December 14, 2015

極悪非道のアメリカ保険(1)

アメリカの医療保険システムは極悪非道。TPP通過で日本にもその波が押し寄せる危険が大。要注意だ。

アメリカで病気になると天文学的な数字が請求される。保険がないと、すぐ破産。保険があっても、じわじわ破産?になるかもしれない。

FullSizeRender-5 copy月々払うPremium(掛け金)も非常に高い。ニューヨークは高い家賃を払っているから、ダメージがさらに倍!という感じになる。

だから健康管理が重要で、友人や私は週末、趣味とストレス解消を兼ねて、ハドソン河のPier(桟橋)に来てはタンゴを踊る(写真上)。

FullSizeRender-6さらに、マンハッタンの西を流れるハドソン河沿いを散歩して、心と体をリフレッシュするのも最高だ。

ここに来れば、最高の夕陽を見ることができるから。☀️

こうして病気を遠ざけることが、NYでサバイブする秘訣でもある。

日本で例えばガンになった場合、最良の治療法を医師が本人と相談して決めるアメリカは保険会社が決める

つまり、最善、準最善の方法は金がかかるから保険ではカバーされず、やむなく、3、4番目の方法を試すーみたいなことが平気で起きる。医師も、それでは命を救う可能性が低くなるーとわかっていても何にもできない。

保険が下りなければ天文学的な数字が請求され、患者も一発で破産。病気になった上に一文無し。たとえガンが治っても、人生が先に終わってしまうのだ。

まさに極悪非道。保険会社が私たちの命を握っているー。

実は、私も、これまで19年のニューヨーク生活で命の危機があった。呼吸困難に陥り2回も救急車で運ばれたのである

当時TBSラジオで、アメリカ大リーグを取材していた。ニューヨークメッツのシェースタジアム内の記者食堂で食事したときから、かなり息苦しいと思っていた。「ひどい風邪だろう」と思って、薬は飲んだが、どんどん悪化していった。

IMG_0383試合後、午後10時30分過ぎに地下鉄7番線に乗車。タイムズスクエアに着く頃にはもう「酸素が足りないー」という感じで、パニックになりかけていたー。

アッパーウエストサイドの自宅まで、さらに地下鉄1番線で20分くらいかかるー。
このまま地下鉄に乗ってたら、倒れたとしても誰も助けてくれないー。
そう思った私は、タイムズスクエアでタクシーに乗り換えた。タクシーなら、運転手がさすがに見捨てはしないー。

タクシーはアムステルダムアベニューを北へ走る。72丁目を過ぎたあたりで、もはや限界がきたー。意識が薄れ始めたのだ。

運転手に「申し訳ないが呼吸ができないので911をダイヤルして救急車を呼んでくれ」と頼んだ。彼も始めは何事か?と思ったようだが、私の様子を見て、すぐに携帯を手に取った。

10分後、救急車が到着。救急隊員たちは、私がまだ意識があるのを確認し、しゃべりかけるのをやめなかった。それで意識が遠のくのを防ごうとしていた。

私は、"I cannot breathe. I am so scared...."(息ができないんです。すごく怖い)と、声に出すのが精一杯。

担架に横たえられ、酸素ボンベを口元に当てられた。
あぁ、これで助かったー。死ぬことはない
正直そう思った。息ができないーっていうのは、肉体的苦痛としては人生最悪の感覚だった。

コロンビア大学すぐ裏のMount Sinai St. Luke's Hospital を目指して救急車は疾走した。

が、直後に、救急車内で、驚くべき事件が発生するー。

救急隊員は、まだ意識のある私に1枚のペーパーを差し出した。
ここにサインしてー
酸素マスクをしながら、遠い目している私に、彼は続けた。
大したことじゃないんだ。この救急車サービスに対して、『しっかりお金を払います』っていうサインだよ。
これがアメリカの現実だ!もしサインをしなかったら、酸素マスクをとりあげるのか?命からがら救急車の中で横たわっているものを、足元見て脅迫しているんじゃ?

私は力なくサインをするのであった。というか、呼吸困難で、それどころではない。1億円でもサインしたかもしれないー。

結局、当時のお金で550ドル。請求書が数ヶ月後に私の自宅に届けられた。今なら、その倍くらいするのかも。

日本は無料だろうが、アメリカはそうではない。まさに極悪非道。

しかも地獄の果てまで医療の請求書がついて回るー。あの世が近づいたような逆境の淵で、強烈な体験を強いられたのだったー

以上、NYから実況”生中継”でお伝えしました。






tangoprince at 08:55│Comments(2)TrackBack(0) ニューヨーク | アメリカ

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この記事へのコメント

1. Posted by sugiya   December 15, 2015 12:15
ハワイに旅行中パールリッジショッピングセンターで買い物をしているときに、妻がガラス製のランプを落として足を負傷することがありました。かなりの出血で、血が止まりそうになく
、近くの病院(パリモミ病院)の救急に行き、4針縫う治療を受けました。通常、日本だと数千円ですが、後日、請求金額が46万円!!!
びっくり。高いとは知っていましたが、これほどとは…。
旅行保険に入っていたので、全額カバーできましたが、病気、けがはアメリカではしてはいけないと痛感しました。
2. Posted by Prince of Tango   December 16, 2015 01:29
sugiyaさん、それは大変でした!旅行保険入っていて良かったですね。アメリカに来る人に「絶対、2、3日の旅行でも入っておくべき」と薦めるのはそのためです。旅行保険って、1000円か、2000円で入れるはずですよね。それで46万円が防げるなら、喜んではいりますよ。アメリカって全部そんな感じですよ。縫うくらいなら、まだそんなものですが、もしかして、手術とかになったらもういけません。麻酔医と、執刀医はちがうので、それぞれに報酬が払われるシステムなので、倍、倍、さらに倍。入院になったら破産ものです。しかも、アメリカの保険にはいっていても、超高額が請求される。入ってなかったら! 考えたくないです。また、これについては、別の機会に第2弾をかきますね。旅行保険!最高です。日本のものは、信頼できる!
ちなみに、アメリカにいても、日本のものが全然いいなーとおもうのは、温泉、和食、エレクトロニクス(携帯を除く)、車、そして、健康保険です!

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