2007年09月22日

奥多摩斥候の失敗

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*雨に祟られる9月

   今月はシフトの交代ややりくりで6〜7日と23〜24日が連休になり、「泊まり掛けのツーリングが2回も出来るわい」と喜んでいたのですが、そんなに美味い話しはなくて、6日に台風が直撃するとの予報。事実、5日までは結構降っていたので、6日はダメだコリャ、と諦めて中止したら、こういう時に限って思いっきり外れてしまい、せっかくの連休を一つ潰してしまいました。
   今年は降水確率10%で思いっきり降られたりもしてますので、まぁ天気予報はあまりアテにしてはいかん訳です。朝、目が覚めた時点で雨が降っているならともかく、そうでないのなら、仮に90%以上の確率であっても決行するくらいの覚悟がなければ、無為に休日を過ごす事も多くなる。その様な次第で、23〜24日は雨になるという予報にも関わらず、降るなら降れと言わんばかりに出撃と相成りました。(昨日まで晴れ、というか夏日で、25日からまた晴れ、という狙い澄ました天気に頭に来ますが、今年はそういう巡り合わせが多い)


*計画
   奥多摩には小規模ながら、それなりに林道がある事は前から知っていましたが、まだ一度も探索に出かけた事はありませんでした。大体キャンプするのは一カ所だけだったので、あまり需要がなかったというのが実態です。それでもまぁ、一応は東京都民もあるので、近県から遠征された方のガイドとまでは行かなくても、先導できるくらいの認識は必要、という事で、前々から斥候する計画がありました。
   今回は、JR奥多摩駅近傍の林道を探索する事とし、行き方は旧設営隊時代の様な、外環→圏央道といった金のかかる行き方でなく、中央自動車道から奥多摩湖を経由する経路とし、夜はもし野宿地が見つかればそこで野営し、見つからなければ旧設営隊時代に使っていたキャンプ地に行く事としました。
   ただし、すでに昨晩のうちから雨になる予報でしたので、場合によっては林道探索を早めに切り上げて野営に入る事も視野に入れておきました。

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*今回の装備
   前回の入笠山ツアーで、さらなる装備の軽量化の必要を実感し、どの装備を削るか検討した結果、リアキャリアに搭載しているマルチユースバッグは完全にオミット。パンク修理用の装備を一切降ろし、工具、エアポンプ、エアゲージはタンクバッグに移動。ニーパッド、ブーツカバー、レイングローブはサイドバッグ左に移して、リアキャリアは完全に空になりました。そして両サイドバッグの重さを約12kgに抑えました。
   パンク修理の装備は降ろしましたが、かわりにJAFに加入し、会員カードを健康保険証と一緒にウエストポーチに装備し、いざの時はJAFを呼べる様にしました。もっとも、山奥まで来てくれるかどうか判りませんが。
《ロープロ・ローバーAW II》
ゴールドウイン・ベクター2レインスーツ
モンベル・パックカバー35/40
タオル
ドイター・ファーストエイド小
D70s+Ai AF Nikkor 28mm F2.8D
AF-S DX Zoom Nikkor ED 18〜70mm F3.5〜4.5G
Ai AF Zoom Nikkor ED 70〜300mm F4〜5.6D
スピードライトSB-600
リモートコード、リモコン
ND4、C-PLフィルタ
米軍・1クォートキャンティーン&カップ
《モトフィズ・オフロードタンクバッグ3》
スワンズ・RASH-advance
メンテナンスセット
エアポンプ、エアゲージ
ツーリングマップル
ミニマグライト
ハンドタオル、カバー
《ラフ・アンド・ロードAQA DRYサイドバッグ(右)》
アライ・エアライズ2
グランドシート
カスケードデザイン・サーマレスト
モンベル・ULSSダウンハガー#2
《サイドバッグ(左)》
トレック900+オプティマスCRUX+110カートリッジ
汎用ポーチ
糧秣ポーチ
エバニュー・1リットルポリタン
ジャージ上下、Tシャツ、パンツ、靴下、タオル
トイレットペーパー
ベニヤ板
ゴールドウイン・ブーツカバー
ゴールドウイン・ベクター2レイングローブ
アルタ・ニーパッド
《服装》
Rsタイチ・メッシュジャケット
Gパン
ガエルネ・ED-PRO

*出撃

   前の日はモタモタいつまでも起きてないで、用事済ませてさっさと寝ましたが、起床時間が0500時なので4時間ほどしか寝てない事になります。それでも目覚め良くスキッと起きて、出撃準備に取りかかりました。天気予報では、午後から曇り、夜には降水確率50%。翌日は午後3時ころまで小雨が降る、というものでした。取り敢えず、起きた時点で曇ってはいましたが、雨は降ってなかったので作戦決行する事に決心。
   ところが、昨日までは熱帯夜とか言っておきながら、今日は曇ったせいか、外は少々肌寒い。これでTシャツとメッシュジャケットで走ったら、恐らく風邪ひくであろうと予想し、急遽長袖の襟シャツを着込む事にしました。まぁ、暑ければ脱げば良いし、さらに寒ければレインウェアを着れば良いでしょう。準備の方は、荷物が一つ減っているので装着は楽チンです(実はリアキャリアにシートバッグを付けるのは結構手間だった)。タイヤの空気圧を見てみると、後ろが 140、前が120と随分減っています。まぁ、入笠山から帰ってから空気を入れてないので、減りもするのでしょう。これから高速走行なので、後ろ180前 150を入れて準備完了。約5分間暖気したあと、曇天に負けないよう気合いを入れて、0630時出撃しました。

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どんよりとした曇り空
東の空が少々明るくなったのに希望を見いだして出撃しました
(空で測光してるので、回りは暗く写ってます)


*あまりに無慈悲な早雨
   首都高7号線の小松川から高速道路に上がり、環状1号線を銀座回りで三宅坂へ、前回キップ切られた分岐を恨めしげに横目で見ながら首都高4号線に入り、そのまま中央道へ。ところが、連休の中日で人出が多いのか、三鷹から府中まで延々渋滞。それやっと突破したかと思ったら、今度は相模湖辺りでまた渋滞。ずっと時速50km巡航ですり抜けを続け、お陰で眠くてまたりませんでした。どうも自分はいくら睡眠が足りてても、渋滞にはまると眠くなるらしいです。
   しかし、ボヤボヤもしてられませんでした。というのは、相模湖に到着した0750時、にわかにパラパラと雨が降り出したからです。雨が降るのは仕方ない事ですが、高速道路上で降られると、途中で停めてレインウェア着るって訳にもいかず(路肩に停めて着てる人はいましたが)、サービスエリアなりパーキングエリアに着かない事には対雨装備もままならない訳です。しかし、曇天を抜けると雨も上がってしまい、ネムネムの状態で0920時、上野原ICに到着しました。
   眠たいまま運転するのは危ないので、ここで暫く座り込んで居眠りしたやろうと思ったのですが、バイクから降りると不思議に眠くない。でも、実際問題としては、渋滞にはまりたびに意識が何度も飛んでる訳ですから、やっぱ危ないのです。しかし、眠れもしないのに座り込んでても仕方ないですし、そうこうしているウチに、山梨県警のパトカーがヒマそうにICから出てくる車を監視し始めたので、何となく胸くそ悪くなって出発する事にしました。

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上野原のICにて やっぱりどんより曇っています
でも、まだこの時点では、まだまだ頑張るつもりでした


   取り敢えずの目標は、奥多摩湖。県道33号線を北上し、甲武トンネルを抜けて、都道206号線こと芦原街道、つまり奥多摩周遊道路を経て向かいます。この奥多摩周遊道路は昔は有料道路でしたが、今は無料になっていて自動車だけでなく自転車も入り込んでいます。クネクネとした道をバリバリと上がって行き、都民の森で休憩してやろうと入ってみると、交通機動隊らしき一段が物々しくお出迎え。まるで検問に自分から飛び込んだ形になりました。「参ったなー」と思いつつ、今さら引き返す事も出来ないので入ってみると、やたら滅多らバイクが多い。そして警官の何人かがチラシを配ったり、マッドマックスが着けてそうなプロテクターを展示して、ライダーに説明している。どうやら、休日の都民の森駐車場にはバイク乗りが沢山押しかけるのを知ってて、ライダーのマナー向上のイベントをやってるかったぽいです。

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都民の森駐車場の光景
しかし、なぜか聞こえて来る声は、関西系の言葉が多かったです

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アイスホッケーの防具の様なプロテクター
その内、義務化されるんでしょうか?


   事情は判りましたが、取り立てて自分には用がないので、そろそろ出ようかと思ったその時、パラパラパラ〜〜と雨が降り出しました。しかも通り雨とかじゃなくて、本降りの状態です。暫く走れば止むかと思って出ましたが、一気に地面が濡れるのを見て、雨装備への転換を決意。ブーツのなかなか通らないトラウザーと悪戦し、どこまで役に立つか判らないサイドバッグのカバーを付け、インナーのメッシュがひっくり返ってなかなか入らないレイングローブに激怒しつつ、どうにか雨装備に変身しました。そして走り出したものの、バイザーは結露して真っ白。雨脚はどんどん強くなる。昼から雨と思っていたので、それまでにキャンプ地に着いてテント立てるつもりが、1000時ちょっと過ぎで本降りでは、やる気もヘッタクレもなくなってしまいました。このまま進んでも雨はやむ事はないでしょう。雨に降られてテント立てるのは大変だし、それを片付けるのも大変。中止するにしても、このまま進んだのでは高速道路からどんどん離れてしまう。そうして悩む事10分、月夜見駐車場で作戦中止を決断。反転下山いたしました。

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奥多摩湖を目前にしながら、ここで無念の撤退


*帰路−睡魔との戦い

   帰るとなったら脇目も振らないのが自分の流儀で、都民の森駐車場にはバイク乗りもおまわりもまだ沢山いましたが、一瞥だけくれて通過。クネクネ道を慎重にクリアしながら、しかしこの辺りから段々眠くなってきて、緊張感を維持するのが大変になってきます。途中、どっかの大学の自転車部らしき集団が、雨の中をひっしこいてロードレーサーを漕いでいるのを、涼しげに追い抜いていった後、今度は下りで徐行して下っていると、後ろから「ちょっとすんません、どいて」(と言ったかどうか確信がないが、そう聞こえた)を声を掛けられ、そのまま2台のロードレーサーに追い抜かれ、とうとう追いつけず仕舞いで、さすがにこの時だけは目が覚めました。かりそめにも内燃機関を積んだ乗り物が、いくら下り坂とはいえ、人力の乗り物に負けたとあっては、バイク乗りの沽券に関わる問題です。しかし、雨も降ってる事だし、視界も悪ければ眠いときてる。ここで闘争本能を剥き出しにすると、ほぼ間違いなく事故をつける事になると思い、寛大な気持ちで見送る事にしました。
   高速道路に上がってからがまた大変で、注意してるつもりでも、気がつくとフラっとしてる。眠らない様に考え事してると、考えたまま夢見がちになる。まぁ、4時間しか寝てない訳ですから、少々問題があるのは確かなんですが、そうは言っても休憩でパーキングエリアに入った時は、全然眠くならないから始末に困る訳です。首都高に入ると、カンカンの渋滞で、トロトロとすり抜けなければならない。ところが、こういうマンマンデーな事をしてると、やはりフラッとする。いよいよ本当に転けそうになって、永福PAで強制休止。都内では雨は降ってなかったので、レインウエアを脱いで(良い感じに乾いてた)、袖口や胸を開いて風が入りやすくして、ちょっとでも眠気を飛ばす用意をしてから、都内に入りました。そして、ある程度の速度が出せれば眠気がなくなり、トロトロしてると眠くなる、という現象を発見しつつ、1400時無事に帰還しました。

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永福PAで眠気とばし 雨装備は全部乾いてました


----反省と評価----

*雨でも出た
   とにかく天気が悪いとか、天気予報で雨が降る、といった事があると、気萎えして出撃を取りやめて、せっかくの休日を棒に振ってしまう事が多かったのですが、今回は「雨でも出る」の方針で出撃しました。結果は、特攻出撃しておきながら、発動機不調で引き帰ってきた様な感じになりました。しかし、天気予報を真に受けていたら、恐らく雨一滴降らない空を見上げて文句たれていたに違いないと思います。ダメでも良いから、出る。少なくとも出るつもりはする。こういった姿勢が大事なんじゃないかな、と思うこの頃です。

*ブーツカバー

   野島崎作戦の時に、履き方が判って無くて使えなかったブーツカバー。今回はしっかり使いました。付け方は至って簡単で、しかも明らかにブーツのサイズよりも小さいはずなのに、それなりにピッタリ入ってしまいました。性能の方は文句なしで、まったく水の浸入を許しませんでした。ただし、早速爪先がボロちくなってきましたので、耐久性はあまりよろしくなさそうです。

*サイドバッグのカバー

   あっても無くても良さそうに見えたカバーでしたが、やっぱり付けるとバッグが濡れるのを防止できます(当たり前ですが)。AQA DRYサイドバッグは、中の物が濡れないのがウリですが、外はしっかり濡れてしまうので、この種のカバーは必要な訳です。
   ただし、バッグの外側は覆いますが、内側、車輪に面した方は覆わないので、後輪が跳ね上げる水はしっかり被る様です。そしてカバーの底にどうしても泥と一緒に水が溜まるようです。バッグはテントに仕舞う訳ですから、別個に予備の45リットルくらいのゴミ袋を用意しておいて、それに入れて持ち込むようにすれば良いかもしれません。

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*レイングローブ

   前回使った野島崎作戦でも不評でしたが、今回はその場で投げ捨てようかと思うくらい、着けにくかったです。とにかくインナーのメッシュがめくれ返っていて、指が全然通りにくい。脱ぐ時に指先を持って、メッシュがめくれ返らない様にしないとダメです。そうやっていても、手が濡れていると(雨降っている時は大抵濡れる)、メッシュに指や手がひっかかって入りません。手が乾いている時なら、どうにかすんなり入りますが、雨の時はそういう場合は少ないので、もうちょっと使いやすいグローブに変えたいものです。
   ところで、雨装備に転換する順番は、バックパック(カメラバッグ)、レインウエア、サイドバッグ、タンクバッグ、ブーツカバー、最後にレイングローブの順でした。

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石川PAのトイレで記念撮影
一旦着たら脱ぐのが億劫なレインウェア
トイレでも一苦労


*撮影機材の輸送の仕方
   三脚は、ローバーAW IIの背面に縛着して輸送しているのですが、重くないか、といえばウソで、やっぱり重いのです。せっかくバイクで輸送しているのに、身体に括り付けるのもどうか、と思いつつ、転けた時にバイクに三脚が括り付けてあったら、そっちの方が三脚のダメージが大きいかな、と色々迷っています。
   実は、バックパック方式だと、カメラが咄嗟に出しにくいという問題は未だに解決されておらず、バックパックの中に入っている物で、撮影機材以外の物といえば、キャンティーンにレインウエア、タオルくらいで、この点からもバックパックのあり方を見なした方が良いのでは、とも思っています。  運転するに当たっては、出来る限り身体に負担が掛からない方法の方が良い訳で、この辺りは、再度試行錯誤が必要です。

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敗残の姿をさらす装備一同
しかし、中身が濡れてる物は、一つもありませんでした
(都内に入るまでに乾いたという説もある)




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