後ろの足で蹴ったり押したりしないで歩く方法について考えていますがよくわからないことも多いです。これまで見落としていたことに気付いたのですがうまく説明できないので思いつくままに書きます。
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前回の記事で書いた『ゆがみリセット学』のトレーニングをしていると衣服の形が引っかかります。4月16日の記事で服の観察をした結果として靴のフィッティングに対して服の影響はないと考えていますが疑問です。
⇒「服の観察やり直し

その後5月7日の記事で靴を解体して観察した記事を書いてますがそれ以前に感覚的にとらえていた靴の設定法と違っていることに気付いています。
⇒「中底の比較

靴の木型設計の方法についてカン違いしていたということは靴と服の関係についてカン違いしている可能性が高いです。ところで
NO POLISH! NO LIFE!! シューシャイナーの靴磨きブログ』の
タニノクリスチー】の記事で…

「我々の顧客のなかには、何十年も同じ服を着ている方もいる、、、
彼らのために我々は同じ靴を提供し続ける義務がある」

二代目アルフォンソ・クリスチーのお言葉でした。


という逸話が紹介されています。靴と服が関係なければこんな方針は出てこないはずです。まあでもこの方が経営者だったのは1900年ごろのことですので現代のファッションビジネスでは成り立たないかもしれませんが。しかしそういう伝統はずっと息づいていたと思います。それが経営破たんにつながったとも言えるかもしれません。

あれこれ考えているのは骨盤の角度によって股関節が旋回して前進するという歩行法ですが深層筋トレーニングをして体のゆがみがとれてくると力ではなくバランスを運動に変換する感覚が分かってきました。

足裏の荷重配分がニュートラルであることが大切で服の形のちょっとした違いが大きく影響します。というより服の形が合わないと体重の移動が起こらないので後ろの脚で押し出すしかないです。

コツとか訓練とか筋力とか柔軟性とかだけでなく衣服の形の条件が整って可能になる動作なのではとようやく分かってきました。

そういえば以前靴の履きならし方について考えていてある時を境に急激に靴が合わなくなったことがありました。その後は靴を加工して改造しようと試みましたが結局うまくいきませんでした。その時はあまり考えていませんでしたが今思うと服が合わないための悪影響だったと言えそうです。
参照(2012年02月20日 別ブログ「スーツの調整やり直し」)

延々と間違った考えが続いていて服についての最新の記事である先日の5月8日の記事でもまだ間違っています。
⇒「ズボンが破れて分かった意外なこと

本日はこれらの服について再度調整を行いました。そしてなんとなく感じたのは外見に現れる傾きはひねりの結果として起こっていて角度の値よりも複雑で大きな力が作用しているのではないかということです。

ゆがみの上に逆のゆがみを重ねて結果的として外見的にはまっすぐになったように見えても筋肉の運動としてはゆがみが解消していなくてねじれとなって現れてくるのでしょう。これは見た目では気付きにくいです。

ゆがみリセットの体操でそこそこ改善してきているのでねじれに合わせてある服が合わなくなっていて合わないだけでなくそういう服を着るとゆがみが再発してしまいます。

この辺の理論はどうなっているのかよくわからないのでとりあえず試行錯誤で行くことにしました。

調整方法はボタンを外して着用し円滑な動作が起こる合わせ方を探しました。そしてボタンを付け直すわけです。ボタンの場所がちょっと変わるだけでまったく別の服のように股関節のひねりや体重移動がスムーズに発生し蹴る動作を排除することができます。

また基本設計で想定している動作の質が違う服では調整は不可能でした。日本の一般的な服は股関節のひねりが片側だけに起こり両足に発生させるセッティングはできませんでした。

まずはオーダーの礼服の手直しですがバランスはタニノ・クリスチのコートやイタリアのゼニアの服を参考にしました。自己流の変わったフィッティング方法で注文したので不安定です。でも股関節のひねりは左右均等に起こせます。

上着のボタンはどこがいいのかなかなかわからなくて苦労しました。
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下に着ているものの影響を強く受けるのでどうしようかと迷った末に全裸の上に背広を着て判断しました。

上のボタンの新たな位置は以前付いていた場所に近いです。
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下は全然違う場所です。
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設計上の傾きと合わなくなったのです。

ベストは全然合わないような何とかなるような…
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このように変更しました。

ズボンは腰のラインが全然合わないので困ったことですがサスペンダー仕様にもなっているのでゆるゆるで行くことにしました。
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ひねりが変わったのでボタンの位置を直しました。

しばらくすると左肩が痛くなりました。どうやらベストが合ってないようです。下のボタンを外すと大丈夫なので位置を変更することにしました。
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それに伴い上のボタンの場所も見直しました。
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内側のスナップを活かそうとしたのでうまくいかなかったのです。付け替えるのは面倒なのでこれは止めないことにしました。

5㎜ほどの移動ですが非常に快適になりました。シルエットは全く崩れていますが上着を着れば見えないしまあいいか。

次は5月8日の記事で考えたこのズボンです。イタリアのゼニアの製品です。
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内側のボタンの引っ張り具合を変えて履きやすくなったと言ってますがこの調整で左の股関節の旋回がなくなっています。左脚の筋力がないのでその方が都合がよかったのです。日本の服と同じような性質になっています。

これが引っ張りすぎない方がよさそうです。
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2つ付けて比べてみるとやはりこの引っ張り具合で股関節の旋回が制限されることが分かりました。

このように服の影響で動作が規定されますので靴も同じ設計思想でデザインされているものである必要があるでしょう。

という理論は見えてきたけれど具体的にどのような形なのかはわかりません。日本人には見えないことなのかもしれません。

日本人は他の民族にない「旨味」という味覚があるというようなカンジでイタリアの人とかは把握できていることなのでしょう。


【6月5日追記】
歩き方について新しい発見がありましたので記事を書きました。
こちらです