2007年02月11日

オプティマス123R

optimus_123r_01.jpg
■ 使用燃料:ホワイトガソリン (レギュラーガソリン事実上可)
■ 出力:1300Kcal/h
■ タンク容量:120ml
■ 燃焼時間:60分
■ 収納サイズ:φ9.5×13cm
■ 本体重量:550g



1.選んだ理由

   隊の活動で使っていたプリムスのガスバーナーには何ら不満は無かったのだけれど、やっぱりもうちょっとマニアなバーナーが欲しいなぁ、という事で買ったのがオプティマス123R。
   その存在は寺崎勉の「さすらいの野宿ライダー」の挿絵で知って以来、様々な本で紹介記事を読み、また店でも同じオプティマスの8Rと見比べ、最後の最後まで123Rか8Rかで悩みました。8Rは丁度モリタの角型クッカーと同じくらいの大きさで、組み合わすとパッキングがやりやすそう。しかも寺崎御大も使っている、という事で強烈に惹かれました。しかし、123Rはまるで灯油バーナーの様なトラディッショナルさで魅力たっぷりですし、8Rよりもコンパクトそうです。もっともその分、追加の小物を入れるスペースが少なそうなので、だったら8Rかなぁと、ギリギリまで悩んでいたのです。
   ところが、当時、ショップにおいてあった8Rの見本は、どれもこれもケースがガタガタで満足にフタが締まる物が少なく、今ひとつ堅牢性に欠けている様な感じがしました。しかも、使っていく内に煤けてくるだけでなく、あちこち禿げちょろけになって錆サビになってしまう事が判りました。それに比べれば、 123Rの方はオール真鍮で使い込んでも味が出るし、ピカールで磨けばピカピカになる訳で、美しさから言えば123Rの方に軍配が上がりました。
   また、その当時、どうも自分はさすらいの野宿ライダーにはなれなさそう、と感じ始め、むしろバックパッカー向きだと思い始めた事もあって、ライダー推奨の8Rからバックパッカー向きの123Rへと感心が移り初めてもいました。並べてみると、8Rより123Rの方が若干コンパクトな訳で、そのコンパクトさに惹かれた訳です。
   そして決定打になったのは、当時のカタログに「スベアライト」なる、123Rのバーナーヘッドを外して付けるランタンが発売予定になっているのを見て、「これだったらランタンにもなるやん!」と得した気分になり、 123Rに決めたのでした。結果的には、スベアライトは日本では発売中止となり、何か騙された気分になったのでした(泣)……仮に手に入れたとしても、バーナーとして使っている時はランタンとしては使えず、不便だったでしょう)

2.オプティマス123Rの使い方
   オプティマス123Rはご存知の通り、プレヒートを必要とするバーナーで、それが面倒くさいと思われているみたいです。個人的にはポンピングの方がよほど面倒じゃないかと思うのですが、この辺りを敬遠する様ではガソリンバーナーを楽しめないと思っています。個人的には123Rのプレヒートは楽しい作業です。
   正しいプレヒートの仕方では、エスビットやスイスメタの固型燃料や、バーニングペーストを使うのですが、自分は理科の実験で使うスポイドでタンクからガソリンを吸い上げ、気化管の付け根の窪みやバーナーヘッドにガソリンをたらして、プレヒートします。よほど風が強くない限り、一発で点火できます。

optimus_123r_o01.jpg
   まず、スポイドを使ってタンクからガソリンを吸い上げ、バーナーヘッドの下のプレヒート用のくぼみに垂らします。出来ればバーナーヘッドの方にも垂らしておくといいでしょう。余ったガソリンはタンクに戻します。
 
optimus_123r_o03.jpg
   風防を付けて垂らしたガソリンにマッチやポケットトーチで点火します。しばらくボッボと燃えていますが、先にバーナーヘッドの方が消えますので、ただちに火力調整キーを回して全開にします。
   すると気化したガソリンがシューっと噴き出して、プレヒートの火で引火します。火が付かない時は、マッチやポケットトーチで点火して下さい。レギュラーガソリンの時は、しばらく火力が安定しない事がありますが、火が消えない限り、放っておきます。

optimus_123r_o04.jpg
   そうこうしている内に火力が安定して、猛烈に火を噴き出します。音はすごくうるさいです。
   レギュラーガソリンを使った時は、ススが鍋底に大量に付きます。キレイにしたいときは、火から下ろした時、ティッシュで軽くススを拭くと、あちこち黒く汚れません。

optimus_123r_o05.jpg
   弱火というか中火は結構効く方です。ただし、しばらくすると、タンクの内圧が上がって火力が強くなるので、その時は弱くします。

3.インプレッション
★レギュラーガソリン使用可
   ガソリンバーナーの多くはホワイトガソリン仕様で、オプティマス123Rもそうなのですが、レギュラーガソリンでも何の問題もなく使えてしまいます。ちなみに、タンクの横に貼ってある注意書きのシールには、昔は、英語で「アンレイデット・ペートロ(自動車用ガソリン)は全開で使って下さい。でないとノズルが詰まるかも」と言った様な事が書いてあります。今のモデルでは「自動車用ガソリンは使っちゃダメ」と書いてあるのですが、これはPL法とか制定されたからでしょうかね?
   実際にはレギュラーガソリンで弱火もノー・プロブレムで使えています。ただし、レギュラーガソリンを使うと、鍋底がススだらけになる事、弱火にしすぎて不完全燃焼するとススが大量に出る事、レギュラーガソリンはホワイトガソリンよりも臭く、燃焼ガスも明らかに身体に悪そうです。各自、自己責任で使いましょう。

optimus_123r_susu.jpg
テントの床などに置く前に
ティッシュでススを拭いておくと良いでしょう
このまま洗うと、鍋底が真っ黒になります


★火力調整可
   ガソリンバーナーは火力は強いものの、火力調整が苦手で、飯炊きに向く弱火が出来ないものが多いのですが、オプティマス123Rは意外にも弱火が効き、飯炊きには相性が良いです。あまり弱火ばかりで使うと、タンクの内圧が上がり過ぎて、タンクキャップの安全弁から火を噴くと聞きますが、飯炊きくらいの時間ではまず大丈夫です。ただし、使っている間はバーナー自体が素手で触れないほど熱くなるので、作業中は綿100%の軍手を必ずはめます。

★気になる火力
   カタログデータでは1300Kcalで、コールマンのバーナーに比べれば低いのですが、実用上はあまり違いを感じさせません。キャンティーンカップの水を4、5分でボコボコに沸かす事が出来ます。メシは弱火オンリーで14分くらいで炊きあげます。風が若干吹いていても、一旦点火してしまえば、火力はあまり落ちません。

4.123Rのアクセサリー
   オプティマス123Rには、買った時点でソースパン用のハンドル、火力調整キーがアクセサリーとして付属していますが、もちろんこれだけでは点火出来ません。最低でもプレヒート用のスポイドとマッチは必要です。自分はさらに給油用のSIGGリングとミニ漏斗も入れています。

optimus_123r_02.jpg
123Rに装備している小道具たち
これだけあれば、とりあえず火は付けれる


optimus_123r_03.jpg
これらの小道具はバラバラにならない様に
全部123Rに納めます
ソースパンは物を温めるのには全く使わず(使えない……)
もっぱらフタ専門です


   オプティマス123Rは専用のケースはありません。いや、厳密にはソフトケースがあるんですが、やたらとゴツくて、オプティマス123Rのコンパクトさを損なってしまうので、自分は適度な帆布で収納袋を作りました。これ、元々はプリムスのガスカートリッジを2つ収納する用の袋でしたが、プリムスを使わなくなったので、オプティマス123Rに転用しました。あつらえたみたいにぴったりです。マーキングが笑わしてくれます。
   ところで、123Rに付属するソースパンは、一応はクッカーとして使える様にアルミで出来ているのですが、これはフタも兼用している訳でして、つまり収納時に思いっきりススまみれの五徳と触れ合っています。ですので、これで湯を沸かして紅茶を飲む、ってのはちょっと気色悪いので、もっぱらフタとして使っています。ただし、ロック機能などはありませんので、旧東独製のJUWEL84のマネをして、適当なストラップを買ってきて、ソースパンの取っ手のスリットに通してフタが外れない様にしています。このフタは、123Rを使う時には、小物がバラバラにならない様にまとめておく容器になります。

optimus_123r_04.jpg
ソースパンは勝手に開かない様に
ストラップで固定します


   以前は、予備の燃料ボトルを持ち、給油はSIGGリングをつけて、給油口にミニ漏斗を差してガソリンを注いでいたのですが、単車野郎に復帰してからは、バイクのタンクからガソリンを吸い上げるために、1メートルのビニールチューブを装備し、小物からミニ漏斗とソースパンの取っ手を外して、123Rの中に収納する様になりました。

optimus_123r_tube.jpg
クルクルと巻けば、こうやって収納可能

■感想
   自分が知る限り、これ以上小さなガソリンストーブはないと思います。ストーブとして考えても、これ以上小さいとなると、ガスバーナーかアルコールストーブくらいしかないでしょう。さすがに、最近では1泊程度のソロキャンプなら、ガスバーナーの方を使ってしまいますが、何となくノンビリしたい時や、冬場のキャンプでは123Rを使う事をまず考えます。
   123Rのなにが好きといっても、プレヒートが簡単な事、ほぼメンテナンスフリーな事です。この点においては、MSRドラゴンフライに遙かに勝ります。パッキングサイズも展開サイズも小さい訳ですし、燃料はバイクのタンクに入っていて、随時補給が可能という事を考えれば、ソロキャンプにおいては123Rの方が優れているとさえ思います。
   角型クッカーとの組み合わせを考えて、8Rを買おうと思っていた事は冒頭にも書いた訳ですが、123Rと角型クッカーの組み合わせであっても、パッキングにおいてはむしろ円筒深型クッカーより収まりが良いと思います。123Rと円筒深型クッカーの組み合わせの利点は、クッカーの中に123Rが入るという点であったのですが、実際にやってみると、クッカーがガソリン臭くなって耐えられないという事が判りました。そしてクッカーの外に出してパッキングするなら、角型クッカーの方がパッキングに無駄がない訳ですから、あえて円筒深型クッカーを使う理由もない訳です。
   オプティマス123Rも、生産中止が噂されていますが、ガソリンストーブを使うつもりのある人は、今の内に確保して貰いたいものです。



ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村 アウトドアブログへにほんブログ村 アウトドアブログ アウトドア用品へ


    このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote

コメントする

名前
URL
 
  絵文字
 
 
最新記事
Recent Comments
訪問者数
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

月別アーカイブ
livedoor プロフィール
記事検索
QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ