2008年06月12日
マクロス FRONTIER/第10話 『レジェンド・オブ・ゼロ』/感想
『マクロスF(フロンティア)』第10話の感想です。
■マオの気持ち
「頭で演じようとすれば必ず何処かに嘘が残る。考えず、只ひたす
らに感じて、その役になりきれって事さ」
今回の内容で何処が一番重要だったかって事を考えた時に、個人
的には『マオの気持ち』だと思うんだよね。お姉ちゃんと同じ人を好
きになってしまったんだけど、想い人であるシンは、自分の事など
見向きもしてくれないし、お姉ちゃんの方ばかりを見てる。だから
"負けたくない"からキスをした……。
「今なら分かる気がするの……マオの気持ちが……」
マオの気持ちが分かるとランカは言うんだけど、それはお姉ちゃん
と同じ人を好きになったマオの気持ちの事を言っているのでは無い
と思うんだよね。ランカは、マオの『負けたくない』って気持ちを理解
出来たんだと思います。
そもそも『負けたくない』という気持ちを先に出したのは、ランカでは
無くシェリルであって、幾ら演技だからとは言えアルトとランカがキス
をするのは嫌。だからこそ、シェリルはアルトにキスをしたんだよね。
そして、そんな二人の姿を見たランカも『負けたくない』と思って、マオ
の役を引き受け、そしてキスをしたと……。
どちらも、お互いがお互いに『負けたくない』という気持ちがあった訳
で、その気持ちと言うのが、アルトの芝居論の言葉の中で言っていた
『感じる』って部分に繋がって来るのだと思います。
つまりは、シェリルもランカも自分の気持ちに正直に動いた結果が、
キスという行動に行き着いたんだと思うし、あれやこれやと考えてい
たランカがマオの役を引き受けたのも、二人のキスを見た時にマオ
が抱いたであろう『負けたくない』って部分を瞬間的に感じたから。
客観的に見ると『シェリル=サラ』『ランカ=マオ』って感じに思えて
しまうけど、でも実は、シェリルもマオに近いんじゃ無いかなって思
います。
ランカがシェリルに嫉妬している様に、シェリルもランカに対して
何処かしら嫉妬してる部分があると思うんだよね。それがキスと
いう行動に表れていたと思うし、その『負けたくない』という気持ち
は、やっぱりマオに近いかと……。
その辺って、今後に向けて結構重要だと思いますね。
■気になった点
クレジットで、出演してないはずのグレイスさんの名前があったって
事は、やっぱりブレラやレオンと繋がっているのはグレイスさんなの
かなって感じ。
確か以前に、ギャラクシーではインプラントの技術と共に、サイボー
グの技術も発達してる的な事を誰かが言っていた様な気がするけど、
謎の男?がレオンに渡していた、シェリルと同型のイヤリングも含め
て、ギャラクシー関連が色々と怪しいよね。
そして、ブレラに対して言っていた言葉で、
「お前は過去を取り戻したいのだろ?」
ランカとブレラの関係に関しては"あからさま"って感じで、これをストレ
ートに受け取るべきか、逆に迷います……。
それともう一つ書いて置くべき事。この作品って『家族』が一つのキー
ワードになってるけど、もっと大きく捉える必要があるのかなって思え
てきました。
オズマが『因縁』って言葉を使っていたけど、もしかしたらランカって
マオの血を受け継いでるんじゃ無いのかな??思い返せば第7話
でランカのお腹が光ったのも、その辺が理由としてあるのではって
思うし……。それに、シェリルの名前に『ノーム』というのが含まれて
いるのも、マクロスゼロの世界と何らかの繋がりがあるように思えるし。
『家族』より、もっと大きな意味で考える必要があるのかも知れない
ですね。
→ 第9話『フレンドリー・ファイア』/感想
→ 第11話『ミッシング・バースデー』/感想
■マクロスF (フロンティア) O.S.T.1 娘フロ。
■星間飛行
←マクロスゼロを見たくなった方は、クリックお願いします。
トラックバックURL
トラックバック一覧
コメント一覧
映像技術の点からすると『F』の直接の先祖は
やっぱり『ゼロ』という事になるのでしょうか。
或いは第1作放送から20年を契機にして
その先の伝説を生む基盤とするために
『ゼロ』が作られたと考えるべきかも知れません。
まだまだ謎ばかりなので妄想を1つ。
小林沙苗さん演じる本家サラの登場は
『F』の放送中に1回くらいあるのでしょうか。
繋がるのなら出さないのは勿体無いですよね。
それにしてもシェリルとのキスシーンは美しかったです。
風景の人工美と映画らしい音楽が融合して
往年のハリウッド作品の雰囲気が感じられました。
あんな豪華な場面は滅多に観られない保存版です。
次回はもっと本筋に触れたコメントで登場します。
コメントありがとう御座います。
>『F』の直接の先祖はやっぱり『ゼロ』という事になるのでしょうか
まぁ〜時系列では一番離れていても、作品が作られたのは、
ゼロが一番近いですからね。バトルの描き方は、やっぱり
どうしても似てきちゃいますよね。
>小林沙苗さん演じる本家サラの登場
個人的には無いと思うけど……。あくまでも伝説上としての
話なので、映像として出てくるのは、やっぱりおかしいです
からね。でも、感想でも書いた様に『ゼロ』の世界との間接的
な繋がりは見せるかも知れませんね。それに『ゼロ』の世界
って、実は2008年なんですよ。何か意味がありそうだけど……。
>シェリルとのキスシーンは美しかったです
同感です♪上手く言えないけど、凄く"マクロス"らしかった。
あの雰囲気は、他の作品とはちょっと違いますよね。