谷口高司:タマシギ♂のいきいき日記

鳥と自然と善福寺池…僕だっていろいろ考えているんだぃとこっそり思ってる絵描きの日記

アスファルトに咲く花

ffad5ec6.jpgこのところ、深刻に思い悩む事があって、気がつくとうつ向いて歩いている時が多くなりました。
そんな時、こんな花が目に入ってきます。
生き物屋の習性で、つい、この花の種類は?とか、近くに同じ種類が無いけど、種子はどうやってここ迄来たのだろうかとか考えている自分がいて、その間だけは悩みから少し離れることが出来ます。歌の歌詞の様には強くは成れそうもありませんが、なんとか踏み留まりたいと願います。
この花は、たぶんコスミレ。

お空にVサインが…

52b23d7c.jpg鳥の師匠だった高野伸二さんの未亡人、ツヤ子さんが12月26日に亡くなられ、今日は小平霊園で納骨式でした。キリスト教式なので、賛美歌でお送りするのみの、簡素なお式でした。
振り返ると、西の空に白い雲のVが見えました。  
伸二さんが、Vサインを送ってくれたのかしら。

荻窪駅前ハクセキレイの塒

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JR荻窪駅北口の青梅街道の向こう側に、魚耕さんのビルがそびえています。そのロゴをかたどった看板が、このあたりのハクセキレイの塒になっています。夕方になると、車の騒音の合間に、かすかなハクセキレイの声が聞こえてきます。壁面から突き出した、看板をささえる鉄棒に次々に飛んで来て止るのです。

ハクセキレイが人工構造物に夜間多数集まって、集団ねぐらを作るのがわかったのは、そんなに古いことではありません。昭和40年代、愛知県岡崎市の矢作橋の橋げたが、その場所です。当時は数千羽といわれる群れになり、岡崎市のシンボルバードにもなりました。その後、関東でも集団塒があちこちで見つかるようになり、この近くでも、冬季には街路樹などでねぐらをとる群れがみられます。

ハクセキレイは、かっては北日本の海岸で繁殖し、関東では冬しかみられない鳥でした。1970年代頃から、ぼちぼち都内でも夏に見られるようになり、繁殖も確認されました。善福寺では、善福寺川にかかる橋のひとつで、鳥友の故松尾一夫さんが、クリーニングの配達の途中で餌を運ぶ親鳥を見つけ、橋の裏側の段になったところに、巣を発見しました。彼が存命だったら、荻窪に集団ねぐらができたのを知って、大喜びしたことでしょう。

荻窪駅周辺には、猛禽のチョウゲンボウが出没します。多分ハクセキレイを獲っているのでしょう。ルミネのビルで繁殖した記録もあります。集団ねぐらは冬の間だけなので、繁殖期には他の鳥も食べていたのでしょうが、コンビニの駐車場などで、全く人を恐がらず、尾羽を振ってトコトコ歩いているハクセキレイは、彼らの格好の獲物だったに違いありません。

魚耕のハクセキレイは、今年はちょっと少なめに感じます。他にもっと好みのねぐらが見つかったのかも知れません。

タマゴ式教室・ウグイス

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今回のお題は、「梅に鶯」。春の到来を知らせてくれる、花と鳥の代表選手ですので、江戸の昔から絵画や詩歌にセットで登場する定番の組み合わせです。

ウグイスも梅も、もっと古く、万葉集にもよく登場します。梅は中国から伝えられたものですが、日本在来の鳥であるウグイスとの組み合わせが、日本人の気持ちに合ったのでしょうか。

早春、まだ他の木の花が少ない時期に咲くウメは、花の蜜が好きなメジロの大好物で、花に嘴を差し込んで蜜をなめる姿が普通に見られます。ウグイスは昆虫が主食なので蜜をなめることはしません。ウメの木に来ない事はありませんが、メジロほどの相性の良さは見られません。

そのためか、鶯餅や鶯団子の色は、明るい緑のメジロの羽色が使われています。ほとんどの皆さんは、あの色がウグイス色だと思い込んでいるようで、梅にメジロが来ているのを見て、ウグイスだと思ってしまいます。

実際のウグイスの羽色は、緑がかった暗灰褐色で、お団子の色とはだいぶ違います。和色で鶯色と言うのがありますがこちらもお団子ではなく鳥の色に良く似ています。江戸時代は、初音を楽しむ為にウグイスを飼育することが盛んでした。メジロもよく飼われていました。身近にウグイスの姿を見ていたのですから、ウグイスとメジロを取り違えて色名にしたとは思えません。

たぶん、ウグイスそのものの色のあんこではお団子の見栄えが悪いので、お団子屋さんが営業政策上、綺麗な色に替えたのでしょう。それが間違えの元だったのだと思います。

探鳥会などで、昔の人がメジロとウグイスを取り違えたので、本当は「梅に鶯」ではなくて「梅に目白」です、鶯色はメジロの色です、などと説明することがよくありますが、江戸時代の人の方が、両者の色については詳しかったでしょうから、鶯色は正しくウグイスの色なのです。

余談ですが、漢字の「鶯」は、本家の中国では、コウライウグイスという全く違う鳥のことです。こちらに従うと、鶯色は派手はでの黄色になってしまいます。

群馬県支部渡良瀬遊水地探鳥会に参加して来ました!

日本野鳥の会群馬の田澤代表からのありがたいおさそいで、渡良瀬遊水地の探鳥会にうかがいました。先月11日以来、一ヶ月ぶりの訪問です。

9時にJR古河駅で田沢さんにお迎え頂き、ホンダの愛車で集合場所の北エントランス駐車場へ。
すでに大勢の参加者の皆様が、それぞれの車でお集まりでした。いつでも公共交通機関が使える東京の探鳥会と違って、地方では車で参加が前提となる探鳥会が多いのは、昨年の福島で経験済みですが、かえって開催地選択の幅が広がって良い面もあると思いました。

受付で記名するのは何処も一緒です。参加費は100円、A4四つ折の探鳥記録種リストを頂きました。これは大変便利でした。千葉や茨城から参加された方もいらっしゃいます。私たち東京からの闖入者も、皆様には暖かく受け入れて頂きました。ありがとうございました。
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風の無い好天の元、9時40分出発。総勢40名弱、みなさんお顔なじみなのか、幹事さんを示す旗や腕章は特に無く、和気藹々の雰囲気で進みます。

まずは遊水池へ。現在消毒の為、水を抜いて底の泥を乾燥している最中で、わずかに残る水域に水鳥が集まっていますが、はるかに遠くでプロミナでも見分けるのが大変です。

それでも、今日は探鳥会初の記録種、ツクシガモが見られましたし、食事中のミサゴや大きなナマズと格闘中のカワウの姿もありました。

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北橋で折り返して、傍若無人に走る猛スピードの自転車に気をつけながら道路を戻り、今度は草地や木立の小鳥を探します。

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樹上にはベニマシコ、シメなど、草地にはツグミやホオジロが出迎えてくれました。

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最後は、旧谷中村役場跡の丘で、芦原の鳥たちを観察。ここではチュウヒやオオジュリンが出てくれました。

12時、駐車場に戻り、みんなで鳥合わせ、42種が出ました。
みなさまへのお土産に持ってきた絵はがきをお配りし、お持ちの方には図鑑にサインをさせていただきました。
最初の版の「山野の鳥」を今でもお持ちになっている方がいらして、感激でした。

雰囲気の良い楽しい探鳥会でした。群馬の皆様、本当にありがとうございました。

解散後、また田澤さんの車で某所で某鳥を見せて頂いた後、群馬・茨城・千葉のみなさんと、名物のかわった餃子屋さんでアフターバードウオッチングを楽しみました。大変おいしかったです。

今日は楽しかった。田澤さんはじめ皆様に、心より御礼申し上げます。

3.11

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六年前の今日、あの瞬間、私は仕事机で鳥類図鑑の絵を描いていました。いつものように、机の上は広げた資料で埋め尽くされ、筆洗の容器には水がいっぱい、絵の具や溶き皿も出しっぱなし、前も左右も本棚に囲まれた穴倉みたいなところで、ライトの下で細かい作業をしていました。

あれっ、地震かなと思ったとたん、今まで経験したことの無い揺れが始まりました。関東大震災を経験した両親から、大地震が起きたらすぐ戸を開けて外に逃げろ、そうしないと閉じ込められて焼け死ぬぞ!と聞かされていましたから、自分でも感心するほどの素早さで穴倉を飛び出し、居間に逃げました。後ろで何かが崩れるような音がしましたが、振り向いて確かめる余裕もありませんでした。

居間は狭い我が家では一番広い部屋で、倒れそうな家具も少ないし、いざとなればベランダへすぐ出られます。居間には奥さまと非番の次男がいました。大きな揺れは続き、台所からは何かが落ちたり割れたりする音が聞こえ、ベランダの向こうには、隣家の瓦屋根が土ぼこりと共になだれ落ちるのが見えました。

その間、三人はテーブルの下に潜り込んで、早く揺れが収まるのを待っていました。

仕事場に戻ってみると、本棚自体は倒れませんでしたが、本棚のガラス戸が開いて中味が飛び出しており、上においてあった神棚は落ち、机の上の筆洗の水が溢れて描きかけの絵も資料もぐしょぐしょです。何処から片付ければ良いものかと思案しているうちに、また大きな揺れが始まり、再びテーブル下へ逃げ込みました。

その頃になって、やっと震源が東北地方とわかり、東京がこれではあちらはどんなに大変だろうと心配する余裕が出来ました。仙台に住む弟一家や、東北各地の友人たちの安否も気になりましたが、まだ、津波とそれにともなう被害、そして東電が津波に対して無防備のまま、長年ほうっておいた福島原発の運命までは知るよしもありませんでした。

我が家では、台所の大きなオーブントースターが横に1メートルも飛んで落ち、大事にしていた食器がいくつか割れ、仕事部屋は落ちた本が床を埋めて、神棚から落ちた榊の容器の水でびしょぬれになっていましたが、怪我した者もいませんし軽微な被害で済みました。

その後に起こった恐ろしい出来事は、ご存知のとおりです。

地震と津波の被害は天災でした。しかし、原発の事故は適切に策を施していれば防げたはずの人災です。両者は別のものとして考えるべきだと思います。いまだに避難を余儀なくされている皆さんに対して、政府と東電の上層部は冷たすぎます。

あの日、亡くなられた2万余の被災者の皆様のご冥福をお祈りすると共に、いまなお我が家に帰れない10万近い方々の一日でも早いご帰還を望みます。





タマゴ式教室・シロフクロウ

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今夜のお題は北極圏からのお客様、シロフクロウです。

翼を広げると160cmを越す大きなフクロウで、白い特異な姿から長らく一属一種とされていましたが、DNAをつかった最近の研究では、アメリカワシミミズクに近縁と言うことがわかってきました。

日本では稀な冬鳥で、北日本に時々渡って来ますが、めったに見ることは出来ません。私も残念ながら野外で見たことはありません。ハリーポッターで有名になったため、よくない事ですが、本種に限らず、フクロウの飼育個体があちこちで見られるようになりました。フクロウカフェなどと言うものもあります。

そんな怪しげな所に行かなくとも、たいていの動物園には飼育されていますので、ケージ越しならすぐそばでゆっくり見ることが出来ますし、時にはシロフクロウと目が合って楽しい思いが出来ます。

さて、今回は真っ白なオスを描いて頂きました。目が黄色い以外は白一色で模様もありません。簡単なようで難しいのは全身一色の鳥で、光の当たり具合だけで羽毛の立体感をあらわさなければなりません。皆さん、がんばって、すてきにふっくらしたシロフクロウ君がたくさん飛び立ちました。

タマゴ式教室・ルリビタキ

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かわいい冬の青い鳥が今日のお題です。

ジョウビタキとならんで、冬の間、町の公園や庭でみられる、きれいなスズメ大の小型ツグミの仲間で、ヒッヒッヒッヒッと繰り返し鳴く声も似ています。ジョウビタキは開放的な場所にいますが、ルリビタキの方はどちらかというと木陰の暗い場所を好みます。ツグミとシロハラの関係に似ていますね。

冬の間、オスメス一羽毎になわばりを構えて、他の個体を寄せ付けないのは両者共通で、縄張りの境界では睨み合いやら追いかけっこやら、時には取っ組み合いのけんかもしますが、居所の関係か、ルリビタキではそういう場面を見られることは少ないです。

派手なオスに比べて、どちらもメスは褐色の地味な羽をしていますが、ジョウビタキは白い紋付、ルリビタキは青い尾羽で存在を主張しています。メスの方が目がパッチリしていて可愛い!と言う方も多いです。

ジョウビタキは大陸から日本にやってくる冬鳥ですが、ルリビタキは北海道の平地から本州・四国の高い山の針葉樹の森で繁殖しています。ジョウビタキも最近、わずかながら本州での繁殖例が知られるようになりました。

とは言え、東京都内で彼らと会えるのは、あと少しの間です。本格的な春のおとずれは待ち遠しいですが、姿や声に会えなくなるのは、さみしいな。

タマゴ式教室・オカメインコルチノー品種

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オカメインコには10を越す品種が存在するとされていますが、それらの内最初に作りだされた品種が、ルチノーと呼ばれる、メラニン色素の黒色が欠けた白いオカメインコです。

白い鳥は、陰影だけで描かなければいけないので、模様でごまかすようなことが出来ません。色彩がない分、かえって難しいのです。

、オーストラリア内陸部に生息する、野生のオカメインコは、冠羽を含む頭部が黄色く、ほほが丸くオレンジ色で、翼の雨覆が白く、残りの体羽と翼・尾」は濃い灰色をしていますが、黒い色素を失ったルチノー品種は、黄色い頭部とオレンジ色のほほ以外は、全身白色に近い淡いクリーム色です。

白い鳥に陰影をつける時、黒を淡く塗った上に、明るい空色でグラデーションをつけて落ち着かせるのですが、淡いクリーム色のルチノーでは、空色は使えません。黄色と黒では相性が悪いのですが、へたに茶色など使うと、へんな色の鳥になってしまいます。いろいろ試してみましたが、やはり淡い黒で影をつけることにしました。

教室で皆さんに使っていただいているテキストは、実は血と涙の結晶なのですよ。

木瓜

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ボケと読みます。小平霊園に両親の墓参りに行った帰りに、大泉のしまむらに奥さまの五本指靴下を買いに寄った時、畑の生垣がボケの花盛りだったのです。

冬から早春に移る今頃は、ジンチョウゲと並んでボケの花が盛りです。も少しするとレンギョウのレモン色が加わります。待ちどうしい春ですが、杉の花も咲くので喜んでばかりいられない因果な春でもあります。

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