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November 2008

酸化マグネシウムの注意

 便秘や胃炎に広く使われている医療用医薬品「酸化マグネシウム」の服用が原因とみられる副作用
報告が05年4月〜今年8月に15件あり、うち2人が死亡していたことが、厚生労働省のまとめで
分かった。高齢者に長期間処方しているケースも多いことから、厚労省は血液中のマグネシウム濃度
の測定など十分な観察をするよう、製薬会社に使用上の注意の改訂を指示した。

 酸化マグネシウムは腸の中に水分を引き寄せて腸の運動や排便を助ける効果があり、各製薬会社の
推計使用者は年間延べ約4500万人に上る。

 15件の副作用は、服用が原因で意識障害や血圧低下などにつながった可能性が否定できないケー
スで、全員が入院した。このうち認知症などの病気を持ち、他の薬と併用して長期投与を受けていた
80代の女性と70代の男性が、ショック症状などを起こし死亡した。15人中13人は、服用を半
年以上続けていたとみられる。

 酸化マグネシウムは薬局で買える市販薬にもある。厚労省はこの成分を含む製品を副作用の危険が
最も低い3類から、薬剤師らに情報提供の努力義務が課せられる2類に引き上げることを決めた。市
販薬での副作用報告は今のところないという。
(毎日新聞より)

確かに酸化マグネシウム (カマグ)は漫然と処方されているケースが多いのが現状でしょう。
まさか副作用死亡例が出てるとはね。
必要時のみ服用というほうがベストでしょう。妊婦さんなどにも出やすい薬ですから。
しかしマグネシウムイオンは適量だと血圧にもいい影響があるでしょうね。


tane_kazutane_kazu  at 23:07コメント(0)トラックバック(0) この記事をクリップ! 

ビタミンと癌予防

水溶性必須ビタミンB群の葉酸、ビタミンB6、ビタミンB12は、癌予防において重要な役割を果たすと
考えられてきた。しかし、米Brigham and Women's HospitalのShumin M. Zhang氏らは、それらを長期
にわたって過剰に摂取しても、浸潤癌、乳癌のリスク低減は期待できないことを明らかにした。詳細
は、JAMA誌2008年11月5日号に報告された。

 米国の成人の約3分の1が、これら3つのビタミンを含むサプリメントを摂取している。さらに米国で
は、穀物製品を対象とする葉酸添加が1998年に始まり、一般集団の葉酸摂取レベルは上昇した。

 これらビタミンB群と癌の関係を示唆した研究の多くは、葉酸添加が始まる前に行われており、しか
も観察研究だった。そこで著者らは、葉酸添加が行われている状態でこれら3剤を投与した二重盲検の
無作為化試験、Women's Antioxidant and Folic Acid Cardiovascular Study(WAFACS)において、癌
リスクとの関係を分析することにした。

 WAFACSは、心血管ハイリスク女性を対象にこれら3剤の心血管イベント予防効果を調べることが目的
の中心だったが、心血管リスクの低減なし、という結果に終わっている(関連記事はこちら)。

 この試験の対象は、米国の42歳以上の医療従事者で、心血管疾患の既往がある、または冠疾患危険
因子(高血圧、高コレステロール血症、糖尿病、親が60歳未満で心筋梗塞を発症、BMI 30以上、喫煙者)
を3つ以上保有する5442人の女性。介入に用いる3剤を含むサプリメントの使用は控えるよう依頼した
上で、登録者を無作為に、これら3剤(1日量は葉酸2.5mg、ビタミンB6を50mg、ビタミンB12を1mg)の
併用(2721人、平均年齢62.8歳)、または偽薬(2721人、62.8歳)に割り付けた。

 用いられた用量は成人に対する推奨量を大きく越えていた(推奨量はそれぞれ400μg、1.5mg、2.4
μg)。

 主要アウトカム評価指標は、新たに診断された浸潤癌、または新たに診断された乳癌に設定。

 投与は1998年4月から2005年7月31日まで7.3年間継続した。服薬遵守率は両群共に83%だった。

 ベースラインで98.8%の女性が食物摂取頻度調査を完了した。食物とサプリメントからの葉酸、ビ
タミンB6、ビタミンB12の1日摂取量の中央値は、すべて推奨量を超えていた。介入群の葉酸摂取量は424.4
μg、ビタミンB6は2.5mg、ビタミンB12は7.1μg、偽薬群ではそれぞれ、438.7μg、2.5mg、7.0μgだ
った。

 3492人(64.2%)に心血管疾患の既往があった。BMIの平均は30.6。10年以上前に癌を経験していた
女性が418人(7.7%)いた。

(以上日経メディカルより)


現在までこのように思われてきたものが結果として否定される事はよくあること。ガンに関しては特
に現在取り組まれている課題であるがどのようにして治療するかということもとても重要
であるが、どのようにリスクを減らすのかという課題もある。まさに現代病であるガンは時代ととも
に増加しているので時代とともに増加している物、事が原因であると考える。
化学合成物質、環境ホルモン、さらには心的ストレスなども考えられよう。それ自体を減らすことや
、接触しないようにしたほうがかえって予防になるかもしれません。


tane_kazutane_kazu  at 10:42コメント(0)トラックバック(0) この記事をクリップ! 

インフルエンザ 今年は注意

今年もインフルエンザの季節になってきました。
ただ今年は少し違って、新型インフルエンザのパンでミック
が危惧されています。
パンでミックとは
新しいインフルエンザウイルスが世界で急速に
人から人へ感染して広がり世界的に大流行している状態
WHOのフェーズ6をもって言うようです。
現時点では日本はフェーズ3とのこと。
新型インフルエンザではないがタミフルにも耐性、つまり効果のない
インフルエンザも鳥取県を筆頭に発現しているようですが
なぜ鳥取なのかは分かっていません。
剤形の特徴からインフルエンザ薬のリレンザは耐性を持ちにくいといわれています。
また国内メーカーも現在臨床試験中のインフルエンザ薬が臨床第3相試験に
入ったようです。
現状でもっとも大事なことは、インフルエンザに罹患しないようにする事です。
予防摂取をする事(新型インフルエンザのワクチンはまだありません) 
経口感染の為マスクうがいをする事
普段から免疫力を上げておくことが重要です。
鳥新型インフルエンザ予防接種等と同時にベータグルカンを摂ると
インフルエンザの予防率が上がるというデータも
存在していますので 私どもの家族はは予防摂取と共に
毎日ベータグルカンを愛飲しております。
インフルエンザに負けない体作りが大切です!


tane_kazutane_kazu  at 09:27コメント(0)トラックバック(0) この記事をクリップ! 

改正薬事法 第二段


 日本OTC医薬品協会は24日、スイッチOTC薬の候補リスト20成分を新たに追加し、公表し
た。一昨年に厚生労働省からスイッチ化を推進する「医療用医薬品の有効成分の一般用医薬品への転
用について」とする、いわゆるスイッチ化スキームが発表されたことから、同協会では昨年4月にス
イッチ候補成分リスト(70成分)を公表したが、これに続くものとして今回、高脂血症薬のプラバ
スタチン、プロトンポンプ阻害剤のラベプラゾールなどが選定された。

 厚労省のスイッチ化スキームは、スイッチ化が適当と考えられる成分を、医療関係学会の意見を聞
いた上で、薬事・食品衛生審議会(一般用医薬品部会)において検討するというもの。厚労省では8
月末に、第1類医薬品を充実させることを視野に、新スキームの第一弾として、アレルギー性鼻炎等
用薬のアンレキサノクスなど、7品目のスイッチを進めるよう業界に通知した。

 OTC薬協では、これまでもスイッチ候補成分を検討していたが、昨年4月に70成分の代表的な
候補リストを公表すると共に、スイッチ化推進の障害となっている申請資料についての事例研究にも
着手するなど、スキームの支援活動を行ってきた。

 前回の70成分では、海外でスイッチ化の実績があっても、日本で新薬としての承認がないものは
除外したが、今回の追加リストでは、国内で医療用成分としての実績があれば、再審査あるいは再評
価結果が公表されるか、または海外でOTC薬として実績がある成分を含めることとした。その結果
、20成分を候補リストに追加した。

 さらにOTC薬協では、「リストに基づいて、スイッチOTC薬としての承認許可を取得するに際
しては、必要な安全性・有効性の評価、OTC薬としての標榜効能などについて、各企業が独自に検
討、開発を進めなければならない。また、リストに収載されなかった有効成分について、その製剤が
OTC薬として適切か否かを個別企業が吟味し、スイッチ化の申請を行うことを妨げるものではない
」とすると共に、「候補成分リストについては、今後も適宜見直しを図り、改訂・公表を引き続き行
っていく」としている。

 候補として挙がった20成分は次の通り。

 ▽硫酸ゲンタマイシン(剤形は点眼・軟膏)=薬効群はアミノグリコシド系抗生物質
 ▽ナジフロキサシン(軟膏)=ニューキノロン系抗菌剤
 ▽メシル酸プリジノール(内服)、フェンプロバメート(内服)=中枢性筋弛緩薬
 ▽ナプロキセン(内服)、塩酸チアラミド(内服)、メフェナム酸(内服)=消炎鎮痛剤
 ▽ピバル酸フルメタゾン(軟膏)=副腎皮質ホルモン
 ▽パモ酸ピランテル(内服)=駆虫剤
 ▽メトロニダゾール(膣錠)=抗トリコモナス剤
 ▽ピレノキシン(点眼)、グルタチオン(点眼)=白内障治療薬
 ▽メタスルホ安息香酸デキサメタゾンナトリウム(点鼻)、リン酸デキサメタゾンナトリウム(点
鼻)=アレルギー性疾患治療剤(副腎皮質ホルモン剤)
 ▽リン酸ベタメタゾンナトリウム+硫酸フラジオマイシン(点鼻)=同(副腎皮質ホルモン・抗生
物質配合剤)
 ▽セルニチンポーレンエキス(内服)=排尿障害治療剤
 ▽臭化メペンゾラート(内服)=過敏性腸症候群治療薬
 ▽ラベプラゾールナトリウム(内服)=プロトンポンプインヒビター
 ▽プラバスタチンナトリウム(内服)=高脂血症薬

(薬事日報)
プラバスタチン、ラベプラゾールが一般の薬局で買えることになると医療費の節減効果はどのくらい
だろうか?
血圧、コレステロール、血糖の3疾患は特に多い慢性疾患であるので、このスイッチになると
今のOTC市場はがらりと変わるのでは?安全性を考えると血糖に関してはグルコシダーゼ阻害薬
ぐらいしかスイッチは厳しいと思う。


tane_kazutane_kazu  at 19:40コメント(0)トラックバック(0) この記事をクリップ!