2017年06月04日

   今年、当初考えていたレース計画では、WEXを中心に、季節の良い爺ヶ岳だけJNCCに出る、というものだったのですが、TOYZ Racing エンデューロ部の部長も兼務している関係で、そちらの意向も汲まねばなりません。6月は11日に開催されるJNCC爺ヶ岳戦に参戦の予定でしたが、「先日の雪のWEX勝沼のリベンジをしたい」とか、「長野よりも勝沼の方が近い」といった理由で、クロスカップ第二戦に参戦する事になりました。

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TOYZ Racing & TEAMつぼ焼きご一行(列外一)
デカール揃えてイキってる割には
総合順位下から4番目以下でしたwww


■下見でびっくり
   ところで、自分の中でのクロスカップのイメージは、「始まる前から投げたレース(2009年)」「楽しむどころか、無事に帰って来れたのが不思議なくらい(2012年)」「とてもじゃないが、無事に帰れないと判断して(2015年)」という具合に、ロクなものがありません。しんどいだけならともかく、とにかく怖いイメージで、無事に帰って来れるか分らん、というのが正味の感想です。「TOYZの面々は、そういうの知らんのやろなぁ」と思いつつ、それでもここ数年、徹底して乗り易いバイクを作る事に腐心し、それに基づく自信も少しは芽生えつつある今日この頃、どこまで頑張れるかチャレンジするつもりで、CRF250RX“モルゲンシュテルン号”でエントリーしました。
   いつもの様に、パドック取りの為に、午前中に現地入りして場所取りをしたのですが、前回のWEXの時とは打って変わり、昼を過ぎてもパドックはガラガラ。そもそもWEXよりは参加人数が少ない訳ですが、それにしたって随分とノンビリしたもんです。自分も別に前の日にバイク乗るつもりはなかったので、こんな事もあろうかと、トランポの荷室の窓にスモークフィルム貼る作業してました(あまりキレイにいかなかったので、この種の作業は出先でやるもんじゃないと思いました)
   そうこうしているウチに、TOYZのルーキーな隊員が揃ったので、受付済ませたあと、少しだけコースを見に行く事にしました。ところが、見に行ってびっくり。WEXとは全然難易度が違うとはいえ、自分がこれまで出て来たクロスカップともコースの難易度が違う。これはイカンという事で、最初から歩く事にしたのですが、前回自分が腹で滑った大坂は下りになっており、その横のウッズを使った傾斜の急な長い上り坂、それを越えたあとの急な下り坂、コース後半のウッズセクションの前にももう一つウッズセクションがあり、MXコースに戻るまでも長々とコースが続いている。これまでにないハードかつ延長なコース設定になっていました。
   困難を極めるコースは、前半部分に集中しており、上り坂を登り切るのも大変なら(いくつもラインがあるが、ギャップがあったり根っこがあったりで、止まったら再発進が大変)、前転しそうな急な下り坂も怖い。こりゃぁ、明日、無事に帰って来れるかなぁ、と思っていたら、TOYZのルーキーの面々も顔面蒼白で、明らかに「エライとこ来たー」という顔をしている。まぁ、明日はかつてのたにしさんを追体験してもらうより他ありません。

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今回はCRF250RX“モルゲンシュテルン号”で参加
XR230は下ろして、部隊装備を積み込んでいます

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クロスカップでは夜中から当日朝にくる人が多く
前日入りだと好きな様にパドックが取れました


■取りあえず1周
   夜は前回のWEX勝沼の時と同じ温泉行って、ばーちゃん家みたいな飲み屋で前夜祭して、パドック帰って来てからもワイワイやってる面々を尻目に、0200時頃には就寝。寝不足ではレースはともかく、帰りの道中の安全運転に自信が持てないからです。
   受付は前日に済ませていたし、出走は0900時からという事で、朝はゆっくり寝てこましてやろうと思ってたのですが、いつも通りに0600時に起床。いつものクロスパーク勝沼なら、いくら晴れて様が夜中に雨が降ってコースは地獄の様相に早変わり、という事になるのですが、今回は珍しく一滴も何も降らず、ドライコンディションでのレースが走れそうです。といっても、昨日、ビビったコースを走らねばならん訳で、ちっとも安心は出来ません。気になるタイヤの空気圧は、前後とも0.6にしました。早い人なら、0.9〜0.8くらいにするんでしょうが、どっちみちノロノロとしか走れないので、多少低めの方がタイヤの接地面が増えて案配よいと判断しました。
   何だかんだで時間が過ぎて、いよいよ120分クラスのスタートです。今回は80台が出走するとか。クロスカップも近年台数が増えて来てる気がします。出走はAクラスから順にスタート。一番人数の多いCクラスも団子になってスタートです。しかし、WEXみたいにスタートと同時にドジ踏む人は一人も居らず、ずずーっと最初のウッズに向かいました。
   今回のレースで、一番しんどかったのは、一等最初のウッズの長い上り坂であったのは、我々の一致する見解でした。2速ないし1速でアクセル開けて登って行くより他ないのですが、地下茎だの根っこだので突っかかったりハマったりすると再発進がしんどいですし、エンストなどしようものならキックも大変です。止まらない、止まっても直ぐに発進する、とにかく上まで登り切る、その事に全力をあげました。
   自分は全般的に下りが苦手で、ましてや頭が足より下になりそうな下り坂は恐怖以外しかないのですが、今回は地面がドライだったお陰で、どんな格好して様が、取りあえずは下って来れたのが幸いでした。その様な訳で、死にほど嫌なウッズも、ゆっくり安全第一で下って行けば、どうにかクリア出来ましたし、嫌らしく長い上り坂も、CRF250RXならアクセルさえ開いていれば登って行くという感じで、相当バイクに助けられました。
   今回、セクション的にもっとも困ったのは、チェックポイント手前に設けられたタイヤセクションで、普段こうした練習は全然やっていなかったので、通過するのに難儀しました。他の人は、簡単に通過してる人もいるので、やっぱり練習量の違いかなぁ、と感じました。

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WEXの時は飛び入りだったのですが
今回はちゃんと事前に予約入れましたw

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パドックに帰ってから、さらに続きをやったみたいですが
良い子の自分は早々に寝ましたw


■2周目へGo!!
   途中、何度も休み休みしながら、それでもようやく1周回って来たのですが、ここでピットインして今後どうするかをしばし黙考。路面のコンディションは、これまで参加したクロスカップでは極上で、いきなり滑って転けるという心配もなさそう。でも、やっぱりコースがキツくてしんどいにはしんどい。ただし、当初予想してたほど怖いという事はなく、疲れさえしてなければ、言い換えれば疲れる様な走りをしなければ、周回するのは無理ではないな、というのが判断でした。
   そこで、十分に休憩を摂ってから、2周目に突入しました。疲れる原因の一つは、「ゆっくり走りすぎる」というのもあるので、1周目よりもアクセル開けて行く事にしました。この頃になると、ライダーも大分ばらけているので、自分なりの走りが出来る様になっており、安全確実なラインを走る事が出来るようになっていました。一等最初の長い上り坂も、2速で出来るだけアケアケで行き、一気に登り切る事が出来ました(ただし、疲労困憊しましたが)。
   その後は、疲れたら休み、元気が出たらまた走り、というのを繰り返し。苦手なエンデューロコースの下り坂も、激下りのお陰で大して怖くなくなっていて、正しいフォームでスムーズに降下。その他も早くないものの安定して通過し、唯一困るのはチェックポイントの前のタイヤセクションだけ、という感じで、1周目よりも早く帰って来ました。
   どんなレースでもそうですが、取りあえず1周走れたらその次も走れるものですし、2周目以降は1周目よりも楽に走れる事が多いです。つまり、今回のクロスカップは、これまでのクロスカップとは異なり、かなり気持ちに余裕が持てるレースという事です。

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朝のミーティング
前回の腹滑りのお陰で有名になったのか
ライダー紹介されましたw

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クロスカップで定番の参加賞のお弁当w
レースでゲロはきそうになっても、腹は減りますw


■3周目でエライ目
   とはいえ、2周終わった時点で残り時間は40分。10分休んだとしても残り30分ですので、もう1周くらいは余裕で帰って来れるでしょう。この頃には、TOYZのルーキーな隊員もピットエリアに帰って来てましたが、文字通り「無事に帰って来れたのが不思議なくらい」みたいな顔をしていて、とてもじゃないが、もう1周行ける感じではない。しかし、自分は行かん訳にはいかんので、3周目に突入しました。
   が、何でも無いコーナーでボテ転け。レース中に転けると、起こすので相当体力食われるので、速度よりも転けない事を優先して走っているのですが、何でも無い所で転けるというのは、自分が意識してないところで結構疲れが溜まっている証拠でもあります。まぁ、気にするとドツボにハマるので、気にせずウッズの大坂を突破。でもやっぱりヘニョヘニョになる。どっちみち、この周回で終わりだろうから、頑張って行こうと気合いを入れる。
   ところが、2周目はあっさり通過出来た段差のある左コーナーのインのラインで、掘り出された地下茎に引っかかってしまい、押しても引いても抜け出せず、一体何が起こったのかも分らず、最後の最後のここにきて、こんなしょーもない事になった事に大激怒。世の中ちゅうのは、上手い事いかんもんです。ようやく原因を突き止めたものの、押したり引いたりではどうにもならず、結局、バイクを竿立ちにさせて横にぶっ倒してワダチから脱出させました。出来るだけ他のライダーの邪魔にならん様に気をつけたのですが、若干名、邪魔をする格好になって、申し訳ない事でした。
   ここを過ぎたあとは、シンドイだけでそれほど難所らしい難所はなく、最後のチェックポイントのタイヤセクションも、若干ズルする格好にはなりましたが、とりあえず通過して、チェッカー。無事、走り終える事が出来ました。


今回、一番エラい目に遭ったシーン
ごっつい怒鳴ってますが
レース全体としては、ビビったりボヤいてる方が多かったですw


■まとめ
   今回、120分クラスでリザルトに名前が残ったのは77名、内、周回数8周以下は18名しかいないという結果に驚きました。ローカルレースは、そのコースの常連が参加者の中心になっていて、回を重ねるごとに飽きてしまってコースの難易度が上がるか、スピードレンジが上がる傾向にあるのですが、クロスカップもまさにそうした傾向をもつレースだという事です。「出る度に難易度が上がって、前回の経験が活きない」というのは、自分のクロスカップ評なのですが、まぁ、それももっともな事だとい訳です。
   その一方で、下見の段階では相当ビビった訳ですが、今回は怖いと感じたのは最初の1周だけで、それも走り切ってしまえば意外と走れました。周回数が極度に少なかった理由は、難易度の高いコースだけに、直ぐに疲れてしまって都度つど小休止を入れたり、1周するたびにピットインして大休止を入れていたからで、もう少しコンスタントに走る事が出来たら、2〜3周は多く回れたのではないか、という感想を持ちました。
   前回と今回での決定的な違いは、バイクがRX化されている事で、これが大きな威力を発揮しました。足付き良く柔らかい足回り、粘り強いエンジン、無駄な飛び出しがなく操作し易いスロットル、こうしたエンデューロ向きの改装のお陰で、長い上り坂もアクセルを開けている限り登り続け、ギャップや段差で車勢が不安定になっても足をついてリカバー出来たり、急な下り坂でも比較的怖い思いをせずに降りてくる事が出来ました。乗り易さが安心感に繋がり、また体力の消耗も押さえ、頑張りが利く要素になったと思います。
   そして、なによりも、苦手意識しかなかったクロスカップを、終わったあとに楽しく感じれたのは、初めての成果であったと思います。そして、フルサイズのモトクロッサー(をベースにしたエンデュランサー)で走れたのは、これまで自分が試して来た改装が正解であった事も示したと思っています。次は、周回数を増やす頑張りをしたいものです。

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帰りは、やっぱりほうとう
次回くる時はブドウかなwww


Bite it like a Bulldog



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