元記事:ネットで旅予約、便利でもトラブルも急増(読売新聞) - Yahoo!ニュースより

インターネットを利用して航空券を購入したり、ホテルの宿泊を予約したりする人が増えている。パソコンや携帯電話でどこからでも利用できる便利さの一方で、契約を巡るトラブルも増えている。

消費生活相談を行っている日本消費者協会の広重美希さんによると、ネットでの契約の場合、契約の成立時期を巡る勘違いからトラブルになるケースも多いという。

ウェブサイトで商品を購入する場合は、申し込み画面に入力し、確認画面を見て、承諾画面に切り替わったら、契約が成立する。確認のメールが送られてくるとは限らない。メールが来ないので契約は成立していないと勘違いしている人もいる。

たとえ対面でなくても電話による通販やネットでのECにおいても契約という行為自体に違いはない。契約である以上は、その契約内容についてサービスプロバイダーがユーザーに提示し、ユーザーがその内容を正しく把握した上で同意し、契約が成立したことをお互いが正しく理解する必要があるのは間違いない。

おそらく、今ある多くのECサイトにおいて契約内容を提示し、同意を求めるところまでは、たいていのものが同じような基準で行われている。問題は同意した後に契約が成立したことをお互いが把握する手段として違いが多くある。

たとえば、Amazonのようにネット上で注文自体は完了し、その後に注文の確認としてリマインダーメールを送付する場合もある。またYahoo!ショッピングのようにネットで注文をしても、その時点では受注確認状態でまず注文のリマインダーメールが送付され、その後にショップから改めて受注のメールが送付される場合もある。

このようなECサイトによって受注の流れについて違いがある点についてはユーザーの勘違いを招きやすいのは分かる。

元記事:2009-11-01 - 弁護士 落合洋司 (東京弁護士会) の 「日々是好日」より

ネット予約が完了したらきちんとメールで予約内容を通知する、といったルールを確立し、過誤を防止する努力が、事業者側に求められているのではないかという印象を受けますね。

しかし、そもそもメールに対して過信している点が多くあるのも事実である。そもそもメールはいつ届くのかの保証は全くない。届かなかった場合にエラーメールが送信側に戻ってくるが、それがいつ戻ってくるのかも保証はない。仮に届いたとしてもユーザー側のセキュリティ設定(SPAMメール設定など)によって開封されない可能性も十分にある。そうなるとプロバイダー側とユーザー側で「送った」「届いてない」の水掛け論になりかねない。そのような不確実さに基づく契約フローというのも危ういものがある。

また、一方でEC自体のシステムへの信頼性の低さもある。Amazonほどのサイトであればお目にかかることはないが、ECサイトによっては決済途中でタイムアウトしたり、インターナルサーバエラーが出る場合がある。その場合には、本当に注文が正しく行われたのかユーザー側が把握する術はない。

サービスプロバイダーとユーザー側で契約内容について、お互いが正しく同意を行うという点であれば、メルマガの登録と同じで「ダブルオプトイン」が必要になるだろう。Web上で契約を申し込み、それをプロバイダー側がWebとは別の媒体(メールでも良いし、ハガキでも電話でも良い)を利用しユーザー側に提示し、ユーザーが明示的に契約内容に同意した上で契約が成立するという流れが望ましいのではないだろうか。

ただ、いずれにしてもEC業界全体としての基準が必要であり、それに基づいて統一的なフローでなければ意味がない。特定商取引に関する法律が2000年、メルマガ登録に関して個人情報保護法が2005年。まだまだECに関しての法整備やガイドラインの整備が遅れているのは否めない。