May 11, 2009

温度差、ニューヨーク発!5

温度差が激しいと感じざるを得ない。

ニューヨークは一時、気温が、85度くらいあったが、今日は涼しくて、65度(摂氏20度)くらいとなっている。いや、そういう問題じゃない!!!

この新型インフルエンザをめぐる問題に関してである。

アメリカでは、感染者が増えているというニュースが、「日本から」入ってくるだけで、地元でニュースは報道していない。

テレビニュースでも聞かない。

ニューヨーク市のクイーンズで確かに小・中学校が、学級閉鎖になったということはあったが、それだけで、地元は、なにも、騒いでない。

不思議なのは、アメリカでは、「今回のインフルエンザは、普通のインフルエンザと何一つ、かわらない」、という信念にもちかい、思いがあるためだ。

だから、ニューヨークで誰一人として、マスクをして歩いている人などいない。

いたら、逆に、超目立ってしまい、変人扱いされるか、逆に、危ない人ということで、NYPD(ニューヨーク市警)に尋問されても、おどろかない。

アメリカ人の友人が先週、不思議に思って聞いてきた。

「なんで、日本は、感染者もでていないのに、あんなに、メディア、国民が大騒ぎしているのか?」と。

あれは、「狂騒にちかいものがあるんではないか?」といっていた。100歩譲って、感染者がいて、拡大しているならわかるが、誰もいなのに、あの騒ぎはなんなんだ?とびっくりしていたのである。

もちろん、ここ数日、カナダから帰国した大阪の学生ら3人が、感染したということが、明らかになったそうだが、それにしても、厚生労働大臣、枡添氏が出てきて、会見を行ったこと伝えると、友人も、あきれていた感じだった。

アメリカでは感染者は、2500人を越えたそうだが、それは、ただの風邪の流行という感じで済まされている。

というか、最近、ニューヨークでは、新型インフルエンザ自体が、下火になっているようで、まわりで、インフルエンザや、風邪にかかっているひとはいない。

友達の友達にもいない。だから、どんどん、忘れ去られているのが、現状だ。ブルームバーグNY市長もこの件について、特別に会見は行っていない。

そうそう、マスクなんだけど、アメリカには、日本みたいなマスクは売っていない。

あるのは、埃をさけるような、建設現場用の簡易マスクであり、それは、小さい、お椀型であって、サイドが思いっきり開いているので、まったく意味がないのである。

日本みたいなマスクは、外科医が手術用にするものでしかなく、一般には売っていないのだ。

逆に、日本から持ってきて、マスクしていたら、逆に、恐れられてしまうか、スリなどの標的にされるまでのことである。

襲われる確率を逆に高めるという点では、何のためにやっているのか、わからなくなるといっても、過言ではない。

新型インフルエンザにかかる確率を抑えるのかもしれないが、それ以上に、ほかの、犯罪の標的にされてしまうので、絶対やらないほうがいいのである。

だから、マンハッタンを歩いている日本人旅行者も、マスクを持ってきた人も多いが、こっちでは、まったくしないで歩いている。「日本での騒ぎがなんだったんだろう」、って感じで。

ゴールデンウイークに、ニューヨークをはじめ、アメリカ旅行をキャンセルした人がいたかもしれない。でも、アメリカにいる人から見たら、それは、「超やり過ぎ」という感じだ。

せっかくの1年に一度の大型連休なのに。それでなくても、普段働きすぎで知られている国民なのに。かわいそうである。

温度差がありすぎるのだ。ニューヨークは、日本のゴールデンウイーク期間中も暖かく、雨もパラいついた時もあったが、概ね、素晴らしい気候にめぐまれた。それをキャンセルするのは、残念だとしかいいようがない。

日本にいたら、そういう現地の事情もわからないから、しかたなく、キャンセルした人もいたかもしれないが、地元のわれわれに尋ねてくれてもよかったかも、と思わざるを得ない。

ニューヨークは、911の、とんでもないテロが起こったところだ。なにがあっても驚かないのが、ニューヨーカーなのである。

ニューヨーカーは無神経すぎるんだと言う人もいるかもしれない。でも、それが、逆にいい面をもたらしていることもある。

そもそも、今回の新型インフルエンザは、メキシコで大発生。人から人へとうつるという。

騒ぎが拡大すれば、メキシコ人への偏見が広がるのもこわいが、なにせ、こっちは、まったく恐れていないので、そんなことも、全く、起きていないのは、幸せだ。

万が一そんなことになったら大変だ。だって、マンハッタンのレストランのウエイターや、デリバリーボーイの8割はメキシカンだから。レストラン産業は、まったく、経営不振になって、軒並み倒産ということになるんだから…。

ここらへんは、驚かないニューヨーカーの肝っ玉のでかさが、いい方向に働いているといってもいいだろう。

確か、4、5年前には、蚊を媒介する、西ナイル型風邪というのが流行ってニューヨークで恐れられたものだが、あのときのほうが、10倍くらい騒がれていた。

狂牛病のときもそうだ。アメリカ産牛肉の輸入禁止を大々的に騒いでいる日本と、その最中でも、牛肉をバンバン食べているアメリカ。

吉野家が、日本で、牛肉の扱いを停止しても、アメリカの吉野家USAは、がんがんに牛丼を売っていた。それを知った、日本人旅行者が、NYに旅行に来て、タイムズスクエアの吉野家USAで、がんがんに牛丼を食べていたのも、頻繁に目撃したものだ。

当時も、今も、吉野家USAタイムズスクエア店は、日本人観光客が、お客の7割くらいを占めている。狂牛病の件は何一つ解決されていないのに、日本はあの時、大騒ぎ。でも、アメリカはゼロ。

両方を見ている私は、そのギャップに驚くばかり。日本人観光客も、日本では恐れているけど、アメリカに来て、タイムズスクエアーで、がんがんに牛丼を食べていたのはなぜ?

やはり、集団心理なのか?集団で恐れていると、周りに煽られて、わからないけど、それを抜け出すと、大丈夫(強気)になるのかな? それとも、旅の恥は、かき捨て状態なのか?

さてさて、脱線したけど、再び、新型インフルエンザの話に戻る。

ニューヨークには地下鉄が縦横無尽に走っている。学校で集団発生したクイーンズは、マンハッタンのすぐ横。地下鉄で、感染が拡大してもおかしくないのに、友達の友達の友達も、感染者を知らない。

でも、日本から、僕の親も、マスクをしろだの、うがいをしろだのと、メールで心配してくれる。「かかったら死ぬんだよ!」なんて、脅かすように、強く言われた。

あーーー、どっちが正しい態度なんだろう。気にしすぎるのも大変だし、こんなに気にしないのも、よくないのかもしれない。

でも、よくよく考えて、テロに常にさらされているニューヨークと平和な日本。そんな違いがあっても、当然なのかもしれない。面白く拝見させてもらっています。

それにしても、日本人全員をニューヨークにつれてきたいな。大阪の学生が今、病院に隔離されて、親でも会えない状況らしいけど、そんなこと、ニューヨークをはじめ、アメリカではありえない状況だから。

お互いが不思議に思う、お互いのリアクション。最高な温度差が、感じられます。

ひろあき

tangoprince at 07:22│Comments(2) ニューヨーク | アメリカ

この記事へのコメント

1. Posted by koo   May 11, 2009 19:00
あいつ危ない武器持ってる悪い奴だからミサイル打ち込んで叩きのめして大丈夫…、バブルの時の日本みたいなヘマするわけないから大丈夫…と、身の回りで困った事態が起こるまでは見ないふり、コトが起きたら皆巻き添えというのがアメリカのお家芸といえましょう(笑) そういやかつてのスペイン風邪は名前とは違ってアメリカ発だそうですね。
2. Posted by prince of tango   May 12, 2009 14:44
ま、その指摘はよくわかりますが、それはアメリカと言うよりは「ブッシュ」ということでしょうな。ニューヨーカーはアンチブッシュなので、一緒にされたくないと思っているのです。

4年前の選挙のときは、アメリカ大陸の左端と右端(太平洋岸と大西洋岸)がブルーに染まり(民主党)真ん中から、下が真っ赤っかに染まっていた(共和党)ため、ニューヨーク、カリフォルニア州の住民は、アメリカ合衆国から脱退して、北のカナダと合流して、UNITED STATES OF CANADAをつくろうと、アメリカ人の友人たちと、語り合っていたものです。

オバマや、前々大統領のクリントンなら、そんな風にはならなかったでしょう。ブッシュが去って、ニューヨークには心の平和が戻ってきています。

ひろあき

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