野球ファンの多くが知っていると思われる、6月2日メジャーで最後の一人で誤審により完全試合を幻にされたデトロイドタイガースのガララーガ投手。昨年の防御率5.64、今シーズンようやく3度目の先発ということを考えると、決して一流とはいえない選手といえるだけに、一生に一度あるかないかのこの絶好の機会を誤審でおじゃんにされるとあってはさぞやご立腹かと思いきや、誤審であることを認めた審判ジョイス氏とあっさり和解。翌日、奇しくもタイガース戦の主審がジョイス氏となり、試合開始前のメンバー表交換になんとガララーガ投手がおそらく自ら願い出たと思われますが、監督に代わって彼がメンバー表を持ってジョイス氏のもとへ。そこでがっちりと握手を交わすとジョイス氏が涙するという・・・  このガララーガ投手の器の大きさにすごく感動しました。ガララーガ投手こそ真のアスリートだと思います。

ちなみにその誤審の内容とは・・・

9回2死走者なし、相手の27人目の打者(これまで一切の走者を許さず、全員アウト)が打ったファーストゴロ、ファーストがボールをさばいてベースカバーに入ったガララーガへ送球。ガララーガがこれを捕球し、タイミングは完全にアウト。しかしジョイス氏の判定はまさかの「セーフ」。これには当事者の打者走者自身が驚くほど。おしいとかきわどいとかではなく、完全にアウト。

普通のピッチャーなら激ギレ必至ですが、ガララーガは苦笑いして、しかしすぐに切り替えて次の打者を抑え結局1安打完封。

なにやら一流の片りんを感じさせられますね。