デイパックと言えば、自分がこれまで使った数はそれほど多くないのであるが、米軍のMOLLE装備のパトロールパックは、実に秀逸だった。本体だけでなく、外部のポケットも大型で好きな物を詰め込めた(この部分は無線機を入れるスペースなので、むやみに大きい)。本体のサイドにはウェビングが施されているので、MOLLE装備はもちろん付けられたし、カラビナなども付ける事が出来た。本体の上部には、ロールマットなどを付けられる様にループも作ってあったので(しかも、ファスティックでワンタッチではずせる)、今なら三脚を付けて使うところである。
惜しむらくは、以前、電車でうたた寝していて、降りる駅を乗り過ごしたと勘違いして、慌てて電車を降りた時に、うっかり網棚の上に置きっぱなしにして、なくしてしまった事だ。あれば今でも愛用しているだろう。オークションとかにはたまに出ているので、買い直す事もできない訳でもないが、隊の制式装備を準拠しているマリーンの制式からは外れたらしく、今イラクで頑張っている米海兵隊は違うバックパックを使用しているので、わざわざ古い装備を買い直す気になれない。だからといって、民間品を買うのもなぁ、というのが今の状況である。
2006年01月
極地の事を調べてたら、一族がニコン党だ、という記事も見つけた。親がニコンを使ってた関係で、倅も従兄弟もニコン、と器材共用の関係でニコン党になったという。わが家の場合は自分が先にニコンを買った関係で、親父もニコンになったのだが、理屈は同じで器材共用が目的である。もし、親父が先にコンタックス使ってたら、自分もコンタで、今頃エライ目に逢っていたかもしれない。
その親父と昨日、電話で少し話したのだが、なかなか興味深い話しだった。親父にはすでにF50D、AF28-80mmf3.5-5.6D、SB-27を送り、今はAF70-300mmf4.5-5.6Dを送る手配をしているのだが、全部ヤフオクで落札した中古品である。ミリタリーの時から実物新品主義者の自分としては、中古品を買うのは安物買いの金失いという感じがするのだが、親父の論では「本ばっか読んで勉強するよりも、実際に使った方がいい。しかし、使うにしても道具がない事には使えん。だから、とりあえずは安い物で道具を揃えて、そのあと、必要に応じてエエ物買うたらええ」との事。なるほど、なかなか説得力がある。ウチの親父は、不必要な物は一切買わない、ある意味ケチであるが、要る物はしっかり買う男である。「要するに撮れたらエエ」という安直な考え方もしないはずである。つまり、まずは数をこなして自分の腕を磨こう、という事なのであろう。こういう人は、物事を極めていけると思う。
自分の場合は、どうにもスペックの方に目が行ってしまって、余計な物を買ってしまう傾向が強い。開放F値の値が小さい方がよく撮れるのは事実であるが、高くて太くて重い物になってしまうのが判っていても、そっちの方に目が行ってしまう。でも、その割にはカメラを首から提げていつでも撮れる体勢にある訳でもないし、フットワークよくアチコチに出かけている訳でもない。その意味では、親父の「慣れるまでは、中古で」という考えは、むしろ立派なのかもしれない。
今し方、怖々体脂肪計に乗ってみた。103.6kgだった。クレムリンの尖塔が見える所まで進撃しながら、冬将軍とソ連軍の猛反攻にあって退却したドイツ軍の様な心境になった。旗開きとかさえなかったらなー、と思いつつ、半分任務、半分楽しみで参加してるのだから、文句は言えないな、と思う。
ダイエットの極意は、なんと言っても食わない事である。が、食欲というのは人間にとって強烈なもので、どうしても腹が減って仕方ない時もあれば、甘い物がどうしても食いたい時もある。米のメシを腹一杯食いたい時だってあるのだ。仕事の一環で、とか、任務で、何てのは言い訳である。食いたいから食っているのであって、本当に食いたくないのなら、お茶でも飲んで閉会まで待っていればいいのだ。だから、物を食うのはどうしようもない欲求である。
ダイエットに失敗する、あるいは諦める時、というのは、二通りあると思う。一つは、体重の減りに歯止めがかかって面倒くさくなる場合、もう一つは、どうしようもなく食ってしまって、がっかりしてしまう場合だ。どっちも自分の意志の問題なのだが、それをどうにか出来るなら、ダイエットは誰だって成功するし、そもそも太った人間がこの世に存在しないのじゃないかとさえ思う。
だからこそ敢えて言いたいのは、せめて自分一人の時は、節制した食生活を送ろう。牛乳250ccとコールスロー50g、それにカップ1杯の根菜の煮付け、これで十分生きていけるのだから。人との付き合いでメシを食うのは仕方ない事だし、これを容認しなければ、まっとうな社会生活に支障をきたす事も事実である。だから、せめて自分の心の中では、節制した気持ちを持ち続けよう。決して、閉まったベルトの穴を、緩めない事だ。そこからリバウンドが始まるのだから。
とにかく、あまり金のない今、まったく手元にない物以外は、今まで持っていた装備を活用する他ない。また、目的が写真撮りに行く事だから、困らない程度の装備であれば、それで十分とも言える。
前回の本須賀海岸では、カメラバッグまでザックに入れた関係で、モンベルの3ウェイバッグを使ったのだが(マリーンのフリースを入れて膨らませた)、今、考えているのは、カメラバッグは腹に付けて外に出す事。今使っているカメラバッグは、ロープロのフォトランナーで、これは元々ウエストバッグである。今まで腹が出ていたので、あえて肩から提げていたのだが、ダイエットが徐々に成功してくれたお陰で、腹に付ける事が出来る。となると、背中に背負うのは一般装備と三脚だけである。そこで、本須賀海岸の時は留守番していた、3ウェイバッグのアウターポケットをデイパックの代わりに使う事にした。
実はこのアウターポケットをデイパック代わりに使ったのは、こないだの熱海の討論集会が初めてで、それで今までは知らない使い方がある事を発見した。というのは、このアウター、ジッパーを全開にすると容量がアップするのである。その為、以下の装備が楽々と入るのだ。
- 1クォートキャンティーン&キャンティーンカップ
- タオル
- ヘッドライト
- 三つ折り傘
- フェルキット(アルコールバーナー、アリゾナストーブ、かまぼこ板、軍手、マッチ、ポケットティッシュ、スプーン&フォーク)
- ノーメックスグローブ
- ヘッドライト
- 折り畳み座布団
- サバイバルシート
- サーモコンパス
- コンビニ袋
そして、昼食のおにぎりなども納める事が出来る。外側にはポケットもあるから、地図なども入れられるのである。難点があるとすると、三脚を付けるところがないので、これだけは専用のポーチに入れて肩から提げなければならない。
しかし、これだけの物が担げるのだから、当分は作戦行動に困らない。まぁ、専用のデイパックでないので、使い勝手となると良いはずがないのだが、やってやれない事はない。
ネコを飼っていても、泊まりがけで家を空けなければならない事はある。今回もそうで、しかも帰れるのは明くる日の夜になる予定だったので、エサを二日分用意しておいたのだが、水をおいてきたか、今頃になって自信がなくなってきた。与えてるエサはドライフーズなので、普段から水はよく飲む。なのに水がなかったら、いくら冬場とはいえ、ノドが渇くのは必至である。台所への引き戸は閉めきってきたし、仮に台所に行けたとしても、蛇口がひねれる訳ではない。
出しなは出掛ける事で頭が一杯で、エサだの水だのは日常的習慣でぱっぱと済ませてきたのだが、泊りなんだから、もっと注意して出て来れば良かった。明日は早めに引き上げて、取り敢えず一旦ウチに帰ろう。
(追記)水は忘れてなかったが、ウチに帰って時には空っぽになっていた。水を入れてから家を出直した。
野営装備の再研究を進めてはいるが、目下、可急的に配備したいのは、20リットル程度のデイバッグである。こないだの本須賀海岸の様に、泊まりの装備を欠いた日帰り作戦様の背嚢がないのだ。これはカメラ用という意味だけでなく、日常的にもなくて困っている。
要求仕様としては、デジタル一眼レフとマニュアル一眼レフのカメラ2台、レンズ3本程度、スピードライト、フィルタ、その他小物が収納できる事。一般装備としては、水筒、カップ、コッヘル、フェルキット(アルコールバーナーや軍手などの詰め合わせポーチ)、ヘッドライト、折り畳み傘に糧秣が収納可能な事。そして、三脚を外部に装着できる事。言うまでもなく、撮影機材を収納する気室は対衝撃構造でなければならない。
カメラザックなら、こうした要求に応える物がいくつかある。問題は使いやすいか、背負いやすいか、である。よく見かけるのは、2気室になっているタイプで、撮影機材と一般装備を分けてパッキング出来る物。1気室よりパッキングしやすく、カメラを出す為にパックを全開にしなくて済む。ただ、今のところ判らないのが、撮影機材が上に来る方が良いのか下に来る方が良いのか、である。上にあった方がカメラをサッと取り出し易そうなんだが、下の方が納まりは良さそうにも思える。こればっかりは、店でよく物を見比べて研究するしかなさそうである。
最近、レンズについて考える事も多くなった。というのも、どんなバッグやザックを買うにしても、中身がはっきり決まらない事には器の方はどうにも決められないからだ。
レンズは最小F値が低ければ低いほど、明るくて良い事は感覚的に判ってはいる。明るいレンズを暗く使う(減光フィルタとか使って)事は出来ても、暗いレンズを明るく使う事は出来ない。しかし、明るいレンズは、ほとんど例外なく高くて太くて重いと来てる。これは自分の装備思想にまったく反する事なのだ。軽く、コンパクト。これでないと困るのである。
今、持っているレンズは、D70sのレンズキットを買った後に買ったAi AF Nikkor 28mm F2.8Dとオークションで落札したAi Nikkor 45mm F2.8P、そしてD70sとセットで買ったAF-S DX Zoom Nikkor ED 18〜70mm F3.5〜4.5G(IF)の3本である。面倒なので、紹介した順に1〜3番とここでは呼ぶが、この内、1〜2番がf2.8で明るく、明るいだけにどこでとってもそこそこ明るい写真になる。3番は18mmの時にf3.5、70mmの時にf4.5であるから、屋外ならともかく、屋内ではかなり暗い写真になってしまう。自分の認識では、3番は屋外用のレンズだという認識である。しかもGタイプのレンズで絞り輪がない為、マニュアルカメラには使えないのだ。
一応、理想を言うなら、広角、標準、望遠の3種類のレンズがあるに越したことない。また、ズームレンズなら機動性も高い。事実、3番の機動性は広角と標準を1本でこなせ優れている。しかし、ズームレンズでF値の低い物、となると、これまた太くて重くて値段も高い。太いだけでなく長い事だってある。こうなると、極めて行動的でない。結局、どんな写真を撮るのか、によって使うレンズも変わってくる訳であるから、それを想定すべきであろう。風景なのか、花なのか、人なのか、屋外か室内か。
ぶっちゃけた話し、山とか街とか風景を撮るのであれば、単焦点の広角か標準で十分なんじゃないか、と思う。仮に望遠を使うにしても、基本的に昼間撮影するだろうし、だったら多少F値が高い物でもいいんじゃないか、と。広角と標準は1番と2番で対応。望遠はAi AF Zoom Nikkor ED 70〜300mm F4〜5.6Dを買おうかと思っている。F値が高いだけあって安いのだが、一応Dタイプだし、太さは並みの標準レンズと同じくらいで嵩張らない。1番2番はそもそも嵩張らないレンズなので、それに300mmのズームレンズ、D70sとNew FM2のボディ、スピードライト、その他小物だったら、そんなに大荷物にはならないと思う。またこれ以上は担げないんじゃないだろうか。
3番のレンズは、明るければすごく使いやすいレンズだと思うが、いかんせん、屋外用である。だから使うとしたら、デモとか社前行動みたいな、屋外での機動力を要求されるイベントで使う事になるだろう。それ以外では、今のところ、あまり用事はない。Gタイプレンズだから、FM2にも使えないし。その意味では、レンズキットを買ったのは失敗だったと思うこの頃である。
一晩経って、昨日届いたFM2とオークションに掲載されていた写真を見比べて、昨日の晩からムクムク湧いていた不信感が増幅した。
まず、ボディのスレが目立たない様にキレイに写真を撮り(目立つ所は写らない様にしている)、さらには修正をかけている可能性がある。ファインダーに曇りがないとか書いておきながら、ゴミだらけだった。しかも、レンズマウントがニコンのロゴ入りじゃないのだった。要するに、上手くヤラレタっぽい感じがするのだ。
このまま納得いかないままでは気持ちが悪いので、出品者に返品を申し出た。長い事ネットオークションをやっているが、返品を申し出たのは初めてだ(返品された事もないが)。ただ、出品者の立場で言えば、出す方も“(微々たる不具合がある事を)判っていて”出している事がある。その場合は、トラブルを避けて返品に応じるだろうし、もし返品がダメだったら、勉強させられたと諦めて使えばいいだろう。
ネットオークションで落札したNew FM2が届いた。まぁ、値段の割りにはキレイかな、と思う程度の外観だった。もっとも、チタン膜のハニカムシャッターだから、1984年に買ったとしても20年は絶っている代物である。だとしたら、保管状態はいいと言える。問題は、やたらホコリが多くて、エアで吹いて掃除したものの、ファインダースクリーンの中にもゴミが入っているみたいで、ファインダーをのぞくと、ちらほらホコリが見える。自分で外して掃除するのは少々勇気がいるので、明日、争議団の友人にやってもらう事にした。まぁ、このカメラを出品した人は、精密機器を出品するにはガサツな人だと言えるだろう。しかし、ニコンが事実上、銀塩カメラから撤退を決めた以上、このカメラも貴重品になるだろう。New FM2はニコンが製造した最後のフルマニュアルカメラである。
さて、さっそく45mm1:2.8Pを付けて空撃ちしているのだが、手間暇かかる悠長なカメラである。間違っても、デモ行進や社前行動の撮影で使えるカメラではない。ピントを合わせるのも時間がかかる。スプリットマイクロ式のスクリーンに目が慣れてないせいもあるのだが、ホントにピントが合ってるのかどうか、判らない事も多い。その代わり、じっくりと構えて写し込めるカメラだと思う。なんか、念じて撮るような感じ。これはこれで面白いと思う。メインはあくまでD70sだが、ここ一番、という写真はNew FM2で撮りたい。
実は、買う前からNew FM2には使い道というか、使い分けを決めていた。あくまでモノクロオンリーでいこうという事。まぁ、別に肩肘はって絶対モノクロ、という訳ではないのだが、モノクロの方がフィルムも現像も安いし、もしかしたら将来的には自分で現像とかやるかもしれない。それに、デジカメで撮った写真をいくらグレースケール化してもモノクロ写真にはならない。だから、モノクロ専門カメラという事で、New FM2は使ってみようと思った訳だ。
しかし、カメラが2台になって、同時に両方持って行くとなったら、カメラバッグも今使ってるフォトランナーでは納まりきらないな。撮影機材もある程度、装備量を検討つけて、でかいバッグを買い直すか。
最近、クロスケがMacの横で伸びて寝る様になった。よっぽどベッドの上の方が柔らかくて寝やすいんじゃないか、と思うのだが、地面の固い柔らかいはあまり気にならない質らしい。Macで何か作業をしようとすると、ボテーんと左腕に寄っかかってくるので、邪魔で仕方ないのだが、ベタベタ甘えてくるのに邪険にするのもなんだと思い、自分からどかない限りはそのままにしている。しかし、こんな姿勢ではいつ落ちるか気が気でないと思うのだが、それもあまり気にならないらしい。まぁ、南米のヒョウなんかも木の枝の上で、手足を伸ばして寝そべってたりするから、それと似たようなものなのかもしれない。こうして大人しくしてくれてる時は可愛らしいのだが。
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