2016年05月17日

   ようやく、塗装の目処がたち、これから仕上げの段階に入ります。


■まさかの傷、まさかのホワイト
   クリアを吹く前に、標準装備のステッカーを貼る事にしました。これらのステッカーは剥がす事はありませんし、でも塗装の上から貼ったのでは、大事にしてても削れたりするので、クリアを吹いて保護してしまおうという訳です。また、度重なるテーピングの結果、あちこちに塗装の段差が出来ているので、これもクリアで埋めてしまう必要がありました。場合によっては、耐水ペーパーで水研ぎする事も考えていました。
    貼付けるステッカーは、後頭部上部と下部なのですが、問題は下部の「安全運転」のステッカー。どうした訳か、ぷくぷくと気泡が浮いて来ました。貼った時はぴっちりしてましたし、今まで他のヘルメットに貼った時もこんな風にならなかったのですが、今回は気泡が多数です。指で押しても縁の部分は貼り付いているので空気が押し出せず、仕方なくアートナイフで気泡に切れ目を入れて、指で空気を押し出す事に。問題はこの時、キムチのケースか何かにヘルメットを逆さに置いて、ステッカーの部分をギューギュー押したのですが、その為か、ケースが当たった部分の塗面が凹んで傷になってしまいました。
   まさかの展開にかなり慌てた訳ですが、こうなっては仕方ないので、クリアを吹いては優しく削り、を繰り返して凹みを埋めて行くしかありません。ところが、当初、見通しが甘かったせいか、クリアは100mlしか買っておらず、たちまち品切れに。そこで翌日、改めてホームセンターにクリアを買いに行き、吹いてみたら、なんか様子が変。もう一回吹いて、どうみても色が白いので、缶を見てみたら、ななんと、ホワイトと書いてある。クリアと思って、事もあろうに白買って来て、しかも吹くまで気が付かなかった訳です。
   ここでかなり絶望した訳ですが、絶望してたって仕方ありません。クリア吹いたあと、水研ぎするつもりをしてましたし、白はまだうっすらとしか吹いてないので、丁寧にやれば白だけ落とせるかも。そう思って丁寧に水研ぎして白を落としました。そして、辛うじて目立たない程度に白を落とす事に成功しました。何でもやってみるもんです。その後は、後頭部の傷にクリアを吹いては削りを繰り返し、凹みを埋めた後、この部分だけ軽くラップ塗装して傷を目立たなくしました。

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DANGERと安全運転のステッカーを貼付け
カラーの塗面のアチコチは、マスキングテープの跡が残ってます

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左顎の、内装のクイックリリースの注意書きのステッカーも貼り直し
細かい事ですが、こだわりですw

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とりあえずクリアを吹くのですが、これでは明らかに量が足りません

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右下に写っているキムチの器で傷を付けてしまいました
厚塗りが過ぎたのか、中はまだ乾いてなかった様です

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しかも、善かれと思って吹いたらホワイト
立て続けのアクシデントに、ホントに絶望してしまいました

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間違えた原因は、一晩でクリアが売り切れて
それに気が付かず、隣の白をつかんだ事
どうせなら、違う色置いてくれよな、と思いました

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どうにか辛うじて白を落としました
あまりやると、下地の白が見えて来てしまうので、ほどほどに

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塗装中に埃が付いたのか、表面が荒れた部分があったので
削って塗装し直す事に

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マスキングを剥がした時に出来たピンホールは
ティッシュのこよりを使ってスポット的に修正

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改めてクリアを買って来て、吹き直しです
ちなにみ、ニッペンよりアサヒペンの方が粒子が細かくてキレイです

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こうやってみると、くっきり凹みが見えます
これを埋めて行きます

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顎のところのチェッカーで、マスキングの外し忘れが発覚
仕方ないので、その部分だけマスクして、塗装&クリアし直し
この後も、アチコチで外し忘れが出ます

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どうにか凹みを埋めて、ラップ塗装で誤摩化しました

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色々スッタモンダしましたが
取りあえず、帽体の方の修正&クリアは目処が立ちました
しばし放置して、乾燥させます


■バイザーの塗装
   初期のデザインの段階で、バイザーのデザインについては全く良い案が浮かばず、なんなら黒いままでも良いかと思っていたのですが、いざ帽体が仕上がってみると、単に真っ黒というのでは今ひとつもいいとこで、ちょっとでも色を入れたくなりました。かつ、ウレタンクリアは2液式の一発勝負なので、塗装するならバイザーも仕上げておかねばならず、そこで急遽、バイザーの塗装に取り掛かる事にしました。
   バイザーも帽体同様に、ブラックのクリア仕上げなのですが、バイザーはそこそこ複雑な形をしてるので、クリアを削るのが大変です。そこで塗装する部分だけクリアを削って、その上から塗装を施しました。しかし、複雑な形をしているだけあって、細かい所を削るのが難儀で、結局削り切れなかった部分は塗装が乗らず、マスキングを外した途端に、べろべろと塗面がめくれてしまいました。
   ズボラかましようがないと悟り、結局、全面的にクリアを落とす事に。難しい事はありませんが、根気が求められる作業となりました。特にSHOEIのロゴは、塗装でなく樹脂系の何かで書かれていて、耐水ペーパーだけでは落ちなかったので、パーツクリーナーで溶かして落とさねばなりませんでした。
   ともあれ、クリアを全部落とし、改めて赤、白、黒で塗装したあと、SHOEIのステッカーを貼って、上からクリアを吹きました。

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塗装しないところをマスキングして削らない様に保護しました
バイザーはプラなので、プラサフなしで塗装出来ます

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イメージとしてはこんな仕上がりなのですが
削り損ねた部分の塗膜が剥がれて、みっともない事に

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結局、全部削る事に
これだったら、最初からやっておいた方が楽でした
SHOEIのゴロを削るのが難儀しました

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黒の部分も塗装しなおし、カッコいいSHOEIのステッカーも貼りました
こちらもクリア吹いて、しばらく乾燥


■ウレタンクリアーの塗布
   ウレタンクリアは、ラッカークリアよりも塗膜が強靭でガソリンなどの油脂の浸食にも強く、かつ磨けばピカピカになるという事で、最終の仕上げで塗布する事にしていました。問題は、ウレタンクリアーは乾燥でなく、2液が混合する事で化学反応によって硬化する、という性質があり、塗布は一発勝負という事です。そして、ウレタンクリアの塗装は、今回が初めての体験です。
   使用したのは、ソフト99のウレタンクリア。説明によると、底部の突起を固いものに押し付けて2液を混合させ、20分ほど置いてから、良く降って噴射せよ、とあります。そして、一気に塗らず、薄く塗って、10分ほどしたらまた塗る、を繰り返せとの事。そして、その通りに実行しました。
   始める前は色々緊張していたのですが、実際やってみると、普通のラッカークリアと作業の中身は余り違いがありません。厚塗りしない事、埃が立たない環境が良い事、吹く前には十分缶を振って撹拌する事、そのくらいです。1缶丸ごと使うつもりをしてたので、吹いては10分置き、というのを延々繰り返しました。ひつこく吹いているとタレてくる、という風にも書いてあったのですが(垂れても後の水研ぎで修正できる)、案外垂れる事もなく、最後まで吹ききりました。
   先にも述べた様に、ウレタンクリアは乾燥でなく化学反応で硬化するらしいので、塗装後、最低でも72時間、可能ならば1週間くらいは放置しておくのが良いとの事。でないと、うっかり水研ぎしたら、中はまだ固まってなかったー、という事もあるそうです。
   とはいえ、完全にカッチカチに固まってしまうと、開口部のマスキングを外すのに難儀しそうなので、表面が乾いた時点でマスキングを全て外しました。案の定、クリアがタレて厚くなった部分は外すのに難儀して、アートナイフで塗膜を切りながら外さねばならない所もありました。また、長期に渡って貼りっぱなしだったせいか、テープの糊がゴムに残る部分もあり、燃料アルコールで拭いてキレイにしました。

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ウレタンクリア、連続塗布
ラッカーとは違い、独特の臭さです

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マスキングを外した状態
仕上がりのイメージはこんな感じです
ウレタンクリアはラッカークリアより光沢があります

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マスキングの糊が残ってしまいましたが
アルコールで拭いてキレイ出来ました

マスキングの縁が汚くなった部分が目立ちました


■水研ぎ〜コンパウンド研磨
   ここまで来るまでに長い道のりでしたし、むしろこれからが根気の要る作業、という事もあって、水研ぎとコンパウンド使った研磨は、もう止めとこうか、と思ったくらいでした。ここで失敗したら、もうやり直しは効かない事もあって、かなり躊躇っていました。しかし、ヘルメットの自家塗装は、妥協したら最後です。いくら光沢があるとはいえ、表面がザラザラなのは見過ごせません。
   とはいえ、これまたやった事のない作業なので、失敗のダメージの少ないバイザーから取り掛かりました。まず、1200番のペーパーで表面の凹凸を取り、次に1500番、そして2000番と順番に目の細かいペーパーに変えて行きました。そして、次にソフト99のコンパウンドを使って、細目、中目、極細の順に磨いて行きました。すると、やったらやっただけの事あって、ピッカピカに光る様になりました。ただ、1500番から掛て行くと、削りすぎる所もあったので、2000番だけで水研ぎした方が良い事。光り方が甘い時は、さらにコンパウンド付けて磨く事、などが分りました。
   これを元に、帽体は一日かけて一気に水研ぎしました。あまり徹底してやると、エッジの立った部分などは削れてしまう可能性が高いので、多少、凹凸が残っていても、磨けば目立たない程度なら、ひつこく研がない様にしました。
   コンパウンド研磨は、徹底してやる様にしました。しかし、それでも一部クリアが削れている部分などは、あまりひつこくやると、さらに削れてしまうので、そこそこで止めなくてはならない所もありました。しかし、それでもやっぱり、やったらやっただけの事はあって、全体的にツヤツヤしてキレイになりました。
        
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耐水ペーパーで水研ぎして、表面の凹凸を取ります
タレたところも、キレイに消して行きます

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ソフト99のコンパウンドセット
トライアルセットとはありますが、1/5ほどしか使いませんでした

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右側が研磨後、左側が研磨前
やっぱり、やった方がキレイです

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帽体の方も水研ぎ
力を入れすぎず、丁寧にやっていきます

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全体が艶消しになりました。表面が圴一になっています

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コンパウンドを使って磨くと、光り始めます

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磨く。ひたすら磨く。根気の要る作業です

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良い感じに磨き上げる事が出来ました


■完成
   企画から約1か月半、ようやく完成しました。色々細かいところで失敗は気に入らない所はありますが、ともあれ完成です。生まれて初めて、ヘルメットに絵描いて塗装して、ともあれ形に出来た訳ですから、ひとまず成功と言って良いでしょう。
   失敗点としては、口の大きさが、実は左右で揃ってない事。これは絵を描く時点でまったく気が付いてなくて、あとで顎にチェッカーを入れた時に、メス目の数が合わなくてやっと気が付きました。その時点ではもはや修正のしようがなかった事。左右に分かれてるから、パッと見た目に分らないであろう事から、目をつぶる事にしました。(正面から良く見たら分ります)
   ヘルメットの縁のゴムの部分、つまり開口部は、最後の最後までマスキングを外しませんでしたが、結果として塗装やクリアが重ね塗りされ、剥がすのに少々難儀したのと、塗りムラに最後まで気が付く事が出来なかった。面倒でも節目節目で剥がして、修正してまたマスキングすべきでした。
   今回は、塗装しつつデザインを考える、という感じだったので、失敗しては塗り直し、を繰り返しているウチに、塗面が厚くなり、最終的にウレタンクリアを吹いてからも、しばらく乾燥に時間が掛かって、それを知らずバイザーやマウスカバーを付けたところ、帽体に跡が付いてしまいました。出来ればデザインは最初の段階でしっかり検討し、塗る手順も考え、出来るだけ薄く仕上げるのか良いかと思います。
           
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個人的には、思いのほか、良い感じに出来たと思います
少なくとも、既製品よりは目立つでしょう

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バックビューも目立つ事
クイックストラップを使うので、市松模様は丸々見えます

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暗がりであっても、ガバっと開いた口が目立ちます


   しかし、やっぱり自分でデザインを考え、試行錯誤して作り上げたヘルメットは、いいなーと感じました。既製品で自分らしさを発揮できれば、それはそれで良いのでしょうが、こういうものは目立ってなんぼです。自分らしさを全開に出来るのが素晴らしいと思います。このヘルメットなら、200人のライダーの中で揉まれて走ってても、はたまた薄暗いウッズでひっくり返ってても、「たにし、ここにあり」と目立つ事でしょう。余計なお金も色々かかり、手間もヒマも掛かりましたが、やっぱりチャレンジして良かったと感じています。そして、プロの塗装屋さんが、高いお金を取る理由もよく分った今回の企画でした。




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