CLANNAD -クラナド-(ゲーム版)/坂上智代ルート感想

『CLANNAD(ゲーム版)』坂上智代ルートの感想です。


■直接的な言葉と行動

「なぁ、朋也……。私は朋也の事が好きだった。付き合ってからも、
　付き合う前と同じ位好きだった。いや……もっと好きだった……。
　そして……今も、ずっと好きだ……」

色々なヒロイン達が居る中で、最初にクリアーしたのが智代ルート
だったんだけど。取り敢えず一人目って事もあって、作品に込めら
れた深い部分に関しては意識せず、純粋にストーリー本編を最初
のプレイでは楽しませて貰ったんだけど、智代ルートに関して率直
な感想を言わせて頂くと、普通に面白かったな〜って感じでしたね。

思いっきり感動して泣いたとか、お腹が痛くなる程に笑ったって事
も特には無く、普通に感動して普通に笑ったなぁ〜ってのが、智代
ルートの僕の印象。

でも、最後のエンディングまで見終えた後に、再び智代ルートをプ
レイしてみると、最初のプレイでは味わえなかった感動を、味わう
事が出来たんだよね。

その感度した部分を具体的に言うと、二つ程あって。

1.樹(街)を守る
2.変わらない愛

ここからはネタバレ的な感想になってしまうので、注意して欲しい
のですが、智代が生徒会長になってまで叶えたかった目的である
所の、桜並木を守ると言う行為。

もちろん智代的には、弟と一緒に桜並木を歩きながら色々な話が
したいって目的があっての事なんだけど、作品的に言うと、変貌し
て行く街を守る。そして樹を守ると言う行為には物凄く重要な意味
があって、その重要さを理解した上で、智代の一つ一つの言葉を
聞いてると、非常に感慨深い物がある訳ですよ。

最初のプレイでは、智代だけの気持ちを考えながら聞いていた言
葉も、全てを知っている身として聞いてみると、色々な部分が重な
って、余計に感動出来るんだよね(特に秋生さんの行為と重ねると)

そこが、まず一点。

そして、もう一つの『変わらない愛』に関してだけど、この部分に関
しては、この作品のテーマと言っても過言では無いと思うし、全ての
ルートに『変わらない愛(家族愛)』てのが含まれてると思うんだよね。

その中でも、智代ルートってのは非常に直接的だったなぁ〜っての
が、個人的な印象でした。

『そして……今も、ずっと好きだ……』

どんな事があっても、決して変わる事の無い愛。他のルートの場合
だと、けっこう間接的な言葉であったり、行動で表したりしてたんだ
けど、智代の場合は、本当に直接的な言葉として、そして行動でそ
の部分を表してるんだよね。

そこが凄く智代らしいって思ったし、直接的な言葉だからこそ、僕の
心に響いたって部分があると思うんだよね。そう感じられるのは、や
っぱりラストエンディングまで見終えたからなのかなぁ〜っとは思う所。


繰り返しになってしまうけど、僕が智代ルートのよさに惹かれたのは、
２週目に突入してから。色々な感情を考えながらプレイすると、また
違った印象を得られるんだよね。そして、それがこの作品の魅力の
一つなのかと……。


＊＊＊注＊＊＊

他のルートの感想が読みたいと思った方は、こちらの感想まとめページ
をご活用して頂けたらと思っております。


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