2009年01月28日

機動戦士ガンダム00〜セカンドシーズン〜/第16話『悲劇への序章』/感想

『機動戦士ガンダム00〜セカンドシーズン〜』第16話の感想です。


■変革

「今はアロウズの力が必要だという事が、なぜ分からないんですか」

「アロウズなどという組織を台頭させたのは市民の愚かさなんだよ。
 彼らには目覚めてもらわねばならん。たとえ、痛みを伴ってもな」


アンドレイの言っている事と、ハーキュリーの言っている事ってのは
一見すると正反対の様に感じてしまうけど、でも実は非常に近い部
分があるんじゃ無いのかな!?ってのが個人的にはあって。アロウ
ズ(イノベイター)のやり方。ハーキュリーのやり方。どちらにも共通し
て言えるのは、自分が抱いている理念と言うのを世界中に強制的に
押しつけようとしている所で。

確かに今回のハーキュリーのクーデターと言うのは、物語的に言え
ば正しい行いだと言えるのかも知れないし、世界中の人達がアロウ
ズのやり方について考えなければダメなんだってのも正解に近い行
動だと思うけど。でも手段だけを見れば決して褒められた行動とは言
えない訳でして。

今回も"情報操作"という言葉が作中に出てきてたけど、この言葉って
物語の本質を示している言葉じゃ無いかなと個人的には思っていて、
つまりは、上位に存在する変革者(物語的に言えばイノベイター)こそ
が絶対的な存在であり、下位に存在する民衆達は変革者である必要
は無い為、真実を知らなくても構わないという考え方を表していて。

だから、そんな状況を打開すべくハーキュリー達は6万人の人質を使
って世界中にアロウズ(イノベイター)の考え方を伝え、そして是非を問
おうとしてたんだけど、そのやり方そのものがイノベイター達と同じで、
上位者としてのやり方なんだよね。

ハーキュリーの行動ってのは半分だけ正解で、じゃ〜残りの半分は何
かって言うと、Bパートの最後で刹那が言っていた言葉。

「ここでオレは変わる。オレ自身を変革させる」

この個人レベルでの変革ってのが今後重要になって来ると思われる訳
で、今回のハーキュリーみたいな人に強制的に言われ自身を変革させ
るのでは無くて、自らの経験を元に変革して行く。

刹那で言えば、戦場で聞いた子供達の歌であったり、マリナ様との会話
であったり、夢の中で聞いたロックオンの言葉。

そしてセルゲイなんかも自身を変革させた内の一人じゃ無いかと思って
いて、恐らく妻であるホリーを死なせてしまったのは軍人としての職務を
果たしたからこそ何だろうね。その経験を悔いているからこそ、マリーを
アレルヤに引き渡す事が出来たんじゃ無いかな?

そういう意味では、アンドレイなんかは父親とは違う方向に進みたい的
な事を言いつつも、結局の所はアロウズの事を支持している言葉なんか
を聞く限りは、過去のセルゲイと非常に近い状態にあると思うんだよね。
だから何かのきっかけで、っていうかセルゲイとの対話によってアンドレ
イも変革していく一人になるんじゃ無いかな?

回を重ねる毎に、ダブルオーライザーの真なる力である所の、無限の
光粒子の存在が重要になって来てるので、その辺の使い所が個人的
には楽しみな感じです。


→ 第15話『反抗の凱歌』/感想
→ 第17話『散りゆく光の中で』/感想


機動戦士ガンダム00 セカンドシーズン 1 [Blu-ray]機動戦士ガンダム00 セカンドシーズン 1 [Blu-ray]
出演:宮野真守
販売元:バンダイビジュアル
発売日:2009-02-20
おすすめ度:4.5
クチコミを見る

泪のムコウ(期間生産限定)泪のムコウ(期間生産限定)
アーティスト:ステレオポニー
販売元:ソニー・ミュージックレコーズ
発売日:2009-02-11
おすすめ度:3.0
クチコミを見る



2009年01月24日

機動戦士ガンダム00〜セカンドシーズン〜/第15話『反抗の凱歌』/感想

『機動戦士ガンダム00〜セカンドシーズン〜』第15話の感想です。


■争いを無くす為には……

リジェネが以前にイオリア・シュヘンベルグの目的に関して語って
いて、その中で『対話』という言葉が最終目的の中に含まれていた
んだけど、この『対話』こそが今後の物語において重要な鍵になっ
て来るんじゃ無いでしょうか??

「人間って不便よね。私らみたいに意志が通じ合わないんだから」

この作品の根底にあるのは太陽光発電を巡った争いであり、何故
に同じ人間同士で争うかって言うと、それはお互いの意義・主張が
噛み合わないから、だから互いの主張を押し通す為に争っている。
だけど逆に考えると、全ての人達が同じ方向を見る事が出来れば、
無用な対立も生まれず、争いそのものが無くなるって事でもあると
思うんだよね。

そういう部分を踏まえつつ、ヒリングが言っていた事ってのは今後
の物語のヒントの様な気がする訳でして、つまりはイノベイター達
っての人間達とは違い、互いの意思疎通というのが完璧に出来て
いるって事を言っていて。その意思疎通こそが、争いを無くす為の
方法なんだって展開に持って行くんじゃ無いかな??

ルイスも脳量子波が使えるっぽいので、恐らく脳量子波という能力
は後からでも与える事が出来る力なんだろうね。って事は、全人類
に脳量子波という能力を与える事も可能な訳で、それによって人類
の意思統一が完全に出来るのかも知れないし、トライアルシステム
を使って強制的にって可能性もあり得るよね。

どちらにせよ『対話=脳量子波』ってのがイノベイター達の考え方
なのかなって感じなんだけど、気になるのは本当にイノベイター達
の意志は統一されているのかって事。

リジェネの動きは単独行動っぽいし、その動きについては他のイノ
ベイター達も意図が掴みきれてないって描写が何度かありました。
それにダブルオーライザーの力で沙慈とルイスが疑似脳量子波に
よって会話した時、結局は悪い方向にすれ違ってしまったんだけれ
ど、この辺も合わせると、本当に脳量子波があれば意思統一がされ
るのかと言うと、やっぱり疑わしい所。

意思疎通を計る為の『対話』ってのが、今後重要になってくると個人
的には思っていて、その方法の一つとしてイノベイター達のやり方が
提唱された訳だけど、物語的にはもう一つ提唱されていて、それが
今回の刹那とマリナのやりとり。

「分かり合う為には、互いを知る事から始めないと……」

セカンドシーズンに入ってから人間的な部分を出しているソレスタル
ビーイングと、人間味の無い行動を続けているイノベイターって構図
が作られてきて、そして今回も人間達の会話そのものを不便だと言
っていたりしてたけど、でも不便だと思える会話にこそ重要な意味が
あるんじゃ無いのかなってのを刹那とマリナの会話から感じました。

『脳量子波』VS『人間同士の会話』

主人公カップルとして分かり合えたというシーンでもあるけど、それ
以上に自分の思っている事を語り合わなければ、同じ方向を向く事
が出来ないんだってシーンでもあるんじゃ無いかな??

マリナ様の反撃。充分にあると思いますよ。


→ 第14話『歌が聞こえる』/感想
→ 第16話『悲劇への序章』/感想

機動戦士ガンダム00 セカンドシーズン 1 [DVD]機動戦士ガンダム00 セカンドシーズン 1 [DVD]
出演:宮野真守
販売元:バンダイビジュアル
発売日:2009-02-20
おすすめ度:4.0
クチコミを見る

泪のムコウ(期間生産限定)泪のムコウ(期間生産限定)
アーティスト:ステレオポニー
販売元:ソニー・ミュージックレコーズ
発売日:2009-02-11
おすすめ度:3.5
クチコミを見る




2009年01月15日

機動戦士ガンダム00〜セカンドシーズン〜/第14話『歌が聞こえる』/感想

『機動戦士ガンダム00〜セカンドシーズン〜』第14話の感想です。

セカンドシーズンも後半戦に突入と言う事で、これから終局に向けて
ドンドンと物語は加速して行くと思うけど、今回放送された第14話っ
てのは、物語の終わりはこういう方向に進んで行くんだ〜っという道
しるべ的な意味合いが強かったと思うんですよね。


■大きな力と小さな力

世界は歪んでいる。じゃ〜その歪みを正すにはどうすれば良いか?
そこで現れたのが"ソレスタルビーイング"であり"イノベイター"という
存在で、大きな力を持った優秀な組織や人材がトップに立つ事によ
って、世界は変わっていく。

ダブルオーの物語って『見下ろす/見上げる』という演出を使いながら
色々な関係性であり、優位性を描いてきた訳だけど、最初の頃は如
何に相手より上に立つかって事に焦点が当たっていて、何時も刹那
に見下ろされていたマリナ様なんかは最下層的な存在だったんだよ
ね。だけど、そんなマリナ様が争いを止めてしまった……。

沙慈がティエリアに「お前は無関係では無いんだ」って怒られていた
けど、無関係で無いのはマリナ様も一緒な訳で、もっと大きく言えば、
ダブルオーという作品の中で生きている人々全てが世界で起きてい
る事に対して無関係では無い。

だけど無関係で無いからと言っても、その人達に世界を変えられる
事が出来るイノベイター達の様な力も無い訳で、だからマリナ様は
せめてものとして歌ったんだよね。

「それ位しか出来なくても、せめてそれだけでも……」

遠い空を見上げながら歌っているマリナ様の姿と言うのは、一見す
ると非常に無力的な感じがしてしまうけど、でもその歌の力によって
刹那達の争いを止め、そして傷ついた兵士達に何かをもたらした訳
ですよ(特に、家族の写真を見ている兵士のカットが印象的)

今までは大きな力を持つ事こそが全てなんだって部分が物語として
強く表れてきてたけど、それとは対照的に今回のマリナ様や子供達
の歌ってのは小さな力の集合体。

その小さな力の集合体(平和を願う人々)が大きな力(リボンズ達)を
凌駕していくって展開に今後はなるんじゃ無いかと思うし、小さな力
を無限大に増大させる役目を成すのが刹那が操るダブルオーライザ
ーって感じになるんじゃ無いかな??


■隠し球

何だかアニュー関連の物語も面白くなりそうな予感。もし仮に自分
がイノベイターである事に気付いてなかったら凄く切ない展開にな
りそうだし、それにロックオンとの関係も気になる所。

それにフェルトも大きな隠し球的な部分が一つ位隠されてると思う
んだよね。このままサブキャラで終わるとは思えないし。

個人的にはこの辺に期待ですね。


→ 第13話までのまとめ感想
→ 第15話『反抗の凱歌』/感想


機動戦士ガンダム00 セカンドシーズン 1 [DVD]機動戦士ガンダム00 セカンドシーズン 1 [DVD]
出演:宮野真守
販売元:バンダイビジュアル
発売日:2009-02-20
おすすめ度:4.0
クチコミを見る

泪のムコウ(期間生産限定)
アーティスト:ステレオポニー
販売元:ソニー・ミュージックレコーズ
発売日:2009-02-11
おすすめ度:3.0
クチコミを見る



2009年01月14日

新年の挨拶と2008年を振り返る

『遅ればせながら、あけましておめでとう御座います』

12月の中旬に帰国してたんだけど、色々と忙しくバタバタしてたら
あっという間に年も明けておりました。取り敢えず、やっと落ち着い
てきたので新年の挨拶がてらに、色々と書き綴ります。


個人的に"2008年"ってのは激動な年でして、海外への赴任が決
まったり、母親が病気で倒れたりと、社会人になってから今まで割
と平穏に暮らしてきたので、『日常の変化』ってのに上手く対応する
事が出来ず、精神的に厳しかった一年でした……。

そう言えば、クラス替えとか席替えとか凄く苦手だったなぁ〜って
のを今思い出した。確かに、変化によって新しい出会いがあった
り、新しい発見があったりってのは分かるけど、それ以上に不安
の方が大きく感じてしまうんだよね。だから2008年ってのは自分
にとってのクラス替え的な感じで、日々不安と戦ってました。

まぁ〜こんなネガティブな事を書きながらも、不安な日々を過ごし
てたのは実は最初だけで、慣れてしまえば海外生活も結構楽しく、
今では日本人の自分より声優の事が詳しい台湾人の友達とオタク
話に華を咲かせたりしてるんだけどね。それに母親も以前に増して、
元気になった様な気がするし……。

そして、もう一つ普段とは違う変化を体験していて、それが『冬コミ
に出展』です。いやぁ〜一時はどうなるかと思ってたけど、間に合っ
て良かった。そして、実際に売れた時の感動は言葉では表せませ
んね……。最初に買って貰った人の顔は今でも覚えてるよ♪


こんな感じで、とにかく本当に『変化』の多かった一年でした。でも
その『変化』のおかげで、自分の仕事ぶりに誇りを持てるようにな
ったし、母親とも久しぶりにゆっくり話す事が出来たし、友達との
絆を再確認する事が出来たりと、今となっては良い一年だったか
なって感じですね。

『終わりよければ全て良し』


取り敢えず、自分の話はこれ位にして、せっかくアニメの事を取り
扱っているブログなので、その辺の事を中心に書かないとねって
事で、2008年に自分なりに気になった作品を紹介すると……。

喰霊-零- 1(限定版) [DVD]喰霊-零- 1(限定版) [DVD]
出演:前野智昭
販売元:角川エンタテインメント
発売日:2008-12-26
おすすめ度:4.5
クチコミを見る

アニメがスタートする前までは全然知らなかった作品だし、個人的
な趣味として、霊とか妖怪とかが出てきて戦って行く様な作品って、
今まで好きにはなれなかったんだよね。だから、第1話を見る事も
迷ったし、見たとしても絶対に2話以降は見ないなと思ってました。

でも、蓋を開けてみればビックリ。メチャメチャ面白いよこの作品!!
コードギアスとかマクロスFとか、注目作品が多かった2008年の中
で一番面白かったと言える作品かも知れません。

特に好きなのが最終回。最後の最後に神楽は相打ち覚悟で黄泉
に対して突っ込んで行くんだけど、『相打ちは負けなんだ』って事を
神楽に対して黄泉は散々言ってきた訳ですよ。なのにも関わらず
神楽は"相打ち"という選択肢を最後に選んだ。

もちろん相打ち覚悟でなければ黄泉を倒す事が出来ないって部分
もあったかも知れない。でもそれ以上に、神楽の中では一番大切
な人の命を奪ってまで自分は生きられないってのがあったと思うん
だよね。勝ち負けとかってのは関係が無くて、ただ単に、黄泉が居
ない世界では生きられない……。黄泉をこの手で殺してまで自分は
生きられない……。だから"相打ち"という選択肢を最後に選んだ。

でも、黄泉は最後の最後まで『神楽の幸せ』を願っていて、その願い
を殺生石が叶えたからこそ、黄泉の剣は神楽に届かなかったと……。

神楽を想う黄泉の気持ち。黄泉を想う神楽の気持ち。それが最後の
相打ちに現れてるんだよね。本当に見事な演出。

原作を読んだ事が無いから何とも言えないけど、この作品が面白い
のって、演出と脚本の影響が大きいんじゃ無いかな??。上記でも
書いた相打ちのシーンにしても、作中で描かれた一つ一つのシーン
が繋がる事で、二人の最後の切なさが生まれたと……。

意外性も含めて、個人的にはNo.1な作品でした。


マクロスF VOCAL COLLECTION「娘たま♀」マクロスF VOCAL COLLECTION「娘たま♀」
アーティスト:TVサントラ
販売元:JVCエンタテインメント
発売日:2008-12-03
おすすめ度:4.0
クチコミを見る

2008年を代表する音楽と言ったら間違いなくコレでしょう!マクロス
という看板に相応しい楽曲が、次々と出てきましたからね。恐るべし
『菅野よう子』って感じでしたし、それを歌い上げたランカ・シェリルの
二人も凄かった。

そんな良い曲揃いな楽曲達の中で、個人的に好きな曲を一曲挙げ
るなら『妖精』ですかね。最初は普通に良い曲だなって印象だったけ
ど、他の曲も含め繰り返し何度も何度も聞いてたら、段々と『妖精』の
良さに気付いていったんだよね。本当に良い曲だよ♪

改めて『マクロス』という看板は偉大だと思い直しました。


Silly WalkerSilly Walker
アーティスト:鷲崎健
販売元:アトミックモンキー
発売日:2008-12-05
おすすめ度:5.0
クチコミを見る

アニメとは全然関係無いけど『娘たま♀』と同じ位に聞き込んでるのが、
このCDです。恐らくこのCDの事を知ってるのって何千、何万しか居な
いんだよね。それって凄く勿体ない!

鷲崎健というパーソナルな面も含めて、何百万、何千万って人がこの
曲達を聞いてくれたら絶対にミスチルと同じ位に人々を感動させられ
ると思うんだよね(ちょっと言い過ぎ!?)

とにかく2008年で早くCDが発売されないかなって待ち遠しかったのは、
『娘フロ。』とこのCDだけ。それ位に僕の中では評価が高い!


とらドラ!〈8〉 (電撃文庫)とらドラ!〈8〉 (電撃文庫)
著者:竹宮 ゆゆこ
販売元:アスキーメディアワークス
発売日:2008-08-10
おすすめ度:5.0
クチコミを見る

ラブコメを題材にした作品は色々とあると思うけど、個人的に一番好き
なのがこの作品。とにかくラブコメって一番難しい題材じゃ無いかなって
思っていて、恋の進展が無ければ毎回予定調和な感じになってしまうし、
恋の進展が早すぎると主人公達に感情移入がし辛くなってしまう。

その辺のバランスが『とらドラ!』って作品は秀逸だと思っていて、特に
第8巻の展開は本当におみごとって感じで、思わず「そう来たかぁ〜〜」
って唸ってしまいましたよ。

そう言う意味でも、今年発売された第8巻ってのは一番印象に残りました。


D.C. II P.S.~ダ・カーポII~プラスシチュエーション(DXパック)D.C. II P.S.~ダ・カーポII~プラスシチュエーション(DXパック)
販売元:角川書店
発売日:2008-05-29
おすすめ度:4.5
クチコミを見る

このボリュームは凄すぎる。12人という数もそうだけど、一人一人の物語
も非常に密度が濃くて、メチャメチャ泣ける訳ですよ。特に音姫ルートは
今年一番って位に泣きましたね。

今年はPS3を買ったりしたけど、やっぱり最終的に印象に残ってるのは
ギャルゲーなんだよね……。


上記に挙げた以外でも印象に残っている作品は数多くあって、『ARIA』
の最終回も今年だったし、『true Tears』も凄く良くて、特に最終回後を
描いていたドラマCDは絶品でした。

声優で言えば『沢城みゆき』さんにハマった一年だったなぁ〜。とにかく
可愛い。『かんなぎ』のつぐみ役とか凄く萌えた。

他にも色々と語りたい作品があるんだけど、長くなりそうなので、今回は
この辺でと言う事で、機会があれば何れって事で……。

取り敢えず、海外生活にも慣れてきたし色々な面で余裕も出てきたので
ちょこちょこと色々な事を書いていこうかなとは思っていて、書きやすい所
で言えば『ガンダム00〜セカンドシーズン〜』の感想なんかも毎週書こうか
なと検討中だという事だけ言っておこうかな……。

そんな訳で、今年も宜しくお願い致します。



2008年12月31日

機動戦士ガンダム00(ダブルオー)セカンドシーズン/第13話までの感想

第13話でオービタルリング上を加速しながらトレミーがドンドンと
突き進んで行くってシーンがあったけど、セカンドシーズンに突入
してからのガンダム00ってのは、まさにあんな感じに回を重ねる
度に面白さがドンドンと加速してってる様に思うんだよね。

だから気付けばあっという間にセカンドシーズンの折り返し地点
に突入ですよ。っていうか、考えてみれば物語的には4分の3が
経過したって事になるんだよね。個人的な感覚では、まだ半分も
進んで無いように感じるんだけど……。


■人間味の有無

何話だったか忘れたけど、リジェネがイオリア・シュヘンベルグの
計画に関して語っていて、

1.ソレスタルビーイングによる世界の統合
2.アロウズによる人類の意思統一
3.人類を外宇宙に進出させて、来るべき対話に備える

だけど、ここで面白いのがイオリア・シュヘンベルグ本人は計画の
第一段階に執着していたって所で、これを裏付けているのがツイン
ドライブというシステムとオートマトンという兵器。

意思統一という枠組みから外れた者は、有無を言わずに無機質な
兵器(オートマトン)によって排除。そういう部分を第1話から見せて
来たと思えば、第2話では打って変わって、今まで起動出来なかっ
たツインドライブシステムを土壇場の状況の中で、某ドリルアニメを
彷彿とさせる様な刹那の気合いによって起動。

つまりは、世界は歪んでいる。じゃ〜その歪みを正す為には何を
すれば良いのか!?リボンズ達みたいに人間味の欠片もない様
な作戦によって正して行くのか?それとも、刹那がツインドライブ
を起動させた時の様に、人間の中にある無限の可能性に賭ける
のか?

恐らくだけど、ツインドライブが起動したのは刹那の気合いが要因
って事では無くて、今まで起動実験を行っていたであろうイノベイタ
ーのティエリアではダメで、人間である刹那だからこそ動かせたっ
て考えた方が良い様な感じもするけど。

まぁ〜とにかく、イオリアというのは『人間』という部分に期待を賭け
ているのだと思うし、だからこそ"人間味"の溢れた行動を続けてい
るソレスタルビーイングにツインドライブやトランザムというシステム
を授けたと思うんだよね。

どのみちイオリアが最終的に望んでいるのは、人類全てが宇宙に
出る事であって、計画段階2の人類の意思統一に関しては、アロウ
ズが行おうが、ソレスタルビーイングが行おうかってのは余り関係が
無く、だからこそ二つの道をイオリアは用意したと思うし。

じゃ〜ソレスタルビーイングは何の為に戦ってるのとか、リボンズの
行動ってのはイオリアの考えに本当に沿っているのかとか、本当の
所のイオリアの目的なんかは、個人的には未だにモヤモヤしてる訳
でして、だから本文冒頭で終わる気が全然しないって書いたんだよね。


取り敢えず、沙慈とルイスには幸せになって貰いたい……。


→ 第14話 『歌が聞こえる』/感想


機動戦士ガンダム00 セカンドシーズン 1 [DVD]
機動戦士ガンダム00 セカンドシーズン 1 [DVD]
クチコミを見る



2008年10月01日

コードギアス 反逆のルルーシュ R2/第25話 『Re;』/感想

『コードギアス 反逆のルルーシュ R2』最終回の感想です。


■優しい世界

「人は世界は、こんなにも思い通りにならない」

コードギアスというのは非常に厳しい世界で、ギアスの力を手に入
れたルルーシュでさえも思い通りにならない世界。もっと大きく言え
ば、シャルルだって思い通りにならない世界だと感じてたからこそ
人類全てを統一化し、嘘の無い世界を作り上げようとしたんだし、
シュナイゼルだってそういう風に感じてたからこそ、全ての人類を
チェスの駒の様に扱う事で人類を厳しい世界から、優しい世界に
導こうとしていた。

だけど、シャルルのしようとしていた事も、シュナイゼルのしようと
していた事も所詮は自分勝手な考え方で、相手の意志を受け入
れずに作り上げた世界というのは、ユフィやナナリー達が言って
いた優しい世界とは別な世界。

優しい世界ってのは嘘の無い世界でも、争いが無い平和な世界
でも無くて、ユフィやナナリーが望んでいたのは『他人に優しくなれ
る世界』の事。

『お前達は知っているのか?ナナリーの笑顔の意味を』

不自由な生活を強いられてきたナナリーってのは、物語上誰より
も世界は厳しいんだって事を認識していて、だから、自分に対して
優しくしてくれた人には、せめてものお礼として笑顔を返してあげて
たんだよね。

つまりは、ナナリーが示していた様に、人は独りでは生きられない。
だから他者が必要なんだし、その存在に感謝する。

物語当初の頃のルルーシュってのは、一人で全てを成そうとして
いたけど、でも、結局は失敗に終わってしまった。それが、第1期
の最後で迎えた一人きりエンド。

それから物語が進むに連れて、徐々に世界という物が分かってき
たルルーシュが最後に『ゼロ・レクイエム』という手段を取ったんだ
けど、このゼロ・レクイエムには物語上二つの意味があったんじゃ
無いかと思っていて。

一つは『人類に促す抗う力』。ルルーシュは過去でも現在でも無く
『未来』が欲しいと言った。でも、過去・現在から抜け出す為には
何かしらの行動をしなくては成らない。それが作中に是として捉え
られてきた『抗う』という行動で。

抑圧の中から生まれる反逆。その抑圧にルルーシュ自身がなる事
で人々の反逆を促し、明日を、未来を手に入れて貰う。

何故にルルーシュ自身が抑圧の象徴となる存在になったかと言うと、
それがゼロ・レクイエムの二つ目の意味だと思うんだけど。

『俺は人々の、願いという名のギアスにかかる』

絶対遵守のギアスというのは、自分の意志を強制的に押しつける
という一方通行な力で、シャルルやシュナイゼルが築こうとしていた
世界と同様に、優しい世界とは正反対な位置にある力なんだよね。

ユフィやナナリーが目指していた優しい世界ってのは、上記でも書
いた様に『他人に優しくなれる世界』の事で。もっと厳密に言うなら
ば、自分と他者のお互いの意志を尊重し合える双方向な世界じゃ
無いかと思っていて。

だから、最後にルルーシュが言った『自分自身がギアスに掛かる』
というのは、他者に対して今まで一方通行だったルルーシュが、他
者の意志を受け入れた瞬間。この関係性こそが、まさに優しい世界。

そんな風に優しい世界を体現しているルルーシュだからこそ、自分
を犠牲にしてまで他者に未来を掴ませたんだと思うし、そこにこそ
この作品で描きたかった事の一つが盛り込まれてたと思うんだよね。


■『Re;』というタイトルの意味

初めて見た時は不思議に感じた最終回のタイトルだけど、ラストまで
見終えた後に見ると凄く泣ける。

恐らくだけど『返信』という意味があって、ルルーシュが死んだ後に語
っていたナナリー、カレン、C.C.のメッセージが、ルルーシュが刻んで
きた物語に対する『返信』になっているんだよね……。

『ギアスという名の王の力は人を孤独にする。少しだけ、違ってたかな。
 なぁ、ルルーシュ……』


無題という部分にルルーシュの孤独さが現れてるんだけど、それぞ
れの返信が、その孤独感を打ち消してて、いやぁ〜本当に泣けるよ。


取り敢えず、今回の感想はここまで。もっと色んな事を書きたかった
けど、色々と訳ありなので……。



第1期の途中から、この作品は『ガンダム』や『マクロス』に並ぶ様な
歴史的な作品になるんじゃ無いかと思ったけど、本当に期待通りな
感じに最終回まで進んできて、個人的には大満足な感じだったし、
是非共に後世まで伝えたい作品だなって思いましたね。

スタッフの皆さん、本当にお疲れ様でした。そして、ありがとう♪


コードギアス 反逆のルルーシュR2 O.S.T.2












2008年09月05日

『CLANNAD』が実写ドラマ化されたら、貴方は視聴しますか!?

学生時代って必ずと言って良い程に、クラス内で幾つかの仲良しグル
ープというのが出来上がるじゃ無いですか??それと同じ様に、今の
世の中もそういうグループ分けされてるんだなってのが今回の話。


■グループ間による相違

もし仮に、アニメと同じ脚本・演出で『CLANNAD』が月9で実写ドラ
マ化されたら貴方は視聴しますか?取り敢えず、出演陣に関しては
違和感か無いという感じに考えて貰って、とにかくアニメ絵から実写
という部分だけが変わったらどうするのか?ってのが、今回の僕の
質問なんだけど。

最初に僕の考えを言うならば、僕は恐らくだけど視聴しないでしょう。
まぁ〜話のネタ程度に視聴するとは思うけど、でも真剣に見て、そし
て感動するって事は絶対に無いと思うんだよね。何故ならば、僕の
中において実写ドラマというのは物凄く価値の低い物で、どうせ原作
やアニメの良さを引き出せないんでしょ!って、偏見的な目で見たり、
考えたりしちゃうんです。

そんな僕とは逆に、普段から月9ドラマを楽しんでいる層が実写化
された『CLANNAD』を視聴したら、今までの月9ドラマと同じ位に
楽しんで、そして感動して頂けるんじゃ無いかって思います。根拠
は無いけど、取り敢えず家族との絆をテーマにした作品だし、それ
なりには受け入れてくれると思うんだよね。

だけど、実写ドラマをそれなりに楽しんでくれた層がアニメや原作に
興味を抱いてくれるかって言うと、大半の方々は興味を抱かないん
じゃ無いかな??だって、僕が実写ドラマに価値を見出せない様に、
その人達もアニメやゲームに価値を見出してはくれないと思うから。

最初に脚本や演出が一緒と書いたのは、根底となる物語は一緒な
のにも関わらず「実写なんて!」だったり「アニメなんて!」という偏
見的なフィルターを通す事で、同じ物語なのにも関わらず、下らない
と感じてしまう物じゃ無いかと思っていて。

もっと例えるならば、野中藍さんのファンが風子編の物語に感動し
ました。じゃ〜風子の声が違う声優に変わってしまったら、その野
中藍ファンは風子編の物語に感動出来るのか!?答えは否では
無いかと思っていて。何故ならば、もし仮に出演者全員の声が変
わってしまったら、僕は物語の素晴らしさは知ってるけど、感動出
来なくなってしまうんじゃ無いかって思うんだよね。


今回の記事の冒頭で学生時代におけるグループの話を書いたの
は、上記で書いた構図と凄く似ている様に思えて。

例えば、担任の先生のカツラの事でAグループが盛り上がってま
した。その話を聞いていたBグループの人達は何が楽しいのかが
理解出来ない。でも翌日には、そのBグループが担任の先生のカ
ツラの事で盛り上がり、そしてそれを横で聞いていたCグループの
人達は、前日のBグループの様に何が楽しいのかを理解する事が
出来ない。そして翌日には……。

こんな感じに俯瞰的な視点で見たら世界は一つなんだけど、でも、
その世界の中には色々な世界が出来上がってしまい、そして他者
の世界の事を理解しようとしない。興味を抱こうとしない。そんな世
の中の様に思う訳でして……。


■理解する事の大切さと難しさ

僕が今回書こうと思っていた本題というのは実はここからで、長い話
になってしまうので少し割愛するけど、取り敢えず、僕の知り合いが
初音ミクを使って曲を作る事になって、その曲の作詞を僕が担当する
事になったんだよね。

まぁ〜その人が参加しているバンドの歌詞とかを前々から書いてたり
してたから、今回もそんな感じのノリで快く引き受けたはしたけど、でも、
僕って今まで初音ミクを使った曲って聞いた事が無かったし、ニコニコ
動画すら一度も見た事がありませんでした。

何故に今まで初音ミクの曲を聴いて来なかったと言うと、一言で言えば
興味が無かったんだけど、何故に興味を持たなかったかと言うと、ハッ
キリ言って所詮は素人が作った曲なんでしょ!所詮は音声合成ソフトが
歌ってるんでしょ!って偏見的な目で見てました(あくまでも昔の話です!)

取り敢えずせっかく作るんだから、それなりに受け入れられたいって想い
もあって、世間の中ではどんな感じの曲が受け入れられてるかってのを
探るべく、ニコニコ動画の中で流行っている曲というのを色々と勉強の為
に聞いてみたんです。

……今までバカにしてゴメンナサイ。どの曲も凄く良かった!!すえぇ〜
感動した!!本当の本当に凄いと思った……。初音ミクの魅力にやっと
気付く事が出来た。


上記で書いた『CLANNAD』の話で違う世界に興味を抱かない。理解
しようとしないって事を書いたけど、初音ミクに対して偏見を抱いていた
僕ってのは、まさにそんな感じ。

でも、実際に触れる事で(興味を抱く事で)、真剣に向き合う事で(理解
しようとする事で)、その世界の素晴らしさを理解する事が出来た。


長々と書いてきたけど僕が言いたい事ってのはたった一つで、それ
は、自分の世界に囚われすぎたらダメだって事。僕も保守的な人間
だから、自分の世界こそが一番って気持ちは充分に分かるんだけど、
でも、それって凄く勿体ない事なのかなって、今回の件を機に思いま
した……。

だから、もし仮に『CLANNAD』が実写ドラマ化されたら、僕は今まで
の偏見的な考えは捨てて、真剣に見てみようと思う。それて好きにな
れなかったら、やっぱり実写ドラマ化するには向かない作品だよねっ
て思えば良いんだし、そこで初めて"否定"というのが出来ると思います。



2008年09月03日

俺の妹がこんなに可愛いわけがない/伏見つかさ/ライトノベル感想

『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』のネタバレ感想です。これから
読もうかなって考えている方はご注意を。


■リアリティな世界とファンタジーな世界

この作品を読んでの感想を一言で表すならば「すげぇ〜面白かった」
という言葉に尽きる様に思いました。とにかく、この作品を読んだ方な
ら分かると思うけど、『乃木坂春香の秘密』という作品に凄く似ていて、
いや、むしろパクリなんじゃ無いの!?って位に物語の核となる部分
は共通していて。

例えば、ヒロインである妹は実は隠れオタクで、その秘密を主人公で
ある所の兄が知ってしまい、それをきっかけに今まで冷え切っていた
兄妹関係が変化するという、"恋人関係"と"兄妹関係"の違いはあれど、
コンセプトという部分においては非常に似ているんだよね。

しかも、妹が隠れオタクである事を秘密にしているのも、世間の目と
いう偏見に怯えているからで、その辺の所に恐れを抱き、周囲にカミ
ングアウト出来ず、一人孤独に過ごしていたのも乃木坂春香と一緒。
それに加えて最終的には父親に見つかり大騒動って所も一緒。

別に似ている事に対して、どうとかって事を言いたいのでは無くって、
何が言いたいかって事を率直に言えば『乃木坂春香の秘密』という
作品の事を個人的には余り好きでは無いんだけど、でも、今回取り
上げた『俺の妹が…』という作品の事は好きで、じゃ〜何故にコンセ
プトが似ている作品なのにも関わらず後者の作品の方が好きなのか
って言うと。

『乃木坂春香』というキャラって物凄く浮世絵離れした存在で、そんな
スーパーお嬢様と平々凡々な普通の高校生が良い仲になってしまう
という時点で、何だかご都合主義的な予定調和な物語に思えてしま
えて、よく言えばベタな作品なんだけど、悪く言えば先の読めてしまう
作品って感じ。

何かしらの事件が起きて、なんやかんやがあって最終的には事件が
解決する。それはどんな作品にも共通して言える事。そんな予定調和
な展開を如何に楽しく読ませるかが勝負だと思うし、その楽しく読んで
貰う為に一番大切な事ってのが、その作品の世界に入り込む事だと
個人的には思うんだよね。

その入り込む為の鍵と言うのが、両作品共に共通してるのが『ヒロイ
ンがオタク』って部分だと思うし、何故にオタクという設定にしたかって
言えば、恐らくだけど対象にしているターゲットと言うのが、ヒロインと
同じ様な『オタク』だからなのでしょうね。

『オタク』という素材を使う事によってリアリティのある世界を作ろうとし
ている。そうする事で作品世界への窓口が大きくなるから。

だけど話は戻るけど、乃木坂春香というキャラって余りにもスケールが
でかすぎると思うんだよね。せっかく『オタク』という部分を使ってリアリ
ズムを出しているのに、家柄だったり周りの人の能力であったり、春香
本人の能力に関しても超のつく程のスケールの大きさ。そういう部分が
個人的には凄くファンタジー的に思えてしまって。

逆に『俺の妹が…』という作品は、リアリズムを感じさせる事を重要視
していて、特に言えば妹が兄に向かって『人生相談』という形で接して
くるんだけど、ご都合主義的な考えで言えば、この部分ってのは物語
を進める上で必要だからって事なんだけど、読者に対してそう感じさせ
ない為に、何で数年も口をきかなかった妹が自分に対して人生相談を
持ちかけて来たのかって事を「只、聴いて欲しいだけなんだな」って事
を主人公が語る事によって、行動の一つ一つに矛盾を与えない様に
導いてるんだよね。

他にも、何でアニメ等に興味を持ったのかって部分でも『乃木坂春香
の秘密』場合は、結構ロマンチックな設定にしてるんだけど、『俺の妹
が…』の場合は「気がついたら好きになっていた」って事を本編中に語
っていて、実際はどうだか知らないけど、こんな風に気付いたらって意
見も現実の世界でも多いと思うんだよね。実際に僕も気がついたらっ
て感じだったし。


別に『乃木坂春香の秘密』が面白くないって事を言いたいんでは無い
んだよね。只、僕の場合は作品の世界に入り込む事が出来ず、読ん
でいると言うよりかは、読まされている感が強かったなって話。

逆に『俺の妹が…』の場合は、作品の世界にドップリ浸かってしまって、
ドンドン先が気になって読み進めてしまいました。

似て様なコンセプトでも、描き方次第でこんなに違って来るのかぁ〜っ
てのは意外だったし、その辺に関しては好き嫌いの部分が大いに関わ
ってると思うんだけどね……。

とにかく僕が言いたいのは『リアリズムって大事だよね』って事ですよ。
そして、この作品はメチャメチャ面白かったって事を、僕は声を大にして
言いたい。

久しぶりに良い新作に出会いました♪


俺の妹がこんなに可愛いわけがない (電撃文庫 (1639))












2008年08月26日

『ダイアモンドクレバス』に込められた想い

"二度と会う事が許されない突然の別れ"。その部分を、残された側
からの視点で描いたのが、シェリルが歌う『ダイアモンドクレバス』の
歌詞だと思うんだけど、まさに今回におけるミシェルとクランの別れと
言うのは、この曲の歌詞その物だと思いました。

『ダイアモンドクレバス=マイクローン装置のガラス』

手を伸ばせばすぐにでも届きそうなんだけど、でも、二人の間を隔
てたマイクローン装置のガラスが、ダイアモンドよりも硬い壁となっ
て、そしてクレバスの様に深い溝となって二人の間に立ち塞がる。

ダイアモンドの石言葉は『永遠の絆』。クレバスは『裂け目や、溝』と
いった意味。っと言う事は、ダイアモンドクレバスという言葉は今回
の描写から考えても『引き裂かれた永遠の絆』って感じに捉えられ
るのかと思うけど、でも、もっとポジティブに考える事も出来るんじゃ
無いかと個人的には思ってて、それがこの曲の最後の部分の歌詞
なんだけど、

“もし生まれ変わって また巡り会えるなら
 その時もきっとアタシを見つけ出して
 もう二度と離さないで 捕まえてて
 ひとりじゃないと囁いてほしい”


二人の永遠の絆があれば、どんなに深い溝が二人の間を隔てよう
が乗り越えられる。そんな風にも捉える事が出来るんじゃ無いかな
って思います。

確かに最後の部分に関しては"願い"なんだけど、でも今回の二人の
姿を見ていたら、引き裂かれたままでは終わって欲しくない!それが
僕の願いです……。


ダイアモンド クレバス/射手座☆午後九時Don't be late











2008年08月02日

魔法少女リリカルなのは The MOVIE 1st製作設定/テーマから見た第1期

『魔法少女リリカルなのは The MOVIE 1st 製作決定』というメール
が友達から届きました。こっちが海外に居るからって嘘を付いている
のかと思ったけど、ご丁寧にも雑誌のスキャン画像まで添付してくれ
て、どうやら本当みたいだね……。っていうか、鼻血が出そうな程に
嬉しいんですけど♪

しかも、第1期の内容を劇場版にリメイクするなんて、個人的には
完全新作を作ってくれるよりも嬉しいかもって感じ。だって、9才の
頃のなのはとフェイトってメチャメチャ可愛いじゃ無いですか?って
のは半分冗談で、二人の出会いから別れのシーンまでってのは、
僕の中ではナンバーワンと言って良い位に好きなんだよね。

だから、その辺を一から描き直してくれるのは楽しみって部分もあ
るし、ストーリー的な部分が分かってるからこそ、安心して見られる
ってのがあるよね。もぉ〜嬉しすぎて鼻血が出そう(2回目)。


取り敢えずブログ更新を停止しますよっと言っても、何人かの方達
は未だに、このブログを覗きに来て頂いているみたいなので、そん
な方達の為に何かしらのサプライズ的な記事を書こうかとは前々か
ら思っていて、まぁ〜せっかくだし『魔法少女リリカルなのは』に関す
る記事でも今回は書こうかなと思います。


■テーマからみた第1期

ストーリー性を持った作品には何かしらのテーマと言うか、キーワー
ド的な部分が作品中に盛り込められていて、コードギアスで言えば
『奪われた物を取り戻す物語』だと思うし、マクロスFで言えば『閉塞
感or閉鎖空間からの脱却』って感じ。

そう言うテーマを軸にしながら物語ってのは構築されて行くと思って
いて、『魔法少女リリカルなのは』にもそういったテーマが、少なから
ず見受けられるんだよね。

『始まり(スタートライン)』

この言葉こそが『魔法少女リリカルなのは』のテーマじゃ無いかなと
個人的には思っていて、この『始まり』という部分を軸にしながら、な
のはとフェイトの物語は作られていたと思います。


【なのはにとっての始まり】

第1話の冒頭で自分の事を『平凡な小学3年生』と言っていた様に、
その"平凡"という部分になのははコンプレックスを抱いていて、周り
の人達は何かしらの目指すべき道を見つけている。だけど、自分は
まだ何も見つけられてない……。

スタートラインに立ちたいけど、そのスタートラインすら見つけられて
無い状態。それがこの作品の始まりであり、だからこそ、魔法の力
というスタートラインに立つ事が出来たなのはが、ユーノ君の為だっ
たり、フェイトの為に命を掛けてまで頑張ってたかと言うと、根底には
"焦り"ってのがあったと思うんだよね。

自分にとっての『始まり』。やっぱり、やっと見つけたからこそに簡単
には手放せないって部分はあったと思うし、また平凡な小学生には
戻りたくないって部分も少なからずあったと思います。

小学3年生という設定だから不自然に感じてしまうけど、高校生だっ
たり、大学生だったりって考えたら凄くあり得る話で、やっぱり、そう
いった頃ってのは自分の将来に対して何かしらの焦りみたいな物を
抱いていて、特に、自分は何をしたいのか?何が出来るのか?って
事が自分自身で分かって無かったら、尚更の事。

第1話冒頭でのなのはってのは、まさにそんな状態なんだよね。だ
から、ユーノ君やフェイトの為に頑張っていたなのはってのは、自分
にしか出来ないという使命感と、やっと見つけた自分の道を手放し
たく無いという想いが入り交じってたと思います。

『"始まり"を求めて、"始まり"を得て、"始まり"から走りだして』

まぁ〜9才という設定だったり、魔法というファンタジー的な要素で
余り感じられないかも知れないけど、でも描いているのは、誰しも
が一度は経験した部分。又は、これから経験する部分。

なのはの物語ってのは『始まりを得た先の話』を描いていて。そし
て、第1話の冒頭で『平凡』という言葉を使ったのは、上記でも書い
た様に『焦り』ってのを表現したかったんじゃ無いかと思うし、その
焦りの気持ちを入れる事で、より視聴者が共感出来る様にしてる
んじゃ無いかなって思います。


【フェイトにとっての始まり】

なのはの物語とは逆に、フェイトの物語ってのは『スタートラインに
辿り着くまで』ってのを描いていて、つまりは、フェイトにとってのゴ
ールは、母親との関係が元に戻る事。言わば、フェイトの求めてる
事ってのは、人並みの幸せなんだよね。

そのスタートラインにさえも立つ事が許されないフェイトの姿と言う
のが物凄く切なかったし、最後の最後までプレシアの事を信じてい
たフェイトってのも、やっぱり根底にあるのは、フェイトにとってのゴ
ールはプレシアなんだという事。

『始まり』というテーマなんだけど、そこをゴール地点に持ってこよう
としてたのが個人的には凄く好きで、何故なら、そうする事で当たり
前を当たり前じゃ無くしてるんだよね。つまりは、人並みの幸せこそ
が一番幸せな事なんだって感じに仕立て上げてるって事。

だから、フェイトに関する物語って感動出来るんじゃ無いかな??

そして、プレシアの変わりに人並みの幸せをフェイトに対して与えて
あげるのがなのは何だけど、その場面で使っていた言葉が、物凄く
秀逸で、最終回のタイトルにもなってるんだけど、

『なまえをよんで』

この作品で描きたかったのは『なのはとフェイトの心の交流』だと思
うし、それにプラスして先程から何度も書いている様に、この作品の
中心にあるテーマは『始まり』。

『なまえをよんで』という言葉には、なのはとフェイトのこれからの関係
と、その始まりを意味してるという、二つの意味が込められていると思
うんだけど、それが凄く綺麗に表現されてると個人的には思っていて、
もし仮にベストワード賞たる物があるなら、是非共に推薦させて頂きた
いって位に好きな言葉。


キャラクターも好きだし、物語的にも好きだし、言葉の節々に込めら
れた拘りなんかも好きで、本当に言う事が無い程に好きな作品。

だから、劇場版としてリメイクされるのは本当に楽しみだし、上記で
も書いた事を中心にしながら、新たに構成されてくんじゃ無いかなっ
て感じです。

マジで鼻血が出そうな位に嬉しい(3回目)。けど、公開されている頃
には、恐らくまだ海外に赴任中なので、すげぇ〜微妙な感じなんだけ
どね……。


Megami MAGAZINE (メガミマガジン) 2008年 09月号 [雑誌]



サーチボックス
たなぽんの一言日記
またまた仕事場が変わる事になり、今度は滞在先にネット環境が無い為に色々と不便しそう……。なので、定期更新したいと思っていたガンダム00の感想も無理っぽいです。これじゃ〜麻生さんと同じ「やるやる詐欺」だよ。

2009/02/04(水)
ブログ紹介
アニメ/マンガ等で個人的に感動した場面を紹介するサイトです。
紹介した作品を知ってる方は、僕が感動したポイントに共感して頂き、作品を知らない方はその作品に触れるきっかけになれればと考えております。

それとこのブログは基本的に
【コメント大歓迎♪】
【トラックバック大歓迎♪】
【リンクフリー】
ですので、是非とも願いします。
web拍手

『好きな女性声優・ベスト5』をweb拍手上で発表しています。興味がある方は、今すぐにボタンをクリック。ちなみに『もっと送る』をクリックする事に順位が上がっていきます。
ランキング参加中
にほんブログ村 アニメブログへ

1日1クリック、お願いします
Recent Comments
連絡先
連絡などは『tanapon0083<アットマーク>dragon.livedoor.com』までお願いします。
livedoor Readerに登録
RSS
livedoor Blog(ブログ)