ここ石垣島を含む八重山諸島はたくさんの離島から成っています。
その中で空港があるのは石垣島と与那国島だけなので多くの離島の物資輸送は船が担っています。

 その離島の一つに日本最南端の有人島「波照間島」があります。
石垣島から約56km離れた人口約520人の小さな島です。
この島の物資の輸送は石垣島にある会社のフェリーが担っていますが、先日まで大変な問題が起こっていました。
このフェリーが故障してしまい、修理に時間がかかったのです。
そうなると、波照間島への物資の輸送はストップしてしまいます。

 昨年12月28日から運休し、修理が終わり再運行するのが今月の10日以降とのこと。
したがって、波照間島では様々な生活物資が不足し、特にガソリン等の燃料は8日には全て売り切れてしまったとのこと。
現在、波照間島も製糖期なので農家にとって燃料は必要不可欠ですので大変な事態です。

 さらに、波照間島から出荷する製造した黒糖、石垣島の家畜市場に出す子牛も船によって島外に出せないので製糖工場も畜産農家も頭を痛めていました。
しかし、11日、燃料等を積んだ臨時便のフェリーが波照間島に出港したため難を逃れました。
もちろん、石垣島へは黒糖や子牛を積んで帰港しました。
フェリーは12日から通常運行を開始し、島民はホット胸をなで下ろしていることでしょう。

 私も以前、絶海の孤島「南大東島」に5年間住んでいたので、船舶輸送の困難は身に染みて知っています。
あらためて、離島で暮らすことは大変なのだと感じました。

(波照間島にある最南端の碑)
DSCF1949