2010年03月05日
2008年09月29日
赤字と資金繰 4 (谷口薫)
在庫が原因の場合
在庫というのはお金を支払って仕入れた、あるいは製作した商品たちです。
この在庫が販売され、代金回収されたときに、はじめてひとつの取引が終了した
ことになります。
つまり、商売は次のようなサイクルで回っています。
お金 →(仕入) → 商品 → (売上) → 売掛金 → お金
お金からスタートして、最後にお金で終わる。このサイクルが早いほど資金繰り
は楽なのです。
逆にこの在庫である期間が長く、また金額が大きければ大きいほど、次にお金に
なるまでに時間がかかることになります。
お金になるまでは時間がかかるということは、資金繰りに影響を与えるということ
です。
この間を補う自己資金があるか、借入で資金調達する必要が生じます。
在庫が多いとこのような資金繰り上の問題が生じます。
しかし、そうかと言って、在庫を少なくすればいいという単純なものでもありま
せん。
特に、中小零細はお客との接点で競争相手に負けないために、いつでも対応可能な
在庫量が必要です。
経営戦略上は「在庫は多く持つ。」という戦略も正解です。
資金繰り重視で在庫を少なくするか、それとも、戦略的に在庫を多く持つか、これ
は結局、社長が決めることになります。
在庫というのはお金を支払って仕入れた、あるいは製作した商品たちです。
この在庫が販売され、代金回収されたときに、はじめてひとつの取引が終了した
ことになります。
つまり、商売は次のようなサイクルで回っています。
お金 →(仕入) → 商品 → (売上) → 売掛金 → お金
お金からスタートして、最後にお金で終わる。このサイクルが早いほど資金繰り
は楽なのです。
逆にこの在庫である期間が長く、また金額が大きければ大きいほど、次にお金に
なるまでに時間がかかることになります。
お金になるまでは時間がかかるということは、資金繰りに影響を与えるということ
です。
この間を補う自己資金があるか、借入で資金調達する必要が生じます。
在庫が多いとこのような資金繰り上の問題が生じます。
しかし、そうかと言って、在庫を少なくすればいいという単純なものでもありま
せん。
特に、中小零細はお客との接点で競争相手に負けないために、いつでも対応可能な
在庫量が必要です。
経営戦略上は「在庫は多く持つ。」という戦略も正解です。
資金繰り重視で在庫を少なくするか、それとも、戦略的に在庫を多く持つか、これ
は結局、社長が決めることになります。
2008年09月21日
赤字と資金繰り 3 (谷口薫)
今回は絶対必用利益が出ているのに、それでも資金繰りが苦しい場合です。
これにはいくつかの理由があります。
そのうち、今回はその代表?である
「売掛金の回収と買掛金の支払いの期間のズレ」
例えば、商品を仕入れてから、支払までが2か月であるのに、一方、売上から回収
までの期間が4か月という会社があるとします。
仮に、今日仕入た商品がすぐに売れたとしても、支払いは2か月後に来ますが、
入金は4か月後ということになります。
商品を売れたお金で支払いをしたいのですが、入金の方が2か月後なので無理です。
仕方なく、仕入れ代金を立替払いすることになります。
この資金は自己資金か借入資金になります。
支払と入金の期間の差が長いほど、またボリュームが大きいほど資金は不足する
ことになります。
対策として、単純に、売上の回収期間を短く、また支払期間を長くすればいいの
でしょうが、しかしいずれも相手のあることです。
そんな簡単にはいきません。
自社の商品に強みがあれば、多少強引な交渉も可能かもしれませんが、どこにでも
あるような商品で、競争相手が多い場合は、思い通りにいかないものです。
結局、強い商品をつくる。強い業界・客層をつくるなど、戦略の問題に深く結びつ
いているものなのです。
それはともかく、自社の回収期間と支払期間のズレを認識しておく必要があります。
そのような資金構造であることを知っておかないといけません。
そして、そのズレで生じる資金を確保する手段を持っておく必要があります。
これにはいくつかの理由があります。
そのうち、今回はその代表?である
「売掛金の回収と買掛金の支払いの期間のズレ」
例えば、商品を仕入れてから、支払までが2か月であるのに、一方、売上から回収
までの期間が4か月という会社があるとします。
仮に、今日仕入た商品がすぐに売れたとしても、支払いは2か月後に来ますが、
入金は4か月後ということになります。
商品を売れたお金で支払いをしたいのですが、入金の方が2か月後なので無理です。
仕方なく、仕入れ代金を立替払いすることになります。
この資金は自己資金か借入資金になります。
支払と入金の期間の差が長いほど、またボリュームが大きいほど資金は不足する
ことになります。
対策として、単純に、売上の回収期間を短く、また支払期間を長くすればいいの
でしょうが、しかしいずれも相手のあることです。
そんな簡単にはいきません。
自社の商品に強みがあれば、多少強引な交渉も可能かもしれませんが、どこにでも
あるような商品で、競争相手が多い場合は、思い通りにいかないものです。
結局、強い商品をつくる。強い業界・客層をつくるなど、戦略の問題に深く結びつ
いているものなのです。
それはともかく、自社の回収期間と支払期間のズレを認識しておく必要があります。
そのような資金構造であることを知っておかないといけません。
そして、そのズレで生じる資金を確保する手段を持っておく必要があります。