2014年05月
昨日、タマゴ式教室のはしごで、中野からたまプラに移動する途中、渋谷駅で号外を持った方がいました。なんだろうかとさりげなく覗いてみたら、高円宮典子さまと出雲大社の千家国麿さんのご婚約のニュースではありませんか。
高円宮妃久子さまも、出雲大社の千家尊祐宮司も、野鳥を通じて存じ上げているので、これは大変に嬉しいニュースです。家に帰ってテレビのニュースで見たら、お二人のなれそめはバードウオッチングだそうなので、もっとうれしくなりました。
久子さまは、英国に本部がある国際的な鳥類保護団体、バードライフインターナショナルの名誉総裁でいらっしゃいますし、出雲大社はバードライフの支援団体、レアバードクラブの主要メンバーで、野鳥の誘致と保護に力を入れておいでです。また久子さまも宮司さまも、野鳥撮影はプロ級の腕前でいらっしゃいます。お二方とはバードライフのパーティーやバードウオッチングのご案内で、何度もお目にかからせていただいておりますので、今回の慶事には格別の思いがあります。
今や定年後のじいさまたちの道楽のようにあつかわれているバードウオッチングですが、お二人のおつきあいの馴れ初めになったということが、若い世代が、老人の写真自慢だけではない、本来のバードウオッチングの道に入ってくれるきっかけになってくれたらと思います。
これは昨年12月、出雲大社に参拝させて頂いた折に頂戴した境内の自然ガイド「野鳥編」です。境内地で宮司さん御一家が撮られた野鳥50種ほどの写真が掲載されています。中には、国麿さまが写された鳥もいるかもしれませんね。
基本の鳥・プロポーションの異なる鳥・向きの違う鳥とこなしてきましたが、今回は飛んでいる鳥の登場です。
サンコウチョウは、かって武蔵野の里山の森にはそんなに珍しくない種類でしたが、近年はほとんど姿を消しました。わずかな残党も、見つかり次第バズーカパパラッチたちの標的にされて、営巣を放棄させられてしまうので、心ある人たちは絶対に情報を明かさないようにしています。それでも、サンコウチョウは雄も雌も特徴のある声で囀るので、一人に見つかってしまうとネットであっという間に広められて、翌日にはバズーカが林立する始末です。
かっては、善福寺にもいて、実家の狭い庭にもきたことがありましたが、いまは夢のような話です。
さて、飛んでいる鳥は止っている状態とはまったく違う姿になるので、それなりの描き方が必要です。翼の風切羽もいちいち描かなければなりません。皆様はじめての挑戦でしたが、上手に描いて下さいました。
日本橋高島屋セミナー様の自然観察会の下見に、石神井公園に行ってきました。若い頃は早大生物同好会のフィールドだったこともあって、しょっちゅう自転車で鳥見に行ったところですが、同じ区内に引っ越してからこの方、ほんの数回しか出かけてないので、下見が必要だったのです。
まず当日の集合場所の、西武線石神井公園駅までバスで来てびっくり。何という変わりようでしょう。線路が高架になったので当たり前ですが、二階建てのすごい駅になっていました。
公園のほうは昔に比べれば木がだいぶ大きくなって、トイレやベンチなどいろんな設備がきれいになり、三宝寺池のまわりは木道が敷かれて、どろんこ道ではなくなっています。真冬に来ると霜解けで靴の底が泥団子になったものでしたが、もう大丈夫でしょう。
天然記念物の沼沢植物群落は、コウホネが減ってしまったように見受けられましたし、外来のキショウブがずいぶん増えたようです。ミツガシワはまだ健在でした。寒地の植物ですから水温が高くなりすぎると枯れてしまうので、地下水をくみ上げて冷やしているのです。コウホネはかって善福寺池にも住んでいたのですが、湧水が枯れ水がよごれると共に滅びてしまいました。ここのはなんとか生き続けて欲しいものです。
小魚をくわえたカワセミが、石神井城址の森を越えて飛んでいきました。池から離れたところに巣穴を掘れる土の崖を見つけられたのでしょう。パパラッチどもに見つけられずに、無事に子育てが出来ますように。
カイツブリとバンの子どもたちの元気な姿も見られたし、当日のルートもお食事場所も確かめられたし、下見は無事終了。あとはお天気になるよう祈りましょう。
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