用実績を積み重ねて路線の拡充やアクセスの改善を図るのが必要で、
今はじっと耐えて実績を作り、機材の大型化や増便を狙うのが筋。


大切なのは、よその県のように
「死ぬ気で自分の県に来てもらうようアピールする」事で、
綺麗事を言ってのんびり構えて他県に利益を持って行かれる事ではない。
寧ろ、他県を陥れてでも地元に利益を誘導するような、お隣の嫌いなどこかの県とどこかの県(複数)のように戦わねば借金を抱えて埋没する日は近いようにさえ思える。



そして、どんなに贔屓目で見ても静岡県が本気で客や産業を誘致しているとは思えないのが最ももどかしく、そして怒りを感じる部分なのです。



「富士山静岡空港」と、
富士山への距離が羽田と等距離なのにたいそうな名前をつけた割には、
空港の利益享受を中西部で独占しているのが見え見え。


大体、「新幹線に乗らなくて済む」近くに空港が欲しいのに、
「東部の人は掛川まで新幹線で来い」なんて言われれば、
「だったら大人しく便数も多くて機体も大きい羽田行きます」となっても不思議は無い。
今のアクセス状況で三島や御殿場や伊東の人が喜んで静岡空港に行くとは思えないし、しかも近県の空港から一番不便なのはその東部・伊豆でも有るというのに。


「降りても地元民以外は何処にも行けない」街中の「絶境駅」こと新富士駅に20年経ってもひかりが停車しない現状然り、「着陸しても富士山には遠い」空港に「富士山」なんて名前を付けても、アクセスを調べりゃ客は羽田に逃げる訳で。

おまけにどこかの県の使節団は海外で路線誘致をした際に、何故か富士山ではなく「寸又峡」をPRしたとの事。中部に多い我が県の職員比率から行って気持ちは分からなくも無いけれど、静岡に住んでいても数年に一度気が向いたら、のような観光資源の宣伝に世界が認める「富士山」以上のプライオリティを掛ける不可思議さ。

静岡で富士山抜きの観光なんて、スイスに行って名山を見ずに帰って来るような阿呆らしさ。

そういやその日航の「Agora」に静岡就航記念で載ってたけど何人あそこに出掛けたのやら。

結局他県の人が「飛行機や新幹線に乗ってでも」行きたい場所を地域エゴでPRできない悲しさよ。


都心に住んでいても観光キャラバンもポスターも見かけず、
有楽町のアンテナショップ街に何故かポスターとパンフ置いているだけの「観光案内所」。
県産品のPRはおろか、かき入れ時の「日曜日」はカレンダー通りのお休み。
あそこでボランティア募ってヤキソバでも焼いて売れよといつも思いながら、
お隣の北海道でおいしいソフトを食べつつ、北海道ほどやる気の無い「ニヒル県」を嘆く訳で。


小田原市のように「新幹線通勤者の定期代補助」をしてでも住んでもらおうとか、
他の県のように工業団地の宣伝が経済雑誌や飛行機や新幹線の車内紙にある訳でもなく、
バス会社がやらないのなら自前でリムジンバスを運行するほどの覚悟も無い。


こんな粗末な仕事をしていて、
客が来ないのを航空会社のせいにしたら、今にANAにも逃げられる。
コードシェアが無くなれば、ソウル便もアウトバウンドで苦戦するのは時間の問題・・・。


田貫湖も日本一でかい御殿場のアウトレットや日本一有名な富士のサファリも有りながら、
「富士山来たい人は山梨に行って下さい」というどうしようもない我が県庁。
(そんなに東部を軽視するのだったら都合の良いときだけ「ふじの国」などと名乗るなと。)


静岡市の人にはその程度の存在でしかないのは、私も静岡市に居たから分かるけど。


でも美ら海水族館や旭山動物園だけでも、沖縄や北海道に行こうと言う人は大勢居る。
あれだけ全国ネットで有名な「富士サファリパーク」(注:宣伝自体は首都圏+地元ローカル、らしい。)に行ってみようと言う人が同じくらい居ても、不思議には思わない。


外から遊びに来る人に、
一度行ってみたい偉大なる存在である事は認識した上で需要喚起をしてほしい。


さもなくば。
「過去に払った県税返せ、東京都に「ふるさと納税」で振替るで。」とまで言いたくなる。


わざわざブログ中断を中断して、
どうせまた色々な人に憎まれるだろうと思いつつ、ここまで悪く書いたのも。

これ以上事態が悪化する前に、ちゃんと外を取り巻く環境を認識し、
「勝つ為の戦略実行」をして、あの県税を活かして欲しいのです。


どんなに萎える話ばかりが聞こえて来て、もういいやとまで思っても、
それでもなお憎んでも憎みきれない、我が地元を愛する一人としては。

夏の終わりに -世の中の変わり目(1)-

前回美しい富士をピックアップして載せたいと豪語してはや一ヶ月。
どの富士を選ぼうかとかんがえているうちにどんどん時間が経過してしまい、今日を迎えています。

そんな私のブログにも今でも多くの方がいらっしゃいますので、そろそろ何か書こうかなと思い筆を執ります。筆ではなくてキーを叩くのではありますが。

最近年を取ったなーと思う事がいくつか。
自分の小さな頃の時代に哀愁を感じるようになりました。

自分の小さかった頃はまだ昭和。
昭和から平成に変わる前後の10年で、世の中が根本的に変わったと思います。

私が小さな頃は街中に公衆電話が溢れ、バスも田舎でも数多く走り、買物と言えば街に出掛けた。
カルピスウォーターなんぞ無くカルピスは作るもの。濃いか薄いかで豊かさのバロメーターだったような。子供は今は無い半ズボンを履き、山の方に行くとまだ薪割りの家も残ってたり、リアカーの荷台に乗って畑仕事に向かったような記憶も。

今、この東京で便利なものに囲まれて暮らしていると全てが変わったなと思う事しきり。

最近カルピスが大好きで、先日初めて「原液」を購入。
自分で作ればコンビニで売っている濃いのも普通のもつくれるじゃないかと思ったのが発端ですが、考えてみたらこれとミネラルウォーター買ったほうが経済的。

作っているうちに、自分の小さい頃のカルピスの思い出を色々思い出したのであります。

そう言えば、小さい頃ってTVもすごくレトロだったなーと。

昔はCFのスポンサー紹介や番組終了のテロップはブルーバックが基本。
今ブルーバックが映ると「ださっ」と感じてしまうのが不思議。

私の今でも覚えているのは全員集合、とかアップダウンクイズ、だとか今や伝説の番組の数々。
「100人に聞きました」にしても「アタック25」にしても賞品は海外旅行。
今や復刻版でしか売っていない航空会社のエアラインバッグが賞品で出て来ると「いいなー」と思ったもの。

今やその自分、年に数回海外に行く身ではあります。時代の流れ。

めざましを見たいが故に基本的に「フジテレビ」しか掛けてない私ですが、ある日「SMAP X SMAP」を見てて、番組冒頭の「ロート製薬の歌」で思い出したのが・・・、「これって昔はもっと実写で凄かったよな」と。
あの絵を見ると未だに「SMAP X SMAP」ではなく「クイズダービー」を連想するのが不思議な感じ。でも「クイズダービー」の頃のバージョンがどうも気になって検索した所・・・。

ありました。その「ロート製薬」のHPに。

あのCFのファンは意外にも結構多いようで、初代、ちょっと前、現在の数バージョンが動画公開されています。

初代は確かにクイズダービーが終わる頃まで毎週のように見ていた絵。

フルオーケストラ・フルコーラスのBGMに、鳩が舞い上がる構図に「1960年代」を強く感じながらも、映像の迫力が素晴らしい。

何だか「未来を明るくする薬」を作ってくれそうな感じがします。

何でもこれを撮影する為に半年間鳩を社屋で飼い続け、雨上がりのタイミングを狙ったとの事。
しかも90年代にリニューアルした時には、あの手前の水辺は駐車場に、バックは高層ビルになっていたそうで・・・。アニメになったのだとか。

時代の流れを感じつつも、「初代」のCFの時代背景にちょっとうっとり感を感じました。
CFにこれだけのお金と時間を掛けられた時代。

確かに1990年頃にあの映像を見ると、建物は古くさいしCIも昔風で「逆効果」に感じる方も多いのでは。
それでも初代のアイデアが今でも続く、という点では名作。半年間鳩を飼っただけの効果は、存分にあるなと感じます。

で、ちょうど目薬が切れた私は・・・、
何故か20年前のCFに影響されてついつい「ロート目薬」に手を伸ばしてしまった、と。
オフィスワークなので必需品なんです。しかも今回高級品をかってもうた(笑)。

一社単独提供、にしても鳩が舞い上がる企業CFにしても既に過去のトレンドですが、それの裏に有る昔の時代背景を強く感じました。

で、(そんな時に)ちょうどこの間の選挙が有った訳です。

地震お見舞い申し上げます

おはようございます。
ここの所東京で地震が多いと思っていたら、起きたらとんでもない事になっていました。
心よりお見舞い申し上げます。
これで終わる事を祈っています。

富士を見上げながら(2)

eea8ce83.JPGさて、今日は前回の続きを。
前回はブログ開設までの話でしたが、今回からはブログで伝えたかった事を書きたいと思います。

富士山が自分たちの思っていた以上に世界的に有名である事への気付きがいわばブログ開設の原点ですが、ブログを通して一番伝えたかったのは、「富士っ子だからこそ分かる富士の魅力」です。
あ、お断りを入れておきますが、私のブログの中では「富士」という単語は富士山だったり富士市だったり富士山麓ぜんぶだったりするので。今の場合は、「富士山」の意味です。

東京で富士山の本を手に取ると、「なんか違うな」と違和感を覚えます。
ここに出て来る富士山は、箱根か山中湖か河口湖しか登場しません。
生活の中にとけ込んだ懐の大きな富士山ではなく、観賞用の、銭湯のペンキ絵のような富士山ばかりを選りすぐって載せている本があまりに多いように感じます。

女性の魅力を語るならばその一部だけを切り取っているような。

毎日暮らしている私達にとって、もっと身近な存在でもあり、「お立ち台」以外にもよその人が知らない素晴らしい富士山は沢山有る事を。

校庭から見上げる富士山は、いつも子供の成長を見守るような存在。
御殿場や朝霧高原から見上げる富士山は、まるでスイスやオーストリアのアルプスのような景色。
十里木から見る富士山は、迫力もあって力強い存在。
富士市の工業地帯で見る富士山は、「工業国日本」を感じさせるシンボル。
人の営みには自然の恵みが欠かせないと言う事実を気付かせてくれます。
茶畑のバックの富士山は、のんびりゆるりとした静岡の空気を運んでくれます。
冬の富士五湖から見る富士山は、銀嶺のすばらしさを教えてくれます。
帰京のときに富士駅や新富士駅で見る富士山は、「行ってらっしゃい」「頑張れよ」と言われているようにも見えます。

そして、街中で見かける富士山。
一日街を見守って、夕方や夜には色々な光を受けて自然のイルミネーションとなります。

観光写真の富士山では味わえない、住んでいるからこそ感じる富士山の魅力。

それを世界に配信する事が(恐れ多くも)富士に生まれた自分だから出来る仕事じゃないかと。

私は(ブログでかねて散々攻撃しましたが)、**の富士山という言い方が非常に嫌いです。

広い裾野に様々な表情が有るのがこの富士の魅力でもあり、
それを誕生日のショートケーキのように切り取って「おらが街の富士山が一番」のような宣伝をしているのを見ると、例え「地元」でも嫌な気分がします。
例えば、新富士駅に行くと富士市の観光案内とされていますが、観光で新富士駅に来る人は富士山に来たのであって、富士広域の観光案内であるべきだと思っています。現場の方はよくやっていると思いますが、市役所の仕事は最低だと思っています。これが新富士駅のポジションが低い一要因とも思えます。
同様に、山梨県に行くとおよそ「山梨県側の富士山」を強調するチラシや看板を目にしますが、不愉快そのものです。「静岡県側」はクソだと言っているようにも読み取れ、まして県境で区切るから色々な争いが起きる訳で・・・。

これを書くのもどうかと思いますが、地元の人間と違う立場(観光客や他の地区の住人)で見るとこれがどの程度不愉快なものか、両県の関係者に深く考えていただきたいと思い敢えて書きます。

スイスの山々に行くと、富士山のように異なる行政区域に股がった地域も珍しく有りません。

でも、富士山のように訪れた街によって全然違う観光案内をされるわけでもなく、ネットワーク化されてその山全体の魅力が楽しめるようになっています。これが有るべき姿だと思うのです。

別に富士宮から登山した人が帰りに富士五湖で温泉入って帰るのもよし、河口湖に遊びに来た人が帰りを東海道周りにして富士宮でやきそばを食べてもよし、岩本山の花を見て帰りにアウトレットに寄るもよし。

地元に居て車で動けば何でもない事で、しかも知識も有るので普通の生活として行っている事ですが、外から来た人にはそのような情報は誰も伝えていない(少なくとも静岡県内の情報は希薄すぎ)。
それこそが、「富士山」の観光地としての集客を阻む最大の壁になっていると思います。

JRの違いがかなり悪影響を与えているのはこの東京に居ても実感する限りですが(都心に居るとJR東日本エリアである山梨県側のPRしかされていない。)、道州制で静岡県が中部州、山梨県が関東州にされた日にはそれがエスカレートするのは火を見るよりも明らかです。

本音は山梨県とともに富士川以東の静岡県が「関東州」に行く事がベストですが、
それ以前の問題として富士山麓での行政協力が緊密に行われ、地域エゴの発想が排除される事がこの地域の将来への鍵を握っているとも思います。

ちょっと反れてしまいましたが、
そんな理由で、固定概念の富士山ではなく、富士の魅力を広く深く伝えたい。
それが私のブログの根底にあった発想なのです。

一枚の写真をこの記事に貼りました。
富士市内の、街角から撮った赤富士。
東京で見せると、皆が「凄い」と喜んでくれる写真の一つです。

地元に居ると何でも無い景色、それこそが富士の最大の魅力だと思います。

次回は、私がベストショットだと勝手に思っている富士をご紹介します。

富士を見上げながら(1)

さて、私のブログも最終章とすることにさせていただきました。
ここからは、私のここで伝えたかった事を徒然なるままに気ままに書きたいと思います。

最初は、私がブログを始めるまでの話。

私は富士市に生まれ、静岡県内を転々として東京都民になりました。
その間に、外国に行く機会にも何度も恵まれ、色々な国の人と話す貴重な経験も出来ました。

富士に居る頃は、富士山って特別な存在には思っていませんでした。
自分も日本の平均的な、普通の街で普通の暮らしをしていると思っていたし、
それ以上のものも何も望んでいませんでした。

殆どの富士山麓にご在住の皆さんと、同じような気持ちで暮らしていたんだと思います。

街中何処に居ても、見上げるような角度で聳え立つ富士山。
街を懐に抱え込むように立ち、四季折々の美しいイルミネーションを魅せてくれる姿は、本当の自然の神秘さえ感じます。これが私のブログの名前の由来です。

当たり前のようにそこに有る富士山ですが、実はすごい存在なんだと。

富士を出てから、その存在の貴重さがだんだん分かってきました。
海外に行くと、「静岡」はおろか「京都」や「大阪」ですら知らない人の方が優勢な中・・・、「富士」と「東京」は誰しも知っている地名でした。
そんな凄い場所に住んでいたんだ・・・。と思ったのが、全ての始まりです。

富士山を見てみたい、そんな欧州の友人を連れて来て思ったのは、
自分が外国人で訪ねて来たら、決して優しく無いこの富士と言う土地の状況。

外国人向けのガイドには観光名所こそ載っていますが、私の友人が楽しみにしていた「生の」富士山は何処にも無い・・・。そして、案内所も少なければ言葉も通じず、交通機関も無い。

でも、折角こんな富士山の麓に生まれついたのだから、色々な人に知って欲しい。
されば、いつかは富士山の魅力が広まって、この土地も世界中の人に愛される場所になるであろう。

そして、折しも私が静岡転勤になり、富士山麓をじっくり歩く時間に恵まれました。

私にとっては20代前半の貴重な時期を、友人も居なければ(皆上京済)自己啓発もままならない土地で過ごした事は、今でも苦痛に感じている辛い思い出です。
東京に居られれば、友人に囲まれて人脈も広げ、彼女も作り、自分を向上させるチャンスにも数多く恵まれた事でしょう。本当に、今でも辛くのしかかる数年間です。

でも、来たからには何かを残したい、という気持ちが背中を押して、このブログが誕生しました。

ブログを開始するにあたって、決めていた事。

(1)住んでいる人だからこそ知り得る、絵葉書では感じ得ない「生の」富士の美しさを伝えよう。
(2)東京と同じ定規でグルメや観光を評価して、「この街にしては良い」ではなく「誰が来ても素晴らしい」と思える評価で記事を書こう。
(3)不便なものには正直に感想を書き、「クレームは宝」の法則に則って意思を表明しよう、但し単なるクレーマーに堕ちるのではなく、相互がWin-Winとなるソリューションも提案しよう。

これらを考えながら、これまで数年間、ブログを続けてきました。
日本が世界に誇る富士山が、世界に誇る場所になる日を夢見て。

この次は、私がどんな富士山を夢見ていたか、書かせていただければと思います。

さらば、富士よ!

今日は皆様にお知らせです。

このブログですが、近日を持ちまして新規のアップデートを終了する事に致しました。

皆様方におかれましては、
私の趣味や長い長い文章、そして最近では恥ずかしいような毒舌にまでお付き合いいただき、誠に有難うございました。

2004年の開始以来、
個人ブログ→ご当地ブログ→?、と変化を続けながらなんとか続けて来れたのも、皆様のお陰だと切に感謝しております。

ご当地ブログの記事がだいぶ充実して来た途中のある時期に東京都心に転居となり、以後数年間、いつまで続けられるのだろう、と思いながらこうして続けてきました。

何度も止めようか迷いながらも、地元の皆様の支えで何度も続けよう、と再起して頑張って来れました。

順不同で思いつくままに書かせていただきますが、よしはろさん、宮さんさん、fujibijinさん、フジスタイルさん、私の行きつけのお店の皆さん、そして多くのブロガーの皆さん。
本当に、お世話になりました。有難うございました。


しかし、東京に根ざして生活をしている今、
ご当地で読者の皆様が期待するような記事を書くのは本当に困難を極めます。

すでにグルメやお店情報などは殆ど更新出来なくなっており、ここの所は空港の話やら都市計画の話を書いてみたりもしましたが、本来のニーズに合わなくなっている点は自分でも強く感じていました。
並べて読んでみると、確かに主張が強すぎて自分でも読みにくい。。。

本当は「富士山の魅力を世界に」という原点から考えると、もっと景色やグルメなどを書きたいなとも思っているのですが、少なくとも当面は自分には出来ないな、とも思っています。

書けない状態で中途半端に続けてだらだらさせるより、整理して作品として残した方がまだ良い。
これがブログの終了を決意した最大の理由です。


私が富士山の麓に戻る日が来るかは自分にも分かりません。
縁があれば帰る日も来るのでしょうし、縁がなければこのまま東京か外国で生涯を過ごす事になるのでしょう。こればかりは、仕事や家族の問題も含みますので私にも何も保証出来ません。


富士山は本当に素晴らしい。
でも、この何年かで私にとってはとても住みにくい場所になってしまったなとも感じています。
今は、私と富士山の関係は少なくともWin-Winではない。そう感じても居ます。
ここで地元に戻って、今の非力な私にできる仕事があるかは正直疑問を感じています。


そんな事より今私のすべき事は、
非力なまま故郷に思いを残すより、この東京で力を付けて行く事だと。


沢山の人と出会い、沢山の事を学び、スキルアップしてまた皆さんとお会い出来る日が来ますよう、心よりお祈りしています。


なお、このブログ自身に付いてですが、終了はしますが閉鎖は行いません。
今後仕事の合間を見つけて、特別に残したい記事だけを厳選して整理し、
かつ、最後に何本かの記事を「遺言」とさせていただいて、残せる限り残しておきたいと思います。
本当の意味で、富士山の魅力をつたえられるようなブログにした上で。
この作業が何日で終わるか何ヶ月かかるか分かりませんが、最後の記事を以て、皆様とはお別れになります。


私も今は新しいブログを立ち上げるような気力も無いですし、
折角ここを目掛けて富士山情報を見てくださる方には、情報をそのまま残しておきたいとも思っています。


いつの日か、また美しい富士の麓で皆さんと会えますよう。


機会があれば、このブログか、または別の場所/別の形で再会したいと思います。


あと短い期間では有りますが、よろしくお願い致します。


※今後の記事はコメントOKと致しますので、何かございましたらコメントください。
なお、フィルタリングのためすぐにはコメント反映されませんのでご容赦ください。

富士山が貴方の男前/べっぴんを証明します@新富士。

以前ご紹介した新富士駅の観光案内所ですが、
最近面白い取り組みを行っています。

富士山が見えない日にインフォメーションに行くと、
男性には「男前証明書」、女性には「べっぴん証明書」が貰えるそうです。

証明書は普段5枚100円で売られている富士山の絵はがき(これもなかなかの作品です)の裏に証明書の文章が書かれているものですが、何でも人気が出ているのだそう。

富士山は女性の神様なので、美人が来ると嫉妬して顔を隠してしまう、と言われています。
(美男だと恥ずかしがって顔を隠す、という話?)

それと富士山麓に住んでいる人達はみんな知っている話で、
「富士山が見える場所には美人は居ない」と。

富士山が見えない日に来た人は、美男美女、という訳なのです。

住んでいる我々はどうか知りませんが(笑)。

因みに最近帰省回数が激減した上に、朝か夜中しか新富士を通らないので未だに証明書貰っていません。
富士山見えない日の方が多いのですが・・・、てことは美男(笑)?

実は東京でみせびらかしたく、密かに狙っている一人では有ります。

新富士駅の観光案内で他におすすめのグッズは、

・絵はがき(べっぴん証明無し)5枚で100円
→梅園、茶園や工場夜景など「新幹線側」ならではの富士山が楽しめます。

・ミネラルウォーター(富士山の湧水) 100円
→自動販売機の「安曇野銘水」より安く、正真正銘の富士山の湧水。冷えたのも有ります。

・各種割引券、パンフレット 無料
→サファリや富士急などの割引券は勿論、ただ街角から綺麗な富士山を眺めたい人にもうってつけのパンフが入手出来ます。

最後の最後に富士の皆さんの名誉にかけて補足しておきますが、
「富士山の見える場所には美人は居ない」は真っ赤な嘘で。
あまり知られていませんが、富士山麓からミス日本やミスユニバースも輩出しているのです。
ま、「ミス富士山」だとか「ミスかぐや姫」も入れればもっと・・・。

富士山も、景色も女性も美しいのが富士の裾野のいいところ。

二つの「J」を分つもの

という記事を日本経済新聞で見かけました。

内容は要約すると、
方や赤字経営に喘ぎ地方路線の切り捨ても出来ない日本航空と、
方や黒字経営を続けリニアの建設も進めるJR東海を比較して、

全者を民営化の失敗例、後者を成功例で讃えている記事なのでしたが・・・。

これを読んであんまりではないかと思ったので、二つの立場から書きます。

一つには、株主の立場(実はJALの株主です)。
もう一つには、利用者の立場。

私は配当が無い事はがっかりですが、日本航空自体は悪い会社とまでは思っていません。
西松社長(静岡県人だそうです)の働きは米国でも大いに評価されていますし、
一頃(JASとの統合直後)程の問題の多さも有りません。

むしろ顧客志向は非常に高まっていますし、
世界的に航空需要の低迷する中、よくぞあれだけやっているというのが本音です。
スイスエアーやアリタリアのように経営危機に瀕する会社も多い中で、です。

日本航空もJR東海ももともと国営企業で交通産業では有りますが、
最も大きな違いは両社の営業環境にあると考えられます。

日本航空は世界中の路線で他社と競合しています。
日本にベースが有る為に人件費は高く、日本の航空行政の煽りを受けて世界一着陸料の高い成田を本拠地にせざるを得ません。
また、全日空との最大の違いは、フラッグキャリアであるという点です。
営業的に比較的好きな路線に飛ばせる全日空とは異なり、日本航空の場合は(日本の国策の為に)飛ばしたく無い路線でも容易には切れないという事情も有ります。
旧JASと統合した結果、日本の離島路線の殆どもJALグループに集中している事も事実です。

金融機関の主張するようにリストラを進めた場合、この国の国益が大きく損なわれる事でしょう。

私なこのような環境の中で、機材の効率化や限られた範囲での路線の改廃をすすめ、企業努力を行っているこの会社を評価し、応援したいとも思い株を投資しています。ちょっと損してますが。


一方、JR東海は旧国鉄の中で最も収益力の有る会社だと言われています。
国鉄最大のドル箱路線の東海道新幹線で殆どの収益を稼ぎだし、足を引っ張ると言えども在来線は天下の東海道線に、有っても両手の指で数えられる程のローカル線です。そのローカル線も西日本や東日本の持っている路線に比べればかなり状況は良いので、敢えて廃線にする程の路線も抱えていません。

更にJR東海は大した競合の居ない事を良い事に、特定の区間を除いて殆ど値下げもしなければ、旅客サービスに経費を掛けると言う事もしていません(むしろ逆)。

企業を巡る競争環境が全く違うのです。


会社の施策については、
私はJR東海と言う会社は「評価に値しない」とまで思っています。

長年利用していて思うのは、全く以て無駄が多い。

品川駅で夜電車を待っていると一時間に数回ずつの「回送」がやってきます。
品川より西には三島まで車庫は有りません。
「回送」が来ると、車掌も乗車した新幹線が律儀にこだまと同じ時間停車して、西へ向かいます。

定期列車と全く同じコストを掛けて、三島まで120km空の電車が毎日数往復以上走っているんです!

沼津駅に居ると、富士沼津間を走る同様の回送電車に何度も出くわします。

定期列車に昇格させれば、追加の乗客も居るかも知れません。
全く、追加のコストを掛けずに、です。

呆れ果てます。

Suicaより後発のToicaは、さんざんコストを掛けて開発したくせに、
丸幹にもならずお店でも使えず、新幹線定期も使えずとSuicaで既に実現されている機能が悉く使えない燦々たる代物です。来年ようやくかなり解消されるようですが。

リニアに金をかけると言うのなら、国鉄の本流争いで無駄なコストを掛ける事無くSuicaをそのままライセンス移管すれば良いだけの話です。利用者もその方がハッキリ言って便利です。

IR情報のページを読めば、設備投資は新幹線を除いてみんな国や地方自治体の補助金案件ばかり。
(交通バリアフリー、踏切すいすい、合併補助による建替、など)
在来線など使えなくなるまで変えていないですし。攻めの投資をしているようには思えません。

JR東日本で開発された低コスト車両に低メンテナンス軌道や、簡素化された送電線の構造物などのイノベーションも横展開はされず、今でも国鉄のままの重い車体の電車が古い構造の線路を走っています。

ATS(保安装置)も独自のもので、湘南電車は「JR東海仕様」の保安装置をくっつけないと熱海の西に入れません。これは東日本もお互い様ですが、分割しなければこんなバカな事は無かった筈です。

新幹線以外は予約出来ない「エクスプレス予約」に、他では使う機会の少ない「エクスプレスカード」。
いっその事ビューカードに統合してしまっては?と思う事もざら。東京では疎まれています。

しこたまIT投資をして、それでも車内検札をしなければならない高コスト体質。
欧州では検札が有れば改札機は無く、改札機が有れば検札はしない。
もともと二重改札なので、検札してキセルが発覚する確率も低ければ、摘発する利益よりかかるコストの方が高いのは必至。
車掌が回って来ると代わりにビールサーバーでもしょって回った方が利益が出るのではと嫌味の一つも言いたくなる。言わないけど。

景気低迷の中、景気の影響を受けるビジネス客の多い「のぞみ」を大増発し、不振に喘ぐ姿。

こういう無駄が積み重なった状態を毎日見せつけられて、
その上でダイヤの間引きや新幹線のサービスダウン、売店の廃止など利用者に不便をもたらされているのだから、どんな思いで電車を利用していたかは分かると思います。

という訳で、私はこういうコスト体質のJR東海が民営化で成功しているとはあまり思っていません。
入れ食い、無競争の事業環境で経営しているからこのデタラメでもあれだけの利益が稼げているだけで、むしろこの会社が「日本航空」を経営したらあっという間に潰れるだろう、と思っています。

最後にリニアについて。
恐らく名古屋以西にリニアが出来る事は無いと思われます。
名古屋暫定、の話で「中京圏の地位向上」以上の目的が無い事もよく分かりましたし、
更に旧国鉄の関係者は我が子のような「リニア」が実現する事だけが全てであり、そこに経営的な視点がどれだけあるかは疑問です。

東京名古屋間の高速移動の需要は、既に新幹線の独占となっていますし、のぞみで1時間ちょいで着くのですからこれ以上速くなる事が移動回数を増やすだけのクライテリアになるとは思えません。
寧ろこの区間だけ複々線にしても、旅客が倍増する程のインパクトは無いでしょう。

私が大阪行くとしたら、乗換無しでのぞみに乗るか、飛行機のるでしょうし。

中間駅も東海道程人口が無いので、静岡や浜松のようには行かないでしょうし、新富士や三島のように通勤客で稼ぐビジネスモデルも成立するとは思えません。

問題は膨大な建設費が、将来償却費として経営にがんがん響き、それに見合うだけの増収が望めないという部分です。

旅客が倍増すれば良いのでしょうが、しなければ既存の路線でそれを負担する事となります。
従来の山陽/九州直通利用者や、在来線利用者がその犠牲を払う事になるのは言うまでもありません。
今の収益で費用だけ増えるのですから、企業価値を大きく損ねる危険性すら有ります。

私は、リニアをやるなれば、既存の新幹線をどうするかを考えた方が良いという意見です。
高速鉄道の技術を高めた方が、今や世界中でセールス出来ますし。



と言う訳で、私はあの記事を読んで大いに違和感を覚えた次第です。
利益が出ていても、企業の体質がしっかりしていなければ、成功しているとは言えません。
私は株主としては日本航空にもうちょっと利益を上げてもらいたいのも事実ですが、
JR東海にも、コスト意識や顧客意識の徹底、国鉄式の意思決定からの脱却など、「会社としての行動規範」を「他の民間会社並み」に整備した上で、株主や利用者に還元して欲しいと願っています。

いつも文句を書く裏には、こういう思いも有る事も付け加えておきます。

都市計画の失敗がもたらす真っ暗な富士地区の未来

先日またしてもショッキングなニュースを目にした。
「イトーヨーカ堂富士店 撤退」

・・・・・・(黙祷)。


少なくとも富士市に対する魅力はこれを聞いて皆無に近いところまで無くなった。


別に私はとりたててヨーカ堂好きでもない(例えば都心最大の大井町店にも近所だが滅多に寄らない)し、家の近くが賑やかならいいやとは思っていないので都心と言えどもターミナル駅の近所の住民でもない。


何がショックかと言うと・・・、

これで「富士地区」の都市圏は綺麗サッパリ消滅するであろう、という未来が容易に予想出来るから、である。

今回は、駅前の衰退がもたらすであろう多大な悪影響について警鐘を鳴らしたい。


人口10万人クラスの「郊外都市」ならいざ知らず、
通常富士市クラスの人口30万人前後の「中核都市」ならばそれなりの中心市街地と商業集積が存在する。
大体他県に同じ人口の都市が有れば、駅ビルにひととおりの都市銀行、証券会社、中心街のスタバやその他の有名飲食店、歴史の有る街ならデパートぐらいはざらに有る。

しかし富士市の市街地に何が有るかと言うと、中下位の金融機関以外は何も無い。

何故なら、それなりの客数が見込める「商業集積地」が無いからである。

昔の市制では、富士と吉原に大きく二分されていたものの、
富士地区の玄関口としての旧富士市街と、官公庁のある旧吉原地区の住み分けはそれなりにされていた。

しかし新富士駅の開業前後から歯車が大きく狂いだす。
区画整理の進行につれて市庁舎周辺に当時力を付け始めた郊外チェーン店が集積し、「第三」の市街地が登場。
おまけに新富士駅周辺も区画整理の話が始まり、東名以北の丘陵地の開発も急速に進んで都市の軸が一気に崩壊する。

最後に市街地を潰したのは間違いなく鈴木市政の失策であり、衰退する富士/吉原の両方を救えなかったばかりか「バイパス周辺」という第四の市街地を作ってしまった。

ここで何が起きるかを、商業者の立場から論じたい。

まず都会型の商業者(金融機関や都心型店舗/サービス)としては、街に人が絶えず、かつ有る一定のボリューム以上が捌けなければコストを回収出来ない。
かつてで言うなれば富士駅前が富士市で唯一コスト回収出来る場所であり、故に様々なサービスが集まっていた。人口密度も高く、交通の集積で人の往来も絶えず、またそれなりの市街地が形成されていたので富士宮や旧庵原郡などからの集客と合わせれば人口30万以上の実力は有ったのかもしれない。
旧吉原地区は富士市内の東部や沼津の西部を主な客層に、バスで繋がれた地域を中心に集客していた。官公庁もあり、富士駅からもかなりの本数の往来が確保されていたので、晩年は生活密着型の商店が中心だったにせよ、それなりの集客は確保していた。

しかし今がどうかと言うと・・・、
大型店の消えた富士駅前に人の往来はめっきり減少し、格下の島田や藤枝の後塵を拝す状況に成り下がってしまった。
吉原地区は市街地の変遷でバスが結ばない地域の方が人口が増えてしまい、彼らが郊外店に流れる事で人の集まらない場所になってしまった。

更に、郊外店の集積していた青葉町地区はかなりがイオン周辺に分散した事で空き店舗が増加。
イオン周辺もろくな交通インフラも無ければ商業集積とまでいかない状況にとどまり、結果富士市に進出する事はリスクの方が高くなってしまっている。

個々の地域が「おらが村が都会になった」と無計画な開発に力を貸した結果が、これである。

※ヨーカ堂無き後の富士駅前の衰退予測

ヨーカ堂が無くなれば富士駅前から人が殆ど居なくなるのは必至であり、
かろうじて残っていた英会話教室やファーストフード、ブティックなども総撤退に追い込まれるであろう。
他の店舗が無くなれば、飲み屋だけ残っても仕方が無く風俗店も撤退。
シネコンや金融機関も無くなり、「降りても何も無い」場所になるのは免れない。

※「富士が負ければ吉原が勝つ」の幻想の危うさ

私の身延線の話にけちをつけた吉原地区の方々は「ザマァ見ろ」と思っているのだろうが、
富士駅を潰すと吉原に移るのではなく、沼津や静岡に吸われるだけだという事実も併記しておきたい。
ハッキリ言って他の都市と直接結ばれない現在の吉原に進出する程の魅力を感じる奇特な企業は、少なくとも東京には無い。遠方からの鉄道利用者の居る富士ほど客が来ないのが目に見えているから。
逆に旧来の富士駅の利用者を電車で沼津や静岡に誘導した方が、少ない固定費でより多くの利益を得る事が出来るから。
本当に富士地区全体の中心街をあの場所に持って行くのであれば、相当の計画と費用が必要だと考えられる。

結局この富士市の中の下らない小競り合いが「東部政令市」を作りたい静岡県、富士市が成長すると脅威になる中部地区の諸都市などの思惑にぴったり合致して、沼津と静岡に二分割される、というのが関の山ではないか。


※イオンの進出が悪なのではなく、Win-Winの関係を築けなかった富士市が悪

イオンの進出を悪と看做す風潮が根強い。
東京人の私もハッキリ言って好きではない。
品川にも一軒有るが、感度の良いものが何でも揃う都会に居てわざわざ「田舎の象徴」に買い物に行く気はさらさらしない。
かつてのユニクロがそうであったように、都心の感度の良い消費者に受け入れられる店になって初めて諸手を上げて歓迎したい、というのが私の思い。

私の好みは置いておいて、
私自体はジャスコが出来る事に付いてはそれほど悪く思っていなかった事を補足したい。

富士宮が行ったように、市街地に近く、継続的に「勝ち組」として営業出来る場所に大規模モールを誘致出来れば、それこそイオングループの戦略にも合致し、富士市への商業集積も成功したであろう。

元々富士南SCは御殿場PO並の「超大型」SCとなる筈であった。

東部にイオングループのモールが全く無く、駿東地域に当分魅力的な土地が生まれないであろう事を考えれば、浜松に有るような「超大型」SCを建設する意義も容易に想像出来る。

では何であのような代物が出来たのか。

旭化成の社宅跡地は県の定める地域区分で「工業用地」となっており、元々条例に定められた以外の施設は恒久的に建設出来ない。

本来進出に先立って準商業用地などに区画転用されるべきこの場所が、区画転用出来なかった事が失敗の最大要因となっている。

イオン富士南SCの建物は前にも記載したが大型倉庫の構造になっており、将来商業地としての使用期限が過ぎた暁にはイオングループの物流拠点となる事が容易に想像出来る。

また、ジャスコ自体が不採算店舗を倉庫転用する立地戦略を持っていた事は10年以上前から有名な話であり、富士がそれに該当しても驚愕には値しない。

本来なら、この「AEON MALL」になるべき商業施設を、
・恒久的に商業施設として利用可能であり、
・市街地の集積を妨げない場所に
・恒久的に商業施設として稼働出来る規模で
建設出来るよう、進出調整を行う事が富士市の取るべき戦略であったと思う。

であれば、沼津や三島には無い最強のショッピングモールで東部全体の集客を望み、それを地域の商業者にも還元出来たのである。

具体的には富士の貨物駅を移転する、王子製紙を田子の浦に移転する、など方策は有った筈。

ついでに言えば私がディベロッパーなら車の出入りの不便なあの場所に敢えてSCは作らない。

もっぱらの噂では、当時の市役所の一部に旭化成との利権が有り、無理矢理あの場所に誘致した挙句に土地転用でハシゴを外され失敗したとの事。

本当なれば許せない。
市民と進出企業の両方に対する背信行為としか思えない。

少なくともその後の富士宮の増床などを考えると、三島か沼津に巨大モールを進出させて、再建出来ない富士からはそれを機に撤退になるのではないかと思われる。

富士南の完成当初、こういう理由で私は否定的な立場を取ったのだが、浮かれている人の方が多いようにも感じる。企業戦略やそれに対して地元がどう応えているかを真面目に考えれば、全然喜べない内容だと言うのに。

私は、(どの会社が行うにせよ)富士の中心街近くに大型モールが出来るのが最も良いと思っていた。
沼津あたりより(人口規模からも)集客力は勝るし、商業集積に繋がれば新幹線停車市としての格も上がる。
田子の浦に市街地を増やされるよりも、郊外店の集積した青葉町との住み分けにもなり、皆がWin-Winとなった筈である。

富士市街地に商業集積が進めば近隣の富士宮や吉原、庵原郡などにも効果が波及する。
沼津や三島、静岡と商業ベルトを形成出来れば、一大都市圏となれた可能性もある。

この失敗、本当に悔やまれる。

※失った信頼を回復し、中心市街地を徹底的に活性化せよ!

この10年で富士市は事も有ろうにセブン&アイとイオンという二大グループの信頼を失ってしまった。
方や進出後には潰しに掛かり、方や進出の際に味噌を付けてしまい、これでは両者とも「二度と富士市はごめん」となるのは自明の理であろう。

吉原にとって邪魔な富士駅前を衰退させたいから既存のSCを潰しに掛かり、自分達に利権が有るから儲からない場所に無理矢理SCを引っ張る、では、進出した側に負担が集中し、誰も来なくなってしまう。

利権や「おらが村」や「私の青春時代の輝き」的な身勝手な発想で、
今の「株主資本主義」の成長性最優先の世の中の商業者に来てもらおうと言う発想自体が乏しい。
来て欲しいのなら永遠に成長が望めるような仕組みを、まず提供出来なければ。

商業進出をする為には、安定して利益を上げられる基盤が必要である。
それは一定以上の人の往来、潜在的な集客力、良好な地域との関係、特定のものに依存しない重厚な商業集積。

今の地方都市でそれを充足する為には、
綿密なマーケティングの元に、周辺地域からも人やモノを集めるような集積を徐々に実現し、交通インフラを整備することが必要。
そして大型店と地域の共存共栄を図り、より都会にしか得られないサービスを獲得する事で、勝ち組の地域になるのではないかと考える。

少なくとも、今の富士市には全くそれが無い。
誰もお金を掛けずにひたすらゴーストタウン化する富士に、
お金を掛けても地域密着型の商業地に留まる吉原、
かつての町政時代の繁栄が見る影も無い鷹岡、
折角の郊外店集積が台無しになって撤退相次ぐ青葉町、
数十年でイオンが閉鎖になれば即倉庫街になるであろう田子の浦。

これでは誰も、富士市にお店を出したいとは思わないであろう。

私の子供の世代で、この街で文化的な生活を送れるとは到底思えない。
東京の暮らしを捨てて富士に移った、とすれば子供に一生恨まれるであろう。


今こそ、利権の奪い合いではなく、
富士宮や静岡市、沼津市も視野に入れて真剣に「都市計画」をして欲しい。
将来皆が住みたい、来たい街に戻れる為に。

そして、大手商業者の信頼を回復し、
また大型店が集積する嘗ての富士に戻ってくれれば・・・。
本当の輝きを取り戻せるのだと、思う。
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