2007年01月27日

海沢キャンプツー演習

   即応装備も目鼻が整ったし、XRも一発目のオイル交換が済んだ、という事で、今後の機動作戦に即応するための演習を、1月27〜28日の日程で行う事にしました。念願の「野宿ライダー」はここから!と言う訳です。

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紫線は往復路、青線は往路、赤線は復路

■出撃
   今回の演習地、奥多摩海沢渓谷は、旧設営隊の活動で何年も活用してきた、言わば“勝手知ったる”何とかで、行き方から補給地に至るまで、大体は頭に入ってる演習にはもって来いの場所です。しかし、今までは自動車の助手席にふんぞり返っておれば良かっただけですが、荷物を担ぎ自分でバイクを運転して行く訳ですから、まずは慣れた所から、と思った訳です。
   起床は0830時、あまり早い時間に出撃しては寒くてたまらん、と思ってましたのでゆっくり目です。XRを引き出し、シートを乾かし、大家のおじさん(ハーレー乗り)と雑談しながら、荷物を引っ張り出して荷台にくくりつけたり、担いだりして、1030時出撃準備完了。エッチラとXRにまたがって意気揚々、出発しました。
   トリップメーターはまだ76kmでしたが、これから延々高速移動という事で、小松川のいつものセルフスタンドに直行。ところがここでトラブル発生、XR を給油機にすりより過ぎて、XRから降りれずスッタモンダし、降りたら降りたで、給油機との隙間から出られず、給油が済んだら今度は車体の左側から乗れず、仕方なしに右側から乗車。もともとXRの車高が高い上に、荷台にリアバッグが載っているので、乗り降りの際に右足を上げるのが無理で、座席の上を引きずる様に降ろす訳ですが、身体を左側にずらす空間が無い上に、バックパックやカメラバッグを身に着けているので、ニッチもサッチも行かなかったのです。降車問題はこの後も度々起こるのでした。

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出撃前のワンショット
出来る限り荷物をコンパクトにしたつもりですが
ご覧の有り様です


■寒さとの戦い高速道路
   今回の移動の大半は高速道路で、平井大橋から首都高、三郷から外環、大泉から関越、所沢から圏央道と、贅沢な経路で行きます。大体1時間くらいの行程です。設営隊で何度も行き来した道ですが、一応、予め地図で予習し、JCTの位置や名前は頭に入れておきました。
   高速に入るなり、時速80kmまで加速したのですが、自動車の皆さんは大体120kmくらいですっ飛んでお行きになる。そりゃ飛ばしたくなるほどガラガラに空いてましたから。しかしこちらは吹き晒しなので、80kmで辛うじて我慢、90kmでかなりタチの悪い罰ゲーム、100kmも出すとただの拷問で、日陰に入ろうものなら、ただそれだけで速度落としたくなるくらいでした。まぁ、慌てる理由は全然ないのでドンドン追い越してもらいした。
   オフロードバイクはシート幅が狭いので、1時間もするとケツが痛くなるとの事でしたが、案の定、ケツが痛くなってきたので、ケツを浮かしたり位置を変えたりして凌ぎました。前後にケツを動かせるだけに、リアバッグと背中は10センチほどの隙間があったのですが、この隙間にバックパックがずり落ちてきて、身体を前に押し出すのが困りました。肩ストラップを絞ってバックパックを背中に出来るだけ密着させる事で、若干改善されましたが、荷物の積み方担ぎ方は要改善です。
   そんなこんなで、昼過ぎに圏央道青梅出口に着きました。

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この日、東京は気温15度だったそうで
3月上旬の陽気だったとか
道理で日向に居れば暖かかった訳です


■ノンビリチンタラ山道を
   取りあえず腹が減ったのでファミレスに入り、一人で味気なくハンバーグ定食を食べ、ウエイトレスの格好した現地のおばちゃんから「ごゆっくりどうぞ」と言われたものの、道順を地図で確認したら、ソソクサと店を後にした。
   青梅市内を抜けて411号線に入ると、そこは信号の少ないクネクネ道で、週末という事でツーリングのバイクも多い。次第に道は「山の麓だなー」といった感じになってきて、制限速度が40kmとか30kmといった表示になってくる。まぁ、皆さん60kmくらいで走っているのですが、自分も4速でいつでも止まれる様に心がけながらスイスイと走り続けました。
   途中、スタンドに寄りガソリン補給。トリップはまだ100kmほどでしたが、早めに補給を心がけました。またコンビニに寄り、シャウエッセンやインスタントラーメンなどを買い、LEDライトも買う。トイレを借りてスッキリ踏ん張ったまでは良かったのですが、バーパットバッグをトイレに忘れ、後から入ったライダーの兄ちゃんに渡してもらうなんてのもありました。
   補給も済ませ、いよいよ海沢渓谷へ。昔は半分くらいはダートだったのですが、今は一番上まで舗装されて、楽に上がって行けます。ただし、これは自動車での話しで、自分みたいにオフローダー初年兵は、クネクネのブラインドコーナーだらけの元林道に、恐々突入したと言ったところです。3速で時速30〜 40km、対抗車と残雪に注意しながら、バリバリと登って行きました。昔、この山道をクソ重い荷物担いで上がったのがまるでウソの様に、あっという間に目的地に着いてしまいました。

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所々に残る残雪
渓谷だけに日の当たりの悪いところもあって
運転は要注意です


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勝手知ったる何とか
今年も来たぜい!(一人だけだけど)


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到着するとデカワンワンが出迎え
じゃなくて、地元の人が散歩に連れてきてました
温かかったです



■寒さに打ち勝て焚き火キャンプ

   現地に着いたからにはやる事は決まっていて、荷物降ろして、テント立てて中に荷物ぶちまけて、焚き火用の落ち枝拾いを5往復くらいして、カマド作って火おこして、飯炊いてラーメン煮て食って…とまぁ、ありきたりな流れになります。
   ちなみにこの夜作ったのは、飯盒に2合の米と目の前に流れている渓流の水をブチコミ、シャウエッセンも一緒にブチ込んで炊いた飯と、キャンティーンカップで煮たサッポロ一番味噌ラーメンです。飯は明くる朝の分もあるので半分残しましたが、腹一杯でした。こんなビンボーくさいメシでも、寒い何もない所で食うと美味く感じるから不思議です。
   メシも食い、拾ってきた枝も燃やし尽くすと、本当にやる事なくなってしまい、テントに入ってシュラフに潜り込みましたが、なかなか寝れず、ラジオ付けたままうたた寝したりしてる内に、気が付いたら朝になってました。

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メシ炊きの真っ最中
寒いせいか、なかなか炊けません


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この日は半月 でもかなり明るかったです
(三脚がないので手ブレ写真)


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なかなか寝付けず
ラジオ聞きながら、ボケっとしてました



■そして帰還

   携帯のタイマーは0530時に合わせていて、またその時間に起きたのですが、辺りは真っ暗け。無理に起きても片付けも出来ないし、帰ろうにもまだ路面が凍結してる箇所も残っている可能性があるので、そのまま寝てしまった訳です。
   目が覚めて真っ先にしたのは、オプティマスに火を着けて、昨日の飯盒メシを温める事でした。気温はマイナス2度。谷間なので全然陽が差さず寒いので、顔も洗わずです。やっとこ温まった飯盒メシをカキコミ、テントの中身を収納可能な状態にして外に出し、テントも畳んでドンドン片付けていきます。途中、写真撮りに来た人や登山客と雑談しながら、1030時には出発準備完了。十分暖気を済ませ、下山しました。
   帰りも行きと同様に3速で、ただし暫くはアクセルをふかさなくても30kmくらいはスピードが出て、しかも下りなので少々怖かったです。コーナーではとにかく出口に視線を向けなければ曲がり切れないのですが、路面が気になってどうしても足下を見てしまいがちで、余計怖い思いをしました。しかし、キッチリとブレーキペダルに爪先を当てていたお陰で、いきなりコーナーから対抗車が出てきても、とっさに止まる事が出来、大事なく下山できました。
   甘い物が食べたくなって、411号線沿いのコンビニでエクレアを買おうとしたら、バーパットバッグをハンドルに付けっぱなしだったりしてたりしましたが、それ以外は大した問題もなく、帰りの高速も寒さに耐えながら時速100kmでビンビンに飛ばしました。
   ただ、平井大橋の出口で信号待ちをしていて、信号が変わり発進しようとすると、エンストしていて、ガスコックをリザーブからオンに変えたらエンジンが掛った、というトラブルがありました。原因がよく判りませんが、何にしても無事帰還出来ました。

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夜中の間に随分霜が降ったらしく
テントの部分だけ乾いてました


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今回はあまり気持ちに余裕がなかったせいか
あまり大した写真は撮ってません


使用車両:HONDA XR250(BA-MD30)
全走行距離:257.1km
消費燃料:6.56L
平均燃費:27.9km/L
巡航速度:90km/H(高速道路)
60km/H(一般道)
40km/H(山道)

----------各装備の評価-----------

*バーパッドバッグ
   ラフ・アンド・ロードのルーティングP.A.S.バーパッド。ツーリング中のマップケース&財布として活躍を期待した。
   マップケースに入れたまま地図を見るのはちょっと見にくかった(地図が横向きに入っているから)。バイクに跨ったままの姿勢で見下ろすよりも、一端マップケースから取り出して、じっくり見た方が良い。信号待ちで見ようとして、青信号でもたつく事がしばしばあった。むしろ、出発前にしっかり地図をみて、地物の名称をしっかり頭に入れておく方が良い。
   財布としては、高速道路の料金所では、紙幣で払って小銭とレシートを放り込むのがやっとで、一々小銭を取り出す余裕はない。コインフォルダは、邪魔で札を出したりお釣りを入れるのに邪魔だった。
   コンビニで買い物する時に、トイレに置き忘れたり、バイクに付けっぱなしだったりする事が多かった。今回は財布を持たず、お金から免許証、カードまでこれに入れていたが、保安上よろしくない。最低限のお金だけ入れて、免許証やカードその他は財布に入れて、身から離さないのが良い。
   結論として、マップケースや事務用品入れとしては使えるが、財布や携帯は身につけるのが良い。

*兵式飯盒
   今回、格別の思い入れをもって投入した訳である。飯盒の中にはタオルでくるんだキャンティーンカップを入れた。
   パッキングに関しては、もともとリアバッグに入れるつもりであったので、納めてしまえば邪魔という事はなかった。
   ただ、判っていた事であるが、ソロキャンプで、しかもガソリンバーナーを使う前提があって、飯盒はやはりオーバースペックであった。モリタもしくはユニフレームも角型クッカーで充分である。
   問題点を挙げると、メシの炊きあがりを見るのにフタを取るのがちょっと面倒だった、底が深いので洗うのが面倒だった。

*LEDライト
   せっかくペツルのヘッドライトを持っているのに、パッキングするのを忘れたという大失敗のため、仕方なしに奥多摩のコンビニで入手した、パナソニック中国製の980円のライト。単四アルカリ電池3本使用という、中途半端なパワーソースであるが、あるとないとでは大違いで、月明かりの中で活躍した。LEDの明かりは青白くてあまり好きではないのだが、電池が相当長持ちする様である。
   当然、頭に付ける事が出来ないので、手が空いている時は良いが、メシ作ったりしている時などは、口にくわえて作業をしなければならなかったが、ないより遙かにマシであった。でも、改めてヘッドライトの有り難さを実感した。

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田舎のコンビニでもLEDライトが買える時代
豆球使うヘッドライトは時代遅れなのか?


*2リットルポリタン
   今回の演習では、米軍の1クォートキャンティーン(カップ付き)とエバニューの2リットルポリタンを投入したが、現地で給水可能であるのが判っていたので、水は入れて行かなかった。そして現地で2リットルポリタンに水を入れて、一晩使ったのであるが、炊事や歯磨きなどであれば、2リットルのポリタン1本でお釣りがくるほど充分である事が判った。
   1クォートキャンティーンは、装着されているカップにかなりウエイトがあるのであるが、ポリタンがあれば水筒の方は要らないので、持ち運び方は再考する必要がある。(まぁ、なきゃないで構わない物だが)
   今回はバイクと言う事もあってガソリンバーナーを使った訳だが、プレヒートが面倒で、紅茶を沸かして飲む、なんて事はしなかった。サーモスの様な魔法瓶を持って行き、炊事の時に湯を沸かして入れておき、温かいお茶とか飲みたい時に使う、ってのはアリかもしれない。

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今回初投入のエバニューのポリタン
何でもない代物だが、一度に大量の水が運べて便利


★モンベル・ULSSダウンハガー#2
   とにかく威力絶大。夜中は恐らくマイナス5度以下になったと思うが、ウェット1枚で寝る事が出来た。しかも、伸び縮み自由なので手を身体の横にしても窮屈でなく、楽々と寝る事が出来た。身体が自由に動かせるので、ファスナーの上げ下ろしもしやすく、しかも出る時はさっと開くので、夜中のトイレが楽に行ける。
   朝方、テントにくっついていた部分が結露で濡れていたが、寒い季節にはやはりシュラフカバーがあった方が良さそうである。

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これなくして今回の演習の成功はあり得なかった
帰って速攻で干しました


*武器ポーチ
   寺崎勉さんの「新・野宿ライダー」に倣って、食事関係の用品をまとめた訳だが、現地では意外と使わなかった。まぁ面倒臭くて使わない場合もあるので、なきゃないで困ると思うが、鍋つかみ(ソロ用クッカーなら不要)、軍手(焚き火用でメシを食った)、しゃもじ(ぶっちゃけ不要)、アーミーナイフ(歯で封を開けた)、ハサミ(物を切る食材を使わなかった)、歯磨きセット(歯を磨かなかった)、という具合に、実際使ったのは箸だけという有り様だった。まぁ、歯ぐらいは磨くべきであったが。
   余計な物を外して、塩や唐辛子粉の小瓶を入れた方がよほど良かった様である。調味料入れは今後の課題であるが、店で買える物は大抵味が付いているので、せいぜい塩と唐辛子粉があれば、事足りそうな気がする。

*オプティマス123R
   以前、スノーピークのホワイトガソリンを入れたら調子悪くなったのだが、そのままだったので、ビニールチューブでXRのタンクからレギュラーガソリンを吸い上げ、継ぎ足して使用した。
   最初はやはり火力が安定しなかったが、徐々に安定し、普通に使えた。やはり屋内と屋外では気温や風の関係で、中火くらいで室内の弱火くらいの火力だった様である。
   プレヒートが面倒で一度火を消したら、また火を着けるのが億劫で、食後のお茶とか作らなかった。しかし、バイクのガソリンが使えるメリットはやはり大きかった。

*ロウソク
   仏壇ロウソクにシエラカップを使った。長い内はシエラカップにロウを垂らしてもロウソクがなかなか立たず、寺崎勉式に針金を巻き付けて立てた。ただ、ロウソクに針金を巻き付けているだけだから、ちょっと動かしただけでも倒れてしまう。じっとしているのが精一杯だった。まぁ、テントの中で着替えたりする時は、ライトだけでやるので問題ないが、まだまだ工夫が必要だ。
   シエラカップは収納に困り、軍手、着火用の固形燃料、ポケットトーチと一緒に一つのポーチにまとめたが、軍手は常時使うので最終的にはバックパックにしまったが、他はポーチで具合良かった。
   ちなみに、ポケットトーチはあまりに寒いと火の着きが悪かった。事と次第によってはマッチの方が良いかもしれない。

*ラジオ
   パナソニック製の安物のAMラジオしかなかったのでそれを使う。山の中ではNHKしか入らず、暗くなってからはずっと聞いていた。不思議に飽きないものである。ラジオを付けたまま寝たりしていた。性能の良いラジオを買ってもNHKしか聞かないかもしれない。

*シート
   今回初めてグランドシートをテントの下に敷いたが、テント地の保護と地面の凸凹のガードに役立った。
   バイクのシートはあった方が良い。被せているだけで安心感が違う。

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テントから多少離れた所に止めていても
シートを被せているだけで安心だった



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