2007年07月17日

野島崎作戦

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赤線が往路、青線が復路。紫線は往復路
京葉道路篠崎ICから館山道富津竹岡ICまでは省略



*台風4号
   5月に愛鷹山に出撃して以来、何のかんので忙しかったり(35%)、やる気が出なかったり(65%)で、ツーリングも撮影も全然やっていませんでした。これじゃ何のためにXRを買ったか判らん、何のためにD200を買うために金貯めてるか、判らん。というか、オレ、このままで後々後悔せんか?と、たかだか趣味の事程度で自分の人生まで見つめ直す日々でした。
   そんな矢先、愛鷹山でご一緒した「TWな日々」のもんべる殿から、入笠山方面へのキャンプツーに誘っていただきました。しかも林道も相当走るやつです。もちろん、喜んで参加させて貰う事にしました。そこで、かねてよりの懸案だった、完全装備でリアサスが沈みまくる問題を解決し、キャンプの装備もあれこれ入れ替えたり考え直したりして、万全の態勢で作戦日を待ちました。
   ところが、大体いつもそうなのですが、気合い入れてる時に限って、自分の力では太刀打ち出来ない出来事で横やりが入るもので、せっかくシフトを入れ替えて15〜17日と3連休を作ったにも関わらず、マンニィとかいう訳の判らん名前の台風が太平洋沿岸を舐める様に通過し、お陰で入笠山作戦は中止。翌16日には新潟で地震、と天候に全然恵まれず、せっかくの3連休は空振りに終わってしまいそうでした。
   ところが、15日の深夜(正確には16日の0200時頃)、ふと外に出て空を見上げてみると、雲の切れ間から星がまたたき、そよそよと風が吹いて、夜中に出撃するには良い感じの雰囲気でした。思い立ったが吉日。アパートにとって返し、ささっと目標を野島崎に定め、日の出の時間を調べてみると、0435 時。さすがに2時間では、いくら館山自動車道が館山の方まで繋がったとはいえ、ちょっとムリがあると判断し、17日の深夜に出撃する事としました。

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16日1300時頃 リアサス慣熟練習中の小松川橋から撮影
降水確率10〜20%ととの予報を信じ、作戦決行を決定



*作戦構想
   思いつきの取って付けた様な企画ではあるものの、南房方面の地図は前からよく見てましたので、それなりに作戦は立てれるものです。まず、主要な作戦は、野島崎灯台とその周辺の撮影とし、おそらくそれでも0800時には一通り撮影し終わってしまうと思われるので、増間林道、二の滝林道、もし可能なら柚の木・高山・横尾・大山・山中の林道を散策し、帰りは東京湾アクアラインで海ほたるから撮影して、羽田方面から帰還する、という作戦を考えました。
   装備は日帰りなので軽装とし、バックパックに付けている水筒も外す事にしました。行程のほとんどは舗装路ですが、一応、林道も走るつもりをしていましたがので、ゴーグルとブーツは装備する事にしました。ガエルネのED-PROは5月に到着していましたが、これまで実戦投入がまだで、これが初めての投入となりました。
《ロープロ・ローバーAW II》
  ゴールドウイン・ベクター2レインスーツ
  モンベル・パックカバー35/40
  ペツル・ミクロ
  ドイター・ファーストエイド
  トイレットペーパー
  D70s+Ai Nikkor 45mm F2.8P
  AF-S DX Zoom Nikkor ED 18〜70mm F3.5〜4.5G
  Ai AF Zoom Nikkor ED 70〜300mm F4〜5.6D
  スピードライトSB-600
  リモートコード、リモコン
  ND4、C-PLフィルタ
  単三電池4本
 《南海・マルチーユースバッグ》
  対パンク装備  前後チューブ
  ゴールドウイン・ブーツカバー
  ゴールドウイン・ベクター2レイングローブ
  オプティマス0.65ボトル
  ネット、カバー
 《モトフィズ・オフロードタンクバッグ3》
  スワンズ・RASH-advance
  メンテナンスセット
  ツーリングマップル
  ミニマグライト
  タオル。カバー
 《服装》
  Rsタイチ・メッシュジャケット
  米海兵隊・マーパットトラウザー
  ガエルネ・ED-PRO

*作戦開始

   深夜に出撃の時は、夜中眠くならないように夕方から仮眠を取って、出撃前に銭湯に行って汗を流し、さっぱりした身体と頭で出撃する様にしています。今回もその様に準備をし、颯爽と0005時に出撃しました。(出撃時、酔っぱらいのおっさんに絡まれながらXRの写真を撮ったので、ピンぼけで失敗)
   今までの作戦との大きな違いは、リアサスを体重に合わせて調整したので、走りが格段に良くなった事と、さすがに夏直前という事でどんなに飛ばしても全然寒くない事です。今までは高速道路では時速90キロが精一杯で、追い越しを掛ける時は100キロでヒーヒー言いながらやっていたのですが、今回はスイスイと100キロ巡航で爆走しました。そのせいか、京葉道路篠崎ICから自動車道に入り、市原SA(2月の鬼泪林道戦で緊急避難したところ)に目もくれず、今月4日に接続したばかりの館山自動車道・君津〜富津中央間に突入し、出来たばかりの君津PAで小休止を取る事にしました。
   ところがPA、なんとトイレと飲み物の自販機しかない。あとはだだっ広い駐車場だけ。本当に正真正銘のパーキングエリアなのです。普通、せめてスナック程度の食べ物が売っていたりするものですが、そんな店どころか、人っ子一人いない。新しいだけに寒々とする印象です。
   せっかく高速道路っぽい物を食べようと楽しみにしていたのに、これではがっかりです。その様な訳で、ろくすっぽ休憩も取らず出発しました(全然疲れてはいなかった)

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これが君津PAのすべて 最小限度の機能しかありません

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ベンチに置き去りにされていた、おしゃれキャット
 これ以外に人が来た形跡がなかったです



*食いっぱぐれ南房総
   君津PAの次に目指したのは、バイク屋のあんちゃんに紹介された駅の道・富楽里とみやまでしたが、着いてみると真っ暗。あんちゃんから聞いた話しから、富士川楽座みたいなSAと一緒くたになった道の駅を想像していたのですが、ここのは完全に駅の道だけで、夜中は閉まってしまう様です。つまり、館山自動車道は、メシが食えるSAは市原だけ、という事がここではっきり判ったのでした。

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バイク屋のあんちゃんに紹介された 駅の道・富楽里
ものの見事に閉まってます


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館山道・富浦IC 君津−富津間が繋がったので
南房まで楽チンになりました



   こうなったら、早いところ終点まで行って、下道を走りつつファミレスでも探した方が良いな、と判断しました。館山自動車道終点の富浦ICには0150時到着。道が繋がったのと、XRが早くなったのとで、予想以上の早さで到着です。
   ここから先は、国道127号線、410号線をずんずん南下して、野島崎を目指すだけです。ところが、走れども走れども、ファミレスが全然ない。127号線に入ってしばらくのところにバーミヤンがありましたが、少々お高いので「ガストはないかなー」と走っているうちに、街灯はどんどんなくなって、ファミレスはおろか自販機さえない有様。さすが房総半島南端、あまり人が住んでないのかもしれません。結局、野島崎の目と鼻の先にある白浜町のセブンイレブンでオール100円セールのおにぎり2個を食べて小休止終了となりました。


*スローシャッター連発
   そんなこんなで、野島崎灯台にたどり着いたのは1500時頃。もちろん辺りは真っ暗です。昼間は釣り客で賑わうのかもしれませんが、ひっそりとした夜中は夏祭りの提灯さえももの悲しい。まぁ、そんな事でへこたれていても仕方ないので、野島崎灯台に向かいました。灯台の入り口はロータリーになっていて、バイクを止めれる場所がないのですが、さすが釣り客が沢山来る所だけあって、直ぐそばに駐車場があったので、そこにXRを置いてバックパックだけで出かけました。
   当たり前な話しなんですが、灯台は一晩中照っていますが、人が中に入れるのは0830時くらいからです。当然、夜中には中に入れません。それどころか、文字通り誰もいない雰囲気です。塀を乗り越えても文句言われない様な感じでしたが、まぁ一応社会人なので止めておきました。ただ、ここに来るのは初めての事で、どの辺りが撮影スポットなのかよく判りません。派手に海鳴りが聞こえ、潮の香りがブンブンする割りには、海はさっぱり見えません。「まー、いきなり来たら、こういうもんだわなー」と、事前調査しなかった自分を恨んだものですが、その時、ふと脇を見てみると「遊歩道入り口」というプレートが目に入りました。どうやら、脇の坂を下りていくと、遊歩道っぽいのがあるみたいです。バックパックからヘッドライトを出して照らしてみると、ななんと、遊歩道の直ぐそばが海、波打ち際でした。
   早速降りてみましたが、これはどうしてどうして、犬吠埼以上に観光スポットとしてはグッドなところでした。恐らく昼間なら、観光客がデジカメで記念写真を撮りまくっている事でしょう。今は真夜中、丑三つ時。一つ目のヘッドライトにデカイ三脚担いだ、迷彩柄のズボンに馬鹿でかいブーツはいた怪しい自分しかいません。

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今回の記念撮影 いつに増して珍妙というか、怪しい格好
30秒のスローシャッターで撮影



   空はどんより曇っている様で、明かりといえば、灯台の照射する光と、海の遠くに光る船の照明、あとは沿岸に建つホテルや街灯の光だけです。こういう時は、普通にシャッターを切っても真っ暗な写真しか撮れません。そこで、10秒とか30秒といったスローシャッターを使い、実際にはもっと暗いのに、結構明るく写った写真を撮りまくりました。こういう暗がりでは、オートフォーカスが効きにくく、マニュアルでピントを合わせようとする訳ですが、これがまたファインダーを覗いても判りにくく、結果、失敗撮影が多かったのです。これで月明かりがあれば、もうちょっといい写真が撮れたのでしょうが、まぁ久しぶりに撮ったにしては、それなりに満足いく写真が撮れました。


*降水確率10%の裏切り
   さて、遊歩道をぐるりと周り、そろそろ終わりかなー、と思った時、ポツポツと雨が降り出しました。確か天気予報では一日曇りで降水確率も10%くらいしかなかったはずです。まぁ、10%だから、少々の小雨はあるだろー、と多寡をくくっているうちに、段々雨脚が速くなり、地面が一気に濡れ出しました。こりゃいかん、という訳で、慌ててバイクまで戻り(遊歩道の出口が駐車場のソバだった)、バックパックに三脚を括り付けてカバーし、タンクバッグとシートバッグにもカバーを掛けて、暖気ももどかしく、近所の道の駅・白浜野島崎に退避しました。

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道の駅・白浜野島崎にて
タンクバッグとシートバッグのカバー
チンケなカバーながら、しっかり防水してました



   このあと、南房近辺の林道散策に出かけるつもりでしたが、問題はこの雨が通り雨なのか本降りになるのか、という事です。ケータイでヤフーの天気予報を見てみると、びっくらこいた事に、6時間たっても房総半島全体が雨に覆われているアニメーションが出てきました。降水確率10%はどうなったのでしょう?気象庁はちゃんと税金分の仕事をしとるのでしょうか?社保庁の様な事になるんじゃないか、と人ごとで心配している間に、ますます雨脚は速くなり、もはや林道はおろか、東京湾アクアラインもどうでも良くなってしまう有様です。毎度の事ながら、大げさな作戦を立てておきながら、その半分も実行できないで終わる訳ですが、それでも転んでタダで起きないのがワタクシのツーリングです。期せずして雨装備の評価試験に早変わりする事になりました。
   こんな時のために、レインスーツ、レイングローブ、ブーツカバーといった雨装備を持ち歩いている訳です。いそいそとレインスーツを着て(トラウザーを履く時は、一旦ブーツを脱がないと足が通らないので、出来れば乾いている地面の上で着たいものである)、ブーツカバーを付けようとして、大ショック! なんとブーツの方が大きくて、カバーが入らない事が判りました。まぁ、ナップスに置いてあった一番大きいやつ(28センチ)を買ってきた訳ですが、ブーツは 29センチです(爆)…もうどうしようもないので、カバーなしで乗る事にしました。

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29の靴に28のカバーは入りません
ちょっと考えたら判りそうなものですが
これ以上、大きなカバーは無かったのですよ(怒)



*あわやガス欠の危機
   まず、雨の日のライディングですが、基本的にはオンもオフも変わらないと思うのですが、常に余裕あるライディングをする、ってのが基本であろうと思います。ブレーキかけてもなかなか止まれなかったりするので、制動できる速度(これはゆっくり走る、という意味ではないですよ)、早め早めのブレーキングとシフトダウン、車体はあまり傾けずリーンイン走行、シールドはどうしたって曇るので、信号待ちやトンネルではこまめに開け閉めする、などなどです。今回は、暖かい季節でもありますし、雨装備も比較的しっかりしてる事もあって(昔は無かったから、降ったら濡れるしかなかった)、注意さえすれば取り敢えず安全に走る事が出来ました。
   しかし、もっと緊急の事態が迫っていました。というのは、東京を出撃して以来、まだ一度も給油をしていないのですが、すでにトリップメーターは 150kmを越えていました。普通なら、高速道路を降りた時点で補給をするのですが、なんとこの南房には夜中に開いているガソリンスタンドが一つもないのです。スタンドそのものはそれなりに数があるのですが、物の見事にどれも開いてない、という状態だったのです。これは極めて困った事態で、これから帰るにしても、いずれは補給せねばならない訳ですが、自動車道に上がってしまったら、それこそ市原SAまで補給できる所がない訳で、その遙か手前でガス欠になってしまう事は確実です。雨降っている上に、ガス欠では目も当てられません。そうかと言って、富浦ICまでに開いているスタンドがあるとも思えません。
   そこで一旦、富浦ICそばの道の駅・とみうらで停車し、シートバッグに納めていたオプティマスの0.65リットルの燃料ボトルからガソリンを補給し(概ね0.5リットルとして、10kmくらいは走る計算)、取り敢えず動く限り下道を走って、開いているスタンドを探す事にしました。

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雨降りしぶく道の駅・とみうら
まさか本当に増槽の燃料を 使う事になると思ってませんでした
備えあれば何とかです



   普通、国道というと、4車線、せめて2車線くらいありそうなのをイメージしてしまうのですが、国道127号線というのは、対抗1車線の、しかも民家の間を縫って走っている、モロに田舎の道路です。しかしながら、朝早かったというのもあって、車はほとんど走っておらず、時折海が見えたりして、これで晴れていたら楽しい道なんだろうな、と思いながら、曇るシールドに目をこらしながら運転してました。自動車の数が少ないだけあって、ガソリンスタンドがあっても閉まっているものばかりで、トリップメーターも170kmを越え、いよいよリザーブに切り替えかなーと思っていた矢先、鋸南という町でやっとこ開いているエネオスを発見。これ幸いに給油し、危機を脱しました。

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鋸南保田のスタンドにて
タンクバッグは給油の時は、前のマグネットを外して
バッグを起こして行います



*そして帰還
   給油が済んだからには下道はご馳走様、という事で、鋸南保田ICから館山道に進入。最初はビビリながら時速80kmで走っていたものの、段々なれてきて 90〜100kmで走るようになっていた。そのせいか、行きよりも帰りの方が早かった様な気がしたものである。途中、君津PAを通り過ぎたが、あの白ネコが座っていたベンチも当然、雨に濡れていた。しかし、実はあの白ネコは、背中のバッグの中に保護されていたので、雨ざらしになるピンチから助かっていたのでした。
   そうこういている間に、市原SAに到着。ガソリンの心配はありませんでしたが、職場のおみやげと、サービスエリアっぽい食べ物の補給です。しかしながら、雨だくのレインスーツの格好のまま、店に入るには少々勇気を要しました。これで行楽客が多かったらためらっていたのですが、平日の早朝の雨の日という事もあって、客はちらほらと運ちゃんや工事のおっさんが居る程度。なので入り口で犬みたいに身体をブルブルやって雨を落として、アメリカンドッグと串しゅうまいを買って、うまうまといただきました。

20070717_071849.jpg
串しゅうまいの最後の1個を地面に落としてしまった
さすがに拾っては食わなかったが、残念



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