こないだの鬼泪林道突破戦の時に持って行った撮影機材は、17-70mmのズームレンズにD70sだけで、カメラバッグはレゾ140だけで、スピードライトも望遠レンズも持って行かなかった。三脚は替わりがまだないから持って行きようがないのだが、レンズはカメラに付いてるので十分だった。まぁ林の中なので望遠レンズがあまり意味がない、と言うのもあるのだが、無きゃ無いで持ってるレンズに合わせた撮影をすれば良いだけの話しである。
D70sを買った当初は、自分もレンズ沼にダイブしそうだったのだが、ある程度撮れる様になると、飽きたと言うか邪魔臭いというか、何でもかんでも標準ズームレンズで済ませる様になった。実際のところ、それで全然困ってない。
およそ画角に関してはコンパクトタイプのデジカメと変わらない使い方なのだが、それでも一眼レフの方が融通の効く撮影が出来るし、そういうカメラ使ってるとプロっぽく見てくれるし、少々かさばるがメリットの方が多い。
そんな訳で、今でもD200が欲しかったりするのだが、三脚も買い替え出来ないくらいだから、ちょっと手が出ない。三脚がなくなって感じるのは、撮影作戦には何が必要と言っても、レンズよりも三脚だ、という事だ。
2007年02月
前からどうにかしたかったのが、XRからの降り方。XRは車高が高いだけあって、左足を普通に地面に着けて右足を上げて降りようとすると、足がシート辺りに引っかかってオットットになり、転びそうになる。だから回し蹴りでもするみたいに高く足を上げるか、左足をなるべく車体から離した所に着き、車体をやや斜めにして右足を抜くかしなければならない。どちらも平らな地面なら良いが、ちょっとでも傾斜が付いていたら、立ちゴケの危機感を味わう事になる。もっと困るのが荷物を積んでいる時で、リアバッグなんかの場合は、高々と足を上げても(短い上に上がらないんだ、これが)限度があるので、降りれなくて途方に暮れる事もある。とにかく、降りる時は、なるべく広い場所を探す様になった。
ところが先日、バイトに行く途中、XR250モタードに乗ったバイク便の兄ちゃんが、サイドスタンドを立てたまま、左足をステップに掛けて、馬に乗り降りする要領でヒラリと乗り降りしているのを見た。なるほど、そういうやり方もあるな。ただ、並の体重の人なら良いが、自分みたいに約0.1トン体重がある奴が同じ事すると、スタンドがいかれてしまうんじゃなかろうか。でもまぁ、そうは簡単に壊れないだろうと思い、試しにやってみた。
取り敢えず、スタンドを立てた状態で、ステップの上に立つ事は出来る。ただし、降りようと右足を上げていくと、左足に荷重がかかり、ググーと車体が左側に沈み込んで倒れそうになる。しばらく右足を上げては倒れそうに感じて右足を戻す、といったあまり格好良くない動作を繰り返している内に、ササッと降りれば、倒れ込む恐怖を感じる前に降りられる事が判った。勢いを付けず、かつメリハリ良く降りる。ちょっと練習しないと出来なさそう(汗)
そういえば、騎兵とか輜重兵といった馬扱いの兵科では、まず馬の世話の仕方から始まって、乗り降りの仕方、それから馭し方を教える様な事を読んだ気がする。バイクも一緒かな。
自分が飼うネコの必須条件は、寝る時に添い寝できる事だが、今のクロスケはその条件を完全に満たしている。ベッドに入って電気を消したら、この季節なら必ずベッドに潜りこんでくる。しかも、結構奥の方に潜り込み、自分の身体にもたれかかってくる。これが他のネコではなかなか躾るのが難しかったのだが、クロスケは当たり前に毎晩潜り込んでくるのである。
さて、そのまま朝まで横に寝てる事もあるが、大抵朝起きると、クロスケは押し入れから出てくる事が多い。夜中に暑くなって外に出るらしい。一度は目を覚まして砂箱に入り、エサを食べてるみたいだが、その時点で寒ければベッドに戻ってくるみたいである。自分は高イビキなので良く判らないが、寝た時は右側にいたのに、起きた時は左側だった、という事はよくある。もう少し暖かくなると、ベッドに潜り込まず布団の上で股の間とかで丸くなろうとするが、重苦しくて寝返りを打つのであまり居心地が良くないらしく、あまり布団の上には上がらない。
ネコと一緒に寝ると、毛布が毛だらけになってしまうのだが、自分は全然気にした事がない。全然臭くないし(エサが良い)サラサラヘアーなので、あまり不潔感を感じないのだ。その意味では、自分の方が余程臭くて脂じみてると思う。
昨日の朝のミッションは、チェーンの清掃&注油した後の初乗りだったのだが、さすがやっただけの事はあって、動きがスムーズだった様な気がする。もっとも、寒すぎてそんな事を感じてる余裕は直ぐなくなったのだが。という事は、やっぱりマメにチェーンに油くれてやった方が良い、という事である。チェーンに限らず、マメなメンテナンスは必要だという事だ。納得。
ところで、XRにはブロスと違ってセンタースタンドがないという事で、後輪を浮かすために近所の飲み屋の店先からビール瓶のケースをサシくってきた訳だが、そうまでして使ったケースは、実のところあまり使い勝手が良くなかった。上下逆さにしたのでは高さが足りなかったので、横向きにして使ったのだが、写真の通り、しなって何かする度にグラグラして極めて危険である。その前に、このケースの上に載せるのが大変。サイドスタンドを軸に車体を斜めにし、エンジンの下にケースを噛ませてケースが逃げない様に足でケースを押さえて、ヨッコラショとテコの原理で載せる訳だが、グラグラしてるから勢い余って反対側に倒しそうである。降ろすときも細心の注意を払いながら車体を斜めにし、ケースを足で蹴飛ばして降ろすわけだ。あまり安全とは言えないし、面倒くさくてあまりやりたくない。しかも、このケース、置き場に困る。
オフロードバイク用のメンテナンススタンドとかバイクリフトは売ってはいるが、結構イイ値段である。高いだけあって安全かつ確実なんだと思うが、値段は辛抱しても結構でかくて置き場に困るのは問題である。どうしたもんかな、と思ってたのだが、かかりつけのバイク屋に行った時、自動車用のジャッキが置いてあるのを発見した。そういえば、前にチェーンを張って貰った時に、ジャッキで後輪を浮かしてたっけ。という事は、このジャッキは使えるという事だ。本職の人が使っているのだから、使えない訳がない。
そう思って、ヤフオクを調べてみたら、結構このジャッキを改造したバイクリフトが出品されていた。ただの自動車用のジャッキでは天板の接地面が狭いので、わざわざ大きめのが付けてあったり、ラチェットハンドルで上げ下げが出来るよう、ソケットが溶接されていたりする。値段は2〜3000円くらい。安いし場所もあまり取らなさそう。これだったら良いかなぁ、と思いつつ、取り敢えずはホームセンターとか行って、普通のジャッキが幾らするのか調べてみる事にした。
うちのクロスケは、いわゆる「抱きネコ」ではない。自分から甘えて来る時でも、せいぜい3分程度。そうでない時は30秒くらいしたら嫌がって降りる。まぁ、体重が5キロ半もあるので、あまり長いこと抱っこしてると腕が疲れるので、丁度良い感じなのであるが。
また、うちのクロスケは、腹を撫でられるのが嫌いである。腹を撫でると決まって怒って噛みついたりネコパンチをしてくる。これは今まで飼ったネコの中では珍しい部類である。もっとも、オレも腹や脇をくすぐられるのがダメなので、飼い主に似たのかもしれない。横向き抱っこをしていて、腹を撫でようとすると、手に抱きついてきて思いっきり噛みついてくれる。普通に口を閉じていても5ミリほど牙が出ているので、噛まれると痛い。子猫の時に死にかけていて、他の兄弟と噛み合いをしなかったのか、甘噛みの仕方を知らないのだ。
噛まれっぱなしでは痛いので、素早く手を動かして腹を撫で回したり、首根っこを掴んだりして、ネコ相手に暫く遊ぶのだが、こっちは痛い事しないのに、クロスケは平気で痛い事をしてくるので、最終的にはこっちが根負けして離す事になる。なんとも気の強いネコになってしまったのだが、他で黒ネコを飼っている人に聞くと、たいていどこも似たような話を聞くので、もしかしたら黒猫は気が強いのかもしれない。
ここ数年、玄関の状態は最悪の環境になっていて、間口の3分の1は何かで埋まっている状態が続いていたのだが、争議が終わったあと、赤○新聞を取らされてからはなおひどい状態になっていた。そこへもってきて、ヘルメットやブーツ、ケミカル用品が常駐する様になったものだから、どうにも処置無しの状態になったのである。そこで一大決心をして、大区画整理を慣行し、見た目はともかく、使いやすい状態に改造してみた。
まず、この場所に置くべきカラーボックスをベッドの部屋から移動すべく、カラーボックスに入っていた米軍のフリッツヘルメットやアーモボックスを押し入れにしまい、仕切り板を一つ切ってコンテナが入る様にした。
次に、焚き火の焚き付けとエ○バの証人の撃退にしか役立たなかった新聞をくくって粛清し、鉄アレイやら縄跳びの縄やら、とにかくいらない物を全部捨てて、ゴミを掃除して完了。
あとはカラーボックスを鎮座させ、あれやこれやのバイク用品を置いて、出来上がり。相変わらず入り口が狭い事には違いないが、見た目もすっきり、機能はバッチリで言う事なしである。トイレも壊れて水が溜まらず、カーテンもネコがよじ登ってボロボロで、もう絶対彼女なんぞ呼べない(その前に今だ補充できてないが)部屋だが、玄関のこの部分だけは、実に高機能に変身した。
KTCのメンテナンスセットに入っているプライヤーが立派過ぎるので、もう少し小さいの、という事で、ヤフオクでバイスグリップのプライヤータイプを落札した。送料込みで2880円。普通に買うより800円ほど安い。ちなみに、これは正真正銘の「バイスグリップ」、つまりピーターセン製。ピーターセンが特許か商標を取っているのか、その他のメーカーが作った奴は「バイスグリップ」と言ってはいけないのだそうだ。総じてバイスグリップと呼んでいたが、まぁホッチキスと同じでそれだけ有名なんだろうな。ちなみに、ホッチキスはおフランスの機関銃を作ってたメーカなのだが、ピーターセンといえば第二次大戦の時にアメリカでトルグアクション(ルガーP08と同じ尺取り虫タイプの排莢装置)の自動小銃を試作したメーカーじゃなかったっけ。
で、あまりに有名なバイスグリップなんだが、実は買うのは今回が初めて。従って、使い方は判らない。挟めばテコでも外れない、という評判だからどんなもんだろうと、さっそくそこらにあったボルトを挟んでみたが、どこをどうすれば外れなくなるのか判らない。握るのをやめたらポロっとボルトが落ちる。これだったら普通のラジオペンチと変わらんではないか。パッケージに書いてある取説をよく読むと、グリップのネジを締めたり緩めたりして、口金の幅を合わせろと書いてある。確かに、緩めたり締めたりすると幅が変わる。だが、ただそれだけ。いよいよ判らん。こんな事で、イザという時にシフトペダルの代わりになるのか、と半ばだまされた気分になっていたら、何かの拍子に「コリっ」という音とともに握ったグリップにロックがかかった。それでやっとネジを緩めたり締めたりしつつ、イイ感じにロックがかかる幅にして、グリップを握り込む事でロックをかけ、挟んだ物を離さない様にするのだ、という事が判った。確かに、かなり強情に噛み込んで離さない。こういう使い方をするんだな、と感心した。
今回かったバイスグリップは長さが13センチほど。シフトペダルの代わりにするにはちょっと小さいが、これしか出品がなかったから選びようもなかった。メンテナンスセットの中に入れるにしても、可愛らしいので場所を取らない。口金が細めなのでラジオペンチ代わりに使える。ちゃっちいワイヤーカッターもついているが、これはKTCのプライヤーよりマシ程度の切れ味だった。よく出来ているとは思うが、さすがアメちゃんが作っただけあって、実にアメリカ〜ンな仕上げである。もしかしたら、日本製のパッチモンの方が程度が良いかも知れない。
去年の6月に行なった武装解除で、明らかに不要となった個人装備や部隊器材をヤフオクで転売し、それで作った金がXR資金の主力となった。しかし、その武解で何もかも売り飛ばした訳ではなく、スリーピングバッグやそのカバー、インターナルフレームバッグといった、宿泊用の個人装備はまだ残しておく事にした。それらはアウトドアグッズとして役に立つからだ。また、売るには惜しいアイテムでもあるし、そういうのに限って、売った後で必要になってわざわざ買い直したりする事も多々あったからだ。
まぁ、他に用事がなければそのままにしておくのだが、XR改装やそっちの装備拡張にお金が掛かるのに、お金ないのである。日に200円のチマチマした貯金では間に合わないのだ(しかも去年の暮れから再開した分はED-PROに回したし)。そこで、本当に残す必要のある軍装以外は売り払う第二次武解の必要に迫られつつあるのだ。
まぁ、押し入れの肥やしにしても仕方ないし、ヤリクリしなきゃならんほどの収入しかないし、まぁこれは仕方ない措置かなー、と思う訳だが、それはそれで惜しい気が……。
阿部真大の『搾取される若者達ーバイク便ライダーは見た!』(集英社親書)を買ったのはちょっと前の事なのだが、最近流行の格差社会本の中では異色ともいえる「バイク便」の世界を題材のしていたので興味を引いたのだ。というか、実はあまりに収入が悪いので、バイク便のバイトでもやろうかなーと思ってた矢先にこの本を見つけたのだ。読んだ結果、「やっぱりやーめた」と思わせたのが、この本の第一の功績である。
ただ、この本を読んだ感想としては、この本の帯に書かれている「広がる不安定雇用と新たな搾取の実態」というところまでは、バイク便の世界を描き切れてないんじゃないか、と思った。というか、バイク便の世界ってのは、「働けども貧しい」という様な世界なのだろうか(これはバイク便が食える商売で彼女の親に結婚申し込んでもNoと言われない、という意味でなくて、いわゆるワーキングプアというところまで行ってる風に描ききられていないという意味)。この本を見る限りはそうは見えないのである。自分の様に、クビ切られて3年も闘って、僅かな解決金で職場復帰もならず、手に職がありながら歳食ってるせいで再就職もままならず、で、結局バイク便の世界に流れた、という様な話しであれば、再出発不能の格差社会のある部分を描いた本になったかもしれない。しかしこの本は、バイク便の世界と文化、そこにいる人達の特徴を描いた本であって、バイク便という仕事が搾取構造になっているところまでは描けてない。どっちかというと、好きな人が好きな仕事をしている、という風にしか見えないのだ。
ただ、この本の本当の狙いは、好きな仕事に没頭するワーカホリックとそれを非人間的に利用する経営=資本家の関係において、労働者がすり潰されていく恐怖と現実を描いているし、それらはホワイトカラー・エグゼンプションや過労死といった、格差社会のもう一つの特徴の部分の性質である。この本は、バイク便の世界を題材に、もともと好きだった仕事が次第に責め具になるさまを描き、その陥穽に陥らぬよう警告を発しているのだ。面白いな、と思ったのは、多くの格差本が格差をまるで自然現象のように、「やむを得ぬもの、その流れの中でどう生きるか」というテーマで書かれているのに対して、この本では最後に労働組合の存在を示し、団結こそが状況打開の手段である事を示唆している。
この本は、そうした社会学の側面もさる事ながら、バイク便の世界のでバイクやバイクの乗り方の「格好良さ」の基準も紹介されていて、とても楽しかった。実際、自分もXRに乗っている訳だが、確かにカウル付きのオンロードバイクよりもすり抜けはしやすいのである(笑)
今日、バイトの帰りに神保町の書泉グランデで、小林直樹の『マジック・ライディング』を買ってきた。1260円のところを500円の図書カードがあったので760円。どうやら昔、月刊ガルルで連載されていたのを本にまとめたものらしい。前から気になっていたのだが、いよいよ必要に迫られる格好で買う事になった。
スクールで実際に教えて貰いながら練習するのが良いに違いないと思うのだが、そうそう時間的余裕もないし、だったらまずは本でも読んで、知識として色々知っておこうかと思ったのである。こないだの初林道でも、あえてニーグリップはしない、とか、下りはリアブレーキで、みたいなのは、ネットでつらつら見ている内に頭の片隅に覚えていた事を思い出し、実際にやってみて何とかうまく切り抜ける事が出来た。だから座学と言えどもバカにしちゃいかんと思う訳だ。
さっそく、帰りの電車でパラパラ読んでみたが、「これが出来たら楽しいんだろうなぁ〜」と率直に思った。というか、やってみたい。書いてある事は、トライアルとかスーパークロスとかで使う様な超人的な事ではなくて、普通に悪路(悪路に普通もへったくれもないが)を走破するのに必要と思えそうなテクニックばかりである。出来ないよりは出来た方がいい、というよりも、出来る様になれば、こないだみたいにビビリながら走るって事はなくなるだろうと思った。
まぁ、1回2回読んだくらいでは頭に入らないと思うので(前に買った「オフロードバイク完璧メンテナンス」もまだ読んでる)、雑嚢に入れてヒマがあったら目を通す様にしよう。
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